Ultima3
プレイ記録 〜月の章〜


「じゃあ、そろそろダンジョンの奥へ行ってみるか」


「まだ稼ぐの?もうゴールドは十分じゃないの」


「ボスは金に汚いからなぁ」


「ダンジョンの奥にあるマークを取りに行くんだ」


「マーク?それは何?」


「町の人も言っているだろう。ダンジョンにあるマークが必要なんだよ」




「相変わらず脈絡の無い話だね」


「ダンジョンは各地にありますが、どこに行くんですか?」


「そうだな……とりあえず近いところで、いつものペリニアンディプスへ行こう」


「いよいよ、ダンジョンの最深部まで行くのね!」


「よーし、張り切ってマッピングしますよ!」


「その必要はない。階層移動の魔法で一気に一番下まで降りる」


「Dor-Acron!Dor-Acron!Dor-Acron!」


「一瞬で地下8階まで着いちゃったわ」


「今の時代、ダンジョンを馬鹿正直に歩いて降りるなんて、情報弱者のやる事だぞ」


「風情もなにも、あったもんじゃないですね」


「アバタール君、これがそのマークかね?」




「熱く焼けた鉄の棒……こんな物を何に使うの?」


「ふーん、何にせよキーアイテムっぽい感じですね。じゃあ、持っていきますよ」


「待て!ダンジョンにある物を勝手に持ち帰るだなんて、そんなマナーの欠如した行為は許さん!」


「え!?だってあなた、これまでに散々……」


「これは、こうやって使うんだ。ジミー、手を出せ」


「はい」


「(ジュッ!)」


「あっちいぃ!!」


「な……なんて事をするのよ!」


「火傷で50ポイントもダメージを受けてしまったぞ!」


「ほら、これでマークが体に焼き付いただろう」


「あ、確かに『王』の印が体に付いているわ!」


「こ……こんな根性焼きみたいなことしないとダメなんですか!?」


「この『王』のマークを付けると、レベル5以降もロード・ブリティッシュからHPをアップしてもらえるようになるんだ」


「ほう……それはなかなか有益だな」


「これを全員に焼き付ける」


「え……!?」


「わ……私もかね!?」


「このペリニアンディプスで、『王』と『炎』のマークを焼き付けた後は、他のダンジョンで同様に印を探すんだ」








「炎のダンジョンで『力』のマークも焼き付けて、バッチリ3つの印が付いたな」




「うう……ひどいわ!火傷の跡が残っちゃうじゃないの!」


「『炎』と『力』のマークは何になるんです?」


「炎の床とエネルギーフィールドをノーダメージで通過できるようになるんだ」


「最後の1つはどこにあるんだ?」


「残るは、この蛇のダンジョンにある『蛇』のマークだ」




「そのマークには何の効果があるの?」


「まあ、これはお楽しみだ」


「じゃあ、例によってAcronの魔法で下まで降りようか」


「全エリアにエレベーターが付いてるのと変わらないですね」


「さっそく、印を見つけたわ!」


「よし、じゃあこの『蛇』のマークを焼き付けよう」


「ふぅ、これでマークは最後なんですよね?」


「焼き付ける以外に方法はないものかね……」


「ダンジョンを出たら、次は町を襲うぞ」


「やれやれ……次は町ですか……って、え!?ちょっ……なんですって!?」


「ま……町と言ったのか!?」


「ああ、手っ取り早くレベルを上げるために、町にいる衛兵を襲う」


「あの……さすがにそれはマズイんじゃないの……?」


「大丈夫だ。衛兵達は町の外までは追ってこないから、出口付近で奴らを倒したらすぐに外に出て、再度町に入り直す。そして更に戦う。こうすれば、大きな危険はない」


「危険とか安全とか、そういった次元の話じゃなくてだな……」


「よーし、ムーンの町に着いたぞ。じゃあ、そこにいる奴でいいや。さっさと襲うぞ」




「ヒイイィ!勘弁してくださいよ!」


「アバタール君……さすがにこれは、人としてどうかと思うぞ」


「倒してもすぐに補充されてるから、国防には問題ないって」


「だから、そうじゃなくて……!」




「じゃあラフキン、Necorpの魔法を唱えるんだ」


「うう……Necorp!」


「よーし、この魔法は全ての敵を必ず瀕死の状態にできるんだ。弱った衛兵に向かって、遠くから矢を射かければ、安全に全員が経験値を稼げるぞ」


「しかも、こんな卑怯な方法で……血も涙もない……」


「私達って、このソーサリアの国を邪悪の手から救うために来たのよね……?」








「さて、みんな十分強くなったか?」


「レベルよりも心が強くなりました……」


「もう、どんな悪魔にも勝てる気がするよ……」


「私達……汚れちゃったのね……」


「じゃあ、これから要人に会いに行こう。さっき聞いた話を覚えているか?」




「酒場で聞いた話だね」


「あなたが99杯も酒を注文した時ね」


「99杯とか馬鹿げてますよ……結局みんなで頑張って飲んで吐きそうになりましたよ……」


「店主も店主で、本当に持ってくるなんて有り得ないな……」


「この話で聞いた『タイムロード』に会いに行こう」


「タイムロード……時の王なんて、いかにもすごそうね」


「とあるダンジョンの奥にいるんだが、そこにはムーンゲートを使わないと行けないんだ」


「ムーンゲート!かつて魔術師ミナクスが造り出したという、タイムゲートのことか」


「ミナクスがいなくなって時間を越える力は無くなったけど、月の相によって行き先が変わることが解明されたから、ムーンゲートと呼ばれるようになったんだ」


「へ〜、ムーンゲートは、この世界で発生したものだったんですね」


「じゃあ、行ってみよう」




「なるほど、こりゃムーンゲートじゃないと着かないね」


「この『時のダンジョン』の奥にいるんだ」




「例によって階層移動の魔法で進んで、一瞬で最下層です」


「確かこの辺に……おお、いたいた!」




「何だか重要そうなことを教えてくれたわ!」


「エクソダスを封印……ついに核心に迫ってきましたね!」


「ここで聞いた話が、後々必要になるから、皆よく覚えておくんだぞ」


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