Wizardry#5(FM-Towns)
プレイ記録10 予言者ルーン


多次元霊化機で作り出した『懐中時計』を持って、地下4階にあるルーンの墓へ行く。
ここは、地下3階の長い迷路を通り抜け、ブルーキャンドルを使って隠し通路を開き、そこからジグソー銀行を通って金の鍵で金庫室を開けてゴールドスタチューを倒し、その中にある秘密のトンネルから鏡の間を通り、トーテムの謎かけに答えて、さらに骸骨の鍵で扉を開けることで、ようやく行くことのできる非常に面倒な部屋だ。
マロールの使えないパーティーでは、そう何度も行きたい場所ではない。


この墓の前で時計のボタンを押すと、周囲がグルグルと渦巻く。
意識を失い暗闇の中に落ち、何世紀もの時間が過ぎ去ったかのように感じる。



そして、目を覚ますと声が響きわたり、予言者ルーンが現れた!

ついに出会うことができた、シナリオ中のキーパーソンだ。
彼は実は死んでいたわけではなく、時間を支配するがゆえに、この時を超えた世界で永遠に生き続けているのであった。

ここでルーンは、三軸の調和と四大元素の力の本質について話をしてくれる。
一番最初にブラザーフッド寺院でもゲブリ・ゲドックが少し話してくれたが、この『三軸』というのがWizardry5のシナリオのキーワードだ。
人間のほとんどは、善と悪、本当と嘘、そいった物事の二元的な側面しか見ることができないが、本来は世界には三つの力が働いており、それは相反せずに存在しているという。
そして、四大元素の力にはそれぞれこの三つの神の見地があり、このことを学ばなくてはならない。
時間とは変化と不変を意味する、逆転できない一時的なつながりにすぎず、運命は未来にある…とのことだ。

じゃあ、その運命を教えてくれ!
とルーンに予言をお願いすると、彼は予言料として1万ゴールドを要求してきた。

難しい話にひとしきり感心した後なので、ほいほいと払ってしまうところだが、彼は時を超越して永遠の命を持っているはずなのに、なぜ金が必要なのか…?
まあとにかく、ここで1万ゴールドを支払うとルーンは冒険者達の運命を教えてくれる。


『通らねばならぬ、3人の王、そして4人目。それぞれの印を持って、それぞれの目的を持って』
『進まねばならぬ、三軸の門に、三度、そして四度。それぞれの杖を持って』
『そして、いよいよ最後の対決の時を迎えても恐れる必要はない。消滅した者も失われはしない』
『召喚の呪文を唱え、彼らをその運命から救うことさえできれば』


…といった内容だ。
ここがシナリオをクリアする上での最重要ポイントだ。
今はよく分からなくても、しっかりメモを取るなりスクショを撮るなりしておくべき話なのです。

ルーンからひとしきりの話を聞いた後は、取引をして籠に入った鳥を購入する。

お値段これまた1万ゴールド。
何度も言うが、永遠の命を持って現世を超越したはずの彼に、どうして1万ゴールドが必要となるのか…?






地下5階には、ビッグマックスも激しくお勧めする『プレイハウス・ミステリーシアター』という施設がまだ残っている。
ここに入るには、入場料5000ゴールドを更に払わなくてはならない。

どんな所だったか、あまり覚えていなかったので試しに入ってみたら、とんでもない目に遭った。
中は全エリア魔法禁止になっており、入るなりいきなりピットに落ちてダメージを受ける。

もちろん、回復も座標表示もリトフェイトもできない。
ここから4方向に通路が分岐しているが、出口につながっているのは1つだけ。
残りは全て外れで、スタート地点にワープした再度ピットに落ちてしまう。
4つの分岐は構造が全く同じな上に回転床も仕掛けられているので、正解に辿りつくのはほぼランダムとなっており、運が悪いと何度もピットに落ちて全滅というわけだ。

『死んでしまいますよ!』という台詞のとおり、本当に死んでしまうような目に遭って命からがら逃げ帰ってきた。
5000ゴールドも払ってこんな罠ハウスに叩き落すとは、まったくもって酷い施設だ。

