Wizadry4 プレイ記録
14 ワードナとソフトークの英雄達
ワードナとソフトークの英雄達
冒険者の宿の奥に行くと、このような装置があった。
ボタンを押してみると、座標はそのままに階層が移動していたことから、これはエレベーターのようであった。
しかし、2階層しか移動できないエレベーターなんて、何の意味があるのだろう……。
エレベーターで2階に上がると、そこにはまたしても懐かしの施設があった。
ギルガメッシュの酒場!
なんと宿の2階にあったとは…。
酒場で酔いつぶれたら下の宿屋で寝て、起きたらそのまま2階に上がって酒場に入り浸る、という夢のような生活ができるということか。
さすが、冒険者の町リルガミン、酒場に置き去りの冒険者に対するフォローも行き届いているな。
ホールの奥へ行くと、扉の前で誰かに遮られる。
戦いの予感を感じつつも、先に進むことを選択しなくてはならない。
だって、アミュレットを見つけなきゃクリアできないんだよ。
覚悟決めてイエスと告げると、ここで現れたのは……
ソフトーク・オールスターズ レス1!
これが噂のソフトーク・オールスターズか!
1人不足とあるけど、最後の1人は、このシナリオをやる前から知っている彼のことであろう。
それにしても凄まじい強さだ。
コズミックキューブで戦った強敵、アップレットのエンジェルズの倍くらいのHPだぞ。
レベル100近くあるんじゃないか?
苛烈な戦いとなったが、こちらも今や#1の時代よりも遥かに強力になっている。
ハゲのカツラを冠したワードナには、もはやほとんど呪文攻撃は通用せず、強化ティルトウェイトと、グレーターデーモン達のマダルト連発によって、この強敵
達を何とか倒すことができた。
戦利品は『ST.K.A.の足』という謎のアイテムだ。
とりあえず奥に進んでみると、またしてもエレベーターがあり、ここから3階に昇ることができた。
そこには……なんと、あのカント寺院が!
何故、酒場の上の階のテナントがカント寺院なんだろう……。
さすがにバチ当たりじゃないの、これ?
そんな戸惑いを感じつつ、襲い来る寺院の僧侶達を焼き払って奥へと進む。
寺院の中の広間には、さらに奥へと続く扉があり、その前に何者かが立っていた。
ついに出たか!
ソフトークオールスターズの最後の1人、スカラ・ブレエのホークウィンド卿!
ここ一番って所で出て来たな。
ウルティマ4で主人公を聖者アバタールに導いたシアー・ホークウィンド。
またの名を、ロー・アダムスIII世。
この人は、ウルティマでもウィザードリィでも、非常においしい役どころだ。
それにしても、かなりふざけたステータスである。
ACのVLってなんだよ、Very Lowってことか?
このホークウィンド卿、いくら攻撃しても全くダメージを受け付けない。
ACが低いから攻撃が当たらないとかでなく、完全に無敵のようで、呪文も通用しない。
そして、実にバラエティに富んだ行動をする。
雑誌を読んだり、
手紙を書いたり、
寿司を注文したり、
ペットのドラゴンに寿司を与えたり、
ていうか、戦いの間に寿司の出前が来たのかよ。
他にも昼寝をしたり、笑ったりと、全く攻撃を仕掛けてこない。
ワイヤーフレームのウィザードリィで、こんな戦闘シーンが繰り広げられるのは非常にシュールだ。
そして、彼がひとしきり遊び終わって飽きた後、ワードナは縛り上げられてカドルト神の生贄に捧げられてしまった。
ここで強制ゲームオーバー……想像以上の強さです。
いや、強いとかの次元の話ではない。
ワードナと英雄を斃す者
その無敵のホークウィンドだが、彼がこのカント寺院で出現して、こんな行動を取ることは知らなかったが、どうやって攻略するかだけは既に知っている。
このイベントの伝説的なまでの理不尽さから、攻略方法だけが多くの人々に知れ渡っているということだ。
これって相当に凄いことだと思います。
さて、イベントの鍵となるのは、そう……この男、ディンク!
