Ultima 7 プレイ記録 29 陰謀

続いて、『学習センター』という建物に行ってみた。





 クェヴェン

そのガーゴイルは顔に笑みを浮かべ、君に握手して挨拶した。
「クェヴェンという者だ、人間よ。"問題を見つける者"という意味だ。観察者なのだ。
『レクリエーション施設』、『学習センター』の主人だ。ガーゴイル族にとって有益な情報の担当だ」




「やあ、どうも。『学習センター』ってのは、何なんだ?」


 クェヴェン

「『レクリエーション施設』は、ガーゴイルが運動をするための場所だ。戦闘のスキルを鍛える多くの物が利用可能だ。パンチするための砂袋もある。『学習センター』は、レクリエーションセンターと同じ建物にある。ガーゴイルの精神力を鍛えるための素晴らしい雰囲気を持つ。多くの書物や教育物が用意されている」




「公共の図書館とスポーツセンターのようなものか」




「あ、そうだ。この町のフェローシップ派のことについて聞きたいんだが…」


 クェヴェン

「私も、またメンバーだ」
彼は自身のメダリオンを手に取った。

「ガーゴイルの高次な潜在能力に到達するために努力する探求者のための集団だ。全ガーゴイルと人間で共有のものだ。教義も物質的良事も共有だ。
ポウズの救貧院で、経済的、個人的に支援をしている。また、ブリタニア中を元気付けるため、祝宴や祭りを催している。全ガーゴイルと人間が、とても必要とする集団だ。私自身にもフェローシップは必要だ!『内なる3つの力』を通して、楽観主義思考を身に付けるのだ!」




「…あんたには、どんないい事があったんだ?」


 クェヴェン

「フェローシップに出会う前は、貧しい人生だった。多くの者から苦しめられ、無視され、無下に扱われてきた」「今の新しい人生は幸せだ。近々、声を聞けるようになりたいと思っている」彼は興奮して目を見開いた。「じきに、他者の人生にも幸福をもたらす」




「……」


 クェヴェン

彼は興奮して続けた。
「まずは、転化させる。私が喜びと良事をもたらせば、それに満足し、幸せを感じてくれるだろう」




「今は誰を勧誘しているんだ?」


 クェヴェン

「冒険用品店のベトラだ。彼はじきに加入するであろう」

彼は足元を見た。
「もう少し説得しなくてはならない。だが、ほとんど加入の準備はできている!」




「(とりあえず、彼は祭壇の破壊計画には関係していなさそうだな…)」




「じゃあ、本も見せてもらったことだし、そろそろ行くとするよ」


 クェヴェン

「あなたの良事と幸福を願う」



続いて、島の東側で暮らす、シラモという庭師のガーゴイルに会った






 シラモ

しかめっ面のガーゴイルだ。




「(こいつは、有翼のガーゴイルに敵意を抱いてるとか聞いたな…)」


 シラモ

「"シラモ"という名だ。私に翼が有れば、名前を知ってもらえただろう」
彼は君を睨んだ。




「翼が無いからって、そんなに扱いが違うものなのか…?」


 シラモ

彼は、しばらく君を見つめた。
「その通りだ、人間よ。私は翼の有る者よりも低く扱われているように感じる。クェヴェンは、フェローシップに加入してから良い扱いを受けるようになったようだが、私は統一性の祭壇を信奉している。だが、フェローシップ派に転化したところで、彼らは翼のことなど気にかけないだろう」




「クェヴェンってのは、さっき会った学習センターのガーゴイルか」


 シラモ

「彼もまた翼の無い者だ。だが、有翼の者のように尊敬されている。
私が締め出された多くのイベントで、彼を含む多くの者を見た。物事の決定をする会議の中でも同様だ」




「そいつらってのは、やはり…」


 シラモ

「フェローシップ派のガーゴイル達だ」




「そうか…。だが、こればかりは人間の俺が、どうこう言える問題じゃないからなぁ…」


ウルティマ6の時代、無翼のガーゴイルは単純労働に従事しており、知能・体格に優れた有翼のガーゴイルが彼らを使役していた。
だが有翼の者達は、無翼の者達を大切な労働力として扱い、決して見下すようなことはしていなかった。
200年経った今、無翼の者達はかつてよりも高い知能を持つようになったみたいだが、それ故か、現状にコンプレックスを抱くようになってしまったのか…?