ともあれ、これで地下5階もおおよそ攻略した。
恒例の謎の印は、フロア南西部の洞窟っぽい所に掲げてあり、書いてある文字は『COKE』である。

赤と白の金属看板に『COKE(コーラ)』ときたら、あのアメリカの国民的飲料水しか思い浮かばないが、この半ば冗談のようなフロアにちなんでのことだろうか。


<地下5階 全体図>




ここから下に降りる前に、ぼちぼちパーティー全滅に備えてサブメンバーを鍛えることにした。
できればこの4人で進めたいところだが、さすがにそろそろ厳しいものがある。
普通のパーティーでプレイしていれば、もう移動は全てマロールで行い、ティルトウェイトやマバリコを連発して戦っている頃なのに、いまだに前近代的な戦い方をしているのでは、いずれ不慮の事故も起こってしまうだろう。
それに、行くのにキーアイテムが多数必要になるようなダンジョン奥地で全滅しようものなら、死体の回収にただならぬ手間がかかるため、マロールが使える回収部隊を常備しておきたいところ。

そんなわけで、メイジとプリーストを訓練所で作成してパーティーに加えた。

名前は『荷物持』と『財布』。
レベル13になるまでパーティーに同行させるが、その名前が示す以上のことは基本的にさせない予定だ。





さて、いよいよ地下6階へと降りる。
整然とした構造の地下5階とは打って変わって、こちらは洞窟のような不定形となっている。
ここはフロストジャイアントやイエティ、フリージーなどの冷気系のモンスターが多く、フロアにも滑って移動してしまう氷の滑り台が仕掛けられているような氷の洞窟だ。


とはいえ、出現する敵の強さは地下5階と比べて極端に強いわけでもないし、ダンジョンの構造自体はシンプルなものなので、特に問題もなく探索していく。
攻撃呪文を使わなくても案外何とかなっている。

敵の宝箱からも、+2相当の防具や、ファイアーソード、マスターカタナなどの強力装備が続々と手に入ったため、前衛もかなり強化されてきた。


この地下6階の、階段から降りたフロア南半分のエリアには、沢山の小部屋が用意されてはいるものの、氷の床やちょっとしたピットやガスの罠がある以外には特に何も無い。

<地下6階 南部>



中央部付近の通路の奥には謎のマネキンと数々の部品が置いてあるが、現状ではこれをどうしたらよいかは不明である。


また、付近には恒例の印が刻まれている小部屋もある。
書かれている文字は『ARISE』(起きる)

これまでのフロアに書かれていた文字は、周囲の地形やイベント、人物などに関係のあるものだったが、ここは何だろうな…?






続いては地下6階の北西部エリアに入る。
フロア北西の隅には上り階段があり、地下5階の隠されたエリアにつながっている。
ここには白い大理石の泉があり、中で泳ぐことで回復することができる。

しかも、単なるHP回復だけでなく、状態異常、さらには死亡・灰化まで完治してくれるというチート級の回復装置だ。
MPだけは回復できないものの、ここにさえ行き着けば全滅寸前の状態からでも立ち直れるため、もはやカント寺院もカドルトも用無しとなってしまう。
特段の隠し要素というわけでもなく普通に辿り着けるような泉なので、今後はありがたく利用させてもらおう。
もっとも裏を返せば、ここからは更に戦闘が苛烈になるってことだけど。



地下6階に戻り、北部の大部屋の中にポツンと建っている1マスの小部屋を調べると、床下に封印された石棺が見つかる。

何かが隠されているというヒントは特に無いものの、ここまで来た冒険者ならば、この1マス部屋の怪しさはもう分かっているだろう、ということか。
棺を開けると同時にホービュルとの戦闘となる。

このホービュルは毒を帯びたブレス攻撃がなかなか強烈で、これだけの数で出現されるとコルツでしっかり防御しても防ぎきれない。
さらには麻痺、石化攻撃で味方を戦闘不能にするという強敵だ。

毒のダメージはかなり強力で、ターン経過ごとに結構な割合でHPが減ってしまうため、敵を無力化する頃にはロードを残して全員死んでしまった。

荷物持と財布は、無理矢理同行させられた上に巻き添えを食らって哀れである。
辛うじてここでは勝利はできたものの、戦闘後の宝箱はロードだけでは開けられないため、さきほどの泉に戻って回復した後に再戦する羽目になった。


