Wizadry8 プレイ記録 エピローグ




コズミックサークルまでたどり着いた。
最初は何をするべきか分からなかったが、フォージと本のことを思い出した。
そして、それを手に取り書き始めた。






ドミナスのハイガルディのことを考えた。
そして、サヴァントの塔についても書いた。
トリニーについても思い出し、ラパクスの侵略を恐れる必要がなく、繁栄していくように書き変えた。
そしてラパクスについても同情と共感を覚えた。
それからティーラングとアンパニについては自らが運命を決めるようにした。






しかしまだ完成していない。
まだ決まっていないことがある。
森羅万象を司る、コズミックロードとしての職務はあまりにも多い。
そして、明確な考えや意図もないまま書き始める。
最初は難しかったがすぐに容易になった。






自分の故郷や世界についても書き、自らの長所、美徳、短所についても書く。
自分の立場について書き、来るべき事についても書く。
そして恐れや夢についても書いていく。






すぐに新しい銀河や星が現れた。
その惑星上にあらゆる人々を、皮膚の色や形やサイズが違う全ての種族を書き込む。
何百万年もの進化が一瞬の内に通りすぎる。
町ができて文明が発生していく。






創造物をみてフォーンザングの事を思い出した。
彼がまだ存在していたなら、これを見た喜んだことだろう。











メタル
「…よし、次はこことここを書き加えて…」

ディージア
「ねえ、まだコズミックフォージをいじってんの?」

メタル
「これがコズミックロードとしての勤めだからな」

ファロウ
「いいじゃねーか、そんなもん。俺はもう飽きてきたぜ」

メタル
「いや、飽きるとかそういう問題じゃなくてだな…」

トシ
「毎日こんな所で本を書いてるだけじゃ、コズミックロードっていうのも辛い職業だよな」

アイス
「そういえば、ここには他のコズミックロード達はいないのかな。フォーンザングを追放したロード達は…」

ルガード
「アレセイデスとダークサヴァントとの会話からすると、既にこのコズミックサークルを去っていたようですね。そして、新たなロードである我々が迎えられた と…」

トシ
「ありがたいような、押し付けられたような…」

ディージア
「なんかこう、もっとワクワクするようなこと書こうよー。平和な世界を創造したところで、別に楽しくもなんともないわ」

メタル
「わかったわかった、じゃあ『ディージアはワクワクする』…と。ほら、これでいいだろ」

ディージア
「…うん、何か知らないけど、やたらワクワクしてきた気がする…」

ルガード
「ペンで書いたことが現実になるとはいえ、下手なことを書いたら宇宙が終わってしまうし、過去を変えても現在まで変わってしまうから、書くことも慎重になってしまいますし、案外不便なものですね」

ファロウ
「フォーンザングも、こんな所で毎日本を書いてるよりは、ダークサヴァントとして好き勝手に暮らしてた方が幸せだったんじゃねーのか」

アイス
「昔はコズミックフォージが手に入れば何でもできるようになると思ってたけど、実際にその立場になると難しいものね」

トシ
「とりあえず、おまえがメチャクチャにしちゃったラパクス達も、このフォージの力で何とかなったんだし、もうこの辺でいいんじゃないか?」

メタル
「俺だけのせいにするな!」

ファロウ
「これ以上書き足すようなことも無いし、あとはもう放っとこうぜ」

ディージア
「じゃあ、もう帰ろうよ。何だかんだ、これまでの冒険で財宝も沢山手に入ったし、私はもう十分よ」

ルガード
「強欲なディージアにしては、珍しく殊勝な意見ですね」

メタル
「帰るって…コズミックフォージはそのままにしていくのか?」

トシ
「誰かがまたフォージを奪いに来たら、その時はその時さ」

アイス
「私達も、ゾーフィタスがコズミックフォージを盗んで持ち帰ったからこそ、こうやって長い冒険をして宇宙の神秘にまで辿り着くことができ たんだしね」

ルガード
「そうですね。下々の人にも、そういった刺激を残しておかないと可哀想ですから、コズミックロードからの贈り物として、フォージは残していきましょう」

ファロウ
「また誰かがコズミックフォージを盗んで好き勝手したら、それは新しい冒険者達に任せる…ってことか。たまには他の奴が冒険してるのを見るのも面白いかも な」

メタル
「そ…そうか。皆がそれほどまで言うなら仕方ない…。ほ、本当にいいんだな?」

アイス
「私達は普通の人間なのだから、人間らしく暮らすのが一番よ」

メタル
「わかった…じゃあ、ここから出て俺達の故郷に帰ろう(短い王座だった…)」

ディージア
「じゃあ、これでドミナスともお別れね。ヴィやヘ・リ達に挨拶していかないとね」

トシ
「アンパニとティーラングにもな。あいつらにも、何だかんだ世話になったし」

アイス
「ラパクスには…さすがに気まずいかな」

ファロウ
「ガーディアにも寄って行こうぜ。久しぶりにムンクやゴーン達の顔も見たくなってきたぜ」

ディージア
「そう?別にあんまり見たくもないけど…まあ、いいわ」

ルガード
「また宇宙船が長くなりそうですから、皆さんが退屈しないように、私が今回の冒険を綴った長大なオペラを作曲・上演しますよ。楽しみにしていてください」

トシ
「いや…それは、帰ってからにしよう、な」

ファロウ
「この星で見つけた楽器は置いていけよ…俺達のためにも」

メタル
「さあ、そろそろ行くか…!とても長い冒険だった」

アイス
「私達の故郷にも、帰ってから面白い事があるといいわね」


Wizardry6-7-8
プレイ記録 完



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