Wizadry8 プレイ記録 12.マーテンの要塞

メタル
「さて、クロックの所で買い物も済ませたし、マーテンズ・ブラフへ向かおうか」

ルガード
「不要なポーションを売却して、矢や石を補充しておきました。あとはスペルブックやガジェット、香水などが売っていたので、一通り買っておきましたよ」

ディージア
「あ、香水なんて買ったの?私にもちょっと貸してよ」

ルガード
「どうぞ」

ディージア
「『さらなるフェロモンをあなたに!』だって。どんな香りかな〜」


 


ディージア
「うげっ!!」

トシ
「うわ、なんだよこの臭い!」

ルガード
「ラパクス族の香水のようです。ドリアンよりも強烈らしいですよ」

ディージア
「そういうことは先に言うべきでしょ!」

ファロウ
「こんな香水、何に使うんだよ…」

メタル
「クロックによると、ラパクスを凶暴化させる作用があるから、昔はこれを使ってラパクスを誘き寄せて狩をしていたそうだ」

アイス
「みんな、ようやく沼地を抜けたみたいよ」

マドラス
「オオ…ココ知ってるヨ。マーテンズ・ブラフね。ココのことならトリニーのシャーマンに聞くネ。今ココにはネ、デッカクて200本足のバケモノ達が住み着 いてるみたいヨ」

ヴィ
「ここに来るのは本当に久しぶり。以前は野生生物以外はここには誰もいなかったけど今じゃティーラングが占領してるらしい」

メタル
「あそこに見える要塞のことか…」


 


トシ
「ティーラングにも一応挨拶しとくか?」

ディージア
「ガーディアで女王エイチ・ジェン・ラや暗殺者シュリティスを殺してるから、ちょっと気まずくない?」

ファロウ
「気まずいどころじゃないんじゃねーのか?」

ルガード
「エイチ・ジェン・ラはティーラングの協議会から命を狙われていたという情報もありましたから、意外と暖かく迎えてくれるかもしれないですよ」

トシ
「そういえば、ニューシティーのダーク・サヴァントのコンピュータで、そんなデータを見たっけな」

ファロウ
「ま、とりあえず中に入ってみようぜ」


 


アイス
「…誰も見当たらないわ」

メタル
「確かにここがマーテンズ・ブラフで間違いなさそうなんだが…うわっと!」

トシ
「床が動いた!」


 


ルガード
「この床…エレベーターになっているようですね。城砦の地下に降りていきますよ」

ファロウ
「ってことは、やはりこの地下に…」

アイス
「あ、ティーラング!」


 


トシ
「うわー…やっぱりウジャウジャいるよ」

ディージア
「すぐに地下を改造して巣にする奴らね」





アイス
「ズ・アント…?」

メタル
「確かティーラングを率いるリーダーだ。待たせるなということは、彼もここにいるのか?」

トシ
「こっちの大きい扉の先じゃないのか?」





トシ
「おげッ!びりっときた!なんだこの扉!?」

ルガード
「扉の脇のスイッチが認証機になっているようですが、我々が触れても開かないようですね」

アイス
「ねえ、こっちの壁に小窓があるわ。中にティーラングが…」


 


ファロウ
「…なんか、ずいぶん小ぢんまりした所にいるな…」 

ズ・アント
「よぉーーく来てくれぇた。待っていたぁぞ。ドミナスに着いてからのおまえ達のうわさは聞いていぃーる。我々は共通の敵と戦うことができるはずぅーだ。ど うだ、我々と組む気はなぃぃーか?」

ディージア
「こいつがズ・アント?何でこんな窓口に…」

トシ
「いきなり提携を持ちかけられたけど、どうするんだ?」

メタル
「とりあえず、手を組んでおいて損はないだろう。いきなり敵対するメリットもなさそうだ」

アイス
「大丈夫かな…」

ズ・アント
「そうか…期待通りぃーだ。ティーラングはおまえ達を全面的に支援すぅーる。よぉーし…。正式に自己紹介をしよぉーう。私はズ・アント。ドミナスでの勝利 を目指し、ティーラング帝国を率いて意いぃーる。おまえ達への報酬は現金で支払ぁーう。そして受けた傷は無料で治療しよぉーう。おまえ達は我々に協力した いと思っているはずぅだ。まずはドミナスでの我々の戦略について知ってもらいたぁーい」

