Ultima2 プレイ記録 超時空編

パンゲア時代

タイムドアに入り、次はパンゲア時代へ行きます。
パンゲアとは、大陸移動が起こる前の、現在の5大陸がまだ1つの大きな大陸だった太古の時代のことです。
ゲーム中では、B.C.900万年とされていますが、本来のパンゲアは、もう2桁くらい昔のはずです。



この悠久の時代には、いったい何が待ち受けているのでしょうか。




このパンゲア大陸には、何と人類の町があります。
超大陸の時代に人類が誕生しているとは、従来の学説を根本から覆す大発見です。




このバラディンズタウンは、大昔ということでニュー・サンアントニオのようなエキサイティングな施設はありませんが、食料品と魔法を売る店はあるようです。
既に通貨の概念があったことに驚嘆します。

そして、町には術師、ドルイド、占い師などが暮らしており、いかにも伝説の超古代文明といった感じです。
しかし、重要なのは彼らではありません。

ここには何故か宇宙飛行士を名乗る人々が暮らしており、「Xと言う名の惑星がどこかにある」「アントス卿はXにいるんだ」「それは9−9−9にあるのだ」という話をしてくれます。



B.C.900万年だというのに、なぜ宇宙飛行士がいるのかと思うところですが、彼らもまたタイムドアを潜った時空の旅人なのでしょう。
あまりにも雰囲気ブチ壊しな連中です。





パンゲア時代には、このバラディンズタウンしか町がないので、話を聞いたらさっさと時代を移動します。
なお、この時代だけではありませんが、世界中を探すと、いくつかの洞窟や塔が見つかります。





中に入ると3Dダンジョンとなり、地上では見たこともないような凶悪なモンスターが襲ってきます。



しかし、ウルティマ1とは異なり、ここで敵を倒して外に出てもHPは上昇しません。
しかも、ダンジョンや塔の奥深くまで探索しても、これといって何かがあるわけではありません。
たまにゴールドの入った宝箱が見つかる程度です。
(*後述 ダンジョンの奥底では、トリリウムというアイテムが手に入るそうです。しかし、PC98版では敵を倒して入手することもできるので、あまりメリットはないでしょう)

危険なだけで見返りのない場所なので、敵のグラフィックを見たい場合以外は、わざわざ入る必要はないでしょう。
これらのダンジョンや塔の存在自体が罠と言えます。




余波の時代

続いては、余波の時代と呼ばれる未来世紀へとワープします。

余波の時代とは、地球上で人類の歴史が終焉した時代です。
実はこの前年、A.D.2111年に全世界で核戦争が起こり、あらゆる文明が滅びてしまったのです。
この出来事は、ミナクスがタイムドアを通じて人々に悪の心を植え続けた結果と言われています。
核戦争の元凶たるミナクスを倒すことによって、この絶望の未来を阻止することが、ウルティマ2の目的というわけです。
それにしても、本当に世界を滅ぼしてしまったミナクスは、あらゆる魔王の中でも傑出した存在です。


この時代の大陸には、爆心地を思わせるような巨大な湖があったり、陸だった場所が水没していたりと、核戦争によって大きく地形が変わっています。
そして、アメリカにも、ヨーロッパにも、そしてあのブリテン島にも、町は1つも無くなっています。
これらの町はみな、核で滅びていしまっているのです。
ニュー・サンアントニオの町だけはアバタールのせいで滅んだような気もしますが、ミナクスによる復讐は完了したと言えるでしょう。


が、しかし!
人類はまだ完全には滅びてはいませんでした!
スカンジナヴィア半島の北岸に、小さな町が見えます。
この町が、崩壊した世界における人類の唯一の拠点なのです。




町の名前はパイレーツハーバー。
核戦争を生き残った僅かな人々は、この町で終末の時を過しています。
多くの施設が崩壊しており、武具や食料を扱う商店もありません。




役立つ情報も何も聞けません。
もうすぐウルティマ3が出る、などと話してくれる海賊もいますが、それどころじゃないと思います。
人類は、このまま滅亡してしまうのでしょうか?
2112年はドラえもんが誕生する年と言われていますが、夢も希望もありません。





しかし、廃墟を抜けて町外れに行ってみると、大勢の衛兵が駐屯している詰所があります。
そして、その脇の建物の中には、見たことも無いような白い乗物があります。



そう、これはスペースシャトルです。
この町には、なんとシャトルの発着場があるのです。
核によって汚染された地球では、もはや人類の生存は不可能……衛兵によって守られたこの乗物は、人類の最後の希望なのでしょうか……。




ここでスペースシャトルに乗る前に、準備しておくことがあります。
まず、リフレクトスーツかパワースーツを着ていないと即死するので、ちゃんと町で買っておきます。
何故かこれだけは盗めません。

次に、燃料を十分に用意することです。
シャトルの発射や宇宙空間での移動には燃料が必要なため、道中で燃料切れとなると、永遠に宇宙空間を漂うことになります。
この燃料トリリウムは、シーフタイプの人間とスケルトンのみが落とすので、手っ取り早く集めるためには、例によって町を襲います。



おすすめのスポットは、このB.C.時代のラ・ジェスターの町です。
町の入口付近にシーフ風の男がいるので、何度も出入りを繰り返して襲うのに好都合です。
このゲームでの狩は、もっぱら町の中で行われるのです。





さて、準備が整ったら、いよいよ出発の時です。
地上に生き残った人々とアバタールの最後の戦いが始まりました!


