五つの試練プレイ記録 #0 [1980年作品] 05

隠されたシュートから地下6階に降り立つと、そこからの玄室には敵が待ち構えていた。
今まではランダムエンカウントしか起こらず、地下5階と同等の敵しか出てこなかったのが、ワンランク上の敵が出てくるようになったのだ。

ようやく地下6階の本領発揮といったところだ。



最初に出会ったレベル11ビショップのツザリクでアンソニーが殺され、さらにバディまで喰らってクリストファーの息の根が止められる。
毎度思うが、何でおまえらはレベル11の司教なのに、そんな高等な呪文が使えるのかと。



マロールを使うアンソニーが死んでしまって途方に暮れていると、シュートで落ちた地点付近にこんな老人がいた。



何のことやら、と思いつつも1000GP払うと、一瞬でパーティーを城まで送り届けてくれる。

おお、タクシーか!助かった!


きっと、この老人こそが、後のアブドルタクシーの創業者であろう。
後々にこのビジネスが大当たりして、アラブの成金風のファッションに身を包み、迷宮内に多くの支店を持つようになるんだろうな。







タクシーによっていつでも帰ることができるので、全滅さえ回避できれば、僧侶が死のうと魔術師が死のうと何とかなる。
危なくなったらマロールかタクシーで即逃げ帰ることができるので、フロアの探索もはかどった。

なお、ここから先の部屋では、戦闘以外に特に何かのイベントがあったわけではないので、道中マップを埋めがてら出会ったユニークな敵達を紹介していこうと思います。


まずは彼、アーチメイジ。



『アーク』じゃなくて『アーチ』なのがニクイところ。
英語の綴りはちゃんと『Arch』となっているので、これはファミコン版の#1にわざわざ合わせたのでしょう。
なお、#1にはレベルの低い偽者アークメイジがいましたが、こちらはこんな階層に出てくるだけあって確かな実力のようです。





続いては、こちら。
2人とも、どこかで見たことのあるような面構えです。



このキクチヨ、#3の『ミフネ』のグラフィックを当てられています。
これが何を意味するか?

ちょっと調べてみたら、ミフネの元ネタである三船敏郎が、映画『七人の侍』で演じた役どころが、菊千代という名の侍だということが分かりました。
魔術師アンドリューは、よほどこの映画が好きだったのでしょう。

お供のマスターヨコズナは、前々回に地下4階で出現したヨコズナダイミョウの上位にあたる身分のようです。
どう考えても力士には見えませんが、彼は名前が示すとおり、ヨコズナの中のヨコズナ。
ダイミョウよりも上の身分とは、並大抵のヨコズナではありません。

日本の誇る名俳優、世界のミフネともなると、このようなヨコズナを付き人に連れていても、何ら不自然なことではないでしょう。





続いてはこちら。
おなじみのグレーターデーモン。



相変わらず超絶に強かったので、死の危険を感じて逃げてしまいました。
おそらくは、このシナリオでも最強の座にいると思われます。





次はバンパイアロード御大。



このシナリオでの彼は雑魚敵として登場します。
幸い受けることはありませんでしたが、4レベルドレインも健在なようです。

しかし、堂々たる容貌ですが、戦士の打撃が2〜3発クリーンヒットすれば倒せます。
彼はワードナと一緒に出てくるから強いのであって、単体で出てくる分には大した相手ではないということを強く実感しました。





