Wizadry8 プレイ記録 05.動乱の町


ファロウ
「とりあえず、町の様子でも見て回るか」

ルガード
「道が分からないから適当に歩いて探しましょう」

トシ
「お、ここにもフォーンザングの石像があるぜ」





ディージア
「相変わらず町の中心にでかでかと、偉そうな像ね」

メタル
「ニューシティーの噴水広場を思い出すな。あの時みたいに、石像に何かが隠されていたり…」

アイス
「あ、フォーンザングのネームプレートが外れて、中にポーションが隠されてたわ」

ファロウ
「微妙なアイテムだな…」
 
トシ
「民家の中は、どこもかしこも無人だぜ。みんな逃げ出しちゃったのかな」

メタル
「話に聞いた通りだな。だが、町に残っている住民も少しはいるようだ」

アイス
「本当だ。ちらほらと町の中に人を見かけるわ」

ファロウ
「あっちに歩いてる奴等は何をしてるんだ?」





ルガード
「どうやら集団でパトロールをしているようですね。サヴァントの軍団と戦っているのでしょうか」

ディージア
「なんだ、意外と逞しく生活してるじゃないの」

アイス
「向こうからも何人か歩いてくるわ」

メタル
「あれは…ハイガルディではないぞ!」





トシ
「サヴァント・ガードだ!」

ファロウ
「住民を見つけ次第襲っているのか…!皆逃げ出したのは、こいつらのせいだな!」

メタル
「ガーディアでもドミナスでも、こいつらのやっていることは変わらないな。きっちり退治してやるか」

ディージア
「どうでもいいけど、なんか随分スリムなデザインになったわね」

ルガード
「さっきのパトロール隊や、どこからともなく現れたハイガルディの住民も加勢してくれてますよ」

ファロウ
「お、勝手にサヴァント兵を倒してくれるのか。こりゃ楽でいいな」

アイス
「この人達、結構強いわ」

メタル
「マイルスの代わりに仲間になってほしいくらいだ」

トシ
「戦闘が終わったら、スタスタと去って行ってしまった…。クールな奴らだな…」









メタル
「ここが酒場みたいだ」

トシ
「こんな状況で、よく営業してられるな」

アイス
「ごめんくださーい」





ファロウ
「この女が店主か?」

ヘ・リ
「どれだけあんたに会いたかったか!ツケがたまっているんだよ!どうしたか知らないけど、最近はさっぱり顔を見せなかったじゃないの、え?ここには酔っ払 いが来るし、とんでもない飲んべえも来るけどさ、マイルス、こんなことは今までなかったよ!」

トシ
「ツ…ツケだって…?マイルスがこの店にツケをためこんでるってことか?」

 ヘ・リ
「ツケを払うんだよ、マイルス!まさか払わないってことはないわよねぇ?」

マイルス
「ちょっと待ってくれ、ヘ・リ!洗いざらい説明するからよ。俺のせいじゃないんだ。本当は…」

メタル
「なんだか不穏な流れだな…」

 ヘ・リ
「だめ、ダメ、マイルス、言い訳は聞かないよ。今あんたは私に借金があるんだ。あんたとあんたのお仲間がツケを払ってくれるのかい、くれないのかい?」

アイス
「いえ、私達は関係ありません」

ディージア
「そうそう、こんなヒゲ仲間じゃないわ」

 ヘ・リ
「払わないってのなら、あんたはもちろん、あんたの友達にも金輪際二度と飲ませたりしないからね!それだけじゃない、あんたと一緒に来る奴ぁみんなにだ よ!」

アイス
「いえ、私達は関係ありません」

ディージア
「そうそう、こいつとは赤の他人だから店に入れてよ」

ルガード
「うーむ…。どうにもツケを払わない限りは、彼女から情報は得られなそうですよ」

ファロウ
「とんでもない奴を仲間にしちまったな…」

メタル
「くっ…仕方がない。俺達が代わりに払おう」

 ヘ・リ
「かしこい選択ね、マイルス。良い選択だわ。さーて…。あら、私としたことが、興奮してついマナーを忘れてしまったわね…。ヘ・リのバーへお越し下さり誠 にありがとうございます。ここでは3つのサービスを用意しているわ。噂話、部屋、お酒ってことね。さて、ご注文は?」

ディージア
「ああ〜腹立つ!他人の借金を肩代わりすることほど腹立たしいことはないわ!」

 ヘ・リ
「私はヘ・リ。もちろん色々なあだ名でも呼ばれているけど、この名前はちょっと暴力的でもあるわね」

トシ
「暴力的って…その名前にどんな意味があるんだよ…」

メタル
「ダーク・サヴァントには会ったことがあるか?」

 ヘ・リ
「正直言って、彼の噂はたくさん聞いているけど実際に見たことはないわ。トルーパーはよく見るけどね。サヴァントについてなら、私に聞くよりもロード・ブ ラフィットに聞いてみたら?私が言えるのはそれだけ」

