Ultima 7 プレイ記録 45 スフィア

再びデスパイスのダンジョンに挑む。
以前に行った時に、スフィアジェネレーターの近くに『マーク』の呪文で印をつけておいたため、『リコール』の呪文を使えば、そこまで一瞬でワープできる。
そして、魔法の砂時計を持つ今、ムーンゲートによる防壁を無効化して通過することができた。







スフィアの中は、赤と青のムーンゲートが置かれた台座が並んでいた。
ゲートに入ると特定の台座にワープする仕組みのようである。
正しい順番でゲートに入り、ジェネレーターの核を目指す。







そして、テトラへドロンの時と同じく、小さなプリズムに触れると、ジェネレーターは爆発した。


  





これでスフィアジェネレーターを破壊したため、デスパイスでの目的は達したことになるが、もう少し中を探索してみる。
このダンジョンは非常に広大で、まだまだ数多くの物が隠されていた。




「通路に誰かいるぞ…」


 


 ガロック=アル・マット

温厚そうな目つきをした魔術師だ。

魔術師は、しばらく君を見つめた。
「おまえは、ブリタニア租税評議会の者か?」




「?いや…違うが…」


 ガロック=アル・マット

「それはよかった。おまえを殺していたかもしれんからな。わしはガロック=アル・マット。最近、鏡を見て自分が何者だったかを思い出したのだがな!」




「租税評議会が、どうかしたのか?」


 ガロック=アル・マット

「グルルル!奴等は、わしの苦痛の種だ!奴等は過去3年間、わしを探してきた!わしが、秘薬販売の収益を計上して報告するのを怠っていたのを、どうやってか突き止めたのだ。ともかく、おまえが山にある我が家を訪ねて来たら、割引した値段で秘薬を売ってやるぞ!」




「ふーん…脱税容疑で捕まらないために、こんな危険な場所まで逃げてきたのか?」


 ガロック=アル・マット

「わしは、エーテルの波動をおかしくしている場所を突き止めるため、ここに潜り込んだのだ。だが、今は良好になったようだな」




「エーテルで頭がおかしくなっていた魔術師か…。どうやって、このデスパイスを突き止めたんだ?」


 ガロック=アル・マット

「問題となる原因を突き止めるために、ここに降りてきたのだ。水晶玉によると、問題事の原因は、このダンジョンにある。だが、それが何かは分からなかった。わしがダンジョンに入ったのは、ここが初めてだから、道に迷ってしまった」




「ほとんどの魔術師が原因を突き止められなかったのに、大したものだ…。だが、ここは違うぞ」


 ガロック=アル・マット

君はガロックに、テトラヘドロンのジェネレーターはデシートのダンジョンにあることを説明した。
「ふーむ。正しい考えだ。ロング(間違った)のダンジョンということか」




「まあ、ここにも別のジェネレーターはあったんだがな。ともあれ、ここは危険だから出た方がいいぞ」


 ガロック=アル・マット

「おまえは出口を知っているか?」




「ああ、知ってるぞ」


 ガロック=アル・マット

君はガロックに、どうやってダンジョンから出るのかを教えた。
「おお、簡単そうだな!きっと正気を失っていたからだな!ありがとう!では、行くとしよう。もう道は分かったから、テレポートする魔法も使えるだろう。テレポートするには、方角が分からなくてはならないのだ!助けてくれた御礼に、無用になった秘薬を差し上げようか?無用と言っても、わしにとって無用なだけで、完全に良好な秘薬だ。自由に持って行ってくれ、どうだね?」




「お、いいのか?じゃあ遠慮なく…」


 ガロック=アル・マット

ガロックは振り向くと呪文を詠唱し、そして消えた。




「テレポートの魔法も使えるところを見ると、なかなか高名な魔術師だったようだな…」



続いては、最初にスフィアジェネレーターの所に行った時に見つけた、南西部にある謎の部屋だ。
なんと、ここには2階があり、天井の開いているポイントに立つと、部屋の中を見ることができる。
階段がないので入ることができないと思いきや、部屋ある木箱を踏み台にすることで、よじ登ることができる。


   


ここには怪しげな4人組がおり、何か会談をしているような様子である。
テーブルに置かれている2つの書簡には、

『我ら、7日の夜明けにロード・ブリティッシュ城を襲撃することに賛同する。 フランシサ  カーウィン  ブラックス  アザラス』
『サルウィンの遺書  我が要塞の防壁を破り、我がペットを倒せし者には、ファイアドゥームスタッフを遺贈する。 これを読んだ者に死があらんことを  サルウィン』

