五つの試練プレイ記録 ノッキーの井戸 06

桜の鍵で地下1階の隅の部屋に入ると、そこには「作戦報告書」が置かれていた。
非常に長い文書であったが、シナリオの概要と、この先の目的が、ほぼ明確になった。



看板に指定された場所に来てみたが、そこには誰も居なかった。
しかし・・床にA4サイズの茶封筒が置いてある。
「作戦報告書」
東北方面軍特設部「ノッキーの井戸」作戦 作戦部長 板垣征八郎
(↓↓以下ドラッグで反転)

回収された「ノッキーの日記」と統合幕僚監部直属の特別部隊(SOG)が持ち帰った情報により、当作戦本部は、ノッキーの井戸の存在に関する一つの見解に達した。
それは、兼ねてからの奥州大ヤマグチ教授の推論であった、ノッキーの井戸=ノッキー青年の精神世界説を全面肯定し、さらには、その深層心理(井戸深部)においての「共有心理ヤマグチ説」の肯定である。
「共有心理ヤマグチ説」とは、一人の日本人の深層心理の奥に、日本人全員が持つ共通の心理「共有心理」の存在を肯定し、井戸とは、その共有心理が歴史の中で蓄積された場であるという推論である。
本来、精神世界においてのみ存在するであろう井戸が、なぜ現実世界に発生したかについては、現状のところ我々には生半可な憶測すら困難な状況だが・・
しかし、井戸野本体は、その下層の共有心理であり、上層のノッキー青年の精神世界は共有心理にアクセスするための媒体に過ぎないと推測する・・
・・・・・・・・・・・・・・
そして、トラウマ存在である。
井戸上層の「ノッキー精神世界」において発見されたトラウマは、ノッキーと云う一青年においての個人的なトラウマ(心的外傷)の域を超えないが、ヤマグチ教授は、今後、井戸下層の「共有心理」内で発見されるであろうトラウマを、日本人の共有する日本民族が無意識の中に負った心的外傷と推測する(なお、これらのトラウマを集め結合すると特殊な現象が生ずるとの報告あり)
日本人の共有するトラウマとは何か、特殊な現象とは何を指すのか、目下のところ、推測は不可能・・
現状、井戸内部においては、どのような事態が起きても不思議ではなく、また、日本国の精神体と云える共有心理が日本人の個個の深層心理にネットワークのように直結しているというヤマグチ教授の「テレパス説」もあり・・
これよりの井戸内部の作戦行動は、極めて困難、且つ、予断を許さない状況であると思われる。
よって、実に日本国にとって、また、建軍わずかX年目の国防軍にとって、思わぬ不測の事態を招く可能性極めて大と思われる。
・・・・・・・・・・・・・・
・・上記の事態から、当作戦本部は、当作戦における幾つかの提案と要請をする。
1、拾ノ戸駐屯地、及び井戸を外界から封鎖
その情報機密レベルを防衛秘密から特防衛秘密に引き上げ、より絶対的な情報漏洩の遮断を提案する。
2、当作戦本部の作戦目標を、井戸野調査及び、ノッキーの捕獲から、トラウマの回収へ移行 
*主目標、トラウマの回収 *副目標、調査及びノッキーの捕獲とすることを提案する。
3、予測不能の不測の事態を前線で迅速に処理すべく、当作戦本部においての作戦進行における全権の委託を強く要請する。
4、3の補強項目として、作戦進行中、万が一、不測の事態が発生し、事態が、国家及び国防軍に深刻なダメージを及ぼす危険を当作戦本部が認識した場合、当作戦本部の判断において、最終手段である「作戦案0500号」の行使権の委託を要請する。

以上、なお、本作戦の内容は、前代未聞、かつ非常に困難な任務であり、上記の提案及び要請は、本作戦行使において必要最低条件と当作戦司令部は結論する。









さて、こうして第2ダンジョン「共有心理」へと足を踏み入れた。

払暁、援軍として到着した北部方面所属の74式戦車が、早くも夜明けと共に前方の荒野に長距離砲撃を加えている。
国防陸軍東北方面軍所属「北部・東北方面教育連隊」は、奉天市南部の河川に橋頭堡をきづいていた。
(↓以下、ドラッグで反転)
現在、おそらくは・・西暦1931年9月18日、中国北東部、旧称”満州”北部、奉天。
川を挟んだ前方の平野には柳条湖事件を自作自演し、電光石火、すでに奉天市を制圧しつつある関東軍が展開している・・