ディージア
「意外と話せそうね。ガーディアのエイチ・ジェン・ラみたいに高圧的じゃないし」

ファロウ
「いや、まだ分かんねーぞ」

メタル
「ティーラングの戦略とは何だ?」

ズ・アント
「賢明な質問だ。戦う理由を知る事は、いかに勝つかを知る事と同じ位に重要ぉーだ。我々は、そしてお前達も、権力と支配のために戦うのぉだ。これ自体は決 して不幸な事ではなぁーい。もし我々が戦わなければ、もしアンパニやダーク・サヴァントを警戒しなけれぇーば、我々は確実に連中の次の犠牲者となるだ ろぉーう。それは避けなければならないのぉーだ」

ルガード
「対アンパニ路線は相変わらずみたいですね」

ズ・アント
「我々の戦略はシンプルぅーだ。まず脅威のレベルが低いアンパニを倒ぉーす。そして次にダーク・サヴァントと対決し、奴も打ち倒すのぉーだ。ティーラング とアンパニとダーク・サヴァントの戦いの歴史は長ぁーい。しかしその歴史も我々の勝利で終わるのぉーだ!」

ファロウ
「ふーん…で、俺達に何をしてほしいんだ?」

ズ・アント
「おまえ達の任務について話そぉーう…。まず最初は簡単な偵察任務ぅーだ。しかしこの任務は我々の防御体制に大きな影響があぁーる。ウォッチャーの報告で はここから北の地点に基地があるそぉーだ。それがおそらくアンパニの基地だろぉう。連中は軍旗を立てているが、確認が必要ぉーだ。そこでその軍旗を盗み出 して持ってきてもらいたぁーい。もし間違いなくアンパニの基地ならば、連中との接触は避けるべきぃーだ。おまえ達が捕まると我々の存在が奴らに知られてし まぁーう。戻ってきたら報酬を渡そぉーう」

トシ
「アンパニの基地へ行って軍旗を取ってくるか…。まあ、簡単そうな任務だな。これならアンパニと戦うことにもならなそうだし、受けてもいいんじゃない か?」

メタル
「そうだな。いずれアンパニとも接触する必要があるから、その時にでも取ってくるか」

ズ・アント
「アンパニと我々は長い戦争の歴史があぁーる。私が生まれる前から争っていぃーる。お互いに殺し合い、いまだにどちらも勝利を得たことはなぁーい。いつか 我々は共通の敵に気付くだぁろう。それがダーク・サヴァントなのぉーだ」

アイス
「ティーラングはダーク・サヴァントとも対立しているの?」

ズ・アント
「何年も前の話になぁーるが、我々とダーク・サヴァントは同盟を結んでいたのぉーだ。我々としてはお互いの目的は同じだと思っていて、勝利は相互利益をも たらすと考えていぃーた。しかし、やつは我々を利用しただけだぁーった。我々は奴の敵を倒し、奴の野望を助けただけだったのぉーだぁ!我々の勝利が目前と なった時ぃーに、奴は我々を裏切り、アストラル・ドミナを持って逃げたのぉだあ!いつか奴を抹殺してやぁーる!」

トシ
「まあ、一番割を食ったのは俺達とヴィなんだけどな」

ズ・アント
「ああ…シィイー…彼女も、我々同様にダーク・サヴァントに利用されただけぇーだ。彼女の生い立ちについては詳しく知らないが、噂ならよく聞ぃーく」

ファロウ
「アストラル・ドミナを手に入れてどうするつもりだったんだ?」

ズ・アント
「2、3年前にティーラング帝国はアストラル・ドミナという装置を手に入れようとしていぃーた。自分達のためではなく、脅威であるアンパニに渡さないため にぃーだ。もう少しのところまでいったのだがダーク・サヴァントに横取りされてしまぁーった。そう…奴は我々と協力しているはずだぁった。そして、その装 置を取り戻すために、我々は奴を追ってドミナスまでやって来ぃーた。しかしここへ来て始めて、その装置は3つの内の1つだという事を知ったのぉーだ。そし て3つが揃えば無限の力を手に入れる事ができるといぅーう!今ウォッチャーがさらに詳しい情報を仕入れているところぉーだ」

メタル
「アストラル・ドミナが盗み出されたことは知っているか?」

ズ・アント
「そう…アストラル・ドミナは行方がわからなくなったのぉーだ。我々は必死に探していぃーる!アストラル・ドミナには生命そのものの力が封じ込まれて いぃーる。これはアセンションに必要なはずなのぉーだ。是が非でも取り戻さなくてはならないのぉーだ!」

メタル
「(やはり、誰の仕業なのかはティーラングも把握していないのか)」

ディージア
「そういえば、この星に来てから何度も聞いた言葉だけど、アセンションって何なの?」

ズ・アント
「アセンションとは、コズミックサークルへ到達する事ぉだ。我々がこの星に来た目的でもあぁーる。ウォッチャーの入手した情報が事実なぁーら、宇宙全てが 我々のものとなるのぉーだ。アルニカにいるハイガルディならもっとよく知っているはずぅだ。ハイガルディに会って話を聞くべきぃーだ」

