Ultima 7 プレイ記録 33 エクソダスの謎

さて、今回は追加シナリオForge of Virtureへと行ってみます。
シナリオの概要はロード・ブリティッシュも話してくれましたが、ウルティマ3の最後の敵であったエクソダスの城のあった「炎の島」が、大地震と共に突如として海の中から隆起したため、その原因を探るというものです。
追加シナリオという位置付けですが、本編と同一のマップ上にあるので、この島には、船を入手した後はいつでも行くことができます。
ブリタニアの町々もほとんど回ったので、ここらで探索を始めてみることにしました。





「ここは、かつての蛇の道だろうか…」







「エクソダスの島か…何故、今になって現れたのか…。奴の霊はガーゴイルの国で祀られていたはず…。まさか、復活したということはないと思うが…」




「…到着した。炎の城だ…」







「エクソダスを倒した後、この島と城をロード・ブリティッシュが改装したんだっけ。3原理の神殿を建てたとか言ってたな…」




「見たところ、魔物とかはいないようだが…」







「ん?あの隅の部屋から、何か気配を感じる…!」




「おい、誰かいるのか!」





 エレシアン

君が近づくと、その老人は背を正して君を見た。




「何者だ!こんなところで何をしている!?」


 エレシアン

「ようこそ、アバタール。私はエレシアンと呼ばれる者だ。君が私を知らなくても、私は君を良く知っている。君がモンデインのパワーを破壊し、あの心得違い の魔術師を倒したのを見た。君が魔女ミナクスを打ち破ったのを見た。そして、君が非常にユニークな方法で、地獄の申し子エクソダスに秩序をもたらしたのも 見た」
彼は黙り込んだ。
そして君は、この老人の目が白濁していることに気付いた。




「(こいつ…盲目か…)」


 エレシアン

「私は真実の原理の追従者だ。だがライキュームにいる者と違い、知識が来るのを待つのではなく、自ら探したいのだ。この好奇心こそが、私にこの島…モンデ インとミナクスの落とし子、エクソダスの島をもたらした。そして世界の仕組みを探求させるのだ。ここの書物や巻物は、ブリタニアの歴史や、その他の興味深 い事柄を数多く教えてくれた」
彼の曇った目が知的に光った。
だが君は、盲目の人が書物や巻物をどうやって用いるのかと、不思議に思ってしまった。




「書物って…そこに沢山落ちてるやつのことか?」


 エレシアン

「興味があるなら、自由に調べて構わない。ここは図書館ではないからね」
親切な振る舞いを後悔したのか、彼は付け加えた。

「だが、これらは古い物だから、君は最大の注意を払ってくれると信じているよ」
彼は続けて何かを言おうとして止めた。




「さっきの話だと、あんたはモンデインがいた頃から生きていたというように聞こえたが…」


 エレシアン

エレシアンは顔をしかめた。
「かつて、強大な魔術師がいた。少々ひねくれてはいたが、彼は、支配することによって、人間の精神に何が起こるのかを知っていた。
また、彼の頭蓋骨は、それ単体で敵を殲滅する力を持っていると言われている…彼は魔法の基質を、その中に封じたのだ。私は、それについても調べなくてはならん」
彼は頷き、心に刻んでいるようであった。

そして、その年老いた顔に、諦めきれない様子を浮かべて続けた。
「私は、あの『不死のジェム』についても大いに研究をしたかった。だが、私が生まれた時代は遅すぎた」




「あれは、俺が破壊したんだ」


 エレシアン

乳白色の目が大理石のように照り返り、君を見た。
「ああ、そうだ。だが君はその珠については、とてもよく知っているはずだ。それを破片に砕き、摂政のロード・ブラックソーンの困難を引き起こしたのは、他 でもない君だろう。粉々の状態ですら、強大な力を秘めていたのだ。その魔力はいまだに流れ出ている。あのような遺物が失われてしまったのは、とても悲しむ べきことだ」

