Ultima 7 プレイ記録 08 ロード・ブリティッシュ謁見






「うーん、よく寝た。もう朝か…」


ブリテインに暮らす住民は非常に多いので、先にロード・ブリティッシュに会うことにした。
寝床を借りたついでに食卓も借りて、朝食を摂って城に向かう。




「朝7時…まだちょっと早いかな。その辺でブラブラして時間をつぶそう」




「お、もう畑仕事をしてる人がいるぞ。やっぱ農民は朝が早いな」





 ブラウニー

厳しい仕事で非常に疲れた様子ではあるが、エネルギッシュで、陽気で親しげな農民だ。




「やあ、おはよう。精が出ますな。えーと、名前を教えてもらっていいですか?」


 ブラウニー

「ブラウニーです」




「ブラウニー…そういえば、ファーマーズマーケットの夫婦から話を聞いたな。元市長だった人かい?」


 ブラウニー

「ええ、かつてはブリテインの市長をしてましたが、失職しました。今は、子供の頃からやっていた事を、再びやっています。畑仕事ですよ」




「今の市長も、昨日の夜にフェローシップの集会でちらっと見かけたぞ。確か、パターソンって名前だっけ…」


 ブラウニー

「パターソンが選挙で勝ちました。彼はキャンペーンに多額のお金を費やしたのです。ですが、悔しくはありません。私が市長の器ではなかったのです。
パターソンは、フェローシップの支援を受けています。彼らは、メンバーの全員の票を動かしたのです。一度噂が広まると、私の支援者達は徐々にいなくなっていきました。誰しも、負ける側には付きたくありませんからね」
ブラウニーは溜息をついた。




「この町にはフェローシップのメンバーが大勢居るようだからな。組織票で来られると厳しいだろうな」


 ブラウニー

「あなたがフェローシップのメンバーではないとしたら、そこと対立しているのですね。彼らは私のことを、阻止しなくてはならない潜在的な敵と見なしているように思います」




「あいつらは、メンバーにならない人を敵視するんだよな」


 ブラウニー

「もちろん、私が望むなら選挙に勝つこともできたでしょう。私は、パターソンの勝機を失わせるような情報を持っていました」




「そりゃ、どんな情報だ?」


 ブラウニー

「私はパターソンの秘密を暴きました。しかし、これによって、彼の近くにいる人も傷つくことになるでしょう。私は、そのような悪い思いをして市長になりたくなかったのです。
彼から目を離さなければ、遅かれ早かれ、あなたにも分かるでしょう」




「ふーん…博物館の館長と不倫をしているってやつかな。でもスキャンダルとしては、ちょっと弱いから、他にも何かあるのかもな」
まあ、あんたは良い市長になりそうだけど、畑仕事が好きなら、そっちの方がいいと思うよ」


 ブラウニー

「私はカボチャを育てています。しかし、今は動けないので手助けが必要です。別の日に重いカボチャを運んで、背中を痛めてしまったんです。今日は、小さいのですら持ち運べませんよ!だから、市場に出荷するために、カボチャの収穫を手伝ってくれる人が必要なんです」





「そうか。少しなら、お手伝いしよう」


 ブラウニー

「農園の北の端に、カボチャの山があります。それを、うちの家屋まで運んでほしいのです。カボチャを私の所まで運んでくれるのなら、喜んで賃金をお支払いしますよ。カボチャ1つにつき1ゴールドで、どうですか?」




「わかった。じゃあ、ちょっと行ってくる」







「……ここに積んであるカボチャのことかな。こりゃ1人で運ぶのはキツイだろう。
俺は荷物が一杯であまり担げないから、シャミノとスパークに持たせるか」



イオロに少々、そしてシャミノとスパークに目一杯カボチャを担がせて、一往復で仕事を済ませた。
カボチャは全部で27個で、いただいた代金は27ゴールド。
金欠に悩むパーティーには、ありがたい収入だった。
また時間が経ったらカボチャが積まれているのだろうか?
安定した収入がないので、この仕事なら毎日でもやりたい。










