Ultima7 Serpent Isle プレイ記録05 祝宴会



「狼の刺青を入れて、料理の準備もした。あとは狼のマントを着て祝宴会場に行くだけだな。ちょっと催促してくるか」




「おーい、マントまだ?」

セリア
「まだよ!丸一日かかるのよ!」

シャミノ
「気を付けろ、アバタール。彼女はとても鋭いナイフを持っているぞ!」

セリア
「いつ、どうやってこれを使うべきか、ちゃんと知っているのよ…」


「し、失礼しました!」


「ふう、なんて気の短い女だ…。しかし、丸一日となると、まだまだ時間がかかるな。どこかで時間を潰さないと…」


「うっ…!な、なんだ?急に痛みが…!まるで毒に冒されているかのような感じだ…」

シャミノ
「調子が悪そうだな、アバタール。何か悪い病気にかかったんじゃないか」


「そ、そうかな…。牢獄の樽の中にあったチーズを食べたのが良くなかったかな…」

シャミノ
「ヒーラーに行った方がいいぞ」


「ヒーラーか…。そうだな、一度見てもらうか。えーと、この町のヒーラーは確か…」



ハーンナ
「何のご用でしょう?私はモニトーのヒーラーで、未亡人のハーンナです。また、自分の食べ物も育てています」


「やあ、あなたがヒーラーだね」

ハーンナ
「私は魔法のヒーラーではありません。モニトー人は魔法に疑念を抱いているのです。私はハーブなどを用いた自然の治療法を使います。治療が必要ですか?」


「ああ…そうだ…ちょっと頭が痛くてな…」

シャミノ
「アバールが高熱にうなされているんだ!」


「一時的な治療はできます。しかし、あなたを苦しめているものは簡単には治せません。とても運が良ければ、このような毒は時間が経つごとに弱っていくわ。でも、恒久的に治すには、ヴァロの葉で作った特別な軟膏を使うしかありません」


「え?やっぱり病気じゃなくて毒なのか。しかし、どこでそんな毒にやられたかな…」

ハーンナ
「あなたの苦痛は、思いがけない所から来ています。その血に混ざった毒は、普通の物ではありません」

デュプレ
「誰がアバタールにこんなことを?」

ハーンナ
「その感染源は、あなたが刺青を入れた時ではないかと、私は疑っています。リディアがあなたにその刺青を入れたと思いますが、彼女が毒を盛ったとは考えられません。彼女にこの事を尋ねてみると良いでしょう」


「なにー!あの女、間違えて変な薬品でも使ったのか?そういうことなら、謝罪と賠償を要求してこなくてはならんな」


「では、問い詰めてくるとしよう。おーい、リディア!」



リディア
「こんにちは、アバタール」


「体調が悪くなったからヒーラーに見てもらったら、どうやら毒に冒されているみたいなんだ。さっき刺青を入れてもらった時に、何か変な薬品を使わなかったか?」

リディア
「そうよ!分かってしまったのね。ええ、私があなたに毒を盛ったわ」


「ほら、やっぱり!…って、ええ!?わざと?」

リディア
「でも、それが誰の要請によるものかは、言うつもりは無い! 解毒剤なんて無いから、あなたは長く苦しんで死んでいくのよ!軽蔑するわ、悪魔ブリティッシュの手先め!」


「ちょ、ちょっと待て…!」

シャミノ
「アバタールに毒を盛ったのはロード・ブリティッシュのせいだと…?」

リディア
「そうよ、悪鬼ブリティッシュ! あの怪物が憎い!あいつは悪そのものよ!毒では殺せなかったみたいだから、私が手を下さなくてはならないみたいね。私と戦って倒さないと、ダンジョンに連れて行くことはできないわよ!」


「ダンジョン?何を言っているんだ、この女は…?」


「いかん、これは戦わざるを得ない…!シャミノ、デュプレ、あとは頼んだ!」

こうして、アバタールを殺そうと襲い掛かってくるリディアと戦うこととなった。
しかし、彼女もモニトーの騎士とはいえ、さすがに女1ではアバタール達3人がかりには敵わず、敢え無く討ち取られる…。





「成り行き上、仕方なかったとはいえ、殺してしまったか…。しかし、騎士の試験の管理人シュメドもそうだけど、彼女も町にとってわりと重要な人物のような気がするが、こんなことをしてしまって、大丈夫なんだろうか…?」