あたかも喋っている相手を思い出したかのように、彼は突然訂正した。
「モンデインが使って台無しにしているよりは、全然いいとは思うがね」




「あのモンデインの混沌の時代から今まで生き延びているとは驚きだな…。ミナクスの時代とか、とても人が生きられる環境じゃなかっただろう」


 エレシアン

悲しげな笑みが、魔術師の顔に浮かんだ。
「彼女は当時、実に美しい女性であり、永遠の探求の精神を持っていた」

彼の表情が曇った。
「しかし、モンデインが、彼女の中の良き心を、全て支配してしまった。そして、彼女は力を身に付けていった。私は、彼女が師のモンデインに本当に匹敵するほどの力を持っていたとは考えていない。だが、言うまでもなく、そのように見なされるほどの力はあった」




「あそこまで世界をメチャクチャにしたんだから、大した魔術師だったよ」


 エレシアン

「そして君が、あのクイックソード・エニルノを使った」




「クイックソードのことまで知ってるのか?あれはエニルノって名前なのか…」


 エレシアン

「おお、それには疑問がある。暗黒の時代が終焉してから、私はその存在を聞いたことがない。その所在を知りたいものだ。噂によれば、それは偉大なる魔法のアイテムだそうだ。君は分かっていたかね?」
彼は質問するかのように、顔を上向けた。




「も…もちろん知っていたさ。そうかー、無くなっちゃったのかー…」


 エレシアン

「そうだ、そのような古代のアイテムを失ったのは、惜しいことだ。おそらく時が来れば、それは発掘されるだろう。こういった物は、場違いな時に浮かび上がってくるものだ」




「ま…まあ、あの時代の遺物は、そんなに残さなくてもいいんじゃないかな、うん」


 エレシアン

「後の時代に物語として歌われるのに相応しい出来事であろう」
彼は息を吐き、付け加えた。

「もっとも、これを歌っているのはイオロただ1人ではあるがね」


 イオロ

イオロが憤った様子で言った。
「差し出がましいようですが、アバタールのバラードは、ブリタニア中の酒場で歌われているということを、知っていただきたい」


 エレシアン

「甚だ怪しい分別ですな」
魔術師の口角が、繊細な微笑みで吊り上がった。

イオロが怒って言い返そうとしたが、それは制止された。
老魔術師が手を動かして平和を示すジェスチャーをしたからだ。


 エレシアン

「どうか、ご無礼をお許しください。ですが、私は直接、苦境に立ち向かうアバタールの勇気を見てきたことを、分かっていただきたい。私は彼のことを、『暗黒の時代』の駆逐者としてではなく、『啓蒙の時代』の先駆者として見なしているのだ」




「ま、まあ、それはいいよ。(暗黒時代の俺の行いを蒸し返されるのは都合が悪いし…) それより…エクソダスだ。あんたは、このエクソダスの島が隆起した原因を知っているのか?」


 エレシアン

「かの存在は、最近の私の情熱だ」
彼は興奮して色づいた。

「実際、それが、私をこの場所へ導いた。私はライキュームに居た時、『炎の島』について書き記されていた写本に出会ったのだ。更なる研究の結果、私は、エ クソダスと呼ばれる存在が、完全に滅びていないことを知った。エクソダスの2つの部分と現世とを繋ぎ留めるインターフェイスが、切り離されたに過ぎないの だ」




「エクソダスが…滅びていないだと…!?2つの部分ってのは何なんだ?」


 エレシアン

「1つは、その精神と呼べるものだ。この世界の我らの領域の反対側、地底で暮らすガーゴイル達によって持ち去られた。彼らは、非常に情熱的な文化を持っていた。おっと、主題から逸れてしまったな…」
君はこの老人が、どれくらいの期間、他者と隔絶して暮らしているのか気になった。




「何故か地底でエクソダスが祀られていたから驚いたよ。なんか普通にイイ奴になってたし」


 エレシアン

「いつかは、私はこの事について研究をしなくてはならないだろう。ガーゴイル達は、その精神を彼らの信望する勤勉の原理の神殿の中の石像に封じ込めた」




「……」


 エレシアン

「ガーゴイルは興味深い生物だ。君は彼らのことをバルロンと呼んでいたかもしれない。だが、彼らは歴史にあるような獣ではない。大きく翼のある者は、生まれながらに知性があり、魔法の力を備えている。小さく翼のない者は、種族のために力仕事をする」
彼は君の方を向き、不思議そうな表情を目に浮かべた。

