Wizardry#5(FM-Towns)
プレイ記録08 悪魔の壁


晴れてレベル13となったので、地下4階の探索を再開する。
とはいえ、頼みの綱のラハリトは覚えられなかったから戦力的にはほとんど変わっていない。
リトフェイトによって奇襲を受けて死ぬ確率が減ったのは大きいけれど、敵の数が多かったら逃げるのが一番賢明な戦法かな。


さて、再びジグソー銀行の金庫室へ行き、奥に鎮座する金塊2体を倒して秘密のトンネルに入る。
すると、そこは鏡の間という部屋につながっていた。

ここは、壁の一部が透明になっており、一見通れるように見えても実は複雑な迷路になっている。
さらには一方通行の壁も仕掛けられているため、比較的小さな部屋ながらも、なかなか面倒だ。


何度も壁に激突を繰り返しながら正解ルートを探し出して鏡の間を抜けると、その先には沢山の奇妙な顔を持つ巨大なトーテムが立つ扉があった。
トーテムは語りかける。

『未来、現在、そして過去、この幻影はすべての者に、あらゆる瞬間が永遠に続くものと信じ込ませようとしている。 だがしかし、心臓の鼓動も、呼吸の拍子も、人の誕生から死去の時まで、その一連の動きを止めることはない。あたかも夏の約束が 冬には激怒となり、目に見えない道に沿って、息子が父親になるように。未来と過去を相またぐこの幻影に名を付けるがよい。そして全ての幻影が消え去るなら、呪文はその力を失うだろう』

…という、いわゆるリドルというやつだ。
随分と長いメッセージだが、これは今作から開発を手がけているブラッドレイ氏のシナリオの特徴である。
続編の6や7でも、こういったナレーションが唐突に入ることがあり、一種独特な雰囲気を創り上げている。


このトーテムのリドルの答えは『時間』。
Wiz7ほどには難しい謎解きではないので、素直に考えれば答えは分かるはず。
トーテムに答えを告げて扉の中に入ると、そこにはさらに鍵のかかった扉がある。
扉の真ん中には象牙色の頭蓋骨が付いている。

ここは、前にムチを持った女の泉で泳がせていただいた時に入手したスケルトンキー(骸骨の鍵)で開く。
そして部屋の中には…

なんと、『LOON』と書かれた墓がある。
そう、これまでに何度か目にしたルーンという人物は、既に死んでいたのだ。
普段であれば墓石を暴いて中を掘り起こし、死体も霊も焼き払って埋蔵品を持ち帰る冒険者達だが、ここは大人しく喪に服することとなる。


ともあれ、これではどうすることもできないので、ひとまず墓を後にする。
通路先に進むと、壁に奇妙な印が見つかる。

各フロアで見つかる謎の文字だ。
ここに書いてある文字は『LOON』、先ほどのルーンの部屋のことを指しているのだろう。
しかし、この印のある場所は一方通行扉になっているため、ルーンの部屋には行くことができない。
地下4階の入口にもあった『ルーンの部屋はこちら』という看板も、座標的にはこのすぐ近くにあるのだが、看板の先は行き止まりになっていたので、わざわざ銀行の秘密のトンネルを通らないとここまで来ることはできなかった。
長い年月の中で通路が崩れて行き止まりになってしまったのだろうか。


<地下4階 鏡の間、ルーンの部屋周辺>




また、こちらのエリアには醜い悪魔が笑った顔が彫られている壁がある。

そう、地下3階の血のような水たまりの底で手に入れた『石化した悪魔』が、ここで必要になるのだ。
しかし、入手早々に鑑定に失敗して喪失してしまったので、現在はここから先に進むことができない。
あれをもう一度取りに行かなくては…まったく面倒だ。

幸い、この近くにはワープの仕掛けられた部屋があり、そこに入ることで地下5階のエレベーターの付近に移動できる。
このエリアからは地下4階の入口まで戻ることはできなくなっているため、先にエレベーターで地下5階に行っていないと、結構あせるポイントである。






町で回復をした後に再び迷宮に入り、地下3階へ石化した悪魔を取りに行く。
レベル13となった今ならマカラなどは楽勝であった。
今度はアイテムの鑑定も成功し、石化した悪魔を無事に入手。


そして、今度は地下1階の中央部付近へ行く。
ここには一箇所だけ鍵を開けられなかった扉があったが、レベル13となったニンジャが開錠することができた。
この扉開錠システムは、結果としてレベルによる通行制限にしかなっていないところが、煩わしさを増している要因なんだよなー。


その先にはキラキラ輝く扉があり、そこに入ると先ほどの地下4階にワープする。
ワープした早々ダークゾーンの中で、暗闇を壁伝いに進むと『伝説のデン・オブ・シーブス(盗賊のねぐら)』という看板がある。

その名のとおり、盗賊のアジトというやつだ。
中に入ると、当然のように盗賊が出現する。

彼らはこれまでのNPC同様に話すことができ、地下2階のドラゴンズフラゴンで出会った戦士達と同じように、何種類かのパーティーがランダムで出現し、それぞれお金を払うことで情報を教えてもらえるのだ。
盗賊だけあって、話してる途中に盗みをしかけてくるような不逞の輩だが、割と重要な情報も聞くことができる。

