Ultima3
プレイ記録 〜愛の章〜





「みんな、ここがソーサリアだ。まあ、俺の庭のようなものだから、楽しんでいってくれ」


「ここがあなたの世界なのね!」


「謎の存在エクソダスによる恐怖から、ソーサリアの世界を救うために異世界からやってきた戦士達……これは、いい記事が書けそうだ!」


「ところでアバタール君、目の前に城があるようだが、かのブリティッシュ王の居城かね?」


「ああ、そうだよ。この大陸の北東の端付近にあるんだ。じゃあ、ちょっと挨拶していこうか」




「この人がロード・ブリティッシュね。でもロクに挨拶もしてくれないわ」


「レベルが上がった時に彼に話しかけると、HPを増やしてくれるんだ。彼に会う目的ってのは、基本的にそれだけだね」


「王様の傍にいる道化師って、どこかで見たことがある気が……」


「これは、トリオロ……いや、イオロ君じゃないか!」


「イオロと妻のグウェノは、ここでは王様の道化師をしてるんだ。彼も変わった男でね」


「イオロさんって、ボスがアバタールになる時に、吟遊詩人として一緒に冒険したんですよね?凄い変わりようだなぁ……」


「まあ、城には特に用はないから、ブリティンの町で装備を整えよう」


「あ、そういえば何も装備してないわ!」


「隣にある町がブリティンだね」


「よおデュプレ!久しぶり!」




「あ、これはドゥクライ……じゃなくてデュプレ氏じゃないですか!こんな所で昼間から酒飲んで……」


「冒険に出る気は全く無さそうな感じだね」


「じゃあ、俺はスリングとレザーアーマー、皆にはスリングとクロースを買っておこう。おっと、ラフキンはダガーしか装備できないんだっけ……」


「スリングってパチンコのことですよね?こんなので大丈夫なんですか?」


「戦いでは、飛び道具が最も効果的なんだ」


「人類の歴史上、確かに飛び道具が戦いで最も重要な役割を果たしたが……ちょっと簡素すぎやしないかね?」


「クロース(服)だけじゃ、守備力が不安だわ」


「君は元々裸のような衣装だったから問題ないだろう」


「まあ!」


「あと言い忘れたが、君達の職業では全員クロースが最強の防具だ。それ以上の物は店では買えない」


「え?これが最強装備なんですか?なんだか、ちょっとガッカリだなぁ……」


「守備力は無いに等しいから、極力ダメージは受けないように注意するんだ。現在このパーティーで回復魔法が使えるのは誰もいないからな」


「あの……それって、かなり危険なんじゃ……」


「じゃあ準備も整ったし、外を歩いてみるか」


「オーケー、ボス!いよいよ世界を救うための第一歩ですね!」


「アバタール君、さっそくスケルトンが歩いているぞ!」




「スケルトンか……これならば勝てそうだな」


「よーし、じゃあ戦いますよ!」




「けっこう数が多いけど、大丈夫なの?」


「ぬうーん!Pontri!」


「あ、すごい!一気に4体も倒した!」


「クレリックは、消費MP無しでスケルトン系を消滅させる魔法を、戦闘時に1度だけ使えるんだ。ウィザードは、同様にオーク系を消滅させる魔法を使える」


「アバタール君はクレリック魔法が使えるレンジャーだから唱えられるのか」


「残った敵はスリングで遠くから攻撃すれば、ギリギリ近づかれる前に倒せるわね!」


「私の魔法『Mittar』も、なかなか効果があるみたいだ」


「なーんだ、楽勝ですね!この調子でドンドン戦っていきましょう!」


「いや、スケルトンとオーク以外との戦いは極力避けるんだ。特に海賊や騎士のような、人間タイプの奴には絶対に近づくな。現在の俺達では、まず勝てないからな。そいつらに襲われたら一目散に逃げるんだぞ」


「モンスターよりも野盗の方が恐ろしいとは……」


「アバタール君、向こうに町が2つ見えるが、あれは何という所だね?」




「あれはモンターの町だな。川を挟んで東西に分かれている、ソーサリア大陸の南端の町だ」


「南端?確かブリティッシュ城が北東に位置すると言ってなかったか……?」


「こう言っちゃなんですが、随分と狭い大陸ですね」


「この町にはシャミノとセントリがいるんだ」




「あ、シャムル……じゃなくてシャミノさん!」


「また昼間から飲んで……」


「本当にロクでもない連中だ。この国は滅亡の危機じゃなかったのかね?」


「ねえ……こんな事を言ってる人がいるけど……」




「拷問!城ってロード・ブリティッシュの城のことですか!?」


「この大陸にある城は、あそこだけだ」


「ロード・ブリティッシュは、聡明で人徳のある王だと聞いていたが……」


「まあ、彼も難事件ばかりが続いて、ちょっと滅入ってるんだよ。そんな事をしてみたくなる時があるのも無理ないさ」


「……まさに暗黒時代ですね」








「ボス!レベルが2になりましたよ!これで私も……あれ?……何も変わっていないような……」


「ブリティッシュ王に会いに行かなくてはダメだとか言ってなかった?」


「そうだ。ロード・ブリティッシュに話しかければHPを上げてもらえるぞ」




「最大HPが100も上がったぞ。これで少しは余裕ができたかな」


「でも……HPは上がったけど、全然強くなった気がしませんよ?」


「うん、STRやDEXなどのステータスは一切変動しないからな。しかもHPも、このままだとレベル5で打ち止めになる」


「ええ!?全然強くならないんじゃ、いつまで経っても外の野盗達に勝てないじゃない」


「なんだか時間が経つにつれて、野盗がどんどん沸いてきたから、怖くて外を歩けたもんじゃないですよ」


「む……!見ろ、海賊船だ!」




「た……大砲で砲撃してくるぞ!」


「後からは野盗が次々と追って来るわ……何て恐ろしい所なの!」


「エクソダスとか言う以前に、国内の治安を何とかした方がいい気がしますよ」


「これは好機だ!砲撃に気をつけて船に近づくんだ」


「きゃあ!!こんな大砲に当たったら、ひとたまりもないわ……」


「ボス、何とか船に近づきました」


「よーし、じゃあ船を襲うぞ!」




「中の海賊は1人みたいだが……」


「ツイてるな。1人なら何とか勝てるぞ」


「でやー!何とか倒しましたよ!投石で!」


「じゃあ船を乗っ取るぞ。なかなかいいタイミングで手に入ったものだ」


「海賊船を襲って船を奪うとは……」


「すごい!こんな船が私達の物になるなんて!」


「じゃあ早速、後から追って来た野盗共に、砲撃をお見舞いしてやろう」




「ボス!こりゃ凄い威力ですね。あの強力な野盗がバタバタ倒れていきますよ」


「これが近代戦というやつだ」


「経験値とゴールドは手に入らないけど、これがあれば安全に旅ができるわね!」


「やれやれ……こりゃまた、凄まじい世界だ……」


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