「…ということで、リディアを問い詰めたら、あいつが毒を盛ったと白状したよ」

ハーンナ
「そうですか。アバタールよ、あなたは私達の国に敵が多いようですね。誰を信用するべきか、気を付けるのです!」


「うーむ、騎士の試験でも管理人のシュメドに殺されかけたし、なぜ俺はこんなに嫌われているのだろう…」

ハーンナ
「彼女があなたに毒を盛ったのは、信念上のこと以上のものがあったのでしょう…。あなたは、彼女が犯行を告白したと言っていましたね。それは、彼女の姉のことが何かしら関係しているのでしょう」


「姉…そういえば、子供の頃に魔術師にさらわれた姉がいると言っていたな」

ハーンナ
「セレンは子供の頃にムーンシェイドの魔術師に攫われました。先月、彼女の姉がリディアを尋ねた時、とても幸せそうでした。この2人は引き離せないものなのです。セレンがリディアをほのめかしたに違いありません!さもなくば、どうしてリディアが旅人に毒を盛るなどという不名誉な犯罪を犯すだなんて説明で着ましょうか?」


「なるほど…。生き別れの姉と会っていたのか。その時に何かがあったに違いないな。だから、きっと俺のせいじゃない」


「それはともかく、リディアも解毒剤を持っていなかったんだ。治すのにヴァロの葉っぱとかいう物が必要と言っていたな」

ハーンナ
「ヴァロは豊富な太陽光を受けて育ちます。この何ヶ月も曇った空なので、今ではその葉はほとんど見つかりません。ファウンの園芸家、デルフィニアに会うのです。おそらく、彼女ならば葉を持っているでしょう」


「ファウンの町まで行かなくてはならないのか…。この毒は一定時間ごとに症状が現れるようだから、すぐに死ぬことはないだろうが、なるべく早く行かないとな…」


「ところで、あなたは未亡人だとか言っていたけど、旦那さんは亡くしてしまったのかい?」

ハーンナ
「私の愛する夫は、任務の最中に殺されました。そのことに不平はありません。ゴブリンが彼の命を奪ったのならば、奴らは死ぬべきです。でも、このことはキャントラには重過ぎます。あの子くらいの歳の女の子には父親が必要だと思いませんか?」


「おお、キャントラの母親だったのか。そういえば、父親が行方不明だとか言っていたな…」

ハーンナ
「キャントラは父親を失っています。何週間も前から行方不明なのです…。あの子は騎士となるための準備をしています。夫は、彼女のことをとても誇りに思っていました!あの子は、騎士になることに関しては真剣です。ずっと、木剣で訓練ばかりしています」


「そうか…不憫なものだな。どこかで見つかるといいんだが」

ハーンナ
「キャントラの父親は栄光ある死だという騎士もいますが、彼らは真実を知りません。夫は彼らからの尊敬を得るためでなく、愛する家族のために自分の責務を果たしたのです。この種の勇気と、その源となるものは、モニトーの騎士には理解できないものです。彼らがそのことを理解するまでは、ゴブリンとの戦いには勝てないでしょう」


このハーンナは、この他にも様々な情報を教えてくれた。
それは、町の人に関する基本的な情報をはじめ、サーペントアイルの町や地理、そして、アバタール達が失くした物の代わりに持っている奇妙なガラクタの手掛かりにまで及ぶ非常に膨大な情報量だったので、以下にまとめておきます。


ベア司令部

キャラディン
彼はベア司令部のリーダーで、槍兵達の司令官でもあります。その地位に相応しい男で、多くの戦いを経て鍛えられたベテランです。彼はゴブリンを非常に嫌っています。

ルーサー
ルーサーはベア司令部の1人です。戦場では尊敬される戦士ですが、それ以外ではゴロツキのような人ですね。彼には近づかない方がいいでしょう。また、彼は非常に怒りっぽいといわれています。我を失うと、ひたすら剣を振り回し始めます。

シモン
彼は宿屋スリーピング・ソルジャーの亭主です。静かな男で、モニトーで一番の年長者です。酒を飲むことが好きで、特にファウンの珍しい種類の酒を好んでいます。私は彼に、深酒を止めるよう話したのですが、聞こうとしません。ヒーラーの観点から言うと、禁酒するべきです!

