Ultima 7 プレイ記録 26 天体観測

続いては、天文観測所にやって来た。









 ブリオン

親しげな表情の、学者風な男だ。
「ブリオンとお呼びください。ここムーングロウの天体観測所の所長です」

彼は誇らしげに言った。
「望遠鏡が設置されている所ですよ」




「あ、本当にライキューム館長のネルソンにそっくりだ」


 ブリオン

「お互いに仕事が忙しいので、そんなに頻繁には会っていません。彼を見たら、すぐに分かると思いますよ。人から見たら、全く同じに見えるそうです。もちろん、私はそうは思いませんけどね。彼は頭が良いばかりか、顔もハンサムです」




「あんまり変わらないと思うがな。顔も地位も…。ああ、実はライキュームのゼルダから、彼女の気持ちを伝えてほしいと頼まれたんだ。あんたに、ご好意を持っていらっしゃるみたいだぞ」


 ブリオン

「おお、そうですか」
彼は肩をすくめた。

「そのようなことで、ネルソンの手伝いをしようなどとは、思ってもいませんでした。だけど、気の毒ですが、私は天体観測以外に割ける時間はありません。そうですね…この事に、どうお答えすれば良いものでしょう?」




「あーあ…そんな事だろうと思ったよ。で、これって俺が彼女に話すの…?」




「まあいいや…。ところで、天文観測用の望遠鏡ってやつを、見せてもらってもいいかい?」


 ブリオン

「もちろん、2階にありますよ。好きな時に使用して結構ですよ。また、私は天球儀も持っています。同様に、好きにご覧になってください」




「天球儀?」


 ブリオン

「ええ、これは、我らの太陽系の惑星の模型ですよ。ブリタニアの2つの月も含まれています。天球儀は、現在の本物の天体の軌道と、実に一致した動きをします。短いですが、とても珍しい現象がこれから起こるので、とてもワクワクしております!」




「へえ、そりゃ、どんな現象なんだ?」


 ブリオン

「我々の用語で、『惑星直列(Astronomical Alignment)』と呼んでいることを、お調べになってください。惑星と月が、完全に直線状に並ぶのです。これは800年に1度しか起こらないのですよ!」




「ふーん、じゃあ見せてもらおうかな…」


 ブリオン

「行く前に、私の些細な小物を見ていってください」




「え?」


 ブリオン

「これは、ブリタニアの衛星の1つの月を模している物です」
彼は君に模型を手渡した。
手に取ってみると、それが全て青チーズで作られていることに、すぐに気付いた。

「私が彫ったのですよ」
君が返す時に、彼はそう言った。




「…(嫌な予感が…)」


 ブリオン

彼は君に、がっしりとした金の六分儀を手渡した。
「これは、ここムーングロウの天文観測所にいる者に、代々引き継がれているものです。これは200年以上も前の物なのですよ」
君がそれを返す時に、彼は微笑んだ。




「そ…そうか。そりゃ凄いね…」


 ブリオン

彼は君に凧を見せた。
「これは、私が兄弟の図書館にある本を読んで、自分で作ったものです」




「(こういった小物を見せびらかす趣味まで、双子のネルソンと同じとは…)」


 ブリオン

彼は、何とも言えない形状にくっ付けられた水晶のコレクションを見せた。
「これは天球儀の観測器です。これがあれば、ブリタニアのどこからでも、ここにある天球儀を見ることができます」

彼は考え込んでいるようだ。
「あなたは、惑星直列を見るために、ここに留まることはできないでしょう。これで私の天球儀を見て、惑星の正しい位置を知りたいですか?」




「これだけは、なんだか便利そうだな。惑星直列か…是非、この目で見てみたいな」


 ブリオン

彼は誇らしげに微笑んだ。
「そうだと思いましたよ。ですが、問題があります。この観測器を完成させるには、もう1つ水晶が必要なのです。酒場に行けば、時々私に水晶を売ってくれる商人だか旅人だかが、見つかるかもしれません。水晶を手に入れたら、あなたに観測器の完成品を差し上げましょう」




「そうか。じゃあ、この後に酒場にも寄ってみるよ」


ちなみに、ここにある望遠鏡は、ブリタニアの好きな場所を見ることができる優れものだ。
しかし、天体観測用の望遠鏡だというのに、何故地上しか見られないのだろう。
どうしても、やましい方向に考えが行ってしまう…。












