五つの試練プレイ記録 ノッキーの井戸 08

善の宝玉によって開いた扉に入ると、床に穴が空いている。




この穴に入ると、シュートで別フロアに落とされた。

ダークゾーンを抜けて、細長い回廊を歩いて行くと、以前に見たようなテレビが床に置かれており、ニュース番組が映し出されている。
内容は、野崎家のトラウマで見たのと同じ物で、近未来の日本が戦争に至った経緯が断片的に語られている。
今回は、更にもう1つのニュースが最後に加えられ、時代背景が補完された。





回廊の終着点は、「20XX年」。
このシナリオでの現代である。



気が付くと・・そこは、前線の野戦病院だった。
(↓以下、ドラッグで反転)
大きな野外テントの中で負傷した国防陸軍の兵士たちが簡易ベッドに横たわっている。
中国東北部、遼寧省「瀋陽」 ここは、20XX年現在、中国との戦争における最前線だ。
いづれ君たちは、ここにやってくる。ノッキーの井戸での練兵期間を終えれば・・
”・・お前さんたち新入りかい?”
目の前で寝ていた兵士が君たちに話しかけてきた。男は頭に包帯をぐるぐる巻きにして薄汚い無精ひげを生やしている。
”俺は、もう、ここで四年戦っている。北朝鮮のバカどもが起こしたクーデターからこっち・・ずっとだ・・・・・・
なあ・・一体、俺たちは・・何をやってるんだ。こんな、見知らぬ・・誰ひとり知り合いもいない街で・・他人様の土地で・・命をほおりなげてさ・・
なぁ・・なんでだ・・なんで・・こんなことに・・なっちまったのかなぁ・・・・・・チクショウ!!・・
・・・・・・・・
それっきり、男は暗い虚ろな眼に涙をためて口を開かなくなった。
男に与えてやれる”答え”を持たない君たちは、やりきれない思いのまま、うなだれる男の前から立ち去った。


ここは共有心理の中の、現代に限りなく近い過去なのであろうか?
デュマピックが効かないため、マップの概要は全く分からない。


このテントを抜けると、戦場に出た。
荒野を進んで行くと、至る所で敵軍と交戦になる。




雑兵ばかりなので、別段大した敵ではないのだが、ちょっと進む度にエンカウントするし、イベント戦闘なのでリトフェイトによる先制攻撃も効かないため、意外と消耗させられる。
その他にも、所々に毒の沼や炎の床が仕掛けられているので、常に体力を回復させておく必要がある。


前述の通り、ここはデュマピックが効かず、しかも玄室のない不定形のマップのため、ウロウロしていたら簡単に迷ってしまった。
とはいえ、いまさら紙マッピングするのも面倒だったので、耐久力の許す限りガムシャラに突き進む。
目印になる物もないから、右手の法則で壁伝いにグルッと一周する。


そして、何とか一番奥まで辿り着くと、ここで戦闘となる。



相手は戦車。
強力なブレス攻撃をしてくるだろうと警戒していたが、ティルトウェイトとマバリコで簡単に倒すことができてしまった。
前に戦ったソ連の戦車隊の方が強かったな。


戦闘後、こいつから「第一トラウマの欠片」というアイテムを入手。
1945年に見つけた第六トラウマと同じく、これも2つに分かれているようだ。

とりあえず、このフロアはこれで終了だろうか。
途中でネズミのガンバを見つけていたので、そのまま直ぐに帰還した。









善の宝玉で開いた扉は、先ほどの「20XX年 中国」だけではなかったようで、地下2階の南東部の区画にも入ることができるようになっていた。
こちらは、「1936年 2月26日」だそうだ。


1936年 2月26日 東京 永田町
(↓以下、ドラッグで反転)
そこには、数人の身分の高そうな老人たちが立ち尽くしている。
老人たちの頭上からは、はらはらと粉雪が舞い落ちて・・そして、どこからともなく幾十もの軍装の靴音が近づいてくる。
老人たちは震える声で呟いた。
”なぜ・・このような事になったのか?”
全ての時代に潜む魔性の仕業にするのは無責任というものだ!!現象は、暴かれ!!糾弾され!!
そして・・真実の道を歩む我々の糧とならねばならない・・
思えば、我々の脆弱な政治力が軍の中に化学変化を起こしたのかもしれん。そう・・劇的な化学変化を!!
我々はいつの間にか袋小路に追い詰められ、気づいたときには成す術を失っていた・・しかし・・いまや全ては詮無きこと 真実の究明は、後事に託すとしよう。
もう、時間がないのだ もう・・彼等がそこまで来ている・・

そう、いわゆる、二・二六事件。
日本が軍国主義への道を歩む転機となった時のことである。

ここで、ボスとの戦いとなる。



いかにも、といった名前の連中と戦う。
あまり強くなかったので全体攻撃呪文で簡単に倒せた。
青年将校の諸君、鍛錬が足りないな。



先に進むと、また違う時代となった。

1931年 9月18日 満州
(↓以下、ドラッグで反転)
目の前に現れたのは和服姿でたくましい腕を組んだ坊主頭の初老の男だった。
「王道楽土」か・・こうも、惨めな結果になろうとは・・結局、俺たちの夢は・・文民統制を破り前線総軍の暴走という、ただ・・邪まなる前例を創っただけなのか?