「さて、朝の一仕事を終えて、ちょうどいい時間になったかな。ブリティッシュ城に入城するとしよう」







「ようやく、この城まで来た。思えば長い道のりだった。」




「お、早速入口に、この男が…」





 チャクルス

このイタズラ者のチャクルスとは、注意深く会話をしなくてはならない。




「チャクルスじゃないか!いやー、生きてたのか。変わってないな〜」


 チャクルス

「おお、友よ。あんたがゲームをしてくれるってんなら、お話してあげるよ!」
チャクルスが言った。

「僕がゲームのルールを破らない限りは、名前を名乗らないもんね!」




「え?なんだ?なんのことだ?ていうか、名乗らなくても名前知ってるし…。相変わらず、よく分からない奴だな」


 チャクルス

「僕は、以前も、今も、これからも、この王宮の…道化師さ!お望みならば、ヒントを教えるよ。でも僕の今の仕事は、ゲームをすることさ!」




「ヒント?ゲーム?」


 チャクルス

「僕とお話したいのなら、ゲームをするんだ。

・意味が分からない
・ルールは?
・そのゲームは知っている
・説明しろ」




「ゲームってのは何のことだ?この選択肢から選べってことか?とりあえず『ルール』を教えてくれよ」


 チャクルス

「それはゲームで学ぶんだ。さあ、勢い良くプレイするんだよ!」




「…『説明しろ』!」


 チャクルス

「はい、あんたは今ゲームのルールを破った!」




「……わかったよ、じゃあ『そのゲームは知っている』」


 チャクルス

「じゃあ、プレイしよう!

・何について会話する?
・何について話す?
・何について喋る?」




「??? どれを選んでも同じのような…じゃあ、『何について会話する?』」


 チャクルス

「はい、あんたは今ゲームのルールを破った!」




「……」


 チャクルス

「僕とお話したいのなら、ゲームをするんだ」




「……(また最初から、やり直しになるのか…) 


<中略>




「…じゃあ、『何について喋る?』」


 チャクルス

「何をお望みなんだい?

・天気
・ロード・ブリティッシュ
・君
・ジョーク」




「…『ジョーク』」


 チャクルス

「ゲームをしてるときは、グッドなジョークは言えないと思うんだ。これは、とても難しいことだからね!フム!1つ、いいのがあるよ!雌鶏は、どうして道路を渡ったのでしょう?それは端っこに行くためさ!」




「…じゃあ『天気』…」


 チャクルス

「はい、あんたは今ゲームのルールを破った!」


<中略>




「…じゃあ『君』…」


 チャクルス

「なんで、あんたは僕とお話したいんだい?話してて、もっと楽しいモノはないのかい?

・女性
・女の子
・食べ物
・夕食」




「『女性』…」


 チャクルス

「はい、あんたは今ゲームのルールを破った!」




「うおお!!やってられるか面倒くせえ!!また今度ヒマな時に相手してやるよ!!じゃあな!」


 チャクルス

「末永く、我が友よ!忘れないでね。……ゲームのやり方を、だよ!」




「まったく…あいつは、会うたびに意味不明になっていくな。
さっさとロード・ブリティッシュに会いに行こう。この中庭を抜けて……」





 ニスタル

魔術師のローブを着た、古き友人のニスタルだ。
今は老いぼれてしまい、少々ぼんやりしているように見える。

「誰でしたかな…?」




「おお!ニスタルじゃないか!お前も、まだこの城に居たのか!」


 ニスタル

しばらくの間、この魔術師は混乱していた。
「私の名は…ニスタル…?そうだ、確かそうだった!」




「ど…どうしたんだ…?お前は、宮廷魔術師のニスタルだろ?」


 ニスタル

「そう、私は少しばかり魔法を使っておりました」
彼は申し訳なさそうに言った。

「少なくとも…確かそうだった気がする。多分、ここにはロード・ブリティッシュという男がいて、私は彼に使えていました。
時々、魔法が使えて、時々使えない」
彼が手を振り上げると、杖が地面に落ちた。

「おお!」
彼は泣き出し、屈んでそれを拾い上げた。


 スパーク
「この人は道化師じゃないの?」


 ニスタル

「とにかく、私が言ったように…うん?私は何て言ってたかな…?おお、そうだ。魔法のことだ。今でも呪文と秘薬は扱ってるぞ。お望みならば売ってやろう」




「いや…ロード・ブリティッシュに会いに来たんだが…」


 ニスタル

「ロード誰って…?時たま、玉座に座ってる、あの老人のことを言ってるのか?」




「こいつ…何かおかしいぞ…いったい何があったんだ…?」


チャクルス、ニスタル、どちらも懐かしい顔ぶれだ。
チャクルスがおかしいのは相変わらずだが、ニスタルは明らかに以前と違う。
ロード・ブリティッシュに話を聞いた方が良さそうだ。