「ここが酒場だな」





 フェーシー

「こんにちは、サー・デュプレ。景気はどうだい?」


 デュプレ

「ご機嫌よう、フェーシー。ああ、おかげさまで順調だよ」




「おまえ、この酒場にも来たことあるのか…」


 フェーシー

「フェーシーと申します。何なりと」
彼は短くお辞儀をした。

「ここムーングロウのバーテンダーです」




「えーと、ここに来れば水晶を売ってくれる商人だかがいると聞いたんだが、誰か知らないか?」


 フェーシー

「この町の誰かの事を知りたいのですか?それは、正しい人に尋ねましたね。私はこのムーングロウの全ての住人を知っています。喜んで、お話しましょう。ここでは、小売店主、学者、農民が暮らしています。もしくは、トレーナー、ヒーラー、魔術師、フェローシップのリーダーの方が知りたいですかね?」




「え?なんだよ、そんなに教えてくれなくてもいいんだけど…」


 フェーシー
小売店主 :
「彼女は仕立て屋です。キャーリン、可愛らしい女性ですよ。彼女は、私が夜のフェローシップのミーティングに行っている時に、酒場の番をしてくれています」


ネルソン :
「彼はブリオンと双子です」


ジリアン :
「素晴らしい学者です。とても素敵な女性で、エフレムと結婚しています」


エフレム :
「いいやつです。彼のことは好きですよ。彼は子供の世話をするために、家に居るんです」


農民 :
「トレマックとキュボルトは兄弟です。そしてモルツが手助けして、農園を運営しています」


トレーナー :
「チャドは、いいやつです。彼のことは好きですよ」


ヒーラー :
「いいやつです、彼のことは好きですよ。彼の名前はエラドです。悲しいことに、彼の本来の望みは、ムーングロウを出て冒険をすることです。ですが、彼は多くの患者を診る責務があるため、ここを去ることはないでしょう」

フェーシーは肩をすくめた。
「理由なくしてはね」


魔術師 :
「ええ、マリアはとても素敵です。多くの呪文を売ってくれますよ」


フェローシップリーダー :
「ランキンはこの地のフェローシップ支部所の責任者です。フェローシップについて質問があるようでしたら、彼が答えてくれるでしょう」


書記 :
「フェローシップについて質問があるようでしたら、バライナが答えてくれるでしょう」


ブリオン :
「ええ、あなたもご存知のとおり、ブリオンは天文観測所の所長です。そしてライキュームの顧問のゼルダは、彼のことが好きなのです。ああ、あなたも不思議に思うでしょう。私が知っている事と言えば、ゼルダにブリオンの名前を話したら、いつも彼女の真面目な表情が微笑むということです。

あなたに取引があります。彼らの詳細について調べて来てください。そうしたら、あなたとご友人に、タダで食事と飲み物をお出ししますよ。ブリオンは天文観測所に、ゼルダはライキュームにいます」




「やれやれ、噂好きな奴だな…。そのゼルダの話については知ってるぞ。直接本人に聞いてきた」


 フェーシー

「すばらしい。では、あなたの料理を出している間に、お話ししてくれませんかね」

彼が君の料理の準備をしている間、君はゼルダとブリオンについて知っていることを話した。




「…本当に、タダで料理を出してくれた…。なんだか、他人の秘密をバラしたみたいで、少し気がひけるな…」




「しかし、この噂好きの店主でも、水晶を売ってくれる商人は知らないようだ…。なあ、そこのあんたは、何か知らないかい?」


 アドム

ハンサムで、鍛えられた筋肉質の男だ。
意外にも、彼は親しげな笑みを浮かべていた。
「アドムと呼ばれています、アバタール。ブリタニア中を旅しております。もはや、怖い所はありませんよ」