とあった。
この4人とは会話はできず、見つかったら戦闘となってしまう。





なかなかの強敵だが、倒すとマジックソード、マジックアーマー、ファイアソード、ライトニングワンド、などの貴重な武器防具などが大量に手に入る。
この部屋にあるワープ装置を使うと、ロード・ブリティッシュ城の果樹園にワープするので、これを使って城を襲撃するつもりだったのであろう。








更に、もう1つのワープ装置に乗ると、地下倉庫のような所にワープした。
こちらには魔術師がおり、隣にある宝箱(マジックシリーズの防具)の鍵を持っている。

こうして、予期せずブリタニアの反乱分子を征伐してしまった。


  



ちなみに、もう1つの文書、『サルウィンの遺書』にあったサルウィンの砦だが、ユーの南にある砦のことだと思われる。




ここには、パッと見て入り口が無いが、北の窓から中を覗くことができ、そこに見えるスイッチを念動力の魔法で操作し、扉を開けることで中に入ることができる。



ここでは、遺書にあった通りファイアドゥームスタッフが手に入った。





さて、引き続きデスパイスだが、ダンジョンの中央部には、トロルの居住区や謎の石棺のある部屋などがあった。
至る所にスイッチや罠が仕掛けられており、なかなか思うように進めなかった。

   





デスパイスの東部はブリテインにまで差し掛かる。
ここの泉の付近の隠し通路を抜けると、大量の金貨とジェムがある部屋に着いた。
中にはドラゴンがいるが、扉を開けてすぐの狭い通路で戦わなくてはならないため、固まって行動しているとブレスによって全員がダメージを受けてしまう。


   



他にも、鍵の見つからない宝箱や開かない扉などが数多くあったが、残念ながら全てを攻略することはできなかった。
だがアイテムもゴールドも十分に手に入ったので、そろそろ先に進むとしよう。












「あれ…?ムーンオーブを使っても、ゲートが出てこないぞ…?これじゃ、タイムロードに会いに行けないじゃないか…」


 イオロ

「妙だな、以前は動いていたのに」




「あ、そうか!この砂時計を使えばいいんだな。これがあれば、どこでも助けてくれるとか言ってたしな。それ!」




「…おお、声が聞こえるぞ!」


 タイムロード

「おめでとう、アバタール。よくぞスフィアを破壊した。これで私は天空の牢獄より解き放たれた。感謝するぞ。だが、汝に伝えずに後悔していることがある。スフィアを破壊してしまったら、ムーンゲートとムーンオーブは永久に使えなくなってしまうように、ガーディアンは工作をしていたのだ。汝は、赤いムーンゲートを用いて故郷に帰ることはできなくなった」




「え…?ちょ…ちょっと待て…!なんで、そんな大切なことを今になって…!」


 タイムロード

「汝の旅が終結した時、ブリタニアから旅立つための唯一の望みは、この国にガーディアンが入り込むための移動手段…ブラックゲートを使うことだ」




「よ…よかった!まだ帰れる方法があるのか」


 タイムロード

「ブラックゲートの所在を掴む前に、もう1つ破壊すべきジェネレーターがある。これは、ガーディアンの声を彼の従者達に聞かせるための変換装置であり、彼の号令に従うように魅了させるためのものだ。サーパンツホールド付近の地域で、このジェネレーターを内包するダンジョンを探すのだ。これはキューブ(立方体)の形に非常に似ている。サーパンツホールドの東の、フェローシップの島にある可能性が非常に高い」




「サーパンツホールドの東…瞑想静修所だ!あそこにあった謎の洞窟に違いない。確かに、何かを隠しているかのようだった」


 タイムロード

「キューブは、ガーディアンの世界から送り込まれた、3つ目の、最後のジェネレーターだ。ガーディアンが彼の従者に対して"話す"ための装置で、彼らを魅了して従わせるためのものだ。外部防御装置を破壊して中に入り、そこに浮かんでいる小さなキューブを手に入れるのだ」




