Wizadry8 プレイ記録 15.再入隊

北の荒野





ルガード
「この野原を北に抜ければ、アンパニ基地のあるマウント・ギガスのようですよ」

ファロウ
「ただっ広い野原だな…。こりゃ探索が大変そうだぜ」

メタル
「道なりに進めば目的地には着くだろうが、それ以外の場所も一応見ておかないとな」

トシ
「オートマッピングじゃなかったら、ここでしばらく足止めくらうところだったぜ。便利な時代になったもんだ」

アイス
「ねえ、あそこの廃墟に誰かがいるわ」





ディージア
「あれは見るからに盗賊ね。まったく、盗賊の多い星だわ」

トシ
「もしかして、アルニカの銀行からダイヤを強奪した奴等じゃないか?」

アイス
「アルニカとギガスの間にいるって聞いたから、位置的にはこの辺のはずよ」

メタル
「よし、では気付かれる前に攻撃を仕掛けるぞ。かかれー!」

ルガード
「こんな頭の弱そうな連中は、私の呪文で混乱させれば一発ですよ。インサニティ!」

ファロウ
「その辺にうろついてるハイガルディの盗賊と大差ない奴等だな。全然大したことないぜ」

アイス
「ファイアボール!」

トシ
「よっしゃ、全部倒したぜ!」


ファロウ
「あった!こいつら、やっぱりダイヤを持ってたぞ!」





ディージア
「こんな腕で、よく強盗なんてできたもんだわ」

ルガード
「奪った者は、いずれまた奪われる…過去から幾度となく繰り返される人類の業ですね」

トシ
「まるで俺達のようだ」

アイス
「このダイヤを銀行に届ければ仕事は完了だけど…私達は金庫を破ってるから、もう銀行には入れないかもしれないわ」

ディージア
「その時はその時で、このダイヤを私達の物にしておけばいいんじゃない?」

メタル
「まあ、せっかくここまで来たんだから、先にアンパニ基地へ行ってからアルニカへ戻ろう。あの橋を渡った先が基地のようだ」












ギガス山 − アンパニ基地


マイルス
「えーと、聞いてくれ。ちょうど思い出したんだけど、仲間と仕事の打ち合わせがあるんだ。俺はまた後であんた達に合流することにしよう」





トシ
「え?なんだよ、こんな所で…」

メタル
「ここから先のエリアまでは着いてきてくれないみたいだな」

ファロウ
「アンパニ基地を前にして怖気づいたんじゃねーのか?」

ルガード
「まあ、無理に引き止めるほどの人物でもないですから、マイルスとは別れて先に行きましょう。この先にアンパニの部隊が見えてきましたよ」





マドラス
「君達、ホントにココ入るつもり?!トリニーいつもこのドウクツ避けてるヨ!デッカクて暴れん坊の生き物がいるからネ!そういや、この上を飛んでいく船、 見た事ある。あれ、何だったのかなぁ?」