ファロウ
「ロード・ブラフィットって誰だ?」

アイス
「修道院でも見た名前ね。この町にいる、教会の偉い人か何かだと思うわ」

ルガード
「他には何か噂話はありませんか?誘拐事件のこととか…」

 ヘ・リ
「いろいろ聞いているわ。ここはバーだから、お客はみんな酔っ払うわよね?そして寄った勢いでいろんなことを話していく。でも、どれもつまらないことばか りで、今のところ特に面白い話はないの。でも、次に来た時までには面白い話を仕入れておくわね」

メタル
「…だそうだ。とりあえず、そろそろ行くとするか」

ディージア
「この穀潰しのツケまで払ったのに、大した情報も得られなかった…。ますます腹立たしいわ」

ファロウ
「お、客室に宝箱が置いてあるぜ。ツケを払わされた腹いせに中身をいただいていくか」





ルガード
「ポーションにロングボウに…おっと、ゴールドも入っていますよ」

メタル
「これで元が取れたかな」

トシ
「あの、これ犯罪でしょ?」

ファロウ
「こっちの部屋は…うわっと!先客がいたか!」





メタル
「盗賊だ!襲ってくるぞ!」

ルガード
「ハイウェイマンと違って、さほど強敵ではありませんね」

ディージア
「こんな奴は槍で一突きよ。えいっ!」

トシ
「本当に盗賊なんだろうな…。なんか、この宿の客のような気がしないでもないぞ…」

ファロウ
「ふう、全部倒したな。こっちの部屋にも宝箱があったぜ」

アイス
「中にカードが入ってたわ。ヘ・リの名前が書いてあるけど…」

ルガード
「これはカードキーのようですね。」

ディージア
「どこかの扉が開くのかしら。まあ、貰っておいて損はないわね」

トシ
「いや、だから…」

ルガード
「しかし、鍵のかかっている客室はないみたいですね。別の場所にあるのでしょうか…」











アイス
「ここは教会みたいね。モナステリーの修道院のような感じの建物よ」

ファロウ
「とすると、中にいるこいつが…」





ロード・ブラフィット
「この寺院に訪問者を迎えるのは、本当に久しぶりです。とはいえ、いずれ到着されるだろうと予想はしていましたが。皆さんのうわさはすぐに伝わってきまし たからね」

メタル
「あなたがロード・ブラフィットだな?」

ロード・ブラフィット
「私はアルニカでこの寺院の管理をしております。何かお手伝いできることがあれば、いつでも来てください」

ディージア
「この人はポーションやスクロールを売ってるみたいね」

トシ
「リザレクションの粉も扱っているみたいだ。危険な町だけど、ここに来れば治療ができそうだな」

ロード・ブラフィット
「アルニカに長く滞在することはおすすめできません。この町は過去の影にすぎません。あの暗黒の塔や軍隊をご覧になったことと思います。これらは以前には なかったものなのです!我が兄弟達のほとんどがここから去っていってしまいました。が、私はまだここに留まるつもりでおります」

メタル
「ダーク・サヴァントについては、何か知っているか?」

ロード・ブラフィット
「多くを知っていると同時に全く理解していません。私は彼に会ったことはありません。見たり聞いたりしたこと以上のことは知らないのです。彼はドミナスへ 来てアセンションを成し遂げてコズミックサークルへ辿り着こうとしているのです!そして邪魔なものを殺害していっています」

ファロウ
「アセンションとかコズミックサークルとか、何度か聞いた言葉だけど、いまいち意味が分からないんだよな」

ロード・ブラフィット
「彼は巨大な塔を一夜にして建て、町の一部を破壊しました!彼の軍隊は多くの命を奪いました。彼の前では、我々は無力なのです。私にはどうすることもでき ませんが、これもロードの大いなる意志によるものだと信じています。最後には全てが明らかになるでしょう。そして今は、私の信仰が試されているのです…」

ディージア
「信仰とかより、さっさと逃げた方がいいと思うけどね」

ルガード
「そういえば、モナステリーの修道院にいた人は、いったいどこに行ってしまったのかご存知ですか?」

ロード・ブラフィット
「モナステリーは、サヴァントが来るまでは最も平和な場所でした。しかし現在では荒れ果てるままとなっています!アンセルムはそこにいた兄弟達全員を引き 連れてデスティネ・ドミナスを探しに旅立ちました」