「ここも店のようだな…」


 


 サープリング

ひどく取り乱したガーゴイルだ。
「サープリングと呼んでくれ。ここターフィンで、色々な魔法やアイテムを供給している」




「魔法屋…というか、秘薬屋みたいだな」


 サープリング

「秘薬か、装飾品か、ポーションか?」




「いや、今日は買い物に来たんじゃないんだ。確か、あんたもフェローシップ派だと聞いたが、祭壇を破壊しようとしている奴について、何か知らないか?」


 サープリング

「祭壇のことについては何も知らない。何のことを言っているのだ?」




「…(何か怪しいな…。ちょっと部屋を物色してみるか…)」




「盗みさえしなければ、どんだけ物をメチャクチャにしても罪にはならないから、存分に漁らせてもらおう…。む!タンスjの中に、怪しげな書簡を見つけたぞ!」







「なになに…『爆発物の総量は、祭壇を破壊するのに十分のものだ。くれぐれも、このことは黙っているのだ。罰のことを思えば、黙っていられるだろう。  ルネブ』…」




「これは…祭壇の破壊に関する手紙じゃないか!ルネブってのは、あのフェローシップのホールにいた、書記のガーゴイルのことか…!おい、詳しく話してもらおうか!」


 サープリング

恐れの混じった驚愕の表情が、彼の顔に浮かんだ。
「全部、ルネブが決めたことなのだ!全部、ルネブがやったことなのだ!私は祭壇の破壊などしたくはない、暗殺の陰謀などには関わりたくはない!」




「暗殺の陰謀だと!?祭壇の破壊の他に、そんな計画もあるのか!?」


 サープリング

「陰謀について知らないのか?」
彼は泣き叫んだ。




「ああ、そいつは初めて聞いた」


 サープリング

「問題が起こってしまったよ、サープリング」
彼は自身に向かって言った。

「大きな問題を起こしてしまった!ルネブはクゥアンに濡れ衣を着せようとしている。計画が失敗したらクゥアンを殺し、ターフィンのフェローシップ派を掌握するつもりだ。それがルネブの目的だ。おまえも私も、とても危険だ!」




「そうか…何のために祭壇なんて破壊するのかと思っていたが、そういうことだったのか…」


ルネブは、戦場で倒した相手の血飛沫にちなんで、『赤い霧』という別称で呼ばれるガーゴイルである。
残忍で暴虐な性格は、フェローシップに入ってからも変わっておらず、その力を弱い者に向けることしか考えていないと言われていた。
彼が実権を握ったら、大変なことになってしまうだろう。






 テレグス

「噂に関する証拠を何か掴んだのか?」




「ああ、こいつを見てくれ」


 テレグス

君はサープリングの店にあった、ルネブのノートを彼に見せた。
「ああ、ルネブ、疑わしいと思っていた。彼は、いつも暴力的な手段に訴える」
彼は溜息をついた。




「早く手を打った方がいいぜ」


 テレグス

「彼に、この証拠を突き付けてくれないか。まだ全ての真相は明らかになっていない。彼がどのような反応をするか分からないから、準備はしていった方がいい。人間よ、どうか頼む」
彼は首を振った。