FC版ダイヤモンドの騎士で、ランタンを持つ爺さんのグラフィックで登場する敵である。
気になって調べてみたら、実は初代アップル版でも、ランタンを持った老人らしきグラフィックだった。
使いまわしの多いアップル版において、あのグラフィックを充てられているのはディンクだけである。
このディンク、一番最初の魔法陣の一番上に表示されるモンスターで、わざわざ「A DINK」と表示される通り、必ず単体で召喚される。
見たところ、「A」が付くのは彼とデーモンロードだけのようだ。
ちなみに、デーモンロードは召喚すると「ENTELECHY FUFF」という名前になる。
ディンクは、呪文をほぼ無効化し、さらに攻撃もほとんど受け付けないほどの守備力を持つものの、攻撃能力を持っていないため、ファズボールやクリーピング
コインと並んで召喚するだけ無駄なモンスターである。
しかし、このディンクを連れてホークウィンドに挑むと……
何故か知らないが、全く攻撃の通用しないホークウィンドを一撃で倒してしまうのだ。
いや〜、圧巻。
ウィザードリィにおいて、直接攻撃でこんなダメージ値を叩きだせるのは、後にも先にもこいつだけでしょう。
しかし、たまたま攻略情報を知っていたからいいものの、ディンクを連れて行けば勝てるなどという突拍子もないことを、いったい誰が思いつきましょうか?
実は、教えてもらった情報なのですが、今までに突破した地下1階から地下4階のマップにヒントが隠されています。
このように、壁に囲まれて進入できない部分を塗ってみると……なんと、DINKの名前が浮かび上がってきます。
あ、地下4階は正確なマッピングができなかったので、色々曖昧な部分はありますよ。
これと、例の放浪の御言葉師ムロンから聞ける神託、「どこのどいつにも弱点ってのはある。こればっかしは例外なしよ!」、「岩だよ、何層にもなった岩。
ま、ちと見方を変えてみるこった」という神託を合わせて推理すると……
『無敵のホークウィンドの弱点は、謎のモンスターのディンクに違いない!だって迷宮の岩にも名前が書いてあるし!』
ということ導き出せるといううものです。
うむ、凄い、色々凄い。
この仕掛けを考え付いたことも、最後の大一番で本当に仕掛けてしまうことも。
ワードナとカドルトの神像
ホークウィンドを倒して奥の部屋に入ると、そこにはカドルト神の像が安置されていた。
そして、その掌の中には探し求めていたアミュレットが…!
ここで、ワードナの持っていた『聖なるリンプの手首』から放たれるディアルコの効果によって像の手が柔らかくなり、このアミュレットを入手することができ
そうになる。
このアイテムって、どこで手に入れたんだっけな……。
あんまり記憶に無いけど、その辺の冒険者パーティーが落としたのかな?
それにしても、ディアルコで像が柔らかくなるって……この呪文は生物以外にも効くのか。
しかも、手だけにとどまらずく全体が柔らかくなったことにより、カドルト神が復活!
なんという展開だ!
てっきり、ここで復活したカドルト神との戦いとなるかと思ったが、彼はワードナにアミュレットを放り投げた。
うほっ、ラッキー!
と思ったのも束の間……
え!?
素手じゃいけないのか!?
香しき花の魔術師ワードナ
アミュレットを手に入れるには、まだアイテムが必要なようだ。
とりあえず残った謎は、宿屋の2階にいる騎士と貴婦人、そして怪しげなプールといったところ。
2つあるプールのうち、1つには修理中と書いてあったが、ペリカン騎士団から貰ったメンテナンスキャップを被ると、壊れたプールの修理ができた。
これで、中に入ることができるようになったので、さっそく飛び込んでみると……
見違えるほどに清潔になり、花のような香りまで漂うようになったと!
まさに、きれいなワードナ!
しかも、配下の魔物が恐れをなして逃げ出すほどの衝撃とは…!