次はこのアークデーモン。



グレーターデーモンがいるのに、今さら出てきてもインパクト薄いよな〜。
しかも2体出現するあたり、ちょっと安っぽい。








何とか勝利したものの、ティルトウェイトを受けて初の全滅を記録するところでした。
彼もまたグレーターデーモンと並んで雑魚敵最強クラスです。



他には、レイバーロードが動物属性ではなく戦士属性で、しかもACが−4もあったり、ボーパルバニーがこのフロアで初めて出現したりと、なかなか面白い発見がありました。







そして、行ける所を全て回ったところで、ついに見つける。



まだ事務所は構えていないようだ。

レベル14ともなれば勝てる気はするが、さすがにティルトウェイトとか喰らっちゃったら全滅の恐れがあるから、ここは一旦パーティー編成をし直すことにした。



マロールを覚えたベンジャミンと、金稼ぎの要であるケビンを外し、新たにレベル1の戦士ローレンと、魔術師コーディを加入させる。

詳細は割愛するが、地下5階で戦闘を繰り返し、彼らのレベルを11まで上げた。



この中で全滅したら、戦闘に勝利しない限りは死体の回収は無理だと思われるので、できる限り全滅は避けなくてはならないところであるが、やはり最悪の事態には備えておきたい。

あ、ちなみに、これまでの戦闘で手に入った宝で目ぼしい物は、『氷のくさりかたびら』と、『黒い骸骨』という魔術師の知力と魔力を上げる頭防具のみであった。
強敵と戦っても、レアアイテムは本当に出てこない。
『黒い骸骨』は、そこそこレアな感じがするが、どうせアンドリューには呪文効かなそうだし……。




まあ、これまで戦った雑魚敵の強さからして、アンドリューもそう極端に強くはないと思われるので、そろそろ行ってみましょうか!





さあ、出てきました!

お供は大勢の魔術師達。
ティルトウェイトかマバリコが先制すれば問題ないだろうが、先制できなかったら全滅コースだ。
こいつは身が引き締まる。

頼むぞアンソニー! ジュリー!



1ターン目

まずはアンドリューが唱えたラダルトにより、アンソニーとコーディーが即死!
魔術師2人は何もせずに退場。

いきなり大変な事態となりました!
コーディーなんて、せっかく鍛えたのに全く意味がねえ!


次にジュリーのマバリコが唱えられ、お供の魔術師達は全滅できたが、非常にピンチな状況である。



ロクトフェイトするべきか迷ったが、ここはマディアルで起死回生が可能な範囲だと判断し、もう少し粘る。
こちらの攻撃は結構ヒットしているので、#1のワードナのHPを考えれば、あと1〜2ターン生き残れば倒せるはず……!



しかし……2ターン目



マウジウツによってクリストファーとダニエルが石化。
アンドリュー先生があまりに容赦なさすぎて、もう泣きそうだ。

幸いジュリーとローレンには効果が無かったので、継続は可能。
きっと、あと2〜3発で倒せると思うんだよ……。



続いて3ターン目

クリストファーをマディで回復させるも、続いてのアンドリューの直接攻撃でローレンの首が刎ねられた。
先生の手刀は、この頃から刃のように鋭かったようです。



4ターン目

どんどん仲間が戦闘不能になっていく中、ジュリーがマディで石化したダニエルを回復。
なんとか命を繋いでいる状況である。

しかし、その後、再び放たれたアンドリューの手刀がジュリーの首を刎ねる!
僧侶がやられてしまった……
さすがにこれは全滅かも……


と、覚悟を決めたが、続いてのクリストファーの攻撃でアンドリューは倒れた。



ギリギリの勝利……
レベル14でもこんなに苦戦するのか……


あ、でもラダルトもマウジウツも、初代には無かった呪文だからなー。
……本当はもうちょっと弱いのかもしれない。







部屋の隅にはガラクタが散乱している。



ここを探すと、『?杖』を入手した。
これがクリアアイテムで間違いないだろう。

このアンドリューの部屋の裏に、例のタクシーの爺がいたので、金を払って地上まで送ってもらった。


酒場にいる司教ケビンに鑑定させると、この杖は『テックの杖』という名称らしい。



名前の元ネタについては残念ながら分からないが、#1のアミュレットと違って全然大した装備ではない。
しいて言えば、使うとマロールの効果があることが共通しているくらいか。


まあ、とにかく、この杖を国王に届ければエンディングというわけだ。


クリア時のステータスや装備は、前回からほぼ変化していないので、特に掲載はしません。

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