Wizardry#5(FM-Towns)
プレイ記録05 マッドストンパー


地下2階南東部のダークゾーンから下に降り、地下3階の探索を始める。

ここは細い通路がグネグネと分岐しているため、マッピングは一筋縄ではいかない。
どこに行っても同じような通路や分岐なので、位置確認をしないとすぐに見失ってしまうし、上の階と同じくかなり広大である。
何よりも厄介なのが、通路上に何箇所も仕掛けられているピット。

ダメージはあまり大きくないものの、通路は1マスなので、これを踏んで行き来せざるを得ず、これが地味に痛い。
メイジがいれば、とっくにリトフェイトを使えるようになっているレベルなので、普通は大した問題ではないのだけど、このパーティーではレベル13にならないと習得できないため、無理矢理通る他ない。
サムライはともかく、どうしてビショップもこんなに習得速度が遅いのだろう…。
せめて呪文習得速度が4レベル毎ではなく3レベル毎であるか、HPや装備がプリースト以上のものであったら、上級職としての面目の立ったものを。


玄室がほぼ無いため固定戦闘がかなり少ないのが救いだが、敵はなかなか強くなっている。
集団で出現してバリコやバディアルを唱えてくるトーガ・ラマや、強力なブレスを吐いてくるワイバーンなど、呪文やブレスの割合がだんだんと増えてきた。


また、毒と睡眠効果付きの後列攻撃をしてくるロッテド・ベイパーからは、集中攻撃を受けてビショップが殺されてしまったことも。


出現頻度は低いものの、こいつは攻撃も呪文も効きづらいため本当に強敵である。



そんな中、通路を歩いていると『*ドン* *ドン*』という音が聞こえてくる。
音は次第に近づいてきて、その主が姿を現す。

彼の名はマッドストンパー。
その名のとおり、常に音を立てながら足踏みしているという奇妙な男だ。
見た目は怪物だが、彼は元々は人間の王子であり、イビルアイという者の仕業によって、こんな姿に変えられてしまったそうだ。

さらに、その足には痒みの呪文をかけられており、こうして足踏みしていないと痒くてたまらないのだと言う。
1分間足踏みを我慢できたら元の姿に戻してやると言われているが、それすらもできないそうだ。
いったいどれほどの痒みなのか常人には想像もつかないところ。


彼からは、勇者マイティ・ヨグという者の話を聞くこともできる。
自分と同じくイビルアイによって白い猿の姿に変えられてしまい、眠らされてガラスシリンダーの中に捕らえられてしまったらしい。
そして、ヨグの目を覚ますことができるのは、イビルアイが首からかけているロケットだけ…こんな感じの話だ。

また、マッドストンパーは6000ゴールドで奇妙なアイテムを売っているが、これは何故かホーリーバッシャーと交換してくれる。
こんな物をどうして欲しがっているか分からないが、これを使って足でも掻くつもりだろうか…?
ともあれ、ビショップを生き返らせて金欠のパーティーにとってはありがたい話なので、交換させてもらった。

この奇妙なアイテムは、ラバーダック(ゴムのアヒル)というものだ。

オモチャのような名前のアイテムだが、こいつには非常に重要かつ有用な効果がある。
特にメッセージは無いものの、こいつを装備すると水泳レベルに補正がかかり、全くの初期値であっても非常に深い水域まで泳げるようになる。
面倒な水泳システムが、たちまち何の障害でもなくなってしまうという、まさにバランスブレイカーのような存在なのだ。






ゴムのアヒルを入手したところで、一旦地下2階に戻り、途中で見つけた汚い水たまりの所に来た。
ここはAからFまでの6段階の深さである。

本来ならまだ水泳レベル1なので、Aまでしか泳ぐことができず、何度も何度も泳いで水泳レベルを上げることで、次の深さに到達できるようになるのだが、このアヒルがあれば、いきなりFまで潜っても大丈夫。
しかも深いレベルを泳げば、水泳レベルもぐんぐん上がっていくので、いずれアヒルも不用になるというオマケ付き。
ようやく泳げる箇所が出始めてきたという段階なのに、早くもシステムの根幹を揺るがすかのような大盤振る舞いのアイテムである。
まあ、装備したら泳げるようになるなんて表示は無いので、隠し要素だったのかもしれないけど、あまりにも有名になりすぎてしまいましたね。