次の相手は、この男、石原莞爾。
彼は上のフロアの満州でも登場し、トラウマの合成をしてくれる人物であったが、ここで戦いとなった。



愛李(らぶり)ちゃんの首を刎ねて奮闘するも、彼も虎鉄の錆と消えた。
ちなみに、横にいるブタは関東軍の兵卒です。



愛李(らぶり)をカドルトで復活させ、さらに奥へと歩く。
次は東京…

1945年 3月10日 東京
(↓以下、ドラッグで反転)
大都市の夜空を、鋼鉄の魔物がゆっくりと鈍く不気味な音を立てて走ってゆく・・
やがて、夜空からは、炎の種が落ちてきて、種は、あちこちの地面に落ちると小さな炎の怪物を生んだ。
炎の怪物は、瞬く間にそこらの木造家屋を食い尽くして肥え太り、烈風と共に攻城を焼き尽くし、学校や病院を吹き飛ばし、逃げ惑う人々を飲み込んで・・その勢力を広げていく。
・・そして、いつしか、夜の大都市は紅蓮の悪魔(イフリート)の支配するところとなった。



次の相手は、名前もそのままの炎の悪魔。



いかにもブレスを吐きそうだったので、コルツを重ねがけして挑んだ。
だが、ここの主役の炎の悪魔よりも戦闘機の方が強かったのは、見た目通りであった。



更に扉は続く。
次は、沖縄だ。

1945年 春  沖縄
(↓以下、ドラッグで反転)
なめし革の航空帽を被り、上下つなぎの飛行服に身を包んだ青年が現れ、君たちに向かって敬礼すると、口を真一文字に結びながら、何も言わずにじっと君たちを見つめた。

・・空の特攻隊のパイロットは −器械に過ぎぬと −友人が云った事は確かです。
操縦桿を握る器械、人格もなく感情もなく、勿論理性もなく、只敵の空母艦に向かって吸いつく磁石の中の鉄の一分子に過ぎぬのです。
理性を以って考えたなら、実に考えられぬ事で強いて考えれば、彼らが云う如く自殺者とでも云いましょうか。
精神の国日本に於いてのみ見られる事だと思います。
−器械である吾人は、何も云う権利もありませんが、唯願わくば愛する日本を偉大ならしめん事を、国民の方々にお願いするのみです・・



…ときて、なぜ、彼らと戦うことになってしまったのか…。



まあ、こんな名前の子孫達を見たら、先人達がこのような行動に出るのも無理からぬこと。
現代人よ、肝に銘じるのです!



何とか撃破するも、ここで体力も魔力も尽きたので、一度戻って回復させる。
幸い、一度倒したボスは復活しなかったので、完全に連戦というわけではなさそうだ。
そこまで強力ではないボス達なので、もしかしたらと不安であったのだが、これなら安心だ。


さて、マップを確認するに、おそらく次の扉で最後…。
ここで待ち受けているのは何なのか…?





今までとは違い、年号も場所も出てこないまま、いきなり戦闘となった。



大日本帝国首相及び、陸軍大将である東條英機が、戦時中の至るところで見かけたであろうスローガンと共に登場だ。
この一連の軍国主義のトラウマとの決戦である。
相手にとって、不足はなし!


…と戦ってみると、東條大将はティルトウェイトであっさりと爆死したため、その姿を見せることもないままに戦いは終わった。



戦争とは得てして、そんなものである。



こうして戦いが終わり、第一トラウマの欠片の2つ目を入手。
さきほど20XX年の中国で手に入れた物と合わせれば、1つに戻るであろう。

第一トラウマは、戦争を起こしてしまったことのトラウマなのかな…。









これで、残るは1945年広島・長崎を残すのみとなった。
あのファットマンを倒せば、全てのトラウマが揃うであろう。


しかし…




到底敵う相手ではない。
こちらは呪文が使えない上に、ファットマンは100ポイント、お供のB29は74ポイントものダメージのブレスを吐いてくる。
多少レジストできたとしても、1ターンでほぼ壊滅状態となってしまうほどのダメージだ。

運良くブレスを吐かなくとも、ファットマンは石化・麻痺・クリティカル、B29は石化の追加効果がある攻撃をしてくるため、確実に1人は戦闘不能となる。
こちらの戦士達の攻撃では、3〜4発当てて、ようやく1匹倒せるといったところ。
どう計算しても追いつかないのだ。

しかし、このフロアで得られる経験値でレベル上げをするのもキツイし、ここから2〜3レベル上げたところで、大して変わらない気がする。


今…やるしかない。
リセットを繰り返して挑むしかない。

これは、俺と確率の神との戦いだ!