アイス
「アンセルムってのは、修道院のリーダーね。確か、あそこで見た日記にそんなことが書いてあったわ」

メタル
「そうだ、この文書に心当たりはあるか?」




このパスにはこう書いてある。
「このパスを取得された方はアセンション教団までご連絡下さい。薄謝を進呈します」


ディージア
「なにそれ?どこで見つけたの?」

ルガード
「修道院の強化ガラスで守られた部屋にあった書簡ですよ」

ロード・ブラフィット
「アンセルムに頼まれたのですね!ホイール・キーを取りにきたのなら、それは寺院の納骨堂に隠されています」

ファロウ
「まあ、頼まれたって言うか何て言うか…」

ロード・ブラフィット
「アンセルムが、シアーダンの墓を開いてその武器を使う時期が来たと判断したのですか?ならば、今は本当に暗い時代ということなのですね」

ルガード
「シアーダンの墓…武器…。何か特別な物が隠されているようですね」

メタル
「マイルスの話してた誘拐事件を解決したら、そこにも行ってみるか」











アントン
「そこにいるのは誰だ?あの宇宙の冒険者か。うむ、やはりな!うわさには聞いていた。ラパクスはもっと強靭な者を期待していたのだがな…。うちの武器や防 具を買いにきたのだろう?それとも特注品をお探しかな?」

トシ
「このゴツイのが武器屋の店主か…」

ルガード
「ラパクスという種族ですね」

Rapax ラパクス
ドミナスの他の種族からも嫌われている種族で、優秀なファイターが多く、鍛冶の技術もすぐれています。
ラパクスはドミナスにいる他の種族を除去すべき障害物か、単なる食料資源と考えています。
ラパクスが唯一恐れているのは女悪魔であるアル−セデクサスです。
アセンションの時期が迫っているという噂を聞き、ドミナスの他の種族に対して戦争の準備をしています。
(マニュアルより抜粋)


ファロウ
「ここの武器屋はなかなかの品揃えだぜ」

アイス
「武器も防具、ここで一式揃えられそうね」

メタル
「不要なアイテムも売り払っておこう。整理しないと増える一方だからな」

トシ
「しかし、町がこんな状況だってのに商売になるのか?」

アントン
「ハイガルディがほとんど退去してしまって残念だ。彼らはあの塔とその中にあるものを恐れているが、俺は恐れていない。実のところ商売には影響がないんで な。良くなったわけでもないが」

ディージア
「見たところ凄く強そうだけど、一緒にあの塔の様子を見に行ってくれない?」

アントン
「ラパクスの戦士を仲間に加えるというのは良い選択だ。だが、俺は仲間にならない。どうしてもラパクスの戦士が必要なら、ラパクス・キャッスルへ行き、金 で雇うことだ」

アイス
「ラパクスの城…。いつか行った時に彼らの力を借りるかもしれないわね」

ファロウ
「お、ここにも奥の部屋に宝箱があったぜ」

ルガード
「おやおや、中にはさっき酒場で見つけたのと同じようなカードキーが入っていましたよ。こちらにはアントンの名前がかいてありますね」

メタル
「ふむ…。同じカードだとしたら、使う場所もおそらく同じだろうな」

ディージア
「うふふ、これで何が開くのかな〜」

トシ
「(もはや何も言うまい…)」








ルガード
「私はここらでサイオニックに転職しますよ。次のレベルに上がるまでしばらくかかりそうですし、そろそろ魔法を使えないと厳しそうですからね」

ファロウ
「こんなに早くから転職しちゃうのか?」

メタル
「今回はレベルアップのタイミングでしか転職ができないんだ。しかも転職してもレベルは変わらないから、早めに経験を積んでおくのも悪くはなさそうだな」

ウィザードリィ8の転職は、レベルアップの際にいずれかの職業にレベルを割り振る、といった感じのシステム となっています。
1つの職業で10レベル上げている場合も、2つの職業で5レベルずつ上げている場合も、キャラクターのレベルは10となります。
トータルのレベルには上限があるので、あまりに多くの職業で転職を繰り返すと、どれも中途半端なレベルまでしか成長しなくなってしまいます。


