Ultima6 プレイ記録 14 深淵と異形


謙譲の神殿 〜 ヒスロスのダンジョン

シンブラールによると、ヒスロスのダンジョンの最下層から地下世界のガーゴイルの国へ行けるらしい。
ウルティマ5では全てのダンジョンが地下世界につながっていたものだが、今はヒスロスだけだ。
ヒスロスはムーングロウの遥か南、マップの最南東にある島「アバタール島」にある。
この名称は、かつてここにあったアビスのダンジョンでアバタールが究極の智の経典コデックスを見つけ出したことに由来している。
この島に行く前に戦士ゴーンを仲間から外し、ネズミのシェリーを再び加える。
別に弱いわけじゃないが、ゴーンはデュプレ・セントリと外見が同じなので見分けが付きにくく不便だからだ。
そして、このアバタール島にある謙譲の神殿を解放して最後のムーンストーンを手に入れた後、ヒスロスの迷宮に挑んだ。


旅の写真集


ヒスロスは、ウルティマでは特別な意味を持つダンジョンだ。
他のダンジョンは各都市の徳と対の名称(ブリティン《慈悲》⇔デスパイス《軽蔑》)なのに、ここに本来対応する謙譲の徳の対義語はプライド《誇り》とシナリオ中でも名言されており、ヒスロスの意味は不明である。
ウルティマ4ではブリティッシュ城からワープする特殊なダンジョンであったし、ウルティマ5ではこのダンジョンを抜けた先に伝説のミスティックソードがあった。
今回は、火山・マグマ・ドラゴンだらけの非常に危険なダンジョンとなっている。


ヒスロスの最下層では、かつて共に冒険をした仲間のキャプテン・ジョンが暮らしている。
ジョンは数年間ここで暮らし、地底世界のガーゴイルとコンタクトをしているらしい。
ガーゴイルの文化や思想について教えてくれて、彼らは人間と大きな違いのない素晴らしい種族だと話す。
そして、人間とガーゴイルの未来をアバタールに託し、ガーゴイル語を学ぶためのテキストをくれた。


ヒスロスの下には、ガーゴイルの住む地下世界が広がっている。
そして、洞窟を出たすぐ近くに1人のガーゴイルがいる。
顔は怖いが、キャプテン・ジョンと親しくしているガーゴイルの子供ベー・レムだ。
ジョンは、この子を連れて行かなくてはガーゴイルの町では危険だと言っていたので、セントリを外して彼を加えた。ここから地上まで頑張って帰ってくれ。
ベー・レムはガーゴイルだけあって子供ながら非常に強く、仲間の中で唯一全パラメーターを最大の30にできる可能性がある。




ガーグランド

キャプテン・ジョンによると、かつては地上と同じくらい広大であった地下世界は、アバタールがコデックスを持ち去った影響による大地震で崩壊し、今はガーゴイルの町を1つ残すだけとなってしまったらしい。
ガーゴイルは、人間がコデックスから愛・勇気・真実の3原理を見出して信仰しているのと同じく、統制・勤勉・情熱の3原理に従った行動をしているという。
彼らはアバタールを偽りの予言者として憎んでいるため、町や神殿に行く前に、まずはベーレムの父バルガディッシュに会いに行く。
そして、彼から話を聞いた後にガーゴイル族の王ドラクシヌソム、と対面することになった。
ここでアバタールは、重大な決断を迫られるのであった。


旅の写真集


ベー・レムの父でもある学者バルガディッシュは、偽りの予言者アバタールを見ても対等に会話をしてくれる。
そして、アバタールがこの国で自由な行動をするために、まずガーゴイルの王・ドラクシヌソムに服従を誓うようにと勧める。
アバタールが服従するというのは、単に降伏を意味するのではなく、己の命を捧げてガーゴイルを救うという献身の証になる。


ドラクシヌソムに服従の意を伝えると、首飾りを手渡される。
ガーゴイルに命を預け、月の相が整ったら予言の書にある通りに生贄になるという証であると言う。
オープニングで生贄にされそうになった時は、その月の相が最も良い状態の時だったらしい。
服従を誓い首飾りを身に付けると、ドラクシヌソムはその献身に感動してアバタールに敬意を表する。
これで、他のガーゴイル達もアバタールに話をしてくれるようになった。


ガーゴイル族の偉大な予言者ナクサティーラーによると、この世界を救う方法は、アバタールが犠牲になることではなく、コデックスを地上世界から再び地下に戻すことだと言う。
しかし、それだと人間側にとっての解決とはならない。
ここで彼が教えてくれたのは、人間とガーゴイルの両者でコデックスを共有する方法であった。
ボルテックス(渦)の中にコデックスを入れると両側から見ることができる、と言うが……。


地上にあるコデックス神殿に向かい、コデックスを奪取しようと試みた戦士ボレシュは、神殿のフィールドにより怪我を負ってヒーラーで治療している。
コデックスの神殿に近づくことができる者は、聖なる知識の探求をする者のみで、それには統一性の神殿にて託宣を受けなくてはならないらしい。
しかし統一性の神殿は遥か上空にあり、翼のあるガーゴイルでないと入ることができない。
そう、ここでアレを使う時が来たのだ。


服従の証のペンダントを付けるアバタールを見ると、ガーゴイル達は敬意を持って接してくれるようになる。
町には武器屋・道具屋・食料品屋・ヒーラー、などがあるが、ここでは皆タダで商品をくれる。
ガーゴイル族には通貨の概念が無く、職人が作った物は、それを必要とする者が使うという考えみたいだ。


小さくて翼のないガーゴイルは知能が低いため話すこともできず、有翼のガーゴイルに使役される身分である。
しかし、(この考えは全員に徹底されているわけではないが)彼らは決して奴隷のように扱われているわけではなく、ガーゴイルの国を支える労働力として重要視されている。
有翼の者達は無翼の者達を正しく導き管理することを、その仕事としている。
同じ種族として家族のように暮らすようにと教義にあるのだ。






〜アバタールの不徳〜

さあ、そろそろ気球の出番だぞ!今回の大一番だ!
いきなり乗ってみて操作法に戸惑うといけないから、まずは試運転ってやつをしてみるか。
しかし、万が一町に墜落でもしたら大惨事になるから、ここはアバタールとして慎重に試さないと。

ということで、何が起きても安全な密室、ロード・ブリティッシュの部屋の中で飛ばしてみることにした。
読書中のロード・ブリティッシュを遠目に見ながら、悠々空の旅を楽しむ。




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