川の中州に停車した96式装輪装甲車の車両の上に立ち上がった連隊長が、第一陣の実働部隊である各中隊に檄を飛ばしている。
我々「北部・東北方面教育連隊」の任務は、前方に展開中の関東軍の戦線を突破、奉天市への潜入である!!
現在、目前に進行しつつある事態が、いわゆる「満州事変」であるならば、目下、トラウマの所在は・・
事変の首謀者である関東軍の高級参謀「石原莞爾」および「板垣征四郎」両名のどちらかが所有すると推測される。
各中隊は、各個に戦線突破の後、奉天市内に潜入、関東軍の前線司令部を目指せ!!
日本国の未来は諸君らの活躍如何にかかっている。
健闘されたし!!


ここは中国北東部、いわゆる満州だそうだ。
いきなり眼下に広がる軍隊を前に、戦線の突破を命令された。



イエス、サー!
死力を尽くして戦います、サー!



ここは、小部屋が横一列にずらっと並んだマップで、どれか1つの部屋に、先に進む扉が付いている。



片っ端から部屋に入ってアタリを見つけて戦線を突破し、マップの上へ上へと進んで行くということだ。



しかし、「戦線突破!」の部屋は一方通行のため、通り抜けると帰れなくなる。
その他のハズレの部屋には、炎の床の罠が仕掛けられていたり、敵が出現したりと、非常に消耗を強いられるマップだ。

特に炎の床の地雷は強烈で、あっという間に死者が出てしまった。



幸い、近くの部屋に、例のネズミのガンバが居たので町まで送ってくれたが、ここは、しばらくレベル上げをしないと厳しそうだ。
敵も強いから、レベル13くらいまでは上げておいた方が良いだろう。



ちなみに、ここで出現する敵は非常に特徴的な面々でした。
まずは、この親子。

 

彼の痛ましい姿からして、既に事件は起こってしまった後だということが伺えます。
更に、国共合作の英雄・張学良も、実に雑魚敵扱い。
何匹でも出てきますよ!


さらに、清朝ラストエンペラーの愛新覚羅溥儀も、臓物を滴らせながら襲って来ます。
何とも凄まじいグラフィックを当てられたものです。



満州事変の調査に来ているリットン調査団の面々の姿も見受けられます。
ちなみに、別バージョンでリットン氏も単独で出現します。



続いては、こちら。



コミンテルン(共産主義インターナショナル)が、資本論と共に赤軍ゲリラを率いてきます。
剣と魔法のRPGでは、戦いの図が全く想像できません。
資本論(3)を斬って解決する問題なのでしょうか。




そんな強敵達と戦い、何とかレベル13まで上がった。
しかし、僧侶はマリクト・マバリコ・マディアルのいずれも習得せず、魔術師はティルトウェイトを習得しなかった。
能力値も足りないので、司教に転職もできない。
やっぱホビットは魔法職に向かないな。

代わりに、アイテムはかなり充実し、高い攻撃力を持つ刀「虎鉄」をはじめ、武器防具は一通り揃った感じだ。









さて、進撃を開始する。
炎の床は痛かったが、途中でMPを回復できる泉を発見したので、治療しつつ確実に安全ルートを調べて行く。

そして、遂に全ての戦線を突破したところで…。

  1. 関東軍の戦線を突破すると・・そこは、茫洋たる満州の大原野だった。
    (↓以下、ドラッグで反転)
    その圧倒的で強暴ですらある、むき出しの自然の前に、一瞬、君たちは、又候、中生代にでもタイムスリップしたのかと怪しんだが?
    遥かな地平線の向こう・・連連と歩いてくる難民のような群集を発見したとき、平手打ちを食ったように自分たちの居る世界の現実に引き戻された。
    その群集の最後尾・・カーキ色の軍服に身を包み、額に赤い一つ星を記された大男たちの集団が群集に襲いかかっている!!
    ふと、大男たちは、奇声をあげ、踊るように人々を追いかけると、ライフルを撃ち、銃剣を薙いだ!!
    そして、男たちの手の中でライフルが火を吹き、銃剣が閃くたびに、人々は、もみじのような赤い鮮血をながして倒れ、草木のない満州の荒野に紅葉の川を咲かせるのだった。
    なす術もなく、立ち尽くす君たち・・やがて、さらに後方から真っ赤に染まった、もみじの川を踏みにじりながら、恐怖の地響きと共に鉄の悪魔が姿を現す。
    ソ連軍の機甲連隊だ!!