トシ
「サイオニックって、また微妙なのを選ぶなぁ。まあ、基本職だから成長は早いだろうけどさ」

ルガード
「微妙とは何ですか。過酷な戦いに己の精神力のみで挑むサイオニックこそ、偉人・超人と呼ぶに相応しい職業ですよ」

ディージア
「はいはい」

アイス
「ねえ、あれを見て!町の外…!」

メタル
「あれは…塔か?町外れに巨大な塔が立っているぞ!」





ディージア
「噂に聞いた塔ね。ダーク・サヴァントがトルーパーを送り込んでるっていう…」

ファロウ
「あの塔がある限り、アルニカの町はサヴァントの手中ってことか…」

トシ
「見るからに危険そうだぜ…。あそこの様子を見にに行くのは、もう少し準備を整えてからの方が良さそうだな」











メタル
「これは飛行機の残骸か…?ダーク・サヴァントに打ち落とされた飛行機というのは、これのことだな」

トシ
「こんな町中だってのに、お構いなしに撃墜してるのか…」

ファロウ
「マイルスが言うには、女を誘拐した奴等はこの近くに来たらしいな」

ルガード
「とりあえず、飛行機の残骸を調べてみますか」

アイス
「機体はメチャクチャね…。下にあった家も一緒に潰れているのかしら…」





メタル
「変な箱が落ちているぞ。これなんだ…?」





ルガード
「これはフライトレコーダーのようですね。もう壊れて使えなさそうですが、一応持っておきますか」

トシ
「さっきから人の声みたいな音が聞こえる…この近くに何かがいそうだぞ…!」

ファロウ
「誘拐犯じゃねーのか?もっと奥に行ってみようぜ」

メタル
「物音はこの扉の中から聞こえるぞ。蹴破ってみよう…!」





アイス
「中にサヴァントトルーパーが大勢いるわ!」

ディージア
「どうせ、こいつらが誘拐の犯人でしょ。片っ端からやっつけてやるわ!」

ファロウ
「数が多いから、マイルスにもしっかり働いてもらわないとな」

トシ
「よーし!買ったばかりの野太刀の切れ味を試してやるぜ!」

メタル
「しかし、何か変だぞ…?部屋の中で、誰かがサヴァント・トルーパーと戦っているようだ」

ルガード
「誘拐された女性でしょうか…?殺されてしまっては元も子もありませんね」

アイス
「あれ?この後姿は、もしかして…」





ディージア
「ヴィじゃないの。何でこんな所にいるの?」

トシ
「誘拐さたのは彼女だったのか!」

メタル
「よし、トルーパーは全部倒したぞ!」

ファロウ
「ヴィは無事か?」

ヴィ
「いったいどこに行ってたのよ?!もう会えないかもって思ったわ!どのくらいここに閉じ込められていたかしら?何日かな?何週間かも?知りたいものね」

アイス
「よかった、元気みたいね」

トシ
「まったく…道も教えてもらってないから、ここまで来るのにも苦労したんだぞ」

ヴィ
「別れる時に私はアルニカへ様子を見に行くって言ったことは覚えているわよね?私はダーク・サヴァントに会ったわ、他の人たちにもね!彼はトルーパーに命 じて私をここに閉じ込めたの。それから彼は何をしたと思う?でも今は、そんなことよりも、ダーク・サヴァントが探しに来る前に早くここから出ましょう」

アイス
「ヴィから500ゴールド貰ったわ。御礼かしら…」

ディージア
「一応感謝はしてるのね」

マイルス
「これっぽっちって事はないはずだ。うーん、じゃあ、彼女が行きたい場所へ連れて行くってのはどうだ?そうすれば謝礼がもらえるはずだ。俺の言ってる意味 がわかるかい?」

メタル
「大した働きもしてないのにガメつい奴だな。まあ、とりあえずヴィを連れてここを出よう」

ファロウ
「この町で何が起こっているのか、詳しく教えてくれよ」

ヴィ
「話すことはいっぱいあるわ。あたしはここで育ったの。もちろん当時はこんな風じゃなかった。つまり、ちゃんとした町で…人も大勢いたしね。でもダーク・ サヴァントとあの塔はとんでもないことを引き起こした。だから私はダーク・サヴァントを憎んでいる」

トシ
「そういえば、ヴィはガーディアに行く前からダーク・サヴァントのことを知ってたんだよな…」

ヴィ
「ダーク・サヴァント。ここから全ては始まったわ。ガーディアへ行く前の出来事だけど、ここであたしは彼と出会った。彼には父親の面影を見るようで惹き付 けられたわ。彼から宇宙の旅に誘われた時、あたしはこう考えた。『何かまずいことがある?』ってね。その後の事ならあんた達はご存知よね。今度こそは絶対 に彼を逃がさないわよ」

ファロウ
「とか言って、また捕まっちまってたけどな」

ヴィ
「友達に会いに行こうとしていたところを、トルーパーに襲われてしまったのよ。そう、その友達のところに一緒に行ってくれない?バーのへ・リと寺院のロー ド・ブラフィットに会いたいのよ。どっちが先でも構わないから」

トシ
「へえ、あの2人はヴィの友達だったのか」

ヴィ
「ロード・ブラフィットならアルニカの寺院にいる。私が子供の頃は父親のような存在だった人よ」

アイス
「ヴィがいれば、もう少し色々な話が聞けそうね」

メタル
「じゃあ、彼女を連れてもう一度酒場と教会へ行ってみるか」

ルガード
「これで8人パーティー、今までで一番の大所帯ですね」


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