メタル
「アンパニはいきなり襲ってきたりはしないだろう。仮にも俺達は以前I.U.F.(アンパニ帝国軍)の一員だったんだしな」

ディージア
「そういえば、ガーディアに着いた早々に入隊させられたわね」

パンラック二等兵
「止まれ!そこで止まれ!」





トシ
「おっと、やっぱり呼び止められたか」

パンラック二等兵
「この地域はアンパニ帝国連邦の占領下にある。よって、入場を許可する前にいくつかの質問を行う。引火性のものや有害な物質を持っているか?」

メタ ル
「ずいぶん厳重だな…。そんな危険物はない。俺達は安全だ」

ファロウ
「ああ、これは銃の形をしたオモチャだから気にしないでくれ」

アイス
「このポーションもチェリーボムっぽいけど、実はジュースなんです」

パンラック二等兵
「それから重要なことを聞く。おまえ達は以前この惑星もしくは他の惑星で犯罪を犯した事があるか?特にI.U.Fの領域で罪に問われたことはあるか?」

メタ ル
「もちろん、俺達はそんなことはしないさ!」

ルガード
「ええ、悪い輩を懲らしめる正義の味方ですよ」

トシ
「そ…そうだよね…」

パンラック二等兵
「そうか。では、以前にティーラング帝国と同盟したことや、同盟しようとした事はあるか?」

メタル
「愚問だな。俺達はかつてI.U.F.の一員でもあったんだぞ」

ディージア
「あんな虫と同盟とか考えられないわ」

パンラック二等兵
「通行を許可する、行ってよい。だが、いつでも監視されていることを忘れず、注意するように」

ファ ロウ
「へへ…じゃあ、ちょっくら失礼しますよ…」

ルガード
「私達は決してティーラングのスパイというわけではないですから、ご心配なさらずに…」

トシ
「こんな門番でいいんだろうか…」

アイス
「あ、そうだ。どこかにアンパニ軍の旗を置いてあったりしませんか?」

パンラック二等兵
「買うなら、敷地内の物資配給所で売っている…」

メタル
「なるほど、いいことを聞いたぞ。旗は簡単に手に入りそうだな」







アンパニ基地内部





ファロウ
「アンパニの連中は、ここに本格的に駐屯してるみたいだな。中には酒場まであるぜ」

ルガード
「ティーラングといい、他所の星に根を下ろす手際が良すぎですね」

メタル
「物資配給所はどこかな?」

アイス
「こっちは徴兵センターみたいよ。こんな所に入ったら…」





バルブラク軍曹
「どうだね、君たち入隊しないかね?まだわずかに空きがあるんだよ…」

アイス
「ほら来たわ」

ディージア
「今日び、努力・義務・勝利なんて体育会系のスローガンは流行らないのよ。他を当ってよ」

ルガード
「とはいえ、我々はかつてI.U.F.の一員でしたから、その時のツテを使えば情報収集に有利かもしれませんよ」

メタル
「そうだな、もう一度軍籍に入れてもらった方が、何かと役立つだろう」

バルブラク軍曹
「そうか!まず諸君には集中障害物コースへ行ってもらう。そこで適性があるかテストする。スパークル兵士は既にクリアして、次の集中STFトレーニングを 受ける準備ができている。STFとは知っての通り、特殊部隊の略称だ。もちろん、その訓練はドミナスでの任務に合わせて設計されている」

トシ
「スパークル?誰だそれ?」

バルブラク軍曹
「スパークルか?彼女は兵士のようには見えないが、この辺りの地理に詳しい。その知識こそ我々に必要なのだ」

メタ ル
「彼女、ということは女性か…。女性でもクリアできるのなら、俺達にもできるだろう」

バルブラク軍曹
「まずは最初の集中障害物コースを受けて来い。それが終わったら戻ってこい。それと、このパスを持っていけ…」

ファ ロウ
「やれやれ、昔はアンパニのために結構働いたのに、また訓練からやり直しかよ」

アイス
「今思い出したけど、もしかしてバルブラク軍曹って、ガーディアで会ってない?ほら、アクパイルのリクルートセンターで…」

トシ
「あ、そういえば…。あの時の新兵担当者か!」

ディージア
「へえ、生きてたんだ。アクパイルが襲撃されて以来姿を見かけなかったから、あの時に死んだものと思ってたわ。元気だった?」

バルブラク軍曹
「諸君は質問することが好きなようだな。兵士は自分のことを話したがるものだ。私もここには長くいる。ガーディアで私のことは知っているだろうが、私はそ の他にも色々な戦争に参加してきた」

ルガード
「その割にあまりうだつの上がらない仕事をしているから、出世はしてないようですね」

メタル
「まあ、ガーディアでは将軍が戦死してるくらいだし、ダーク・サヴァントにいいようにされていたしな」

バルブラク軍曹
「ダーク・サヴァント…奴を忘れることはない!我々がここへ来たのも奴のせいだ。奴は我々からアストラル・ドミナを奪ったのだ」

ディー ジア
「さも自分達が手に入れたように言っちゃって…」

バルブラク軍曹
「それが今回の任務の主目的だ。真相を教えてやろう。数日前にもう少しで手に入れるところまでいったのだが、ダーク・サヴァントに阻止された。我々は奴を 追っているが、なかなかチャンスがない。いずれ、取り返せる時に取り返す」

メタ ル
「しかしアストラル・ドミナはラズーカ達に…。まあ、いいや。とにかく、その集中障害物コースとやらに行ってみるか」

トシ
「ん…?あそこにトリニーがいるぜ。何でこんなアンパニだらけの所に…」





スパークル
「ハーイ、探検とかしちゃってるのぉ?私もそうなの!」

ル ガード
「見た目からじゃ全く分かりませんが、どうやら女性のようですね」

スパークル
「えぇっと、私はスパークルよ。第1クラスの兵隊なの。私はI.U.F.に加わったばかりなの。でも、すぐにネズミをトリントンから追い出してあげるわ」

ファロウ
「なに!?じゃあ、アンパニ軍に入隊した女性ってのは、こいつのことか!」

アイス
「こんな小柄なのに、屈強なアンパニ軍に入隊しようだなんて凄いわ…」

メタル
「トリントンにいたラットキンは、追い出してはいないが大体片付いた。俺達は今、マーテンの行方を追っているんだ」

スパークル
「トリニーはマーテンのことをよく知っているわ。ハイガルディのみんなは彼がデスティネ・ドミナスを盗んだって言っているけど、私は見たことがないの。 もっと知りたければ戸燐トンにいるシャーマンに会ってくるべきだわ」

ディー ジア
「じゃあ、同じアンパニ軍の新兵として一緒に行かない?マイルスが帰っちゃったから、1人分空きがあるのよ」

スパークル
「私を仲間に加えてくれるのぉ?いいわ!私は探検家だって話したわよね?でも、お仕事はいつでも歓迎するわ。それに私はちゃんとしたI.U.F.の兵隊な んだから!」