「ああ、それはいいが…ルネブって…ちょっとヤバイ奴なんじゃなかったっけ…?」


 テレグス

「平和的な解決は期待していない。助力してくれるならば、感謝する」




「やれやれ…こいつは、覚悟して臨んだ方がよさそうだな…」



…ということで、フェローシップの支部所へ向かった。








「ちょうど、クゥアンもルネブも居るようだ…。まずは、クゥアンに話してみるか」


 クゥアン

有翼のガーゴイルだ。
君に気付くと、振り向いて言った。
「何か助けが必要か、人間よ」




「実は…秘薬屋のサープリングの部屋から、こんなモノを見つけたんだ。どうやら、ルネブが祭壇の破壊を企んでるようなんだ…ちょっと見てくれないか?」


 クゥアン

「これでルネブに責任を求めるなど不可能だ」
彼は優しく微笑んだ。

「これはイタズラだろう」




「そう思いたい気持ちも分かるが、奴は、あんたの暗殺を目論んでるって話だぜ」


 クゥアン

「とても悪辣な陰謀だ、ルネブにとってね」
彼は顔をしかめた。

「ある種の悪い冗談だろう」




「ダメだ…。やはり、本人を問い詰めるのが一番か…」




「おい、ルネブ!聞いていただろう。もう証拠は掴んでいるんだ。おとなしく白状するんだ!」


 ルネブ

ガーゴイルは、君を威嚇的に睨みつけた。
彼の大きさから判断するに、敵いそうもない相手だ。

「気の毒だが、そのことを知っているのだな。今から、サープリングを殺さなくてはならない」
彼は君を睨みつけた。

「今から、おまえも殺さなくてはならない!」




「!!…やはり、襲ってきたか!いいだろう、相手になってやるから表へ出ろ!」







「ふむ…確かに、お前は強い。歴戦の勇士と呼ぶに相応しい…。正直、並みの人間では、到底太刀打ちできないだろうな…」




「だが、相手が悪かったな!8対1では、さすがのお前も敵うまい!皆、かかれー!!」


こうして、アバタール一行は、『赤い霧』ことルネブを倒し、彼の陰謀を未然に阻止した。




しかし、全然ヒーローっぽくない戦いであった。
他のRPGでも、ボス戦は1対多数になることが多いけど、ウルティマは視覚的にも袋叩きにしてる図になるから、実に後味が悪い。
明らかに徳を失いそうな戦い方である。


その後、テレグスやクゥアンに話しかけても、特段変わった話は聞けなかったため、これでターフィンの騒動は、これで一件落着ということであろう。











ターフィンのイベントを終えたので、船に乗って島を出て西に向かった。
次の目的地は、エリザベスとエイブラハムが向かったという、フェローシップの瞑想静修所だ。
サーパンツホールドの近くというので、さほど遠くはない。




「この島かな…?凄い城壁だな…」







「鉄格子の中に、誰かがいるぞ…」


 イアン

若く、日焼けし、筋肉質でハンサムな男だ。
活力と温情が滲み出ている。




「やあ、ここが瞑想静修所かい?」


 イアン

「イアンです。フェローシップメンバーのための、瞑想静修所の所長です。数々の活動を管理し、瞑想の訓練の手ほどきをしています」




「おっと、あんたが所長さんだったか。じゃあ、ちょうどいい。ここに、エリザベスとエイブラハムという2人組が来なかったか?」


 イアン

「ああ、ちょうど行き違いでした。私の良き友人、エリザベスとエイブラハムは、ここに基金を届けにきました。彼らは、ここからバッカニアーズデンへ向かったはずです」




「そんなことだろうと思ったよ。まあ、せっかく、こんな離れ島まで来たんだから、もうちょっと話を聞いていこうかな…。瞑想の訓練って、どんな事をやってるんだ?」


 イアン

「理性的なトレーニングと勉強からなる、静修の活動です。メンバー達は、内なる力の道に導く声を聞き、理解できるように育てられます。瞑想の訓練は、この過程を促進させます」




「…その、内なる声ってのは、いったい何なんだ…?」


 イアン

「その人の内側から聞こえる声です。我々は皆、これを聞くことのできる素質を持っています。非常に簡単に声を聞くことができ、ここ瞑想静修所の授業に出席する必要のない人もいます。しかし、そうでない人は聞くことが難しいので、この静修所で勉強することが必要となるのです」




「ふーん…(勉強して聞けるようになるってのも、胡散臭い話だけどな…)」


 イアン

「ここは、フェローシップの新しいメンバーが、我らのグループについて学び、自身に触れ、そして、より良いフェローシップの兄弟となるために設立されました。その多くは、防壁の中で行われます。フェローシップに来る多くの人は、その人生における失敗と取っ組み合っています。彼らは、本質的に自身を恐れているのです。ここ瞑想静修所では、人々は自分自身を信じるように教わります。そして、フェローシップの思想を、その人生に取り入れる方法を学ぶことにより、その信条を打ち立てるのです」




「この島全体が、壁で囲まれているのか…。まるで…いや、まあいいや」


 イアン

「ここでは、メンバーではない者は締め出すようにしています。防壁の中で、フェローシップのメンバーは、彼らの内なる声を非常に容易に聞くことができます。メンバー達は、いつでも使えるように鍵を受け取っています」