生き残った人々 VS アバタールって意味ですよ。

発着場の入口は道化師が塞いでいるから、実力行使して通る必要があるのです。
その後、詰所の衛兵達とのバトルになります。



これだけの数の衛兵が常時守備に当たっているということは、このような事態がしばしば起こるということかもしれませんが、今度ばかりは相手が悪かったようです。

ホテルカリフォルニアの係員を騙して潜在能力を引き出し続けたアバタールの戦闘力は、今や300を超え、HPも6000以上です。
さらに伝説のクイックソードまで持っているのですから、たとえ衛兵が100人いても相手になりません。
大人しくシャトルを引き渡さないと、どうなるか結果は見えているでしょう。




発着場を塞ぐ道化師を倒すと、他の住民も一斉に襲ってくるので、後顧の憂いを絶つため、ついでにやっておきます。



余波の時代を生き残っただけあって勇敢な住民達ですが、衛兵に比べたら造作もない相手です。





こうして、地上に残った最後の文明を滅ぼしたアバタールは、希望の船・スペースシャトルを奪って宇宙に旅立ちます。
この日の出来事は、語り継ぐ者がいたとしたら、「パイレーツハーバーの最期」として歴史に刻まれることになるでしょう……。



大丈夫、ミナクスを倒せば全て元通りです。





宇宙

シャトルを発進して宇宙空間に到着しました。
伝説のスペースエース・アバタールともなれば、スペースシャトルの操縦くらいお手のものです。



今回は、Xeno、Yako、Zaboの3座標を入力してハイパージャンプコマンドを使用することで、特定の宙域へワープするという移動方式です。

さあ、それでは2112年・宇宙の旅の始まりです。





水星

太陽に最も近い惑星である水星は、灼熱と極寒が繰り返される気候に、大気がほぼ存在しないと言われている星なので、もちろんこんな所に人は住めません。
歩くたびにダメージを受ける荒涼の大地が延々と続きます。

 


また、水星にはダンジョンがありますが、内容は地球にあるものと同様です。
ちなみに、水星や金星のような生命活動の不可能な星であっても、モンスターは地球と変わらず出現します。





金星

古代より人類との関わりが深い金星は、二酸化炭素の温室効果による400℃にも及ぶ気温と、地球の100倍近い重力により、到底人間が生存できる環境ではないのですが、22世紀の文明によって、ついにこの大地に立つことができました。
無論、人類が暮らせるような場所ではないので、ここも荒野が広がるのみです。



しかし、どう見ても宇宙服を着ていないようなオークやトロルなどのモンスターは、元気に駆け回っています。
彼らの生命力には驚かされるばかりです。





火星

地球に最も近い惑星である火星には、なんと町があります。

 

地球を追われた人類は、こんな所に暮らしていたのです。
中には地球と同じような人々や衛兵がいて、商店などもあります。




木星

太陽系最大の惑星である木星。
この星には何故か広大な海があります。
人類が住むためにテラフォーミングしてしまったのでしょうか。

  



他にも、惑星を探検すると塔と洞窟が見つかります。



木星に聳え立つ謎の塔……なかなか神秘的な光景です。







土星

巨大な輪を持つ神秘の星・土星には、町も洞窟も何もありません。



当然といえば当然ですが、他の星には移住して、何故ここには住み着かないのか不思議なところです。





天王星

天王星には奇妙な町があります。
その名もニュー・ジェスターといい、町の中に入るなり、おびただしい数の道化師がアバタールに向かって押し寄せます。



囲まれると身動きが取れなくなるので、こうなってしまっては殺して道を開くしかありません。



また、この町は俯瞰して見ると、様々なキャラクターを模した形状になっています。



彼らは、いったい何者なのでしょうか?






海王星

海王星は延々と続く平野のみの星です。





その中にポツリと町があるので、なかなか探すのが大変です。

 

この町はコンピューター・キャンプという名前で、キャビン(小屋)、キャンプファイアーなどの施設があります。


そして、何とこの町には、ウルティマの制作者リチャード・ギャリオット氏がいます。



余波の時代の地球上にはロード・ブリティッシュはいませんでしたが、こんな所で元気に(?)暮らしていた模様です。
念願の宇宙進出が叶ってよかったですね。





冥王星

冥王星は、まさにこの世の果てと言えるでしょう。
現代では準惑星に格下げされてしまいましたが、当時では太陽系最後の惑星という位置付けでした。
岩山に囲まれた狭い土地の中に、町とダンジョンがあります。

 

この町で、ようやくヒントらしきメッセージを聞くことができます。
海賊の一人が話す、「アントス卿がまさに答えだ」というメッセージです。




さて、ご覧のように、これで太陽系の惑星全てを回りました。
A.D.2112年とはいえ、水星から冥王星までの全ての星を探検した人類はアバタールのみでしょう。

しかし、ここでハッキリさせておくと、この水星から冥王星に至るまでの旅には、全く意味がありません。
これらは、全て行く必要のない場所なのであり、言わば今回の惑星旅行は観光のようなものです。


本当の目的は太陽系の外にあります。
冥王星で聞いた、「アントス卿がまさに答えだ」というメッセージと、パンゲア時代の町に住む宇宙飛行士達から聞いた、「アントス卿は惑星Xにいる」というメッセージ、これらが謎を解く鍵となります。
この惑星Xの座標は、同じくパンゲアの哲学者から聞いているため、ハイパージャンプを使ってワープすれば行くことができます。


こうしてアバタールは、ミナクスを倒す手がかりであるアントス卿を探すため、時空の果てに向かって旅立つのでした。(続く)




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