「馬鹿げたことを言ってしまった。君は、これらの事は全て以前に聞いているはずだ…」
エレシアンは沈黙した。




「…で、もう1つの部分ってのは…?」


 エレシアン

「もう1つの部分は、ここにある。私は、これをダークコアと呼んでいるが、精神が無いので、それは生命が無いようなものだ」
彼の顔が若返った。
君はあたかも、子供に新しい玩具や、ペットの話などをしているかのように感じた。

「私は、この島が海に沈んだのは、コアから精神が除去されたからだと考えている」




「どういうことだ?そのコアってのは、かつて俺が破壊した物ではないのか?」


 エレシアン

彼の表情は読めない。
「君が破壊した機械は、エクソダスが、現世とコンタクトを取るためのものであった。それが破壊された時、その精神はダークコアの中に留まることができなく なった。私は、しばしば思うのだが、もし他のインターフェイスが提供されれば、精神は戻ってくるのではないか、もしくは、再生されるのではないか…」
彼は危険な推論に向かって黙想を始め、口を閉ざした。




「俺が破壊したのは単なる装置…本体は別にある…ってことか」


 エレシアン

「そう、それはここにある。台座の上に置いてある円筒だ」
彼はダークコアの方に身振りした。

「実に貴重で有用な宝だ。これは単体では、情報の蓄積庫として用いられるようだ。多くの情報は取るに足らない。例えば、過去の時代の特定の日の空の色の詳 細な描写などだ。だが中には、この世界の操作の方法などが示されている物もある。これらを用いて、私はこの島を隆起させ、持続させる知識を得ることができ た。まことに顕著な遺物だよ」




「お…おまえが島を隆起させたのか!とんでもないことをするな…」


 エレシアン

彼はしばらく考え込み、そして神経質に君の方を向いた。
「どうか、その周囲では注意深く振舞ってくれ。君の周囲では、よく遺物が失くなる傾向があるからな」




「失礼な!」


なんと、この島にはエクソダスの身体の部分のコアが、いまだに残っていた。
この魔術師エレシアンは、色めきだって研究をしているが、このままにしておいてよいものか…。

コアを見に行く前に、エレシアンの部屋に散らばっていた本や巻物を読んでみた。
興味深い内容の物が多かったので、いくつかここで紹介。



『ムーンゲートを自身で使用するには エレシアン著』
ムーンゲートには4種の形態がある。
青は大陸の中を行き来するゲートで、赤は世界同士を繋ぎ、黒は次元を超え、そして理論上では、銀はタイムゲートである。
これらのゲートは、大なり小なり、我らの周りの宇宙を動く巨大な天体の発する力を借りている。
それゆえ、どのような力が発せられているかを知ることができれば、それらの力の変化によるムーンゲートの行き先を、自在に操ることができると仮定する…
本では、一定の操作の方法についての記述が続き、そして、最も弱いムーンゲートでさえも膨大なエネルギーが必要とされることが書かれている。
理屈は正しいようだ。



『倫理的快楽主義 R.アレンG.著』
この本には、人が人生を楽しむために生き、そして、そうすることによって全世界を荒廃から守る責務についての、非宗教的な信条が記されている。



『エクソダスのダークコア エレシアン著』
エクソダスはエーテル物質と魔法作用の混合物である。
その生ける部分である精神は、野望、欲望、好奇心、から構成され、それら全てを合わせて人格となっている。
この書の中で重点を置いているのは、その物質的な事柄についてである。
そのコアは、エクソダスの記憶と精神力の器であり、精神はコアの内部に得られた情報を蓄積し、糧としている、言わばパラサイトに似たものである。
エクソダスの目的は何であろうか?誰に、何に仕えているのであろうか?
このことを書き記そう。
エクソダスは…(文は未完のまま終わっていた)