「俺もフェローシップのメンバーだが、中に入ってもいいのか?」


 イアン

「おお、兄弟よ、我らと共に瞑想をしたいのですか?では、これが鍵です。幸いあれ!おお、もう1つ忘れていました。ここには、従わなくてはならない規則があります」




「規則だと…?」


 イアン

「防壁の中にある洞窟に入ってはなりません。その洞窟は、参加者は立入禁止です」




「洞窟か…分かった。気をつけるよ」


こうして、フェローシップ瞑想静修所の中に入った。
島の中にはフェローシップのホールがある。








「町で見かけるような、フェローシップのホールと同じだな…。こんな所に何日も閉じ込められたら、内なる声じゃなくても、変な幻聴が聞こえてきそうなもんだ…」




「しかし、誰もいない…。今は修行している人が、ちょうどいない時期なのかな?
…何もやる事がないから、さっき所長が言ってた洞窟ってのを見てみるかな…」







「入るなと言われると入りたくなるのが、人の性だよな。まあ、誰もいないから、ちょっと中を覗いてみてもバレないだろう…」




「中は本当に洞窟になっているな…。いったい何が隠されているのか…。お、あそこに誰かいるぞ!」





 ゴーン

厳格そうな髭を生やした、馴染みある顔の戦士だ。
彼とは、君が過去にブリタニアで旅をした時に出会った。




「あれ?どこかで見た顔だな?」


 ゴーン

戦士は目を細めた。
「俺はゴーンだ。忘れちまっただか!また会えて嬉しいよ」
彼は笑って、君の肩を叩いた。




「ゴーン…ああ!あのゴーンか!おまえ、毎回洞窟の中にいるよな…。今度は何を探してるんだよ?」


 ゴーン

「俺の仕事は、終わりのねえ大冒険だ。俺が子供の頃、故郷のバレマから連れてこられた時から、英雄的行為ってやつをするのに、この人生を賭けてるんだ」




「え?おまえ、ブリタニアの出身じゃなかったのか?」


 ゴーン

「そう、バレマは俺の生まれ故郷だ。子供の頃の時だった。雪山と暗い森ばかりの、すんばらしい国だ。生きていくのは大変だったが、少年を強靭な英雄へと変えるような所だった。俺がブリタニアに来てから、随分経っちまったなぁ」




「ふーん…で、その英雄的行為ってのは順調か?」


 ゴーン

「ブロムの名誉にかけて、俺は英雄的行為をするんだ。俺のやる事は、みんな彼のためだ」




「ブロム…?誰だそりゃ?」


 ゴーン

「俺の師匠だ。そして、バレマの民の全員の師匠だ。ブロムは、もの凄く強いから、もしもの時は、俺のことを助けてくれるだろう。時たま、俺の頭の中にブロムの声が聞こるんだ」




「頭の中に…声だと…!?」


 ゴーン

「そうだ!ブロムは俺の師匠だ。彼が俺に何かを望むのなら、俺はそいつをやらなきゃなんねえ!彼が俺に止めろというなら、俺はそいつを止めなきゃなんねえ!
最近になって、俺の頭ん中に、彼の声が聞こえるようになったんだ。彼の声は、俺が何をするべきか教えてくれる!だから、もっとハッキリとブロムの声を聞くために、この洞窟に来たんだぁ」




「その声は…何て言ってたんだ?」


 ゴーン

「ブロムの声を最初に聞いた時、着いて来いって、俺に言ったんだ。んだけど、頭の中に聞こえる声で、姿が見えないのに、どうやって着いて行けばいいってんだ?
こいつは、とってもとっても難しかったけど、ようやく俺には、やり方が分かった。この洞窟の周囲の野営地の近くに来た時、声がハッキリとしてきた。そんで、俺が離れると、声が小さくなった」




「なるほど…。おまえはフェローシップのメンバーではないのに、ここに入り込んだんだな」


 ゴーン

「俺んような鍛えられた戦士なら、ブロムを捕らえている奴等がいる野営地に入り込むことなんて簡単だ。こんな奴等、怖くねえ。でも、この奥に危険があるに違いねえんだが、何も見つからねえんだ!
あんたの着けてるメダリオンを見て分かった。あんたは、こいつらの一味に変装して、ここに潜り込んだんだな。アバタールは賢いなぁ!」


 イオロ

イオロが君に囁いた。
「こいつは、実に鋭いと思わないかい?」




「この洞窟の奥に行ったのか?」


 ゴーン

「俺がここで見つけた、ただ1つの危険は、女の戦士だ。綺麗な女だったぁ。俺が話しかけたら、剣でもって俺の頭を殴りやがった。俺が目を覚ました時、もう彼女はいなかった。あいつは、俺のことを殺そうとしたんだと思うが、俺の頭が剣よりも堅かったに違いねえ。俺は傷一つ負ってなかったもんな」