このネッシーの水たまりというのは、あのムチを持った女がいた泉のことだ。
あの泉の近くには小部屋がいくつかあり、その中の1つを調べると、情報どおり古いトランクが見つかるのだ。

地下2階のノコギリのように、結構むちゃな隠し方をしてくれる。
普通だったら、メッセージも何も出てこないような小部屋なんて調べないだろうから、この盗賊の話を聞いていなかったら詰んでしまうというわけだ。
このトランクの中からはバッテリーというアイテムが手に入るので、こいつを確保しておく。


さて、盗賊のアジトにもう一度戻る。
ここは一見して行き止まりになっているが、よくよく探すと壁に多数の隠し扉が見つかり、先ほど来た悪魔の壁のエリアまで通路をつなげることができる。
つまり、地下1階の鍵扉からワープして盗賊のアジトを通ることで、大幅なショートカットルートとなるのだ。
後のシリーズのように盗賊が隠し扉を感知してくれたりはしないので、これらは普通にプレイしていては、まず見つけることはできないでしょう。
迷宮も不定形なので、マッピングした地図を見ても手掛かりはほとんど無く、1マス1マス壁を調べるような神経質なプレイをしない限りは、これらを見つけるのは不可能に近いかと思われます。

<地下4階 盗賊のねぐら、ネッシーの泉 周辺>



こうして、隠されたショートカットを通って、先ほどの醜い悪魔の壁まで行き、『石化した悪魔』を使用する。
こいつは装備しないと使用できないため、必然的にHP自然減少と呪いがかかってしまうことになる。
使う直前でなければ、極力装備したくはないアイテムだ。

彫像の口から銅色の霧が立ち昇り、悪魔のような姿を作る。
『我が魂のこれらの壁を守り、我が肉体のこの部屋を守らん!』
と声が響き、壁に扉が現れる。


その中はいくつかの小部屋がある玄室になっている。
小部屋の1つには、小さな箱の上で甘い言葉をささやくニンフがいた。

「探しますか?」
と、ここで選択肢が出るので、そう言われたら当然探すのが訓練されたダンジョンエクスプローラーだ。
彼らにとっての基本行動は「探す」か「戦う」のみ。
相手から交渉してこない限りは、ニンフに話しかけるという選択肢は無いのだ。
ここで箱をくまなく探すと、ニンフが怒ったのかどうか知らないが、突然の戦闘となる。

スライニンフと共に現れたのは、カッパーデーモン。
石化した悪魔から噴き出した銅色の霧の本体だ。
さらにはマハリトを唱えてくるカルキドリもいる。
呪文で集中攻撃されたら危険なので、サムライとビショップはコルツを唱え、ロードとニンジャがカッパーデーモンを攻撃、という作戦でかかる。


戦闘開始後、即座にコルツがかけられたところで、カッパーデーモンがマダルトを唱えてきた。

この時点では非常に強力な呪文だが、幸いなことにニンジャ以外の3人はコルツで無効化できた。
ここに入るために装備した『石化した悪魔』も消えずに残っているので、そいつが持っている魔法無効化能力も手伝っているだろう。
ニンフとカルキドリもマハリトを唱えてきたが、同様に半分くらいは無効化に成功。
そして、ニンジャとロードがカッパーデーモンにダメージを与えてターンが終了する。
コルツのMPが無くなるのが先か、こちらの体力が尽きるのが先か、といった戦いになりそうだ。


次のターン、今度はスライニンフらのマハリト先制したため、効果の薄まっていたコルツでは完全に防げずにダメージを受けてしまった。
これはマズイか…と思った矢先、ニンジャがクリティカル攻撃でカッパーデーモンを葬る。

運が良かった…こいつさえ倒せば、あとは何とかなるだろう。

次のターン以降は、コルツと回復を交えながら敵の数を減らし、何とか死者を出さずに全て倒した。

クリティカルが決まらずにカッパーデーモンが残っていたら危なかったかな。
ニンジャはHPが低いからよく死ぬけど、ここぞという時に役立ってくれている。


そして戦闘終了後、宝箱からスペードのジャックのカードを入手した。
ただでさえキーアイテムだらけなのに、ここでまた新たなキーアイテムの一群を予感させる名前だ。
これで、広大な地下4階の探索はおおよそ完了した。



<地下4階 全体図>




<現時点のステータス>

名前

種・性格

LV

AC

HP

SAMURAI

Hum/N

13

0

18

16

12

16

18

17

87

18

5

装備 ロングソード+2 ターゲット+1 スケイルメイル+1 レザーサレット レザーグローブ ブレイサー
LORD

Dwf/G

13

-1

17

14

18

18

10

16

126

17

3

装備 ファイアーソード ヒーターシールド+1 プレートメイル+1 レザーサレット レザーグローブ
NINJA

Hum/G

13

-1

17

14

12

17

16

18

82

22

3

装備 バトルアクス+1 スケイルメイル+1 ブラスサレット アイアングローブ ブレイサー+1
BISHOP

Elf/G

13

4

17

18

18

14

16

10

57

17

3

装備 モーニングスター チェインメイル+1 レザーサレット レザーグローブ



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