「さて、そろそろ騎士の試験とやらを受けに行こう。町から出て北に進めとか言っていたな」
「おお、この古い道がサーペント主幹道路とかいうやつだな。ブリタニアができる以前の古代サーペント文明の遺産か…」
「細い道はモニトーの騎士達が建設したとか言っていたっけ。えーと、ここを北に進んで西に曲がると…」
「お、小屋があった。ここかな?」
シュメド
「俺の名前はシュメド。モニトーの騎士だ…」
「やあ、ここが騎士試験の会場かい?」
シュメド
「俺は騎士の試験を担当する騎士だ。
試験はここで行われる。あの鍵のかかった扉の向こうでな」
「試験はどんな内容なんだ?」
シュメド
「全てのモニトー人は、騎士道を授かるために試験を通過しなくてはならない。騎士の試験とは、勇敢なる心、明敏な精神、そして強い武力を持つ者のみが通過できる挑戦である。おまえの力、俊敏さ、勇気、そして知恵を試すことができるよう、特別に造られているのだ」
「(大層なことを言っているが、キャントラみたいな女の子や、スペクターみたいな官僚も受ける試験だから、大したことはないだろう」
シュメド
「もし試験を完遂したならば、中で見つけた書簡に書いてある言葉に従うのだ。その時、おまえの象形動物が現れるであろう。それを殺し、町に持ち帰るのだ。セリアがその毛皮を使ってマントを作ってくれるであろう。ルシラはその肉を料理してくれる。おまえの名誉のため、全ての騎士が祝宴を開いてくれるであろう…試験を通過すればな」
「なに?動物を殺して…持ち帰る…?分かった、覚えておこう」
シュメド
「騎士道の試験を受けて、自身の勇気を試したいか?」
「もちろんだ!はちきれんばかりの勇気さ!」
シュメド
「では、願わくば合言葉をお聞かせ願おうか」
「えーと、確か…『勇気は生命の魂なり』」
シュメド
「その通り!それを成し遂げたのならば、おまえがモニトーの騎士となるに値すると、皆が知ることとなろう。おまえの友人には、ここで待っていてもらおう」
デュプレ
「町の酒場で待たないか?」
シャミノ
「ダメに決まっているだろう。もちろんさ。あんたをここで忠実に待っているよ、アバタール」
シュメド
「それでは、おまえの荷物を預かり、ここで安全に補完する。モニトーの騎士の試験では、身に纏うことが許されるのはレザーアーマーのみで、メイス以外の武器の携帯は認めない」
「メイスとレザーアーマーのみか…。武器はともかく、防具はちょっと不安だな…」
シュメド
「ついて来い…
真っ直ぐに行くんだ…」
「この洞窟の中が試験会場か…。よし、数々の修羅場を潜り抜けたアバタールの実力を見せてやろう」
ということで、騎士の試験が始まった。 仲間は連れずに、メイスとレザーアーマーだけを持った状態で挑まなくてはならないというルールだ。 入口から通路を少し進むと、突然背後から爆炎が迫って来る。 開始早々に派手なお出迎えだ。 キャラディンもこの爆発についてのヒントを教えてくれたが、立ち止まると即死することとなる。 |
次の部屋に入ると、数体のグレムリンが出現した。 |
手に入れた鍵を使って先に進むと、続いては高い台座の上に鍵が置かれているのが見える。周囲には岩が散らばっているため、これを上手く積み上げて上に登ることで、台座に届くようになる。 岩をどけると蛇が出現するが、これはメイスでも十分に勝てる相手である。 |
先に進むと、今度は背後から突然サイクロプスが出現する。 グレムリンよりも強く、到底メイスなどで戦える相手ではないので一目散に逃げ出した。 |
なお、モンクから貰った砂時計のおかげで、アバタールは戦闘不能となっても即復活する。 最初のイベントで登場したモンク僧カルナクスが出迎えてくれて、その後すぐに戦闘不能となった地点へと戻ることになる。 このことに対するペナルティは、今のところは無い模様だ。 |
基本的には、行く手を塞ぐ扉を開くための鍵がダンジョンのどこかに隠されており、それを見つけつつ先に進むといった構造だ。 しかし、前述のように仕掛けられたトラップは、かなり致命的な物が多い。 モニトーの町では、皆が簡単な試験だと言っていたが、先ほどのサイクロプスなどを含め、明らかに殺しにかかっている難易度である。 |
扉を開きつつ奥まで進んで行くと、鉤爪と巻物が置かれているのを見つけた。 巻物は、管理人シュメドが書いたもので、この爪を手に取って自身に突き立て血を流すように書かれている。 |
さらに進むと、今度は謎の兵士が突如として出現した。 グレムリンやサイクロプスなどと同様に、魔法で召喚されたかのような現れ方である。 相変わらずレザーアーマーとメイスでは全然歯が立たないため、何度も死にながら戦うことになった。 |
苦労してこの兵士を倒し、死体を調べてみると書簡を持っていた。 内容は以下の通り。 『支払は済ませた。十分にな。契約を遂行するのだ。 簡単な任務に大金を支払うのは愚か者のみ…そして私は愚かではない。おまえを選んだのは、私が今使える者の中で、おまえが最も優れた武器であるからだということを忘れるな。 失敗するな、アバタールは簡単な相手でない。おそらく、おまえがこれまでに戦った者の中で最も手強いだろう。 アバタールを始末せよ。この書は破棄せよ。一切の証拠を残すのではない。 X』 なんと、アバタールに対して明確な殺意を持った者からの刺客のようである。 この試験、何かが仕組まれているのか…? |
壁の隠し通路から進んだ先にある部屋が、このダンジョンの終着点であり、そこには骨壷が置かれていた。 隣にある巻物は、またしてもシュメドが書いたものであった。 騎士となるには、この古のゴブリン王グルノルディアの遺灰に自身の血を混ぜるのだ、書かれている。 そうすることで、鍵を持った象形動物が現れるのだとか…。 |
書かれている通り、先ほど見つけた鉤爪を自分自身に使用すると、爪に血が付着した。 そして、それを置かれている骨壷に使うと…なんと、突如として狼が出現した。 この狼を倒すと、死骸からは狼の肉と、外に出るための鍵を入手した。 |
「ふう、これで試験は完了かな?シュメドから言われた通り、この狼の死骸は町まで持って行くか…」
「それにしても、これのどこが簡単な試験なんだ…。文字通り、命がいくつあっても足りない程の難関試験じゃないか。あとでロード・マーステンに文句を言ってやろう」
「おーい、シュメド!開けてくれ。試験が終わったぞ」
「まったく、苦労したぞ。モニトーの騎士ってのはタフな奴ばかりなんだな」
シュメド
「理解できん。どうやって騎士の試験を生き延びたんだ?確実に死ぬように罠を仕掛けたというのに!」
「…ん?なんだって…?」
シュメド
「こんなことはしたくなかったんだ。あの女が俺をそそのかして、おまえを殺すようにしむけたんだ!だが、こうなってしまっては彼女を裏切ることはできない…」
「お、おい…!ちょっと待て!どういうことだ…!?」
なんと、シュメドは剣を抜きアバタールに襲い掛かってきた! 話は通じず、一方的に攻撃をしてくるため、こちらも応戦せざるを得ない。 仕方が無いので、遺灰のあった部屋まで引き返し、ここにある体力回復の効果がある噴水を飲みながら戦った。 シュメドは強力な装備を身に付けているため、かなり手強かったものの、苦戦の末これに勝利する。 しかし、結果として騎士の試験の管理人を殺してしまったことになる…。 |