Ultima Under World2 プレイ記録10 タロラス1

ロードブリティッシュ城



城に戻ってブリティッシュ王に会いに行くと、彼は思いつめた表情で変革を宣言した。
変革と言うのは、以前に使用人のナンナが訴えていた、貴族と下人の身分の差を無くすということである。
ずいぶんと思い切ったことを決断しゃちゃいましたな陛下。本当にええの?


もちろん、これを聞いて使用人達は大喜びでストライキを中止した。
ブリタニア民主化への第一歩である。



ここで、以前に城内の水不足を懸念していた下男のチャールズから提案があった。
アバタールが先ほどの冒険で見つけた氷の洞窟の川から水を汲んでくれば、水は供給できるし、手持ち無沙汰で苛立っているデュプレにこの任務を与えれば一石 二鳥じゃないかということだ。
なるほど、君はかしこいな。


とりあえず、これまでに起こったことをミランダに報告しに行き、他に城内で起こった出来事も聞いてみる。



例によってパターソンの様子がおかしいそうだ。
やれやれ…またか、と聞いていると、そこに突然衛兵が話を割って入ってきた。



なんと、レディ・トリーが殺されたとのことだ!
な、なんだってー!


急いでトリーの部屋に行くと、部屋の中は血だらけで、トリーの死体(と思われる骨)が横たわっていた。



衛兵によると発見者はジュリアだったらしい…。


他に情報が無いかと城内の人間に手当たり次第に話を聞くも、誰も目撃者はいない。
イオロやデュプレ、シリアなどは、地下から上がってきたモンスターやガーディアンの仕業だと言うが、やはり、状況が状況だけに内部の人間を疑っている者も 多いようだ。






特に疑われているのはフェリドウィンである。
発見者のジュリアは、ほぼ犯人だと断定している。




以前にフェローシップとのつながりがあり、本人の性格も横暴で高慢なことから、使用人達の中でも評判は悪い。
そういえば、レディ・トリーも以前に、フェリドウィンから言い寄られて困っているとか言っていたっけ。





このままだとジュリア姐さんがフェリドウィンを殺してしまいそうな勢いなので、まずはこのアバタールがフェリドウィンに腹を割って話をしてみる。



彼はトリーが発見された時にはずっと部屋に居たと言っており、アリバイの各章は無いものの、態度は冷静そのものだったので、犯人と断定するにはちょっと早 い気がする。


ブリティッシュ城地下

結局のところ手掛かりは何も掴めなかったため、ミランダに報告を済ませた後に、とりあえず地下のブラックロックの部屋から別の世界に行ってみることにし た。



そういえば、あの氷の洞窟から出た後にも少し違和感があったが、このブラックロックの部屋の水が少し凍っている。
氷の洞窟の影響なのだろうか…?





1

次なる世界は、けばけばしい色の床や壁、そして紫色の謎の生物が蠢く不可思議な所であった。



この紫色の生物は、とりあえず襲ってはこないようだが、なにぶん不気味である。
ここはいったい何なのか…?


ちょっと歩いて別の部屋に入ると、これまた不思議な浮遊物体がいる。



こいつとは話ができるようだが…



支離滅裂で何を言ってるのかサッパリ分からない。
何なんだ?謎すぎるぞこの世界…。


2

どうしたもんかと、しばらく歩き回って、とりあえず周辺の地図を把握する。



部屋と部屋は細い通路でつながっており、敵に襲われることはないが、踏んだら高く飛び跳ねる床パネルや、一気に中央部分に戻されてしまうスライダー、そし てワープ装置などが散りばめられている。




情報集積クリスタルなるものが置かれた部屋もあり、どうやら相当に高度な技術を持った文明だと思われる。





ざっと一回りすると、フロアはさほど広くなかったため、大体の形は掴めた。
そこかしこに三つ目の不気味な生物ボルズが徘徊していたが、アバタールには襲ってこない。



無害なのはいいが、通路が狭いので邪魔だった。

そして、通路でつながれた部屋にはそれぞれ、さっきも見つけたタロリッドという球体が居た。
それらの話を聞いていくうちに、この世界についても色々と分かってきた。


3

このタロリッドはヒストリアンという。



名前の通り、過去の歴史についての情報を持っており、彼らタロリッドの歴史について、アバタールに教えてくれた。



ちなみに、この中心の赤いボールから2本のびているのはヒゲなのだそうだ。


ここはタロラスという国で、彼らタロリッドは、蟻のように全体で1つの組織をなすように進化した生命体なのだそうだ。
個人が集積することによって、それぞれの目標・知識・希望なども一体化し、より豊かになり、公害の低下や戦争の終結などの成果ももたらした。
さらに、ガーディアンによって、より効率の良いシステムへと改善されたり、工業生産力を高めてもらったりと、更なる発展をしたと言う。

