Ultima 7 プレイ記録 30 ブリタニアの騎士達

フェローシップの瞑想静修所から少し西に行くと、サーパンツホールドの城砦が見えた。
ここは、かつて勇気の原理を司っていた城である。
他の2つの原理の城であったライキュームとエンパス・アビーは、付近の町と統合されていたが、ここはいまだに独立した城として残っているようだ。


 




「さて、着いたはいいけど…この城には、特に用事は無いんだよな…」




「とりあえず、城に入ってみるとするか…」





 サー・ペンダラン

君は、厳つい表情の男に挨拶された。




「この城の騎士かな…?」


 サー・ペンダラン

「サー・ペンダランとお呼びください。サーパンツホールドの騎士です。ブリタニア市民を守るのが、私の仕事です」




「ああ、よろしく。世の中は平和になったとはいえ、まだまだモンスターも多いから、騎士も気を抜けない仕事だな」


 サー・ペンダラン

「ええ、アバタール。ブリタニアの町の外の境界は危険な場所です。特に今は、与党政権が軟弱になっています!」




「与党政権?」


 サー・ペンダラン

「ええ、ロード・ブリティッシュと、彼の顧問達のことです。私は国の目的とする理想に従いますいが、ブリタニアが、このような貧弱な状態に陥っているのを受け入れるのは難しいですね。盗賊は国土に増え、疫病は町を脅かし、評議会は崩壊しています」




「まあ、政府の無策ぶりには、俺も思うところがあるが…騎士の立場から、そんな発言をするのは危険じゃないのか?」


 サー・ペンダラン

「もし、フェローシップがなかったら、私は自分の剣に跪きたくないほどに苦しんでいたでしょう。それがいかに不名誉な行為に見えかねないとはいえね」




「(この男…フェローシップのメンバーか…)」


 サー・ペンダラン

「ブリタニア全土で、偉大なる精神の知識を取り入れようと努力する人々の高貴なる集団です。アバタールよ、全ての人々が、その叡智を見るのも時間の問題ですよ」




「(かかわると面倒そうだな…)この城に来たのも初めてだから、とりあえず城主を探して挨拶していくよ、じゃあ、またな」


 サー・ペンダラン

「さようなら、アバタール」




「…(王国の騎士にも、政治不信とフェローシップが蔓延しているということか…)」











サーパンツホールドの城主が誰だか分からないので、もう少し、その辺の人と話してみる。





 レディ・レイフ

魅力的な女性が、満足げに君を見た。




「こんにちは、ちょっと話を聞きたいんだが、いいかな?」


 レディ・レイフ

彼女は顔を赤らめた。
「私はレディ・レイフです。サーパンツホールドのヒーラーです」




「ここは初めてだから、あまり詳しく知らないんだが、城を治めているのは誰なんだ?」


 レディ・レイフ

「ロード・ジョン・ポールが、ここの秩序を守っています。ですが、サー・デントンの方が、このサーパンツホールドの情報について詳しいでしょう」




「なるほど、ジョン・ポールという男だな」


 レディ・レイフ

「サー・ホーフェが絶えず彼の傍にいますから、すぐに見つかりますよ。背が高く、逞しいガーゴイルを探してください。実際、」
彼女は遠くを見つめながら言った。
「彼は、あなたとお話をしたがっていると思いますわ。お探しになった方がよろしいでしょう」




「ガーゴイルが衛兵として付いているのか。なら、すぐに分かりそうだな」


 レディ・レイフ

「サー・ホーフェは、とても幼い頃に拾われました。父親から捨てられたのでしょう。そして、2人の方が、彼を自分の子供のように育てました。あなたも、彼にお会いになったら分かるでしょう。彼は、非常に気高く頑強な戦士ですわ」




「わかった。じゃあ探してみるよ。どうもありがとう」


 レディ・レイフ

「さようなら、アバタール」



ということで、ガーゴイルの姿を探した。







「お、いたいた。ガーゴイルを付き従えている騎士だ」


 ロード・ジョン=ポール

とても真面目な表情の男が、うっすらと微笑んで君に挨拶した。
彼の後ろでは、有翼のガーゴイルが不動の姿勢を取っている。

「サーパンツホールドの、ロード・ジョン=ポールと申します。あなたは、アバタールですな?」




「ああ、いかにも」


 ロード・ジョン=ポール

「すばらしい。あなたに、興味深いお話があるのです」




「??いったい、何があったんだ?」


 ロード・ジョン=ポール

彼は君に大きく微笑みかけ、歩み寄った。
「ごく最近、とても恐ろしい犯罪が起こったのです。サーパンツホールドの広場にあるロード・ブリティッシュの石像が、何者かの不届な輩によって破壊されてしまったのです。おそらく―」