フリッケン
彼はモニトーの南門を守っており、長年この仕事をしているにもかかわらず、鋭い目をしています。フリッケンは、ベア司令部の1人です。議論好きですが、自分の仕事もしっかりこなす、とても良い人ですよ。

テンプラー
テンプラーはベア司令部の高潔な騎士で、しばしばトーナメントでも勝利しています。また、彼はゴブリンの専門家でもあります。

リディア
彼女はモニトーの騎士が試験を突破した時や、何かしら困難な冒険を達成した時に刺青を入れてくれます。
ウルフ司令部

ブレンダン
ブレンダンはウルフ司令部のリーダーです。彼は狡猾な戦士で、聡明な戦略家、ちょっとした悪党でもあります。彼は自分の事を女好きだと思っており、それを弁明しないわけでもありません。


ルシラ
ルシラは酒場の主人です。本当のことをお話しますと、彼女は浮気者です。悪意があって言っているのではありません。彼女は良い心の持ち主ですよ。

レンフリー
レンフリーは非常に変わった人です。彼は火葬炉を扱い、町の葬儀屋をしています。彼は愉快な人ですが、自分の仕事を楽しんでいます。


クライグ
クライグは戦士でしたが、以前に戦いで腕を負傷してしまいました。今では町の配給係をしています。彼は未だに戦っていた頃の場所をよく訪れています。一人で長い時間散歩をしていますね。

セリア
セリアはモニトーの町の毛皮屋であり、皮なめし工であり、仕立屋です。彼女は時折、町を出入りする罠猟師から毛皮を買っています。セリアは働き者で、現実的な女性ですよ。

シュメド
シュメドは兵士でしたが、早いうちに引退し、今では騎士の試験を管理しています。ダンジョン自体が騎士の試験なのです。その仕事に関しては、彼は良い人物ですよ
レオパルド司令部

マーステン
マーステンはレオパルド司令部の司令官です。やや小柄かもしれませんが、サーペントアイルでも他にいないくらい粘り強い戦士です。彼は荒っぽくて頑強ですが、社交的ですよ。

スペクター
とても知性的な、レオパルド司令部の一員です。彼は町の出納官で、家には非常に沢山の本をコレクションしています。彼は不眠症に苦しんでおり、胃腸も神経質です。彼が眠れない時には私の所に来るので、特別な薬を処方しております。彼は泥棒のことで悩んでいるのではと思います。スペクターは町の出納官ですから、お金が合わないと彼が疑われることになります。

スタンダール
スタンダールは町の武器屋であり鍛冶屋です。彼は誉れ高い戦士で、熟練の職人です。武器や防具を売ってくれますよ。

アンドラル
アンドラルは戦士ではありません。戦いに関しては、彼はみじめなものだったと聞いているので、それはよいのです。その代わりに、彼は芸術家です。多くの騎士達が彼に自身の石像の製作を依頼しています。


シャザナ
シャザナは戦闘技術の教官であり、レオパルド司令部の騎士です。いずれ、彼女はモニトーのチャンピオンナイトになるのでは、と言われています。とてもお似合いだと思いますよ!



奇妙なアイテム

・松ぼっくり
これは松ぼっくりね!普通は、この近郊では見つからないものです。北にある大森林の松の木から取れます。

・月絹のストッキング
素敵のストッキングね!私は普通の女なので、こんな物は履いたことがありません。おそらく、モニトーの女性のほとんどが同じでしょうね。彼女らは皆が騎士ですから!ブレンダンに聞いてみると良いでしょう。彼はとても、オホン、町の外から来た女性に経験がありますから。

・骨壷
ええ、これは葬式用の骨壷のようですね。私達の町では遺体を火葬して、遺灰をこのような壷に入れる風習があります。たしか…キャラディンが祖父の遺灰を失くして怒っていました。この壷の中身は、それなのではないでしょうか。

・器具
この奇妙な器具は、私が見たことのある物で、似ているものはありませんね。石像の一種なのか、それとも魔法の道具かしら?ファウンであれば、このような石像のことが分かるでしょう。そしてムーンシェイドは魔術師の町です。そこに行って尋ねてみるのが良いでしょう。