ここでボス戦となった。
お相手は、ソ連の戦車隊だ!



いかにも強そうな相手である。
おそらく赤軍兵士は、通常攻撃だけの雑魚と予想されるので、前衛でT34戦車を集中攻撃し、後衛で赤軍政治将校に呪文攻撃を仕掛けることにした。
諸君の健闘を祈る!



まず、悪駆愛(あくあ)のラダルトと、絽るる(ろるる)のロルトで、赤軍政治将校を全滅させた。
続いて、前衛の攻撃がT34に何発かヒットするが、戦車の攻撃と赤軍兵士の集中攻撃を受けて、流音(るい)が戦死!
凄まじい攻撃力だ。

次のターンでは、コルツを止めて、魔術師2人が赤軍兵士を呪文で倒し、絽るるは回復。
ここで、何とかT34を撃破した。



ふぅ、耐久力があまり高くなくて助かった。
もしかして、ブレス攻撃とかしてくるような敵だったんだろうか…戦車だけに。


戦闘終了後、またしてもヤマグチが現れる。

  1. こんにちは、みなさん、また、ひとつトラウマを回収しましたね・・
    悪夢のような戦闘が終わり、我に返ると、そこには、難民もソ連軍の存在もなく、肩で息をしている君たちの前に立っているのは、ヤマグチとSOGの小隊だった。
    (↓以下、ドラッグで反転)
    ソ連の機甲師団でしたか・・やはり、どうやら、現在の我々の居る、この地点は1931年の満州ではありませんね・・おそらくは、1945年の満州です。
    拾ノ戸の作戦司令部は推測を誤ったようですね・・
    日本人の過去のトラウマのひとつは、侵略戦争になってしまった日中戦争にあり、そして、その引き金となった「満州事変」であると・・
    しかし、なるほど、もっと直接的な体験としてソ連軍の満州侵攻がありましたか・・
    1945年8月、満州国境のソ連軍は日本との不可侵条約を一方的に破棄して越境侵攻しました。満州を守る関東軍にはすでに、ソ連侵攻を抑えられる軍事力はなく、戦線を後退、残された居留民は、無防備にソ連軍の侵攻にその身をさらされたのです。
    ・・ですが、まだ結論を急ぐのは、危険です。司令部の推論どうり、「満州事変」も十分に共有心理内でのトラウマに成りうる・・
    我々は、決してタイムスリップをしているわけではありません。
    何度も云うようですが、ここは、ノッキー青年の深層心理のさらに奥、そして、日本人の共有心理の世界・・
    つまり「日本人の心の中」なのです。だから、事態は、常に流動的で・・実際、次の瞬間にも我々が1931年の満州の荒野に立っていると云うこともありうるのです。
    ここは、近代の日本にとって因縁の土地です。まだ、何か隠されている・・そんな気がします。
    ・・引き続き、みなさんは、この満州で「トラウマ」を捜索してください。


ということで、一行は「第二トラウマ」を入手。
そのまま、流音(るい)の死体を抱えたまま、満州の荒野の探索を始めることになった。

…ボス戦の後は、一度町に戻りたかったんだけど、一方通行で戻れない…。
このまま探索はキツイなぁ…。



仕方なく周囲を歩き回ると、日本帝国陸軍の歩哨が立っている駅を見つけた。
もしかして、ここから列車に乗って帰れるのか?