ルガード
「ロード・ブラフィットあたりが詳しそうですね。今度アルニカに行った時にでも詳細を尋ねてみましょうか」

ズ・アント
「コズミックサークルは伝説として語られてきたが、それは実在すぅる。アンパニ、ダーク・サヴァント、ハイガルディがサークルを求めていぃーる。アセン ションした者が次の運命を司るロードになると言われているのぉーだ」

メタル
「コズミックロードになるために、フォーンザングが創造した3つの宝珠が必要だということだな」

ズ・アント
「コズミックロード…。その他にもいろんな名前で呼ばれていぃーる。しかしその存在は1つであり、今は疲れ果てているよぉーだぁ。そして新しいロードを選 ぶために、運命に導かれて我々はここに来たのぉーだ」

ディージア
「まあ、運命に選ばれるような顔じゃないと思うけどね」

アイス
「しーッ!」

ズ・アント
「おまえ達が耳にした事とは裏腹に、この宇宙では我々は尊敬されているのぉーだ。おまえ達が我々に忠誠を誓ってくれれば成功は確実だぁーろう」

メタル
「とりあえず、俺達はアンパニの基地に行けばいいんだな。確かマウント・ガイガスとかいう場所だと聞いたが…」

ズ・アント
「マウント・ガイガスはここから遠く離れた場所にあーる。しかしお前達は安全だぁ。ウォッチャーがいたる所にいてお前達を守ってやぁる」

ファロウ
「本当かよ。どうも、こいつらは信用ならないんだよな…」

メタル
「まあ、今は手を組んでおいて損はないだろう」

ルガード
「彼らの持つ情報も有益ですから、まだ無闇に対立するべきではありませんね」












メタル
「この要塞の他の部分にも行ってみたいが、正門から入ってもティーラング基地へのエレベーターにしか行けないみたいだな」

アイス
「外壁を一周してみたけど、入れそうな所は見当たらないわ。他の入口は鍵がかかってるし…」

トシ
「ここに入るのは諦めて、アンパニ基地にでも行くか?」

ルガード
「いや、待ってください。これが何かに使えそうです」





ファロウ
「これは投石器か…?ここに打ち捨てられてるみたいだな」

メタル
「そうか!石の代わりに俺達が上に乗って、城壁の向こう側に向けて発射するんだな」

アイス
「え!?それってかなり危険なんじゃ…」

トシ
「間違って壁に叩きつけられたら死ぬんじゃねえの?」

メタル
「だが、他に方法はないだろう。ほら、乗った乗った」

ディージア
「ちょ…こんな所で死にたくないわ!」

ルガード
「まあまあ、その前に動作を試してみましょう。ちゃんと動かなかったら意味がないですからね」

メタル
「それもそうだな」

ルガード
「ここがスイッチですね…。こうやって・・・発射!(バキッ!)」





ルガード
「あ…!」

ファロウ
「アームが城壁に当って壊れちまったぞ!」

メタル
「なんてことだ!スイッチを押しても動かなくなってしまった!」

トシ
「ホッ…」

アイス
「でもアームが引っ掛かって、橋みたいになってるわ」

ルガード
「不幸中の幸いですね。この上を歩けば城壁の上まで登れそうですよ」

メタル
「まあ、結果オーライか。これで城の中に入れるな」





トシ
「よっこらせと、城壁の上まではモンスターも追ってこないな」

ディージア
「この辺のモンスターは強いから助かるわ」

ファロウ
「じゃあ、とりあえず門の裏側まで降りて鍵を開けておくか。今後いちいち投石器をよじ登るのも面倒だしな」

アイス
「方角的にはこっちの方かな…」

メタル
「待て!そこの隅に何かがいるぞ!」





ディージア
「ティーラング?…の死体…?」

アイス
「矢が刺さって死んでる…。どうしてこんな所で…」

ルガード
「おそらく…ここを通過しようとして、あの壁から発射された矢に当たったのでしょうか」





トシ
「罠か…。そういえば、マーテンズ・ブラフは罠だらけだって聞いたな」

アイス
「死体の傍に『0』って書かれた紙切れがあるわ」

メタル
「赤と黄色の妙なリボンも持っているぞ…。何かの役に立ちそうだから一応持って行くか」


 


ルガード
「ついでに死体から千切れ飛んでいた腕も持って行きましょう。何かの役に立ちそうです」

ディージア
「そんな薄気味悪いモノ持ち歩かないでよ!」

ファロウ
「外から見た感じ、要塞の中はそんなに広くなさそうだから、すぐに回れそうだな」


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