彼は君を期待して見た。
「あなたなら、その悪党の追跡を手伝っていただけるかと思うのですが?」




「ロード・ブリティッシュの石像か…。殺人事件に比べれば、どうでもいい事件だが、時代が時代なら国家反逆罪だな。よろしい、俺が調査しよう」


 ロード・ジョン=ポール

「すばらしい。まずは、『ハロウド・ドック』酒場の主人、サー・デントンと話すのが良いでしょう。彼の謎や問題事を解決する能力は、目を見張るものがあります。あなたが、この小さなミステリーを解決したら、分かったことを私にお知らせください」




「分かった。その前に…あんたにも、この城にいる人のことを聞きたいんだが…」


 ロード・ジョン=ポール

「私は、サーパンツホールドの監督をする責務にあります。難しい仕事ではありません。サー・リヒターとサー・ホーフェがいれば、物事がスムーズに運ぶのは保証されていますよ」




「サー・ホーフェってのは、そこにいるガーゴイルの衛兵だな」


 サー・ホーフェ

非常に厳格な表情で(ロード・ジョン=ポール/他の騎士)の後ろで不動の姿勢を取っているガーゴイルだ。

「衛兵の隊長だ。サーパンツホールドで暮らす人々を守り、騎士達全般の規律を維持する使命を受けている。多くの素晴らしい戦士達が、このサーパンツホールドの城壁の内側で暮らしている。盗賊や、悪しき獣が襲ってきても、恐れることはない」




「こいつは頼もしそうだ」


 ロード・ジョン=ポール

「彼は衛兵の隊長です。彼の地位は、他の誰にも任せるつもりはありません。彼は私が出会った中で、最も名誉ある戦士です」


 サー・ホーフェ

「ありがとうございます、サー!」


 ロード・ジョン=ポール

「ですが、彼はフェローシップを嫌っているようです。このことを、サー・リヒターの周囲で述べることは控えているようですね」
彼は肩をすくめた。




「サー・リヒターってのは?」


 ロード・ジョン=ポール

「彼は、私が他の事に従事している時の、サーパンツホールドの責任者です。彼は最近、少々変わったように見えますが、もちろん、私は彼を信頼していますよ」




「ふむ…そいつは怪しいな。変わったというのは、どういうことだ?」


 ロード・ジョン=ポール

「それは、彼がフェローシップに加入した時からでした。彼は…その、何と言ったらよいか…きっちりとするようになりましたね」
彼は微笑んだ。

「思いますに、フェローシップは厳格に管理された組織で、それが彼を正したのではないでしょうか。違いますかな?」




「なるほど、確かにフェローシップには、そういった側面があるかもしれないな。毎晩ミーティングとかしてるし」


 ロード・ジョン=ポール

「説明するのが難しいですね。彼はもっと、厳しい規律にあるように見えます」
彼は短く笑った。

「もちろん、それはサーパンツホールドにも適したものですよ」




「ここでもフェローシップの会員は多いのか?」


 ロード・ジョン=ポール

「申し訳ありませんが、彼らのことは少ししか知らないのです。彼らは多くの人々を手伝っているようですが、リヒターが加入してからというもの、サー・ホーフェは不安がっているように見えるのです」




「そうか…。じゃあ、他の住民で怪しい奴はいないのか?」


 ロード・ジョン=ポール

「申し訳ありませんが、私はすぐに他の仕事をしなくてはならないため、この周辺のことを、あなたにお話しできないのです。なので、『ハロウド・ドック』に行くことをお勧めします。多くのサーパンツホールドの騎士達が、夜になると、そこに行きつけます」