 シャミノ

シャミノが君に囁いた。
「運がいいよな、ゴーンは何にも感じない部分を殴られたんだぜ。そう、あいつの頭さ!」


 ゴーン

「おい、おめえ、何を囁いてんだ?」


 シャミノ

「いや、何でもない、何でもないさ」


 ゴーン

「ブロムは、この洞窟の奥にいるはずだ。だから、彼を見つけるまでは、ここを離れられねえ!俺が、この洞窟の近くに来た時、ブロムの声が一層聞こえるようになったんだ。でも最近は、とってもとっても変な事を言うんだ!」




「変な事ってのは、どんな内容か覚えているか?」


 ゴーン

「最初の変な事は、『協会に努めよ』だ。俺は、どうしてそいつが英雄的行為なのかって聞くだ。そしたらブロムは、何か変な事を言うだ」




「『協会に努めよ』…!」


 ゴーン

「ブロムの次の声は、『兄弟を信じよ』だ。こいつは妙だ。だって、俺の兄弟はみんなバレマにいるし、あいつらは一度も信用したことねえからな。あいつらは皆、俺よりおおきくて、いつも俺をブン殴ってた。でも、そいつは次の変な事に比べれば、変じゃねえ。
ブロムの声は俺に言うだ。『報酬は後から来る』ってな。俺は、そいつを長いこと考えたが、意味が分からねえ。でも、俺はブロムを見つけるまで諦めねえつもりだ」


 デュプレ

「頭の中に、フェローシップの思想を語りかける奇妙な声…アバタール、その声について心当たりあるか?」




「(俺も、頭の中に声が聞こえたことはある…。だが、それはフェローシップとは少し違うものだった…)」




「とにかく、声の正体を確かめないとな」


 ゴーン

「ブロムを探すのを手伝ってくれるのか?」




「ああ、一緒に行こう」


 ゴーン

ゴーンは少しの間、注意をそらした。
彼は、あたかも何かを聞くかのように、耳に手を当てた。
君に振り返った彼の顔には、ショックが表れていた。

「ちょうど、ブロムの声を聞いた。そんで、あんたを信じるなと言っただ!あっちへ行ってくれ、アバタール!俺は、あんたを友達だと思ってた!これ以上、あんたと話をしたくねえ!」




「なんだと…!」


それっきり、ゴーンは話をしてくれなくなった。
彼の言う『声』の正体とは何なのか?
それを確かめるため、洞窟の奥に進んでみることにした。





「まったく…ゴーンのやつ…。アバタールの言うことよりも、怪しげな声を信じるとは…これだから未開人は困るんだ」




「む…!また人がいるぞ!」






 イリアル・シルバーミスト

戦士の装備をした、印象的な女性だ。彼女は君を獰猛に見つめた。
「止まれ!」




「戦士…?衛兵か…?」


 イリアル・シルバーミスト

「イリアル・シルバーミストと呼ばれている。おまえは何者だ?」




「アバタールだ」


 イリアル・シルバーミスト

「ジョークは好きじゃない」




「…この先に進みたいのだが…通してくれないか?」


 イリアル・シルバーミスト

イリアルは、からかうように笑った。
「ここに入ろうとする者を止めている。おまえは瞑想静修所の規則に違反している。イアンは怒るであろう。ただちに立ち去った方がよい」




「……」


 イリアル・シルバーミスト

「分かっているはずだ。静修をするならば、この洞窟の外で行うのだ」


 イオロ

「行こう、アバタール。立ち去った方が良さそうだ。この女は本気だ」




「ゴーンが出会った女戦士ってのは、あんたのことだな」


 イリアル・シルバーミスト

「ここにいる、あの臭い蛮族の名前か?もし、おまえが出口であいつと出合ったら、こう伝えてくれ。もう一度私に近づいたら、その頭を斬り落とすとな!」




「この瞑想静修所とは、何なんだ?それも答えてくれないのか…?」


 イリアル・シルバーミスト

「そうだ、私は瞑想静修所で働いている。そして、"彼"のために働いている。"彼"は、おまえがここに居ることを望まない。一度だけ言うぞ、ただちに引き返し、立ち去るのだ」




「”彼”?それはいったい…」


 イリアル・シルバーミスト

「立ち去るか?」




「くっ…!分かったよ!今日のところは引き返してやる!」


 イリアル・シルバーミスト

「それならば、見逃してやる!」
彼女は君が引き返すのを見届けた。


戦っても負けることはないだろうが、あまり殺生はしたくなかったので、彼女の言うことに従った。
この瞑想静修所には、何か大きな秘密が隠されているようだ…。
外に出ても、ここで特にやるべき事は無いので、一度島を離れて、この付近の町・サーパンツホールドに向かうことにした。



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