彼は、にっこりと笑った。
「住人の中には、そうでない人も居ますがね」




「へ?」


 アドム

「ジョークですよ、アバタール」




「そうか、あんたは、このムーングロウの人じゃないんだな」


 アドム

「私は妻のペンニと共に、ユーに住んでいました。彼女はそこのトレーナーです。実際、私はここではネルソンの他には2人しか会っていないんです」




「そういえば、最初にヒーラーに行った時に、ユーから来た旅人がいるって聞いたな。あんたのことだったのか」


 アドム

「エラドは、とても寛大な人です。私が町にいる時、彼はスペアのベッドで私を寝泊りさせてくれたんです。その時のお代は、」
彼は笑った。

「私の冒険の話を彼にお話しすることでした。悪い取引じゃなかったと思いますよ」
彼は肩をすくめた。




「あんたの奥さんのペンニにも、会ったことがあるぞ。槍の使い方をトレーニングしていたな」


 アドム

「彼女は接近戦を教えています。私が旅路で生き残るために必要な事の全ては、彼女から学びましたよ」




「じゃあ、行商人ってのも、あんたのことか」


 アドム

「多くの珍しいアイテムを見つけました。あなたが音楽院やライキュームで見た物の多くは、私が持って来た物なんですよ」




「天文観測所に水晶を売ったことはあるか?」


 アドム

「これのことですか?」
彼は、小さく透き通った、多面体のジェムを、クロークの下のポーチから取り出した。

「これは、最近見つけたんです。ライキュームに売ろうと思っていましたが、彼らには必要ないようでした。あなたは、いかがですか?」
彼は期待して尋ねた。
「20ゴールドでお売りしますよ」




「おお、もちろん買うよ。よーし、案外簡単に見つかったな」


 アドム

「ありがとうございます」




「じゃあ、こいつを持って、天文観測所へ行くとするか」


 アドム

「いつも良き日でありますように、アバタール」


その足で、再び天文観察所へ向かう。





「おーい、例のブツを持ってきたぞ」


 ブリオン

「水晶を持って来たのですか?素晴らしい!」
彼は、君が冒険者から入手した水晶を受け取ると、それを彼の天球儀観測器に取り付け始めた。すぐに、それは完成した。

「これを、お使いください、アバタール」
彼は君に、からくり細工を手渡した。




「これが天球儀観測器か…どれ、ちょっと覗いてみよう…」







「この模型が、天球儀ってやつか…。よく分からんが、この星が全部直線に並ぶのが、800年に1度の現象ってことだな」


こうして、天球儀観測器とやらを手に入れた。
どんな仕組みか分からないが、どこにいても、ここ天文観測所の天球儀が見えてしまうらしい。
占師マーガレタが、この場所に訪れるようにと予言していたのは、これを貰うためであったのだろうか?
惑星直列とは、一体何なのだろうか?















「彼らは農民か…。たしか、さっき酒場で教えてもらったっけ…えーと…」


 キュボルト

幸薄そうな顔をした男だ。
「ムーングロウのキュボルトだ。弟のトレマックと、俺達家族の友人のモルツに手伝ってもらって、農園を経営している」




「ああ、そうだった。兄弟で農園をやってるって聞いた」


 キュボルト

「弟と俺は、ずっとモルツと一緒だった。あいつは、どもりが酷くない時は、とっても親しい奴さ。不幸な事に、あいつはトレマックの話を頻繁に聞かされているんだ」




「ども…り…?」


 キュボルト

キュボルトは地面を見下ろし、悲しげに首を振った。
「あいつが5歳の時のことだった。あいつと俺の弟は、あいつの両親が運転するワゴンの後ろで、レスリングをしていたんだ。そして、ワゴンが道路のコブに当たって、あいつは投げ出され…地面で頭を打ったんだ。それ以来、どもるようになっちまった」

彼は君を振り返った。
「奇妙なことに、あいつもトレマックも、その事故の事は覚えていないんだ。トレマックが覚えていたとしても、少なくとも、俺にはモルツにその事は話せねえ」




「ふーん…。そこで一緒に働いてるのが、トレマックか」


 キュボルト

「俺の弟だ。もう少し話してほしいか?あいつには、少し困っているんだ。以前から反抗的な態度だったが、最近では、フェローシップに加入しちまったんだ。恐ろしい事だよ。奴等は恐ろしいんだ。俺は、あいつが正気を取り戻すように試みたが、あいつは俺を困らせることに忙しくて、聞く耳を持たないんだ。そして、あいつはモルツも加入させようとしている。あいつを考え直させないといけねえ」