「これが…コアか…!」





君は、あたかも心の奥底までを探られたように感じた。
最初は繊細に、そして次第に執拗に。
遠い過去の記憶のイメージが君の目の前をよぎり、昔の感情が再び沸き上がってきた。
イメージはある一点で止まり、君は、『愛』、『太陽』、『月』、そして『死』という言葉を思い出した。
そしてヴィジョンが浮かび、君は奇妙なデジャ・ヴの感覚に陥った。
イメージは消え、大きな波動が君を押しつぶした。
暗闇の壁が迫り来る…。

君の精神は探られ、解き放たれた。
そして君は、少し気分が悪くなり、理性が無くなるような予兆を感じた。





「う…この感覚は…!危なかった…意識を失うところだった…!さっきのエレシアンが言ったとおり、エクソダスはまだ生きているのか…?
…こいつを残しておいても災いしか起こさないような気がするから、破壊した方が良さそうなものだが…どうしたものかな…」




「…それにしても、この部屋の鏡…何かヘンだな…中で炎が燃えているような…」





 アルカディオン

「はい、ご主人様。何か御用でしょうか…」




「うわっ!!」


 アルカディオン

鏡の中の波打つ顔は、しばらく止まった。
「おまえは、我が主人ではないな」

彼は小さくお辞儀をして続けた。
「御機嫌よう、ブリタニア人よ。偉大なる悪魔アルカディオンに、何の御用かな?」




「悪魔…アルカディオンだと…!?」


 アルカディオン

大きな悪魔は、長く鋭い歯を見せ、媚びるように笑った。
「言った通りだ。我は悪魔アルカディオン」




「その偉大なる悪魔が、鏡の中で何をしてるんだ…?」


 アルカディオン

アルカディオンは微笑もうと試みたが、惨めに失敗し、ドラゴンをも石化させるような歪んだ顔を君に向けた。
「我は今、エレシアンという魔術師に仕えている」
彼は形式ばって述べた。
だが君は、アルカディオンはエレシアンを八つ裂きにしようとしているのではないかという、全く逆の印象を受けた。




「エレシアン…さっきの魔術師か…」


 アルカディオン

「彼は我の主人…」
悪魔は微笑み、辛うじて憎しみの形相を隠した。

「他の…協定が成されるまではな」
アルカディオンの翳った顔立ちに、魅惑的な笑みが浮かんだ。




「なんだか、仕えてるって言ってる割には、随分と顔が強張ってるな」


 アルカディオン

恐ろしい感情を抑えるかのように、巨大な悪魔の目が閉じた。
「我は、あの盲目の老人に、200年以上も仕えているのだ!」

アルカディオンは言葉を止め、平静を取り戻した。
彼の薄暗い顔には、明白に思慮が表れた。
「この望まぬ束縛から、我を解放するための手助けをしてくれぬか。我の計り知れない力を見せてやるぞ」

悪魔は、彼の申し出が理解されるまで待った。
「どうだ生者よ、我を助けるか?」




「ははあ…あの魔術師の魔法か何かで従属させられてるんだな。ま、協力してやってもいいぞ」


 アルカディオン

意地の悪い表情がアルカディオンの顔に浮かび、即座に上辺だけの感謝に取って代わる。
「おまえは、我を解放するという誓約をした、真に勇敢なる者だ。永久に感謝しよう」
脂ぎった笑みが悪魔の顔を覆った。

「生者よ、おまえは今日、非常に強力な盟友を得た」
悪魔の目が瞬いた。おそらく、チャーミングな態度を取っているつもりなのだろう。




「解放と言うが、この鏡からも出られないってことか?」


 アルカディオン

「我が実体化するには、特別な宝珠を使い、この鏡の牢獄を砕かなくてはならぬ」
切迫していた自由の可能性を感じ取り、彼の目が光った。




「特別な宝珠?それは何だ?」


 アルカディオン

「我は知っている。それは、この島にある。見つけ出し、ここに持って来るのだ。そして共に、あの忌々しい魔術師が我を束縛する、この鏡を砕くのだ」




「なるほど…この島のどこかにね…。じゃあ、探して来てやるよ」


 アルカディオン

悪魔は微笑み、再びお辞儀した。
「さらばだ、ブリタニア人よ。また出会う日まで」最後の言葉が発せられた途端に、彼は消えてしまった。




「…まあ、とりあえず、エレシアンにも聞いてみるか…」











「…というわけなんだ。あの鏡の悪魔は何なんだ?」


 エレシアン

「あの古めかしいお喋りに会ったようだな。あの厄介者がなければ、私も気楽に過せると思うのだが、あいつは時として役立つのだ。あのように喧しくなければ、もっと上手くやっていけると思うのだが」