メタル
「同行してくれるのか、ありがたいな。どうやら彼女の職業はレンジャーのようだ」

トシ
「同じトリニーのマドラスはガジェッティアーだし、完全にファロウとかぶってるな」

ディージア
「もう出番なくなるんじゃない?」

ファロウ
「ま…負けられん!こんな小動物には!」







新兵訓練コース





メタル
「ここが新兵訓練コースか…」

ルブル軍曹
「そこで止まれ!真に志操堅固なI.U.F.兵だけがここに立入ることができる。一般の民間人をこの障害物コースに入れることはできない。入隊記録を調べ るからちょっと待ってくれ…」

ル ガード
「ガーディアでは適当に射撃の講習だけ聞いて訓練終了だったことを思えば、随分とシステマティックになりましたね」

アイス
「そのへんが色々問題あったんじゃないの?」

ルブル軍曹
「お前たちの名前は登録されているようだな。…よろしい。では訓練を始めよう。これは単純な障害物コースだ…。ここから入り、向こうから出てくる。ぼやき は禁止、引き返すのも禁止だ」

ファロウ
「よーし、いっちょうやってやるか!俺のサバイバル技術がトリニーよりも上だってことを見せてやるぜ!」

トシ
「障害物コースって、なんだかアスレチックみたいだな。こりゃ楽しそうだ」





アイス
「まずは簡単な段差のコースね。ここは普通に進んでいけば問題なく抜けられるわ」

ルガード
「前方の天井に何かが見えます」

メタル
「これは…巨大な針が、一定間隔で上がったり下がったりしているぞ」





アイス
「3つの針が上がったタイミングを上手く見計らって走り抜けるコースみたいね」

トシ
「こんな巨大な針に貫かれたら、ただじゃ済まないんじゃないか…?」

ファロウ
「お…面白そうじゃねえか!よーし、行くぜ!」

メタル
「あ、おい!まだタイミングが早…」

ファロウ
「大丈夫だ!俺のスピードなら、これしき…!」

ルガード
「いや、全然間に合いそうにないですよ」

ディージア
「あ…危ない!針が刺さるわ!」

ファロウ
「う…うわああぁー!!」

アイス
「きゃあああ!」












ファロウ
「…と、そこで俺は何か…こう、不思議な力を感じたんだ…。気が付いたら、俺は元の場所に立っていた。確かに死んだと思ったのに、まるで時間が戻ったかの ようだったんだ。何て言うか不思議な経験だったよ」

メタル
「まあ、この世界で長くやってれば、よくあることさ」

ルガード
「それにしても危なかったですね。何とか突破しましたが、あれに刺さったら間違いなくゲームオーバーでしたよ」

ディージア
「新兵訓練なのに失敗したら死ぬっておかしいわ!」

メタル
「次のコースは溶岩の上の橋を渡るみたいだ…」





アイス
「橋って…この細い板…?」

トシ
「こ…怖ぇーよー!落ちたら跡形もないってこれ!」

ディージア
「アンパニ軍ってこんなに過酷だったかしら…」

ルガード
「あそこで振り子のように揺れている足場に上手く飛び移らないと、向こう岸まで行けないみたいですね」

ファロウ
「どこが障害物コースなんだよ?」

メタル
「とうっ!…よし、無事に飛び移ったぞ」

ディージア
「なんとか溶岩ステージはクリアね。次は何…?」

アイス
「このダミー人形を倒す訓練みたいよ」





ファロウ
「これは楽勝だな。外のモンスターに比べれば全然大したことない相手だぜ」

トシ
「訓練って、本来こういうのだよな」

メタル
「よし!全部撃破だ!これでコースは終わりか?」






「よくやった。諸君なら通過すると思っていたぞ!バルブラクに報告をして、次の指示をまて。では、また後で会おう。なお諸君はセキュリティレベル2をクリ アした。おめでとう」

アイス
「新しいレベルのカードを貰えたわ。これでクリアみたいね」






徴兵センター





バルブラク軍曹
「クリアしたか?どうだ満足できる成績だったか?」

ル ガード
「危うく串刺しにされたり溶岩に落ちて死ぬところでしたよ」

メタル
「もっとまともな訓練を考えられないもんか?」

ファロウ
「せっかくの入隊希望者が、これじゃ実戦の前に激減しちまうぜ」

バルブラク軍曹
「さあ次だ。これからが本当の任務だ。マーテンズ・ブラフでティーラングを目撃したという報告があるので確認が必要だ。そこでティーラングの存在を 100%証明できるものを私のところへ持って来い。理解できたか?分かったのなら、さっさと行け!」

ディージア
「下っ端のくせに偉そうに!」

トシ
「こっちではティーラングの偵察を頼まれちゃったぞ。お互いに気付かれないように情報収集できるものかな…」


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