「…あんたは、フェローシップには反対のようだな」


 キュボルト

彼は地面に唾を吐き捨てた。
「フェローシップは、ブリタニアの破滅の種だ。奴等は、変テコな思想でもって、あんたが何者なのかを忘れさせ、奴等に従うように教えるんだ。そのやり口は非人間的で、俺には8つの徳を不味くしようとしているんじゃないかと思うぜ。それどころか、このムーングロウの奴等のリーダーは、トレマックに勧誘をさせるよう促しているんだ」




「…それは、奴らのやり口だな」


 キュボルト

「不幸な事に、トレマックは俺の言うことを聞いちゃくれねえ」
彼は希望に満ちた微笑みをした。
「あいつは、あんたの言うことなら聞いてくれるかもしれねえ、アバタール。あんたなら、あいつを元に戻すことが出来る。俺には、そんな気がしてならないぜ!」

彼は付け加えた。
「モルツにも、加入するなと言ってやってくれねえか」




「え?俺が?まあ…そんなに言うなら、やるだけやってみるが…。そこで一緒に働いている男だろ?」


 モルツ

目の前の男は、恥ずかしそうに目を逸らした。




「やあ、あんたが弟のトレマックかい?」


 モルツ

「モ・モ・モルツです。キュ・キュ・キュボルトと一緒に、の・の・農園で働いています」




「あ、違った。友人の方か」


 モルツ

「ト・ト・トレマックは、わ・わ・私の、と・と・友達です。か・か・彼とは、な・な・長い間の、つ・つ・付き合いです。彼は、フ・フ・フェローシップに加入しました。わ・わ・私もか・か・加入させたがっています」




「その、ト・ト・トレマックのことなんだけどさ…」


 モルツ

「ぜ・ぜ・全然、お・お・面白くありません!」
彼は赤面し、怒ってそっぽを向いてしまった。




「あ!いや、そういうつもりじゃなかったんだ、悪かったよ!トレマックがフェローシップに勧誘してくるって話をしたいんだ」


 モルツ

「彼らは、よ・よ・善い事を、た・た・沢山、お・お・行っているし、と・と・友達を、つ・つ・作るのも、て・て・手伝ってくれると、ト・ト・トレマックが言っていた。キュ・キュ・キュボルトは、彼らは、わ・わ・悪いと思っている。私には、ど・ど・どうしたらいいか、わ・わ・分からない」




「それは…キュボルトの意見に従うんだな。あんたも、本当はそう思ってるんじゃないのか?」


 モルツ

「か・か・加入、す・す・するなと言うのか?キュ・キュ・キュボルトは、そ・そ・そう思っている。私も、そ・そ・そう思う。どうも、ありがとう」




「(意外と簡単に説得できたな…)じゃあ、次は弟と話してみよう」


 トレマック

親しげな農民だ。




「やあ、あんたがトレマックだね」


 トレマック

「トレマックと呼ばれています、アバタール。ここムーングロウで、兄の農園を手伝っています」




「ああ、さっきキュボルトとモルツから聞いたよ」


 トレマック

「モルツと私は一緒に育ちました。彼は、どもっていることに対して、とても気にしています。ですので、そのことは出さないようにしています。
彼とはその話はできませんよ。彼が幼い頃に起こった事故が原因ではないかと思うのですが、私はその事をあまり覚えていないんです。兄なら、もっと覚えているかもしれません」




「そうか…ちょっと申し訳ないことを言ってしまったな…。ところで、フェローシップについて話があるんだ」


 トレマック

「ランキンかバライナに尋ねるのが一番ですよ、アバタール。ですが、主な教義でしたら、お話しましょう。我々は真・現実主義を強く信じています。それは、楽観的な外観をしており、内なる3つの力に到達することができるのです。私もいつかは『声』を聞いて、高次の潜在能力に目覚めたいものです。それから、フェローシップは、数多くの祝宴や祭典のスポンサーをしています。加入について、ランキンに尋ねることを強くお勧めしますよ」