・軽石
この類の石は、この辺りでは見かけませんね。クライグに聞いてみれば、何かの助けになるかもしれません…。 彼は散歩が好きで、たまに奇妙な石や植物を見つけてきます。時々、私にマンドレイクの値を持って来てくれるんですよ。

・失くした指輪
魔法の力は無いようですが、見るからに特別な指輪のようですね。ルシラなら、私よりもこういった装飾品に興味があると思います。より詳しく教えてくれることでしょう。

・毛皮の帽子
この町のセリアは革なめし工であり毛皮屋です。この帽子は彼女の仕事ではないでしょうか。

・スリッパ
きっと、この町には所有者はいないでしょう。配給係のクライグならば、誰がこのようなスリッパを売ったのか知っているかもしれません。

・胸当て
そのことは、武器屋のスタンダールに聞くと良いでしょう。

・青い卵
ある種の鳥の卵のようですね。殻は厚いですが、そこまで堅くはありません。この殻は雛を寒さから守るためのものでしょうか。私は、北に住む鳥の卵ではないかと思います。

・奇妙なヘアブラシ
そんな物を持って来ないで!知りたいのだったら、テンプラーに尋ねてください… でも、もう二度と持って来ないで!

・ワインのボトル
シモンは宿屋で酒場をやっています。珍しい飲物については、この町の誰よりも彼が詳しいですよ。

・奇妙なコイン
これは別の町のコインですね。きっと、スペクターなら分かるでしょう。彼は町の出納官で、他所のコインをモニトーの良質なコインと両替していますから。

・血塗られた手
これは野戦で失われたもののようですね。誰であれ、失った者は生きてはいないでしょう。腐敗の兆候は無いようなので、ごく最近のものでしょう…。レンフリーに、最近このような怪我をした死体を見なかったか聞いてみると良いでしょう。

・普通の盾
この盾は、この町の誰もが持っています。緑と白はモニトーと戦士の色です。誰か盾を失くしていないか聞いてみると良いでしょう。

・輝く石
この輝く石は、どこか別の自然界ではない場所のものですね。こういった石は、ここれでは見たことがありません。 私は、この石から並外れた力を感じます。信じられないエネルギー…隠された能力を…。

・網タイツ
この町にはブレンダンという騎士がいます。恐らく、彼はこういった物を女性から脱がす経験が私よりも多いのではないでしょうか。







「あ、あのー…そろそろ、どうでしょうか…?」

セリア
「出来上がっているわ」


「やった!狼のマントだ!」

シャミノ
「これは素晴らしいな、アバタール!」




「なかなかカッコいいな!これで、俺もこの町の騎士となったわけだ」


「さて、準備が整ったから祝宴会場へ向かうか。この通りにある建物かな?」




「おお、すっかり準備ができている!皆が勢揃いだ…!」




ロード・マーステン
「主賓が来たようだ」

フリッケン
「ハーンナはどこだ?」


「いやいや、皆さん、遅れてしまって申し訳ない」

ロード・マーステン
「どうぞ座ってくれ、アバタール」


「皆に囲まれてる席だ。今日は本当に俺が主役の祝宴なんだな」

ロード・マーステン
「騎士試験の合格おめでとう。そなたは戦士の精鋭部隊に加わるに相応しいことを証明した。そなたの名誉を祝し、モニトー司令部の全代表は、この祝宴会で賛辞を送ろう」

ロード・マーステン
「ベア司令部」

キャラディン
「この地で最も強い戦士であるベア司令部を代表し、おまえを祝宴会に歓迎しよう」

フリッケン
「ようこそ!」

テンプラー
「いよっ、ベア!」

ルーサー
「ヒュー!ヒュー!」


「これがベアの連中か。最初に町に入る時に会った門番のフリッケンも、実は結構偉い奴だったんだな」

ロード・マーステン
「ウルフ司令部」

ブレンダン
「ベアとは違って、粗野な腕力でなく機知を好むウルフのリーダーとして、私も君が騎士の位につくことを同じく歓迎しよう。私の司令部に組み込まれたのだから、もっと君のことをよく知りたいものだ」