さて、この汚い水たまりは、浅い水域だとダメージを受けたり毒に冒されたりするだけだが、Eまで潜るとMPが限界を超えて回復、そしてFまで潜るとスペランカーというモンスターが出現する。
このスペランカーは大して強くないくせに経験値がおいしいので、ここでレベル11になるまで稼いだ。

限界値を超えてMP回復というのも、ラツモフィスやディアルコにさえ事欠くパーティーにとっては非常に有用であり、ここで使用回数を高めた後に地下3階に行けば、通常より長い時間探索ができる。







準備が整ったので、再び地下3階へ行き、残った通路を探索する。
このエリアは一見複雑な迷路だが、マップは大きく左右対称の形になっており、ハークルビーストの拷問部屋にあったエレベーターも繋がっている。
エレベーターから続く通路はフロアの外周のようになっており、そこには『MOSERの神秘の堀』なるものがある。

ここは回復などの効果がある他、深い水域には年齢や知力のステータスにも効果がある。
正確に言うと、増加するか減少するかのどちらかがランダムで起こる。

…はずなのだが、ここでは確かに若返ったと表示されたのに、ステータスを見てみたら歳を取っていた。
バグかね?



東の端にある部屋に入ると、黄色いカーテンがかかった壁があり、『短命』というメッセージが聞こえてくる。

何のことやら…といった感じだが、部屋の奥には金色に輝く池もある。

この池は、どの深さでも泳ぐと所持金を失ってしまうという罠だが、さきのどの汚い池と同じくMPが回復する上、底まで泳げば落ちているゴールドキー(金の鍵)を入手できる。
金づくしのイベントだ。



そして、西の端にある部屋には、赤いカーテンのかかった壁があり、『肉体』という声が聞こえてくる。

ここにも同じように泉があるが、血の色に泡立っており、グロテスクな小さな彫像が上から見下ろしているという、見るからにヤバそうな泉だ。

浅い水域だとダメージや毒ばかりだが、アヒルの力を使って最深部まで潜ると、そこに潜んでいたものとの戦闘となる。
相手はマカラとシーコブラの大群!

とにかく数が多いため、サムライとビショップはマハリトでシーコブラを焼き払い、ロードはバマツで被弾を減らす。
マカラは攻撃力が高く危険な相手だが、ニンジャがクリティカルを決めてくれたため、大した危険もなく勝利できた。
苦戦すると予想していたが、こいつはラッキーだった。


戦闘終了後、宝箱から『彫像』を入手する。
さっそく、その場で鑑定。
しかし…

なんと、ビショップが鑑定に失敗して呪いを発動させてしまった!
お…おまえ、なんてことしてくれるんや!


この彫像、石化した悪魔は、所持していると自動でHPが減っていくため、こうなってしまったら呪いを解いて消滅させる他に無い。
一応、魔法抵抗力が高いので装備としては優秀なのだけど、メインの回復手段がディオスであるこのパーティーでは、こんな状態になってしまったらまともに探索はできない。
せっかくマカラに圧勝したのに、この戦利品をすぐに手放すことになってしまうとは…。
まあいい、ここはまた必要になった時に来よう…。



<地下3階 中央〜南部>




<現時点のステータス>

名前

種・性格

LV

AC

HP

SAMURAI

Hum/N

11

3

18

15

11

14

18

16

66

15

0

装備 カタナ ターゲット スケイルメイル レザーサレット レザーグローブ
LORD

Dwf/G

11

1

16

13

18

17

9

14

103

16

1

装備 ファイアーソード ヒーターシールド プレートメイル レザーサレット レザーグローブ
NINJA

Hum/G

11

3

16

15

10

15

15

17

48

19

1

装備  
BISHOP

Elf/G

11

4

15

18

18

13

15

11

53

17

1

装備 ホーリーバッシャー チェインメイル+1 レザーサレット レザーグローブ



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