「ロード・ブリティッシュ!!」


 ロード・ブリティッシュ

古き友のロード・ブリティッシュだ。
最後に会った時より、少し年老いたようだ。
君を見ると、彼の目がほんのりと輝いた。

「よく来た、友よ」
彼は君を抱きしめて言った。
「汝は、どうやってブリタニアへ来たのだ!?いや、もっと重要なことは、『何』が汝をここへもたらしたのだ?」




「ここまで来るだけでも苦労したものですよ。もう、何から話していいやら…とりあえず、お約束なんで『名前』とか『仕事』とか聞いていいですかね?」


 ロード・ブリティッシュ

ロード・ブリティッシュは目を丸くした。
「公式に答えなくてはならんかね?」

彼は笑って、頭を振った。
「分かった、ご存知のとおり、余はブリタニアの君主であり、今でもそうだ。余は汝と同じ故郷から来た者であるが、ここで生きる道を選んだのだ。
余が地球に訪れてから、長い年月が経った。だがしかし、我ら2人は、同じ時、同じ場所で出会ったことを覚えているだろう?そして兄弟の如く、いつでも必要な時に、余に助けを求めてもよいことも覚えているはずだ」




「ああ、そうですよね。分かってて聞いたんですよ、ええ。
とりあえず、俺がブリタニアに来たのは、家の前にムーンゲートが…」


 ロード・ブリティッシュ

君は、家の裏に赤いムーンゲートが現れ、トリンシックまで連れて行かれた話をした。
君の話を聞き、ロード・ブリティッシュは額に皺を寄せた。

「余は、汝を召喚するためのムーンゲートを送り出してはおらん。何者かが、あるいは何かが、ムーンゲートを作動させたに違いない。そして、これは奇妙なことだ。なぜなら、最近になって、ムーンゲートには少々問題が起こっているからだ。事実、魔法自体に問題が起こっている!」




「問題とは?」


 ロード・ブリティッシュ

「何かがおかしいのだ。魔法がちゃんと動作しなくなって、もう長いこと経つ。余も、魔法で食物を作り出せなくて困っている!魔法のエーテルに、何らかの関係があるに違いない。ムーンゲートの不具合や、ニスタルの様子などからして、魔法は死に向かっていると言う者もいる。余も、それらの言うことが正しいかもしれないと、不安に思い始めてきたのだ」
ロード・ブリティッシュは、しばらく君を観察した。

「おそらく汝には、ちゃんと魔法が働くだろう。汝は、ブリタニアを離れて長い。魔法に影響を与えているものが何であれ、汝にはその兆候が刻まれていない可能性があるからだ。試してみてほしい。汝の装備品と共に、スペルブックが保管されている」




「そうか…それでニスタルも少しおかしかったのか…」


 ロード・ブリティッシュ

「あぁ…彼と話してみてほしい」
王は声を落とした。

「彼は、おかしくなったと思わないか?彼の精神の中で、何かが起こったのだ。彼は、もはや魔法に集中できるようには思えない」




「ムーンゲートには、どんな不具合があるんです?」


 ロード・ブリティッシュ

「ムーンゲートは機能しなくなってしまった!過去のように使えなくなってしまったのだ。使えないだけでなく、危険なものとなってしまった!余の信頼する賢者の1人が、謙譲の神殿に行くためにムーンオーブを使用し、ゲートに入ろうとした時、彼の体は粉々になってしまったのだ!ああ、コーブの魔術師が、狂ってしまわなければ!」




「コーブの魔術師ってのは…?」


 ロード・ブリティッシュ

王は前のめりになって早口に話した。
「コーブに、ルディオムという名の狂った魔術師がいる。彼のことを覚えているか?ルディオムは、『ブラックロック』という魔法物質の研究をしていた。彼は狂う前に、この鉱石ならば、ムーンゲートの問題を解決できるかもしれないと主張していた。汝には、コーブへ行って彼を探し出してもらいたい。そして、彼がブラックロックという物質で何をしようとしていたのかを学ぶのだ。それが、我らの唯一の希望であろう。
ルディオムは、素晴らしく尊敬できる魔術師であった。しかし、近年になって、彼に何かが起こった。彼は、完全にボケてしまったようだ」