セリア
「戦士よ、歓迎します」

クライグ
「ウルフ!」

ルシラ
「彼は好みのタイプだわ」


「俺が所属するウルフ司令部の連中か…。リーダーの一言からしても、ベアとウルフは、あまり仲が良くないみたいだな…」

ロード・マーステン
「そして私は、モニターの領主として、そしてレオパルドのリーダーとして歓迎する」

スペクター
「万歳!」

シャザナ
「レオパルド!」

ロード・マーステン
「ルシラがこの祝宴の準備をしてくれた。メインディッシュには、そなたが騎士の試験で倒した狼の肉が使われている。 さあ、食べようではないか。そして、この新たな騎士と交流を深めよう」


「こいつはご馳走だな!いただきまっす!」

ロード・マーステン
「さあ、食べよう」

ルーサー
「ルシラ、早くしろ!」

セリア
「このナイフは切れ味が悪いわ…」


「むぐむぐ…今のうちに、食えるだけ食っておかねば…」

フリッケン
「アバタールよ、騎士の試験はどうだった?何か辛かったことはあったか?」

ルーサー
「おうおう、大したことないぜ。結局のところ生き残ってるんだからな、フリッケン!」

フリッケン
「あの無骨者のことは気にするな。ダンジョンの中で、どこが最も難しかった?」


「ん?そうだな…まあ、色々とアクシデントはあったが、まずは最初の大爆発だ。あれは死ぬかと思ったぞ」

フリッケン
「あれを避けるのは簡単なことだろう」

ルーサー
「きっと、おまえは早く歩いてなかったんだな。遅れてしまうと、爆発に巻き込まれちまうからな」

フリッケン
「アバタールよ、ここにいる者は皆が戦士だ。大げさな話で我らの気を引こうなどとする必要は無いぞ」


「知ってれば回避できるが、知らなかったら即死するような罠じゃないか。全然大げさじゃないぞ」

フリッケン
「他には何か見た物は?」


「他には…あの見えない兵士だな。突然現れて俺を殺そうとしてきた。騎士の試験とは無関係かもしれないが、誰か知ってる者はいないか?」

フリッケン
「おお、それはきっと見間違いじゃないか?」

テンプラー
「おそらく、暗闇の中で混乱して、そのような敵がいたと思い込んでいるんだろう」


「え?いやいや、確かに戦ったんだよ。何者かに依頼されたような書簡だって…」

ルーサー
「こいつの話を聞いてみろよ、シャザナ。きっと、おまえの気を引きたいんじゃないのか?」

フリッケン
「静かにしろ、ルーサー。何か妙なことが起こっているようだ。他に何を見たか話してくれ」


「まあ、あれは無理も無いか…。あとはグレムリンだな。あいつにも殺されかけた。最初の部屋に、あんな強敵が配置するだなんて意地が悪いぜ」

フリッケン
「グレムリンだって?アバタールよ、我らの気を引こうとしているのかな。騎士の試験にグレムリンなどいないはずだぞ!本当のことなのか?」


「…?ほ、本当だよ。突然グレムリンが現れたんだ」

フリッケン
「騎士達よ、聞いたか?我らの新たな戦士は、恐ろしい経験をしたようだ…」

スペクター
「それらの全ては説明がつく事のように思う」

フリッケン
「いや、スペクターよ、あんたは間違っていると思う!他に何かダンジョンで見たか?」


「あとは…サイクロプスだな。あいつはグレムリン以上の強敵だったぜ。逃げたけど…」

フリッケン
「アバタールが何と言ったか聞こえたか?騎士の試験の中に、魔法の獣が居たということか!」


「魔法…確かに、あいつらは暗闇の中から突然現れた。まるで魔法で召喚されたかのように…」

ブレンダン
「このことはシュメドに聞かなくてはならないな。我らのダンジョンは厳密に戦いの技術を試験する場だ。魔法は許されん!」


「あ、いや…そのシュメドはですね…」

フリッケン
「何かの間違いに違いないな…」

ロード・マーステン
「明日、私がシュメドに聞いてみよう。この騎士が言うことの半分が本当ならば、管理者として職務怠慢だからな」


「シュメドは今、デュプレのバックパックの中に入っていると言うか、何と言うか…。もう、お話ができない状態でして…」

フリッケン
「アバタールよ、騎士の試験で、おまえに起こったことについては謝ろう。こいつはひどい侮辱だ!」


「ん…?向こうから駆けてくるのは…ハーンナか?」




ハーンナ
「恐ろしいことが起こったわ!」