「あんたは、事件について何か知らないか?サー・ホーフェさんだっけ?」


 サー・ホーフェ

「そのことについては、何も知らない!」




「そうか…」


 サー・ホーフェ

「『ハロウド・ドック』酒場の亭主、サー・デントンの元に行くといい。私よりも、サーパンツホールドのことや、人々のことを良く知っている」




「分かった…じゃあ、彼に事件のことを聞いてみよう」


 ロード・ジョン=ポール

「頑張るのです、アバタール」




「さて…まずは、問題の石像とやらを見てみるか」







「広場にあるロード・ブリティッシュの石像…ああ、これのことか。確かに、ちょっと壊されてるな。破片が散らばっている」


ロード・ブリティッシュの石像が壊されたくらいだったら、大した問題ではなさそうだが、せっかく来たので事件の解決を手伝っておく。
まずは、言われた通りに酒場へと向うことにした。













 サー・デントン

「ご機嫌よう、サー・デュプレ。また、ブロマーのワインの研究のために戻って来たのかい?」


 デュプレ

「うむ、ああ、その通りだ、我が友デントンよ。俺は、ウム、まだ研究を遂行しているのだ」
彼は君に振り返り、肩をすくめて、恥ずかしそうに笑った。




「この鎧の男が、酒場のマスターなのか?」


 サー・デントン

「俺はサー・デントンだよ、アバタール。酒場の主人さ。このサーパンツホールドの、ブリタニアで最も高貴な騎士達に食事を出しているんだ」




「人は見かけによらないものだな…。鎧兜を着込んで酒場の店主をしている奴がいるとは…」


 サー・デントン

「ここに住む、ほぼ全ての住民は高貴な戦士だ。例外は、冒険用品店のレディ・ジャンヌ、レディ・トリー、ヒーラーのレディ・レイフ、そしてトレーナーのメニオンさ。他の住民についても教えてやるぜ」




「その前に、石像が破壊された事件で、あんたに聞いてみるようにジョン=ポールから言われたんだ。あんたは、この町に詳しいらしいから、ちょっと手伝ってくれないか?」


 サー・デントン

「分かった、アバタール。犯罪の調査に協力するぜ。まずは、サー・リヒターと話してみるのがベストな方法だと思うぜ。彼は事件が起こった後に、石像を調べていたからな」




「フム…確か、ジョン=ポールの副官というフェローシップの男だな。他の住民についても、色々と教えてくれないか?」


 サー・デントン

「ロード・ジョン=ポール : 彼はサーパンツホールドの領主だ。リーダーに相応しく、素晴らしい男だ。

サー・ホーフェ : サー・ホーフェは素晴らしい戦士だ。彼はガーゴイルで、幼い頃に2人の騎士によって見出されたんだ。騎士は、自分の子供のように彼を育てた。彼は、とても立派な人物だよ。サー・ホーフェは、ガーゴイル語を我々の言語に取り入れることを選択したんだ。だから、彼は自身の文化を良く保っているのかもしれないな。

サー・ジョーダン : サー・ジョーダンは盲目だが、周囲の物事が、とても良く分かるんだ。彼は素晴らしい鍛冶屋で、色々な道具を直してくれる。

レディー・レイフ : 彼女の治癒の技術は、並ぶ者がないと言われている。

サー・リヒター : 彼はロード・ジョン=ポールの副官だ。彼は、俺にギャンブルの勝ち方を教えてくれるんだ。実際、彼はフェローシップに加入してから、その講義を増やし始めた」




「フェローシップか…。今回の事件にも、フェローシップが絡んでそうだな…」


 サー・デントン

「フェローシップは設立20年の組織で、多くのお祭りやパレードや祝典を開いているんだ。さらに、ポウズの町で救貧院もやっている。彼らには、『内なる3原理』と呼ばれる基礎思想があるんだ。これは、『協会に努めよ』、『兄弟を信頼せよ』、『報酬は後から来る』という3つの原理から成っている。これから、それぞれの原理の意味について説明しよう」


 スパーク

「このデントンって人、本当に話が長いね」


 サー・デントン

「『協会に努めよ』というのは、幸福な社会を作るために、協力して働こうという意味だ。『兄弟を信頼せよ』というのは、他人の行動に疑問を感じるべきではないという意味だ。『報酬は後から来る』というのは、フェローシップの報酬に対する考え方を示している。人は報いを得られるように頑張らなくてはならないということさ」