突然、何かがロード・ブリティッシュの記憶から沸き起こった。
「余は、ルディオムとニスタルに起こった出来事に、何らかの関係があるのではないかと思っていたのだ!」




「ルディオムか…覚えていますぞ。呪文や秘薬を買ったことがある。
ふーむ…ブリタニア中の魔術師達がおかしくなったって話を聞きましたが、本当のようですな」


 ロード・ブリティッシュ

「魔法に問題が起こり始めてから、余のムーンオーブは動作しなくなった。事実、信頼できる動作をするムーンゲートは、なくなってしまった!
汝はムーンオーブを持ってきたか?フム、汝はブリタニアにて、途方にくれているであろう。余の物を貸してやるから、試してみるがよい。おそらく、汝ならば動かせるはずだ。しかし、注意せよ。ムーンゲートは危険なものとなってしまった」
ロード・ブリティッシュは、君にムーンオーブを手渡した。




「おお、ムーンオーブ!…でも側近がムーンゲートに入って粉々になったんでしょ…?これを試すってのもなぁ…。
まあいいや、他に、ブリタニアには、どんな事が起こったんですか?」


 ロード・ブリティッシュ

「国土は、これ以上なく発展した。汝がブリタニア暦で200年間も不在だったことは知っているか?」
ロード・ブリティッシュは君を指差した。

「汝の友人らは、汝の不在を悲しんだであろう。これほどに長い期間、留守にしていたのは恥ずべきことだ!だが…汝に会えて、本当に嬉しいぞ!ブリタニアは豊かに栄えている。周囲を見回してみよ。改装した城を探検してみよ。国内を旅してみよ。あらゆる地域が、きわめて平和である。そうだ、ブリタニアは、かつてなく繁栄した。ほぼ、過去には見られないほどにな」




「『ほぼ』ってのは、やはり…」


 ロード・ブリティッシュ

「そうだ、『物』は、このとおり素晴らしい。余が気にかけているのは、『人』の方だ。ブリタニアに、何か良くない事が起こっている。しかし、余にはそれが何なのか分からぬ。何かが、ブリタニアの人々の脳裏によぎっており、中には、その目で見ることのできる者もいる。不幸なことだ。長き平和ゆえ、人々を1つに統一するようなものはない。汝には、外に出て人々の只中へ行ってほしいと願う。彼らの毎日の仕事を見て、彼らと話し、共に働き、共に食事をしてほしい。おそらく彼らは、アバタールのような、自分達の生活に関心を示してくれる者を必要としているだろう」




「それは、自分も感じたことです。人々は確かに良くない方向へ向かっている気がする。そして、あのフェローシップ…!」


 ロード・ブリティッシュ

「彼らは、非常に有用で生産的な市民グループだ。汝は、是非ともブリテインにあるフェローシップ本部へ行き、バトリンと話すべきであろう。フェローシップは、ブリタニア中で数多くの善行をしている。貧しき者に施し、必要としている者を教育し、助け、善なる意思と平和を促進している。
彼は20年前にフェローシップを設立したドルイド僧だ。非常に高い知性を持ち、暖かく紳士的な人物だ」




「(やはり、国王から見ても、こういった評価なのか…確かに表向きは良いグループだが…)」


 ロード・ブリティッシュ

「汝が最後に訪れてから、この城は改装された。技術者や職人達は、見事な仕事をした」
この君主は、君に向かって、すっぱそうな顔をした。

「この建物を台無しにしている唯一のものは、あの忌々しい託児所だ!
余は、あそこには近づかん!国王と、汚いオムツは相容れないものだ!余の側近の何名かが家族を持ち始めてから、大評議会は余に託児所の施策するよう説得してきたのだ。確かに、必要なものだったかもしれないが、無くてもよいと主張すべきであった!」




