Wizadry4 プレイ記録
15 ワードナと伝説のアミュレット 〜エンディング〜
リルガミンの国王となるエンディングを向かえたワードナだが、それは一つの結末にすぎない。
エンディングで囁かれた「何か忘れていないか?」という言葉の通り、非常に大事なことを忘れている。
そう、そもそもワードナが甦った理由は、あのアミュレットを取り戻すためである。
その目的を成し遂げることなく終わるというのは、やはりグッドエンディングとは言えないだろう。
こうしてワードナは、アミュレットを奪還するべく、再び探求の旅に出たのであった……。
なお、この先の謎解きについては、全て攻略情報を見て進めました。
これを自力で解けた人……見てたらご連絡ください……。
前回、ソフトークオールスターズとホークウィンド卿を倒し、カドルトの像を復活させてアミュレットを手にすることはできたのだが、ワードナはアミュレット
の強大なパワーに耐えられずに死んでしまった。
アミュレットを完全に自分の物とするためには、エネルギーを受け止める手段を見つけなくてはならないということだ。
さて、それを踏まえて物見の塔に行く。
塔の3階には公爵達がおり、ここでワードナは国王となるかどうかの選択を迫られるのだが、実はここには隠し部屋がある。
公爵達の手前の壁は通過することができ、何と、そこにはトレボーの宝物庫があるのだ!
この部屋にいる男が、欲している物は何かと尋ねてくるので、ここでアミュレットを受け止めるためのアイテム名を告げる。
その名はミスリルグローブ。
これこそが、アミュレットのエネルギーに耐えられる唯一の武具なのだ!
……はい、こんなの分かるわけないじゃん? そもそもミスリルグローブって何だよ? といった感じですが、これにも一応ヒントが用意されています。
まず、ウィザードリィ4のプレイマニュアルには、ワードナが狂王トレボーからアミュレットを盗んだ時の出来事を書いたショートストーリーが付いているので
すが、その中でワードナが古文書を読み、アミュレットに触るにはミスリルのガントレットが必要だということを知るくだりがあります。
ワードナは部下にガントレットの片方を探し出させ、それを使ってアミュレットを盗み出すことに成功しているのです。
しかし、最後にはホークウィンド率いる冒険者パーティーによってワードナは倒され、アミュレットは持ち帰られてしまいます。
そこでも、アミュレットに素手で触れると死んでしまうことからか、ホークウィンドのパーティーは剣の切っ先にアミュレットを引っ掛けて持ち帰るという描写
があります。
そして次に、放浪の御言葉師ムロンのこの神託。
「忘れ物は、塔の中に置いてあるとよ。たしかガントレットだろ?」
この言葉の通り、物見の塔の中には隠し部屋があり、そこにガントレットがあるということです。
しかし、ゲーム中にミスリルグローブという単語は一切出てきませんし、ムロンの神託通りに「ガントレット」と答えても、肝心のミスリルグローブは手に入り
ません。
ここは柔軟な思考と閃きを持って、この神託とマニュアルのストーリーを結び付けなくてはならないのです。
ほんと、凄まじいですね!
そんな難関を乗り越え、必要な物は全て揃えたワードナは、いよいよアミュレットの奪還に向かう。
ギルガメッシュの酒場でソフトークオールスターズを倒し、カント寺院でホークウィンドを倒し、その奥の部屋に入る。
そして、『リンボーの手首』を持って神像を調べると、前回と同じくカドルト神が復活し、アミュレットを投げつけてくるが……
君は手を伸ばしてアミュレットを受け取った!
ついにアミュレットを手にしたのだ!
ミスリルのガントレットが、アミュレットの強力なエネルギーから君のみを守った。
”ホウ・・”とKADORTOがうなった。
”ただのアホウではないようだな。しかし、それを持っていきたいのなら、このわしを倒さねばならぬぞ!”
”答えてもらおう。おまえは神か?”
君は即座に答えた。 ”そうとも!”
まさにそれ以外に答えはないように思えたのだ。
”ならば、神の如く死ぬがよい”
DRAGON'S CLAWを引き抜くと、それはとたんに歓喜のうなりを上げた。
KADORTOはそれを見て、あざけり笑いながらこういった。
”それで何をしようというのだ?”
言われてみると、確かにどうするという考えはなかった。
しかしその剣こそ、今まで幾多の試練の中で君を助け、そのみなぎる力を貸し与えてきたものだったのである。
KADORTOは君めがけて炎の柱を降り注いだ。
しかし、剣はその力をすべて吸い取った!
そして、続く雷撃も剣の前に真っ二つに切り裂かれた。
とたんに君は体中に力がみなぎるのを感じた。
そして高く舞い上がると、KADORTOの爪先に深々と剣を突き立てた。
即座に剣から、KADORTOの生命力が君に流れ込んでくる。
君は見る間に巨大になり始め、それにしたがってKADORTOは縮み始めた。
そしてついには、君こそが巨大な神となり、KADORTOはただの死せる定めの哀れな生き物となってしまった。
ありがたい! これで自由だ!
KADORTOは、最後にそう一言いうと、跡形もなく消えうせた。
君は慌てふためく司祭たちを見下ろしながら、声高らかに笑った。
すると彼らは君の前に膝まずき、君を見上げて卑屈に哀願を始めた。
”われら皆汝がなすがままに! 偉大なるワードナ神よ!
皆、頼りなき日和見主義者、KADORTOの敗北を心より喜んでおります。
偉大なる神よ! ささげられしアミュレットを持て、我らに栄光の戦への道をお示しください。
そのあふれんばかりの力で、この世界を震え上がらせ、この神殿の祭壇をいけにえと宝物と奴隷で埋め尽くさせたまえ!”
それから、炎と煙、血と破壊に彩られた数年の時がたった。
世界の大半は戦乱のために荒れ果て、司祭たちは次々と、君の前に生贄と賞賛をささげた。
そしてこの世界を制覇した後も、まだ他の次元があり、そこには君をより強大にするだけの力がみなぎっているはずであった。
すべての望みと夢をかなえるだけの力が!
しかしそれでも・・・たった一つだけ気懸かりはある・・・
以上が、アミュレットを奪還した時のエンディングとなります。
この後は前回の国王エンディングと同様に、制作者からのメッセージが流れます。
最後のシーンで剣を振りかざすワードナが、100歳とは思えないくらいカッコいい。
このエンディングでは、ワードナは破壊神とでも呼ぶべき存在となるのですが……国王となったエンディングと比べて、随分と荒んだ結末です。
国王となるのが善エンディングとすると、こちらは悪エンディングとでも言うべきでしょうか。
悪の魔術師ワードナにとっては、こちらの方が似合っているかもしれませんが。
なお、このアミュレット入手のエンディングは、ドリームペインターの寺院で入手する3本の剣のうち、どれを手に取ったかで分岐するようです。
今回は、アンバードラゴンの剣、ドラゴンクローのエンディングです。
他の2つではどうなるのか確かめようとしましたが、ドラゴンクローを捨てても、再度石を入手することが出来なかったので、もう一度最初からやり直さないと
無理なようです。
確かめてみたいけど、さすがにキツイなぁ……。
さて、このエンディングの最後で、またしても言われる「何か忘れてるんじゃないだろうか?」…
苦労してホークウィンドを倒し、アミュレットの謎を解いて神となっても、まだ何か忘れている事をほのめかされます。
そう、このシナリオ#4には、第3のエンディングがあるのです。
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