彼は君のメダリオンを見た。
「俺の情報は正しかったかい?」




「ああ、少々違うが、大筋は合ってると思うよ」


 サー・デントン

「ありがとうよ。俺は常に正しからんと努力しているんだ」




「ああ、そうだ。まだ話が途中だったな。残りの町の人を教えてくれないか」


 サー・デントン

「レディ・トリー : 彼女はドルイドだったと思うよ。どうやったら、より慈悲深くなれるかということを、俺に教えてくれた。人が何を感じるのか、どうしてそのような感情を覚えるのか、ということを、彼女は良く知っている。

メニオン : 彼は戦闘の教官だ。余暇には剣を造っているんだ。メニオンは、俺に作品の1つをくれるような親切なやつさ。

サー・ペンダラン : サー・ペンダランは、このホールドの騎士だ。彼はとてもいい奴だが、時として横柄だと聞いた。

レディ・ジャンヌ : 彼女はサー・ペンダランの妻だ。彼女は、俺のユーモアのセンスを磨いてくれるよ」




「ユーモアのセンス?」


 サー・デントン

「俺のジョークは、あまりイケてないんだ。お望みならば、お話しするよ」




「イケてないジョークを聞くってのもなぁ…。まあ、いいや。話してみてくれよ」


 サー・デントン

「メンドリが道路を渡しました。何故でしょう?」


 スパーク

「向こう側に行くためさ!うん、これは新しいジョークだね」
彼は満足げに言った。


 イオロ

イオロが君の耳に囁いた。
「アバタール、こいつは以前に聞いたことがあるぞ。彼が別のジョークを言い出す前に、立ち去った方が良さそうだぜ」


 サー・デントン

彼は中途半端に笑った。
「答えは、向こう側に行くためさ。こいつが面白いと思うかい?」




「(こりゃ、チャクルスから聞いたジョークだな…)うん、ジョークと言うのも憚られる出来だな」


 サー・デントン

「誰も、こいつを面白いと思ってくれないよ。面白くなれるように練習を続けなくちゃな」




「もっと良いネタ元を探した方がいいと思うぞ…。じゃあ、サー・リヒターに話を聞きに行くとするか…」



ということで、話の長い酒場の店主、サー・デントンの助言に従い、破壊された石像を調べていたというサー・リヒターに会いに行った。






 サー・リヒター

颯爽とした若い男が、君に振り向いて挨拶した。
「私は、サーパンツホールドの騎士、リヒター。あなたは、どなたでしょうか?」




「ああ、俺はアバタールだ」


 サー・リヒター

「そうですか」
彼は君を懐疑的に見た。

「また戻って来たのですか。警告しておきますが、もう騙されませんよ」




「??何だって??」


 サー・リヒター

彼は咳払いをし、近づいて君を調べた。
「ああ、私の呟いたことは気にしないでください、アバタール」

しばらくの間、彼は下を向き、左右の足に体重を移し替えた。
そして、後ろをちらりと見て、目を細めて言った。
「そんなに前のことではありませんが、アバタールを名乗る男が、私の武器屋にやってきました。ちょうど、あなたが名乗ったようにです。そして、彼が求めた武器を取ろうと私が振り向いた時、彼はいくつかの道具を盗んで逃げて行ったのです。あなたは…」

彼は注意深く言った。
「その泥棒ではないようです」




「また、偽アバタールにやられたのか!くそっ!人の名誉を貶めるようなことばかりしやがって…!いつか捕まえてやらなくてはな…」




「まあいい…。あんたが、ジョン=ポールの副官かい?」


 サー・リヒター

「私は彼の能力に絶対の信頼を置いています。彼が私を副官に選んでくださった時、どれほど誇りに思ったか言葉にできませんよ!」




「彼からも話を聞いたが、ほとんどの実務は、あんたとサー・ホーフェがやっているみたいだな」


 サー・リヒター

「ロード・ジョン=ポールが、このサーパンツホールドを統括していますが、実際に衛兵達の隊長をしているのは、サー・ホーフェです。もちろん、残りの者達はロード・ブリティッシュとブリタニアのために、ここに仕えております」