「託児所…そういえば、何故か城の中に、そんな感じの部屋があったな…」







「ところで、トリンシックで起こった事件については、ご存知ですか?」


 ロード・ブリティッシュ

「もう何年も、そこには行っておらぬ。何か起こったのか?
…殺人事件?トリンシックでか?」

王は心配そうに見えた。
「余は、そのことは聞いておらぬ。汝が調査をしているのか?」

しばらくの間、王の動きが止まった。
「数ヶ月前に、汝が述べた事件と似た、別の殺人事件の報告を受け取っている。確か、3,4年前にブリテインでも起こったはずだ。その肢体はバラバラにされ、儀式的な様相であった。明らかに、狂気の殺人鬼が野放しになっているということだ。しかし余は、他ならぬ汝、アバタールならば、犯人を見つけ出せると確信している」




「それはトリンシックの市長からも聞いた事件だ!詳しく教えてくれませんか?」


 ロード・ブリティッシュ

「詳細は思い出せん。市長のパターソンに尋ねてみるとよい。彼ならば、詳しく覚えているであろう」




「そうですか…では、引き続き殺人事件の犯人探しをします。鉤爪の男については、何か知りませんか?」


 ロード・ブリティッシュ

「鉤爪の男だと?」
王は顎をさすった。

「いや、鉤爪の男に会ったかどうかは、覚えてはおらん」




「なるほど…あ、そうだ。かつての仲間達が、今どこにいるのか、ご存知ですか?」


 ロード・ブリティッシュ

「もちろん、イオロ、シャミノ、デュプレのことだろう?」


 ロード・ブリティッシュ

「イオロ!元気か?」


 イオロ

「元気でございます、我が君よ!お会いできて嬉しい!」


 ロード・ブリティッシュ

「シャミノよ、何か言うことはないか?」


 シャミノ

「も…申し訳ありません、我が君よ」


 ロード・ブリティッシュ

「余は女性の話を聞いたのだがな?確か女優だったかな?フーム…」


 シャミノ

シャミノは赤面し、足をそわそわした。




「デュプレは、どこにいるのです?騎士として召抱えたと聞きましたが…」


 ロード・ブリティッシュ

「彼を騎士として召抱えてから、見かけておらん。好意をかけてやったのに、姿を消しおった!彼はジェロームにいるかもしれないと聞いた」




「…とんでもない野郎ですな」


 ロード・ブリティッシュ

「そうだ。余の装備品を自由に使うがよい。この城の倉庫に施錠して保管してある。余の書斎に、そこの鍵がある。
装備品と共に、スペルブックも保管してあるぞ」




「おお!さすが王様!太っ腹!…で、倉庫ってのはどこにあるんです?」


 ロード・ブリティッシュ

「汝なら見つけられると思っている」
君主は陰険に微笑んだ。
「まあ、ゲームの一種と思ってくれ!」 




「……(城を改装したから中を見せたいんだろうな)…分かりました、じゃあ、ちょっと探してきますよ。では、また!」


 ロード・ブリティッシュ

「さらばだ、アバタール。また来るのだぞ」



こうして、ロード・ブリティッシュから色々な話を聞くことができた。
奇妙な殺人事件、使えなくなった魔法、人々の心、フェローシップ…ブリタニアで何かが少しずつ、おかしくなり始めているようだ。








「書斎にあった引き出しから、鍵は見つけた。だが…」







「なんという趣味の悪い城だ!スイッチだらけで、そこら中の壁が開閉する!
こんなビックリ屋敷みたいに改装するとは……託児所に文句を言える筋合いじゃないと思うぞ」


ちなみに、ロード・ブリティッシュことリチャード・ギャリオット氏のリアル世界での邸宅も、このようなビックリ屋敷らしいです。





「なんとか壁の通路を抜けて2階へ…ここが倉庫のようだな」







「うひょー!こりゃ色々揃ってるな!
2Hソードに、カイトシールド、マジックブーツまであるぞ!
他にも、食料、寝袋、そしてスペルブック!」




「これだけ買うと、かなりの金額になるから助かった。ブリテインの店は色々揃ってるけど物価が高いから、旅支度を整えるのは別の町の方がいいかもしれない」




「しかし反対側の塔には、もっと高価そうな武具が置いてあるんだが、こっちは開けてくれないのかな…?こんな所に置いておくなら、俺達にくれてもいいのに…」






「まあ、何にせよ、これで装備も充実した。ミノックの町へ行く前に、もう少し町や城の人と話しておくか」





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