「喧しいって…。そんなこと言うなら、解放してやればいいじゃないか」


 エレシアン

「あの忌々しい鏡から解放されるために、あいつは私に懇願し、説得し、脅してくるのだ。だが信じてほしい、出来るものなら、とっくにやっている」
エレシアンの皺だらけの顔に無念の表情が現れた。




「何故だ?できないのか?」


 エレシアン

「あいつは、特別な宝珠が欲しいのだ。私はかつて、彼が探していた、その宝珠を持っていたが、彼がこれを欲していたことは知らなかった。その宝珠は、あいつを、より動きやすい牢獄に閉じ込めるだけのものだと説明したことがあったが、あいつは石頭だから納得しないのだ」




「なんだか、よく分からんが、その宝珠を使ったところで、あいつの立場はそんなに変わらないってことか?」


 エレシアン

「そうだ。アルカディオンは、ブリタニアの支配権を握ろうとしている。そして、その宝珠こそが、彼の力をここに呼び出せるものだと信じているのだ。だが本当のところ、このエーテルジェムは、その逆の働きをする。彼の力は、宝珠を持つ者の言いなりとなるのだ」




「エーテルジェムというのか…。今はどこにあるんだ?」


 エレシアン

「その宝珠は、短気なドラゴンが私から、ちょろまかした物だ。そのドラゴンはこの城に侵入し、原理の神殿を守るゴーレムを迎え撃った。そして、道中にあっ た勇敢の試練の秘密の扉を完全に破壊した。私は、そのドラゴンが開けた型穴を眺めるのが好きでね。そのドラゴンの巨体で、かろうじて通れる大きさだ」
魔術師の乳白色の目が、こみ上げてくる笑いと共にきらめいた。




「ドラゴン?ゴーレム?この城には、そんなのもいるのか?」


 エレシアン

「うーむ…そうだ。あの一対の人型魔法建造物は、原理の神殿を守っていた。だがしかし、ドラゴンが城を襲撃した時、その片方が崩れ落ちる岩の下敷きとなったのだ。そして、もう片方が彼の…おお、適切な言葉が浮かばない…拾い上げ、それを愛の試練の間まで運んだのだ」




「原理の神殿か…。ロード・ブリティッシュも言っていたな…確か、真のアバタールのために建てた神殿だとか…」


 エレシアン

「神殿は、メインホールの後ろのドアの向こうにある。そこで、3つの石像が見つかるだろう。それぞれが、啓蒙の時代の初めにロード・ブリティッシュによって、原理を定められている」
彼は含み笑いをして付け加えた。

「少々堅苦しい奴だが、いいマント掛けだよ」




「せっかく来たんだから、その試練ってやつも受けてみるかな。本物のアバタールである俺ならば、軽く突破できるだろう。じゃあ、ちょっと城を探索してくるよ」


 エレシアン

「さらばだ、そして、幸運を…君にはそれが必要だ」
老魔術師は、内輪のジョークを愉しむかのように忍び笑いをした。
おそらくは、君をダシにしたものだろう。











「石像が3体並んでいる…」





 真実の神殿

突然、君の心に、高圧的な声の澄んだ響きが満ちた。
「よくぞ来た。我は真実の守護者。汝は知恵と真実の恩恵を求めし者か?」




「お、喋った。おまえが原理の試練ってやつか?そいつを受けに来たんだ」


 真実の神殿

「よろしい。では準備をせよ」
声が静まった。




「え…?準備って…うわっ!」








「ワ…ワープした…!」


突如としてワープした先は、不思議な部屋であった。
どうやら、この部屋の先に、真実の試練とやらが待ち構えているようだ。

エクソダスのコア、盲目の魔術師、鏡の悪魔、そして3原理の試練…
多くの謎が眠る古の炎の島で、Forge of Virtureは幕を開けた。



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