「それが、"内なる声"の正体というわけか…。今度は、どんな防御装置があるのか分かるか?」


 タイムロード

「外部防御装置は、耳を覆う特別なヘルメットを使用することで克服できる。そのヘルメットは、"キャデライト"と呼ばれる希少鉱石で造らなくてはならぬ。それは隕石の中に存在するのだ。ライキューム付近の天文観測所にいるブリオンを探せ。彼ならば、この物質を探すための助言をしてくれるであろう。内部防御装置は、ガーディアン自身と深い関わりがあるであろう。彼が汝に言うことに、耳を傾けてはならぬ」




「なるほど…分かった。キャデライトという鉱石だな。ブリオンに聞いてみよう」


 タイムロード

「この任務を終えたら、バッカニアーズデンに注意を集中するのだ。そこで、ブラックゲートの所在に関する手がかりを見つけられるかもしれない」




「バッカニアーズデンか…。あそこの奴等は、何かを隠しているようだったからな…」


 タイムロード

「私ともう一度話したいのであれば、砂時計を使うのだ。それでは、さらばだ」



最後のジェネレーターは、フェローシップの"内なる声"の正体であった。
まずは、タイムロードから言われたキャデライト鉱石を手に入れるべく、ムーングロウへと向かう。





「ムーングロウの天文台か…そういえば惑星直列の時期は、まだなのだろうか…」






 ブリオン

「ご機嫌いかがですかな、アバタール」
ブリオンが微笑んだ。




「やあ、ブリオン。突然だが、キャデライトという鉱石を知っているか?」


 ブリオン

彼は君を不思議そうに見て、肩をすくめて言った。
「ええ、キャデライトは、ブリタニア由来の鉱物ではありません。隕石からのみ採取されるものです。そして、一番直近の隕石は、北東の海のどこかに墜ちました。なぜ、そんなことを知りたいのですか?」




「うむ…ちょっと必要になってな。その鉱石でヘルメットを造りたいんだよ」


 ブリオン

「キャデライトで造られたヘルメットが欲しいのですか?」
彼は注意深く考えた。

「おそらく、ミノックのゾーンならば、あなたが欲するようなヘルメットを造る技術を持っているでしょう。あなたがキャデライトを見つけたならば、それを彼の元に持って行くのです。かつて、北東の海に存在した島の噂を聞いたことがあります。ライキュームの私の兄弟が、その事の助けになってくれるでしょう」




「ありがとう、では彼にも話を聞いてみるよ」











「そうだ、エーテルが回復して、マリアも元に戻ったことだろう。ライキュームに来たついでに、挨拶していくか」




 マリア

「はい、アバタール?何かご用?」
マリアが挨拶した。




「マリア!もう頭の方は大丈夫か?」


 マリア

彼女は悲しげに首を振った。
「私は、ずっと長い間『私』ではなかったから、この町のことは、もう分からないの」

彼女は言葉を止めて君を見た。
「でも、とにかく…きっと、あなたがエーテルを正常な状態に戻してくれたのね。どうもありがとう」




「まだ本調子ではないみたいだが、とりあえず良くはなったみたいだな…。ではネルソンに会いに行こう」 











「やあ、ネルソン、元気そうだな」


 ネルソン

「ご機嫌いかがですかな、アバタール」




「さっきブリオンから北東の海の話を聞いたんだが、そこに存在した島ってのを知らないか?」


 ネルソン

「ある島の噂を聞いたことがあります。ですが、申し訳ありませんが、それについては何も知りません。ジリアンにお話ししてみると良いでしょう。彼女は、その地域のことに少しばかり詳しいはずです」




「ジリアン…隣にいる学者か…」







「やあ、ちょっといいかな?」


 ジリアン

賢そうな物腰の若い女性だ。
「ご機嫌よう、アバタール。やる事が多いのですが、必要でしたら、しばらく時間を割きましょう」




「北東の海に詳しいと聞いたんだが、そこにあった島のことを知らないか?」


 ジリアン

「遥か昔、そこには小さな大陸、いえ、島がありました。そこは…アンブロシアと呼ばれていました。しかし、そこに隕石が墜ち、主要な都市が破壊されてしまいました。その島は、北東の海に位置していました。瓦礫の遥か下には、いまだ廃墟が眠っていると思います」




「アンブロシア…!あのアンブロシアか!タイムロードといい、エクソダスの島といい、何かとあの時代の遺物が出てくるな…」


 ジリアン

「お気をつけて、アバタール」
彼女は、先ほどやっていた事に戻りながら言った。


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