Wizardry #1 プレイ記録 外伝・七人の勇者達 05

早くワードナと戦わないと、このままではいずれ全滅するだろう。

が、まだ攻撃力が足りない……!
呪文がほぼ効かないワードナには、戦士の直接攻撃力が不可欠なのだ。
ただでさえ、盗賊の牙大王を前列に組み入れている以上、せめてカシナートの剣が1本ないと厳しすぎる。


しかし、相変わらず敵はロクな宝を落とさない。
中立の鎧とかメイスー2とか、稀少なくせに不用なんだよ。


テレポーターの罠が多いので宝箱を開けられないのも効率が悪い。
カルフォを2回かけて、どっちかにテレポーターと出たら開けないという、徹底した安全策を取っているからか、どうにも時間がかかる。


ひたすら宝を捜し求める道程が続く。

次の宝は何であろうか……。




ちょっ……!









セーフ。

カ、カルフォしくじるなよ〜。
2人とも同じ識別内容だったじゃないかよ〜。
こんなのもので村正並の確率を出すなよ〜。



この階は心臓に悪すぎる。
もうワードナに行ってしまうべきか?





ミンウがマディを覚えたらワードナに挑もう。
武器がロングソード+2でも仕方がない。


最後の手段としては、以前のパーティーで入手した盗賊の短刀を牙大王に使用するというのがある。
レベルが上がって力18となった牙大王が忍者となれば、現時点では最強の攻撃力となれる。

この前列3人が総力でワードナを叩けば、勝算はかなり上がるであろう。


だが、そもそも盗賊を次シナリオに転送することが、今回の目的の一つでもあるので、すでにもう1人の盗賊テリーを転職させてしまっている以上、いささか本末転倒気味だ。

何より、こんな名前を付けてしまったキャラクターに貴重なアイテムを使用して、これまでの全メンバーの中でも最強クラスにするのは、何となく気乗りしない。

勝手に名付けといてヒドイ話だが。




と、そんなことを考えながら戦っていると、










以上、2コマ漫画でした。




え?全然漫画じゃないって?


そうですね、全く笑えねぇ。







ついに恐れていた事態が起こってしまった。

地下10階の第1玄室でパーティー全滅。
4匹揃って毒ブレス奇襲とか無情にも程がある……。


後に残されたメンバーは、レベル8魔術師テリーのみ。

ブルーリボンだけは持たせてあるが、全滅地点へ行くためには、地下4階、地下9階、そして地下10階で各1回ずつの戦闘を経なくてはならない。


何という絶望的状況!

一縷の望みをかけてベストは尽くすつもりだが、もう5割方ゲームオーバーは確定していると言えよう。


テリーにマカニトかマダルトあたりの呪文を覚えさせないと、地下4・9階の突破も危ういためレベル上げが必要となるが、麻痺攻撃1発で全滅となる。

そのため、実質戦える場所は地下1階のみである。
むしろ、下手したらここでも死ぬかもしれない。
何せAC9しかないし、それ以上強化する術もない。

あ〜、マラーの冠はこいつに持たせておくべきだった……!
そうすれば地下10階まではワープできるし……。



とりあえず、現状はこんなところだ。



あろうことか、金を分配し忘れたため所持金ゼロ。
回復手段を持たないテリーは、傷を負ったら宿に泊まるしかなく、宝箱も開けられないので金も貯まらない。

どんな無理ゲーだよ!

予備のブルーリボンを取りに行った際、念のためにと持たせた炎のロッドが、今は無性にありがたい……。





しばし地下1階を探索し、宿代を稼ぐために通路でのみ戦闘を行う。

敵はマハリト一撃で倒せるのだが、ほぼ裸状態のテリーは面白いように敵の攻撃を喰らうため、一度の戦闘で5〜7のダメージを受けることはザラで、運が悪いと15以上受けることもある。

地下1階の通路で入手できる金など知れているから、回復は対HPコストの一番安い簡易寝台で、HP1/1週間ずつ治療することになる。


奇襲でも受けようものなら死ぬかもしれない。



あ、死んだ。





と思ったが、ギリギリのところで生きている。



危ねー……。
これは地下1階も突破できずに終わるかもしれん……。


オークくらいなら何とかなるが、コボルド以上の敵からの奇襲は本当に終わる可能性が高い。


そして、重傷を負った体を癒すために無為に過ぎていく日々……。
せめてレベル9までは上げておくべきだった……。





1人旅なので、地下1階でも比較的容易に経験値は貯まり、何とかレベル9に上昇。

さて呪文は?



マモーリスのみ覚えやがった。
おまえ直接攻撃できないから意味ないだろうが。

しかもあろう事か、4レベルの呪文はモーリスしか覚えていない。
ラハリトもダルトもまだなのである。

レベル9で最高攻撃呪文がマハリトとか、司教と同程度の修得スピードじゃねぇか。
こいつ……ダメだ……。



そして、奇襲時に使っていた炎のロッドがいつの間にか壊れていた。



ちょっと早すぎやしませんか?
まだ3回くらいしか使ってませんよ?


奇襲時唯一のアドバンテージをも失い、レベル9にもなって地下1階で命がけの戦いである。

なんせマハリトで倒しそこねる場合もあり、失敗したらこんな奴相手でも瀕死の重態に陥る場合がある。





回復がとにかく追っつかないため、迷宮で小銭を稼いでは簡易寝台に寝泊りする毎日である。


低賃金で危険な労働と劣悪な住環境という、ワーキングプアなスパイラルから抜け出せないテリーは、刻々と年齢を重ねていく。





2年ほどの歳月をかけ、ようやくテリーはレベル10となった。

さて呪文は?



マカニト修得!
攻撃呪文はダルトだけは覚えた!


マカニトさえあれば、とりあえず地下4階は突破できるだろう。

これ以上のレベルアップは地下1階ではかなりキツイが、もう1レベル上げるべきか?
地下10階の戦闘に勝利するためには、マダルト、ラカニトあたりは必須な気がする。
たとえティルトウェイトを覚えていても、無事救助できる確率は5〜60%くらいだろうか。


どのみち、まだ金が必要である。
万が一に備えてラテュモフィスの薬やディオスの薬は必須であろう。
できればモグレフの杖も欲しい。


しかし、こんな低賃金で数千GPもの金を稼ぐには、あと何年かかってしまうのだろうか……。


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