「(ランキン…そういえば、彼が説得された時の話を、バライナから、小声でちらっと聞いたな…)」


 トレマック

「ランキンはとても聡明です。私がフェローシップに加入するように説得したのは彼です。彼のことは大変尊敬しています」




「うん、そのことなんだがな、その…ちょっと考え直してみないか?まあ、メンバーになってしまった俺が言うのもなんだが」


 トレマック

「考え直せ?なぜ、そんな事をしなくてはならないのですか?私の兄から頼まれたのですか?彼は、いつだって私の決断に難癖をつけるんです。いやです、アバタール。私は自分の信条を捨てるつもりはありません。フェローシップは私の人生を、とても良くしてくださいました。
そして、あなたをフェローシップの一員として考えるならば、あなたの言う事には全く『協力』がありません!」




「まあ、そりゃそうだよな…。他人から言われて簡単に説得されるようじゃ、兄貴も苦労しないだろう…」


ということで、この農民の説得は失敗に終わった。
だが、フェローシップに強く反対している者も、数は多くないが、いることはいるのである。













「フェローシップで思い出したが、支部長のランキンから、書記のバライナがいない時に、また来てくれと言われていたっけ…。もう夜だから、ホールの中は彼1人かもしれないな」





 ランキン

ランキンが微笑んだ。
「何かお手伝いできることがありましたら、お申し付けください、アバタール」




「よし、ビンゴだ!バライナはいないぞ!おい、ランキン、話ってのは何だ?」


 ランキン

「あなたを困らせようというわけではないのですが、アバタール。私は、バライナは少し野心的すぎると思うのですよ。彼女は、私の演説を曲解したり、私の言葉を誤解したりしているのではないかと思うのです。彼女の不安を解消するため、時間がある時には、このことについて彼女と議論しなくてはなりません」




「(彼女は、明らかにランキンに不審を抱いていた…)」


 ランキン

彼は、何かを思い出したかのように目を大きくした。
「忘れていました。彼女は酒の小瓶を欲しがっていました。ブリテインを旅している行商人が、数日前にここに持って来たものです。私には、彼女に差し上げる機会がなかったのです。アバタール、これを私の代わりに、彼女に渡してくれませんか?」




「酒を…?ああ、そのくらい構わないが…」


 ランキン

「素晴らしい、我が友よ、ありがとうございます」
彼は君に酒の小瓶を手渡した。




「……」





感のいい方は気付いたかもしれませんが、この酒瓶をバライナに渡すと、とてもショッキングな事が起こります。
取り返しがつかなそうだったので、以下はセーブして確かめてみた内容です。





「バライナの家は…このホールの隣か。ちょうど夕食中のようだな」







「おーい、バライナさん。このリキュールを、あなたに渡してくれって、ランキンに頼まれたんだ」


 バライナ

「これは何ですか?」
彼女は君から小瓶を受け取って尋ねた。
そして開封し、匂いを嗅いだ。

「いい品ね。でも、どうして彼が…」

彼女は喉を掴み、あえいだ。
彼女の手から落ちる小瓶の口からは、薄い煙が立ち昇っていることに気付いた。
むせぶように彼女は地面に倒れ、そして死んだ。




「ヒ…ヒエー!」




…と、バライナが死亡。
どうやら、酒瓶は毒物だった模様。
アバタールは殺人の片棒を担がされてしまうということだ。




「お…おい!ランキン!!た…大変だ!!あの…あの酒…!」


 ランキン

「ええ、あなたにお話した通り、商人がブリテインから持ってきたものです。彼女に渡してくださいましたか?」




「渡…渡したら…!」


 ランキン

「それが何か問題でも?」
彼は尋ねた。




「死んだんだ!匂いを嗅いだだけで!」


 ランキン

「なんですって!」
彼は、びっくりしたように見えた。

「死んだ!どうしてですか?」




「その酒が原因に決まってるだろう!」


 ランキン

「酒ですって?では、あなたは、その商人が彼女を殺したと言いたいのですか?それは馬鹿げていますよ!」
彼は考え込んでいるように見えた。

「ですが。ことによると、調べてみるべきかもしれませんね。いかがでしょう?」




「いや、俺が言いたいのは、酒その物よりも、むしろ…」


 ランキン

「分かりました。では、私自身で調査の指揮をとりましょう。…彼女の葬式を済ませた後にね」


…と、なってしまいます。
バライナの話によると、ランキンはフェローシップを否定するかのようなことを言っていたようですが…。
真相は、ここでは明らかになりません。
とりあえず、このまま進めるのもマズイ気がするので、この事件はロードして保留しておくことにします…。



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