しかし、いつしかガーディアンによる干渉は大きくなり、彼らのシステムは大きく変わっていった。
それぞれの個体は各々の役割以外のことは全くできず、全体の目的も分からなくなっていき、ただただプログラムされたことをこなすのみ。
生産される製品も、ただガーディアンに供給されるのみで、彼らは何故それを生産するのかも分かっていないそうだ。
彼はヒストリアンという役割のため、過去についての情報を知っているから、ガーディアンの脅威についても理解しているが、彼もいずれは廃棄され、新しいヒ ストリアンが生み出されたら、全て忘れ去られてガーディアンのための文明になってしまうだろうとのこと。


そして、ヒストリアンは、この世界にあるブラックロックジェムの在り処を知っていた。
だが、タダじゃ教えられず、彼らの種族のために協力してほしいとのこと。

先ほど聞いた歴史の続きだが、彼らの種族はかつて3つあった性を、ガーディアンによって効率化の名の下に1つにされてしまったそうなのだ。
本来は彼らをスカップ(生産)するダクトスノアーという役割の者が、正しく行うものであるが、これをガーディアンが作り変えてしまったため、彼の思い通り のタロリッドしか生産されなくなってしまったのである。
なので、これを何とかしてほしいということだ。

本当のダクトスノアーを構成する情報クリスタルは、1000年前に地下溶岩の隣にある廃棄所に捨てられたそうなので、まずはこれを回収するようにと言われ た。
そして、彼は過去のことしか分からないヒストリアンなので、これを見つけた次にやるべき事は、未来を担当するフォーチュナーに聞けとのこと。

お、おう、何かよく分からんが取って来るぜ…。
さっきまで氷原で雪男と戦っていたアバタールには、何とも頭の痛くなる話だ。


4

ついでに、他の部屋にいるタロリッドも紹介しよう。
こいつはダイアロギシャン、最初に見つけた支離滅裂な会話のタロリッドだ。



彼らの役割は伝達。
タロリッドは、ヒストリアンから聞いたとおり、ガーディアンによって個人の情報伝達能力が極めて低くなってしまったため、それを補う役割なのだそうだ。
彼らの喋っている不可解な言葉は、特定の目的を別のタロリッドに正しく伝えるための、いわばプログラム用の言語のようなものである。

部屋の裏には、その事例が書かれた巻物が沢山置いてある。



読んでみても何のことやら理解不能であるが。


5

ルーンが大量に散らばる部屋にいるのはルーンキーパー。
名前どおり、ルーンの生産を管理している。



ここに転がっているルーンは全てKalのルーンである。
彼はKalのルーンを作る情報しか持って生まれていないため、何の目的かも分からないままに生産し続けている。
おそらく、このルーンは全てガーディアンの元に行くことになるのだろう。


6

こいつは、タロリッドを構成する情報クリスタルについての専門家であるデータインテグレーター。



情報クリスタルの組み合わせについて分かるようだが、肝心のアバタールが情報クリスタルについて全然分かっていないので、何かを尋ねようにもどうにもでき ない。


7

そして、こいつがダクトスノアー。
先ほどヒストリアンから聞いた、新しいタロリッドをスカップ(生産)する役割の者だ。





彼はダクストノアーの中でもただ1人のブリ・スカップ・ダクストノアーといい、タロリッドの情報パターンの構成や組明けを全て管理しており、それによって 必要な能力を持った多様なタロリッドを生み出すという仕事なのだそうだ。

かつては3つの性を持ったタロリッドは、非常に多様な能力と、高度の知能を持っていたそうだが、ガーディアンによってコードを簡略化されてしまってから は、余計な能力や知能、性格までも無くなってしまい、結果として、このダクストノアーの仕事もかなり楽になった、と喜んでいる。
ヒストリアンからも聞いたが、生産を管理するこいつを何とかしないと、タロリッド達に未来は無いだろう。


8

他には、エロエモシネーターという奴もいた。



誰に聞いてもその役割は分からないし、本人に話を聞いても難しいことを喋るだけで何も分からない。
エロシモネタと読んではいけない。


9

さて、フロアのマップは大体埋まり、下の階に行けそうな穴も見つけた。



独特な用語ばかりで理解するのが実に難しかったが、何となくこの世界の概要も分かってきた。
英語版でやってたら、ここだけで数週間かかってただろうな…。


さて、、一休みしたら下に降りてみよう。
と、寝袋に包まると、ここでまたしても夢を見た。



「私の兵士どもが、おまえの友だちのロード・ドラクシヌソムと遭遇した。よろしく伝えておいてやろうか?」
…という夢。

この兵士というのはガーディアンの兵士のことだろうか?
外の世界もガーディアンの侵攻を受けているということか?




***現時点のステータス***

LV 9
STR:23 DEX:13 INT:20
VIT:66 MANA:30

スキル

攻撃:13 守備:14
メイス:18
マナ:11 呪文:11
学問:9
軽業:2


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