「どうしたんだ?」

ハーンナ
「娘のキャントラがいなくなったの!どこを探し回っても見当たらないわ。警備隊を派遣して!」

テンプラー
「またゴブリンどもが来たか!」


「なんだって!キャントラが…!」

テンプラー
「すまない、ハーンナ。しかし、ゴブリンにさらわれたのならば、もう彼女の命は無い。奴らには慈悲や良心といったものが1オンスも無いからな」

ハーンナ
「でも、これはゴブリンの仕業じゃないわ!」

ブレンダン
「あなたは、このような出来事について知らないだろう。これはゴブリンの仕業で間違いない。奴らは町の郊外であなたの夫を殺し、死体すら残さなかったんだ!」

ハーンナ
「ああ、キャントラ!」


「夫に続いて一人娘まで…!なんということだ…」

セリア
「なんて哀れな!」

キャラディン
「ゴブリンどもを殺せ!」

ハーンナ
「キャントラを探さないと!」

セリア
「泣かないで」

テンプラー
「ロード・マーステン…モニトーのリーダーを前にして僭越ですが、重要なお話があります」

シャザナ
「休まなくていいのか、テンプラー?おまえは傷を負ってから、まだ間もないんだぞ」

テンプラー
「大丈夫だ、シャザナ。それに、私の意見を述べないことには休めないさ」


「このテンプラーという男…以前にゴブリンに襲われて全滅した警備隊の、ただ1人の生き残りだという話だな」

ロード・マーステン
「ならば戦士よ、そなたの考えを申してみよ」

テンプラー
「ご存知のとおり、私はゴブリンに奇襲された、アストリドがさらわれた時の警備隊の唯一の生き残りです。ゴブリンは我々を待ち構えていたのです!これは偶然ではありません。ロード・マーステン、我らの中に裏切者がいます」

ルーサー
「スパイだと、クソッたれ!」


「ほ…本当か!?」

ブレンダン
「テンプラーは正しい」

ルシラ
「どうすればいいの?」

スペクター
「待て、待て…。モニトーに裏切者がいるなどと、推論の域を出ないと私は考える。このテーブルには誰もゴブリンのスパイだなどと疑うべき者はいないだろう」

ルーサー
「いや、いるぜ!」

シャザナ
「座れ、ルーサー!」


「なんか険悪な雰囲気になってきたな…」

ルーサー
「聞いてくれ、騎士達よ。この混乱を解決するのに魔法使いは要らん。我々の中で、奇妙な行動を秘密裏にしており、騎士の義務からも逃げている者は誰か?」

ルーサー
「それは、こいつだ!クライグ!」

クライグ
「ふざけるな、ルーサー!」


「クライグ?確か道具屋をやっている奴か…。俺と同じウルフ司令部の所属だ」

クライグ
「私は、おまえの侮辱には疲れ果てているんだ!おまえの方が裏切者だろう!」

ルーサー
「話し合わねばならんようだな!」

クライグ
「こ…こっちに来るな!」


「お…おいおい、こんな所で…。というか、俺の祝宴会なのに…」

スペクター
「見苦しいな…」

シャザナ
「止めろ!彼から離れろ、ルーサー」

ルーサー
「すっこんでろ、このアマ…」

シャザナ
「あたしに指図するな!」

クライグ
「あいつを止めてくれ!」

シャザナ
「彼から離れろ、ルーサー!」

ルーサー
「やってみろ!」


「お…俺の祝宴会…」




キャラディン
「やっちまえ、ルーサー!」

ブレンダン
「目を潰してやれ、シャザナ!」


「ひ、人の後で殺し合いをしないでくれ…!」

スペクター
「止めるように言ってください」

ロード・マーステン
「止めよ!」


「お…収まった…」

ロード・マーステン
「武器を降ろせ、騎士達よ!このような戦いはリスト・フィールドで行うものであり、祝宴会場で行うものではない。そなたの行いは祝典を妨害するものだ。皆の熱を冷ますため、この祝宴は閉会とする。アバタールよ、ハーンナに娘のことを聞いてやってくれんか?そなたなら、何かしら洞察してくれるかもしれん」

シャザナ
「覚えておけ…」

ルーサー
「臆病者め」


「最悪な雰囲気で俺の祝宴会が終わってしまった…。何でこんなことに…」


「とりあえず、残った料理をバックパックに詰めておくか。これだけあれば、しばらくは持つだろう…」




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