「で、事件のことで、ジョン=ポールから調査を頼まれたのだが、あんたは現場を調べていたらしいな。何か気付いたことはあったか?」


 サー・リヒター

うんざりしたような表情が、彼の顔に浮かんだ。
「明らかに、協力に努めない者の仕業です!報酬に値しませんね!」

しばらく後、彼は静かになった。
「あなたは、この犯罪の調査を、人間に対して行っているのですか?」




「??ああ…そりゃ、モンスターが、あんな事をするはずはないしな…」


 サー・リヒター

「では、これを、あなたに差し上げます」
彼は石の破片を取り出した。

「これらは、石像の土台のところで見つけた物です。ところどころに、赤いシミが付いているのが分かりますか。これは血だと思います」




「血…!なるほど、もしかしたら、これが犯人の血かもしれないということか!だが…これを、どうやって調べればいいんだ…?」











「…と、いうワケなんだ。何とかして、この破片についた血の主を調べられないかな?」


 サー・デントン

「この石の破片は、ヒーラーのレディ・レイフに調べてもらうのがいいだろう」




「レディ・レイフ…。最初に、この城で話を聞いた女か」



ということで、再びレディ・レイフに会いに行った。



 レディ・レイフ

「ご機嫌よう、アバタール」
レイフは君に微笑みかけた。




「やあ、ちょっと頼みたい事があるんだが…この石に付いた血液を調べてもらえないか?」


 レディ・レイフ

彼女は君から石の破片を受け取り、それらを調べた。
馴染みのない奇妙な混合物の入った小瓶をいくつか使用し、彼女は血液を分析した。
そして、沈黙の数分間が経った後、彼女は顔を上げて笑った。




「分かったか?」


 レディ・レイフ

「この血液の成分が判明しました。これは人間のものではありません」
彼女は下を向いてサンプルを見て、片方の眉を上げた。

「これはガーゴイルの血液です」




「ガーゴイルだと!ということは…」


 レディ・レイフ

彼女は考え込んでいるようだった。
「アバタール、奇妙なことは、このサーパンツホールドには、ガーゴイルは1人しかいないということです。ですが私には、サー・ホーフェが、このような理不尽な破壊行為に関与しているとは考えられませんわ」




「そうか…。だが、これは動かぬ証拠ってやつだからなぁ…」



石を渡してくれたサー・リヒターにも、血の主が分かったことを報告に行った。



 サー・リヒター

「それは、サー・ホーフェのものでしょう」
彼は目を細めた。

「彼は、全般的にモラルと協力の気持ちが欠落した振舞いをし続けておりました。私は、このことをジョン=ポールにお話ししておきましょう」




「だが、レディ・レイフは、彼がこんな事をするはずがないって言ってるんだ。この石は、本当に現場で見つけた物なのか?」


 サー・リヒター

彼は考え込んだ。
「皆が彼を信頼しておりますし、私も、彼の戦闘技術については疑いようもありません。ですが、彼には、もっとモラルの修養が必要なのではないかという疑念から、逃れられません。私は、彼を時々監視しなくてはならないのではないかと思います。
私が観察していることについて、確信は持てません。しかし、彼は暴力や窃盗のような道に落ちてしまったのではないかと思います。彼は、サーパンツホールドの団結を、心から信用していないように見えるのです」




「でも、ホーフェは、皆からは立派な騎士だと言われているぞ?」


 サー・リヒター

「ええ、明らかに、ジョン=ポールは彼の能力に敬意を払っていますし、レディ・トリーも、彼の正直さを感じると、私に話してくれました。ですが、私は不信を拭い去れません」




「レディ・トリーっていうのは?」


 サー・リヒター

「レディ・トリーは、他人に共感できるという不思議な力を持っています。彼女は、他人の意図や感情が、ただ挨拶をするだけで分かってしまうのです。彼女はサーパンツホールドの相談役で、しばしば騎士達を導いています」
彼の表情が切なくなった。

「また彼女は、とても、とても美しいのです」




「ああ、そう…」


石像の破片に付着した血液から、犯人は衛兵隊長のサー・ホーフェである可能性が濃厚となった。
しかし、サー・リヒターはフェローシップのメンバーであり、サー・ホーフェは、フェローシップを嫌っているという話を、ジョン=ポールから聞いている。
これまでの経験からして、この事件には、もう少し裏がありそうだ。



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