ということで、僧侶の界皇(ぜうす)を侍に転職させ、強力武器の虎鉄を装備させて、直接攻撃力を上げる。




勝率を上げるためには、他の魔法職も戦士にするべきなのだが、さすがに後のことを考えると盗賊と司教を転職させてしまうのは躊躇われるので、現状でやれるだけやってみる。
そして、しばらくレベル上げをした後に戦いを挑む。


まずは、B29が2体だけ出現するまで粘る。
3体出現されると勝ち目がないのでリセット。

そして戦いが始まるも、こっちの攻撃が当たる前にブレスを吐かれると、即リセットだ。
いきなりブレスで100のダメージとか出てくると、完全に戦意を失いますよ。
前衛が直接攻撃をされて戦闘不能となっても終わりなので、リセット。

敵のACも低いため、こちらの攻撃もクリーンヒットするわけではない。
これも、上手く当たらなかった場合はリセット。
B29が仲間を呼んだ時もリセット。

とりあえず、1ターン目を無事に終えられるだけでも、20回に1回くらい確率だったかな…。
1ターン目はB29に集中攻撃をかけるので、ファットマンは無傷で残るため、2ターン目にまたブレスを吐かれたらリセットすることになる。
ターンが進むごとに、生き残る確率は下がっていきますよ!



さて、そのような過酷な戦いを、果てしない回数重ねていくと、いつしか僥倖が起こる…。



召喚して呼び出したコンジャラーが、バディでB29を殺害!
ここでは魔法は使えないが、事前に召喚していたモンスターだけは連れて戦闘できる。
無論、リセットの度に消えるので、毎回召喚し直す必要がある。


で、呪文無効化能力の高いB29に、決して頻繁には唱えないバディが決まり、戦局は一気にこちらに傾く。
だが、ここでファットマンのブレスが来ると、即リセットなのである。

果たして、敵の行動はいかに…?



コンジャラー、グッジョブ!!
まじでグッジョブ!!


残った1体のB29は、次のターンで確実に仕留め、ファットマンのブレスを受けつつも、総攻撃を仕掛ける。
途中で流音(るい)が倒れるも、ファットマンへのダメージは確実に蓄積されていき、ブレスの威力も弱まってくる。

そして…






ついに強敵ファットマンを撃破。
この機を逃したら、次のチャンスはいつになるか分からなかったから、本当によくやってくれた。


戦闘終了後、もう片方の第六トラウマの欠片を入手。
これで、全てのトラウマが揃った…。









集まった第一トラウマ、第六トラウマの欠片を、それぞれノッキーとヤマグチに渡して1つの形に戻してもらう。

 


それを持って、上の階の満州にいた石原莞爾の所へ行き、合成して悪の宝玉を入手。



これで、善・中立・悪、全ての宝玉が揃ったため、地下2階中央部の鉄格子が開き、下に降りることができるようになった…。
マロールで見たところ、次で最終フロアのようである。



さて、降りてみると、周囲は一面真っ暗だった。



ダークゾーンではないが、ロミルワを使っても何も見えない。
本当に、何も無いだけのフロアのようだ。
上下左右にも壁が無いようで、ひたすらループしており、デュマピックも効果なし。


敵も出てこないようなので、一列ずつ順番に直線ダッシュをして調べていく。
しばらく直線上を走り抜けて、何も見つからなかったら隣の列に移り、再び前方に向かって一直線にダッシュ。
これを繰り返す。

多分、これは戦闘にも劣らない相当に辛いトレーニングだと思う。
ようやく新兵の訓練らしくなってまいりました。



そして、10数列のダッシュを繰り返したあたりで、前方に何かが見えた。




闇の中の小さな光に近づくと、そこには小さな台座があり、台座の上には、頼りなげな光をはなつ一振りの”折れた杖”が安置されていた。
(↓↓以下ドラッグで反転)

君たちが台座に近づくと、台座の背後で杖を見守るように佇んでいる燕尾服の老人に気づいた。
老人は、いわゆるチャップリン髭を生やし、度の強い丸眼鏡をかけている・・
そして、なぜか君たちには、その老人の容貌に見覚えがあるのだった。
老人は、まるで蝋人形のように無表情だったが、分厚い度の眼鏡の奥のその黒い瞳は、深く暗い底知れぬ悲しみを湛えており、それでいて、怒気を含んだ激しい祈りのような感情が複雑に瞬いている。
君たちは、老人が気味悪かったが、意を決して台座の杖に手を伸ばした。
なぜなら、君たちは、その杖を見た瞬間から直感していたのだ。
目の前の”折れた杖”が、自分たちのこの長いたびの終わりに”答え”を与えるものに違いないと。
君たちがそっと、杖を手に取ると・・杖は幽かに放射する光を僅かだが増したように思えた。
その表面は、暖かく不思議と手の中にしっくりとなじんでいる。
その時、燕尾服の老人が、うつむいた顔をあげて驚いたように君たちを見つめた。
老人は、やがてなにか”一言”呟くと、ニコッと笑い、満足そうに頷いて奥の暗闇へと消えてしまった・・
君たちは老人が何者であるかを知ったが、いまは、ただ、杖を手にした高揚感のみが君たちの心を満たしていた・・



遂に手に入れた『杖』…これが、クリアアイテムのようだ…。




→ エンディング・感想







クリア時のステータス一覧







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