いったい、どんな姿に生まれ変わったんだよ。
本当に配下が誰もいなくなってるし…。
しかも性格が善になっている。
実は、今になるまで気付かなかったんだけど、地下4階で同様のプールに入った時に、性格が悪から中立に変わっていたようだ。
このシナリオでは、職業も変えられないし友好的な敵も出てこないから、性格なんて全く関係ないと思ってたが、こんなイベントがあったとは…。
これで、あの貴婦人達の部屋に入れるぞ!と、よこしまな期待を胸に宿屋へ向かうワードナ(善)であったが……
あれ?
まだダメ?
そなたの行いはまだ消えずって…あと何が必要なんだ!?
ワードナと王の契約
もう1つの泉に入ると性格が悪になってしまうので、こちらは違うようだ。
この城砦は行ける所は行ったはずだが、他には何も見つからない。
となると、虎の子騎士団の紛失した旗が必要なのかとも思ったが、これも全然見つからず。
う〜ん、再び詰まってしまった……。
この後も色々な所を探してみたのだけれど、結局何の成果も上がらなかったので、ここでまた攻略情報を見ることにした。
その結果……
虎の子騎士団の旗は、地下2階の敵が落とした。
単純に、これは回収漏れしていたか、アイテムが一杯だったから捨ててしまっていたかのどちらかだろう。
彼らからドリームオーブをいただく。
そして、プールで属性を善にした後に、あの『トレボーのケツ』を使って、狂王トレボーの亡霊を成仏させておくと、貴婦人の部屋にも入れてもらえる。
悪行を洗い流し、トレボーに永遠の安らぎを与えたワードナを、王家の婦人方が許してくれる。
これによって、クリスタルローズをいうアイテムをいただく。
これらを持って、物見の塔へ向かうと、入口にいる冒険者のリーダー達が話しかけてくる。
王家の許しを受けたものの、まだ敵であることに変わりはないと因縁を付け、免罪符として100万GP払えと言われる。
100万とか足元見るのも大概にしろよ、と思わずティルトウェイトしそうになるが、案外簡単に貯めることができた。
このシナリオの冒険者は、一戦で数万GPも手に入ることがザラなのだ。
そして、彼らに100万GPを支払うと、ラリーングホルンというアイテムを入手。
そのまま上の階に進む。
続いては、2階にいる男爵達が話しかけてくる。
トレボーによって奪われた、彼らの伝統的な権利と特権を再び与えることを誓約せよ、とのことだ。
どうやらトレボーは絶対君主制だったようで、その他の領主達は肩身の狭い思いをしていたようだ。
NOと答えると戦闘となるので、YESと答えるしかない。
すると、シグネットリングというアイテムをくれて、先に通してくれる。
これって、つまり領主達と封建の契約を結んだということか。
そして、いよいよ3階にいる公爵達と対面する。
神に与えられし剣を帯び、王国と兵と男爵達の助力を得て、狂王のさまよえる魂に永遠の安息を与えたことにより、彼らはワードナを認めてくれた。
さらに、配下の魔物なし、魔法なしで、彼と一騎打ちをする勇気があるか、と尋ねられる。
この公爵たちは、以前に一度戦っているが、一撃で100前後のダメージを与えてくる強敵なので、一騎打ちとあらばワードナに勝ち目はないだろう。
だが、これを承諾する。
ワードナの勇気と高潔さに感じ入ったアカバー候は、こう提案した。
「汝が辿りし道と、その数多き、王国に対する寄与に対して、我らここに汝を新たなる統治者として認め、正義
をなすものと認めん。
これによりて、我らと汝が魔物どもの永き闘争は終わりぬ。
汝はこの二者の間を股にかける、我らが唯一の望みなり。
神秘なるアミュレットの探求をあきらめ、我らの上に君臨せる力を受けんと欲するか?」
魔物を統べるワードナが王国の頂点に立つことにより、人間と魔物の争いは終わるということか。
これは、思いがけぬ平和への道……!
なかなか話の分かる公爵だ。
そしてワードナは……
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