2戦目はホービュルの出現数が少なかったため、あっさりと勝利する。
やっぱ、味方の手数的に4グループとの戦闘はちょっと厳しいな。

ここで勝利した後、宝箱からアイスキー(氷の鍵)を入手する。





続いて、フロア西部にある部屋に入ろうとするも、ここは現状のレベルでは開錠できなかったので後回しにする。
上級職はレベルアップ速度が極めて遅いため、こういった時は面倒だ。
早いところ荷物持と財布をレベル13にして、パーティーから外して取得経験値を増やさなくては。


そのまま付近を探索すると、床に沈みこむ暗い井戸を見つける。

なんと、ここの深さはN(レベル14)まである。
底まで辿り着ける水泳レベルにするには、ダメージを受けたり戦闘が起こったりするような深層の水域で、果てしない数の反復トレーニングが必要となる。
反面、ゴムのアヒルがあれば簡単に底まで潜れるので、やはりこのシステムは破綻しているとしか思えない。
水泳レベルなんてパラメータを、わざわざ設定する必要があったのだろうか。


というわけで、ゴムのアヒルを抱えて井戸の底まで潜ると、中に棲息するモンスター、レディネプチューンとの戦闘となる。

お供のトリトンも沢山ついており、苦戦が予想される。
まずは、いつもどおりサムライがコルツを、ロードとビショップがバマツを唱え、ニンジャが攻撃する。


1ターン目、手前にいたトリトンの1匹をニンジャが瞬殺するも、こちらがコルツをかける前にレディネプチューンがバスカイアーを唱えてきて、サムライが石化してしまった。
ついでに財布も石化し、荷物持はダメージを受けて死亡。
さらに、バマツで守備力を強化する前に、トリトンの直接攻撃を受けて何人かが毒に冒されてしまった。
ターン終了後、レディネプチューンは後列に下がってしまい、非常に不利な状態となる。

続くターンでは、ロードがマディでサムライを回復させて、ビショップはひたすらコルツ、ニンジャは攻撃をしかける。
バマツでかなり守備が高まったため、トリトンの攻撃はほぼ当たらなくなり、レディネプチューンが吐いてきたブレスもコルツで無効化。
何とか戦力を立て直したところで、3ターン目にはトリトンを1グループ全滅させ、たレディネプチューンを前に引きずり出した。


そして4ターン目、前衛の集中攻撃でレディネプチューンを葬る。
危ないところだったが、こいつさえ倒せばあとは危険は無い。

残った魚類どもは、回復しながらの片手間で全滅させ、無事に戦闘に勝利した。
前衛の武器が強力なおかげもあってか、こんなパーティーでも案外なんとかなるな。
戦闘終了後、宝箱からハートのクイーンのカードを入手する。
上の階で見つけたスペードのジャックとセットになるようなアイテムだ。


幸い、この井戸から地下5階の回復の泉までは距離が近いので、しばらくここを往復して経験値を稼ぐことにした。
6人でも10000超の経験値が手に入るので、雑魚敵と戦うよりも断然効率が良い。
ここから先は戦略とかよりも、いかにレベルを高められるかの勝負となる。


<現時点のステータス>

名前

種・性格

LV

AC

HP

SAMURAI

Hum/N

15

-3

18

17

13

17

18

17

123

19

6

装備 マスターカタナ ターゲット+1 スケイルメイル+1 ブラスサレット アイアングローブ ブレイサー+1
LORD

Dwf/G

15

-7

17

14

18

18

10

18

153

17

4

装備 ファイアーソード ヒーターシールド+2 プレートメイル+2 レザーサレット シルバーグローブ ブレイサー+1
NINJA

Hum/G

15

-3

18

14

13

18

17

18

108

24

5

装備 ファイアーソード ターゲット+1 スケイルメイル+1 ブラスサレット アイアングローブ ブレイサー+1
BISHOP

Elf/G

15

3

18

18

18

14

17

11

70

17

5

装備 サークレッドバッシャー チェインメイル+2 レザーサレット レザーグローブ



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