 

と思いきや、満州トレインとの戦いとなった。
近未来的なデザインだが、これは満州鉄道のことであろう。
ちなみに、こいつは雑魚敵でも出てくるので、さほど強くはない。


満州トレインを打ちのめすと、列車に乗れるようになった。



幸い、降りた駅の近くから迷宮の入口まで戻れたので、一命を取り留めることができた。







回復を済ませた後、再び満州の探索を続ける。
他にも何本か鉄道が走っており、満州トレインを撃破することで列車に乗れるようになるが、順港行きの列車に乗るには、どうやら「送還令状」が必要なようだ。




この満州の荒野には玄室がないため、敵はほとんど出現せず、安全に探索を進めることができた。
鉄道の他には、各所に赤や青の霧がかかっている箇所があり、そこに入るとワープするようであった。

道中で見つけた神棚に供えられていた「赤い霧の護符」と「青い霧の護符」を持って行くと、その色に対応したワープゾーンが使用可能になるという仕掛けであった。








こうして、ワープを潜りつつ進んで行くと、「1931年10月 満州西部 ”錦州”」と書かれた扉が見つかった。

 


そこには、こんな人物がいた。

  1. 頭上の空を、日本軍のゼロ式戦闘機が飛び交い、山向こうの飛行場を爆撃している。
    そして、地上では坊主頭でキカンキそうな顔をした将校が、なにやら部下たちを叱責している。
    どうやら、この空襲の指揮をしているのは、この壮年の将校のようだった。

    そこの若い兵、見たまえ!!壮観じゃないか

    将校は、君たちを見止めると、気さくに声をかけてきた。
    (↓以下、ドラッグで反転)

    俺たちは、これから、この満州の大地に東アジアの五つの民族が共存する「王道楽土」を建国するんだ。
    いま、まさに、俺たちは、五族の共和の狼煙を上げているんだ。
    いずれ、この満州はアジアのアメリカとなるぜ!!
    夢物語か?否!!いまの時代ならばできる。この激動の1930年代ならば・・
    俺たち東洋世界は西欧世界に対抗するために、ひとつにならなきゃならんのだ!!そのためには・・どうしてもこの満州がいる・・
    そういって、上空を睨みつけた、その瞳は、炯炯と光り・・
    ・・どうやら、この男が関東軍の「石原莞爾」のようだ。



彼は、どうやら「一」と「六」を担当しているらしい。



今までに聞いた話からすると、彼に何を持って行けばいいのかは分かる。
必要なモノを手に入れたら、また来よう。





他のワープポイントからは、奉天司令部に行き着くことができ、そこの作戦室から「送還令状」を入手した。

 


これを持って旅順港行きの満州鉄道に乗り込む。
そして、下車した先では、下の階に降りる階段が見つかった。

これで、満州の野の探索は、ほぼ終わったようだ…。










今回でレベル13となったが、ティルトウェイト、マリクト、マバリコ、マディアルのいずれも習得できなかったのが非常に痛い。
司教にもなれる見込みがないから、魔術師と僧侶を、それぞれ交互に転職させようか…。
 

名前

種・性・属

職業

LV

HP

愛李(らぶり)

Dwf/女/善

Fig

13

19
+2

11

13

17

12

17

117

14

1

AC -7

フレイムタン ジェラルミン盾 炎のプレートメイル テッパチ 鋼の小手 ヴァンブレイス+1

而莉(じぇりー)

Dwf/女/善

Sam

12

21
+4

14

17

18

16

9

120

14

1

AC -3

虎鉄 ポリカーボネート盾+1 炎の腹巻 テッパチ 鋼の小手 ヴァンブレイス

絽るる(ろるる)

Hob/女/善

Pri

13

7
+1

12

16

10

14

20

86

15

3

AC 2

S&WM29 竜燐の帷子 テッパチ 皮の手袋 憂国の”青いリボン”

流音(るい)

Hob/男/中立

Thi

13

16
+2

12

14

14

17

20

87

15

3

AC 2

次郎長ブレード ポリカーボネート盾+1 強化革鎧 強化テッパチ 血清

怜麗(れれ)

Gno/女/善

Mag

10

14

19

13

17

12

12

60

14

4

AC 9

警棒 迷彩服

悪駆愛(あくあ)

Hob/男/善

Mag

13

12

19

12

11

16

21

51

15

3

AC 9

警棒 迷彩服



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