Ultima Savage Empire
08 グレートメサの宝珠


ここらで、アバタールとトリオロがレベル8となり、ラフキンとジミーがレベル7、アイエラもレベル6と、どんどんレベルアップしていく。
まあ、大して強くならないけどね。

さて、続いてはバラッブ族のバラカイの息子の病気を治すため、特効薬となる植物のあるグレート・メサを目指してジャングルを彷徨った。
グレート・メサは、バラッブ族の集落の北にある丘のことなのだが、現在では登る道が無くなっていると言われている。
実際、周囲を回っても登り口は見つからないし、隣接しているメサからも、このように巨大な木に遮られている。



空を飛ぶ方法は無いので、どうしても、ここから進んで行かなくてはならない。
ここは、あからさまに怪しいこの木を何とかする必要がありそうだ。
どうするかと言うと、ラフキン教授のラボにあった、ファイアーアクスを用意します。
ファイアーアクスとは、災害現場などで消防用に使われる斧のことらしいです。
とはいえ、ラボに消火器があるのは分かるけど、なぜ斧まで備えてあるのかは甚だ疑問だ。


で、この斧で巨木を切り倒す!



すると、倒れた木が橋代わりになって、向こう側まで行けるってわけさ!
こんな簡単に巨木を切り倒すアバタールは、まこと超人です。


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そんなワケで、俺は命知らずな4人の野郎共とアイエラを連れて、病気に良く効く 植物ってのを探した。
まったく、こんな事ばかりしていると、しまいに俺は便利屋を開業できてしまいそうだ。
本当、損な生き方しかできない性分だと思うぜ。

ようやく辿り着いたグレート・メサって所だが、名前に反してグレートな広さではなかった。
こりゃ、スモールとまではいかないが、せいぜいミディアムといったとこだろう。まあ何にせよ、探索は早く済みそうで助かる。

それにしても、万病に効く植物ってのは、いったい何て名前なんだい?
…と、俺は、身近にいる自然史学者の大先生にお尋ねしてみた。
しかし、ラフキンの奴は言葉を濁すばかりで、ハッキリと答えやがらない。
それでも俺がしつこく聞き立てると、とうとう怒り出してしまった。
俺は薄ら笑いを浮かべつつ、答えられない質問をしたことを謝る。
まあ、この間の火山での仕返しってやつだ。

その時、突然ジミーの小僧が叫び声を上げた。
声に反応し、全員が一斉に戦闘体制につく。
ジミーの小僧の指差す方に目をやると、そこには巨大な緑色の物体が見える。
花か何かのように見えるが、よくよく見ると、長い触手のような物を何本も鞭打って、こちらに襲い掛かろうとしているじゃないか。



まあ、見た目はちょっとばかりグロテスクだが、俺はこの手の奴はブリタニアで見慣れている。
そんなに難しい相手じゃないさ、とアイエラを安心させた後、冷静に戦闘開始の号令をした。
すぐさま、シャムルーが触手を斬り落とし、トリオロも器用に矢を当てていく。
俺は、もうマスターレベルと言うやつになっていたので、戦いはこいつらに任せて、後方で一服しながら眺めていることにした。

ところで、こいつは自然史の中では、どんな位置付けの植物なんだい?
と、横でライフルを構えているラフキン教授にお尋ねしたら、また怒り出した。
まったく、チョットからかっただけで、すぐこれだ。

いつの間にか戦いは終わっていたみたいで、トリオロが植物の根っこを掘り起こして俺の所に持ってきた。
どうやら、これが例の薬になるってことらしい。
確かにイキのいい花だったが、この根が万病に効く薬だってのは、ちょっとばかし無理がありゃしないか?
こんな毒々しい花の根っこなんか飲ませたら、逆に命を落としかねないぜ。

しかし、バラッブ族の村に戻って族長のバラカイの旦那に根っこを渡すと、そこから薬を煎じて、隣で横たわっている哀れな坊やに飲ませ始めたんだ。
するとどうだ、高熱にうなされて虫の息だった坊やが意識を取り戻して、俺達にお礼を言い始めるじゃないか。



いくらなんでも回復が早すぎやしないか、と俺達はこっそり囁き合った。
俺はふと、そのうち坊やから根っこが生えてきて、次第にあの植物になっていくんじゃないか、なんてB級映画のような展開を想像して気味が悪くなったもん さ。



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ということで、これでバラッブ族も連合に加わってくれました。



会話もできなかったナカイ少年は、一瞬で元気になりました。
回復力ありすぎ!


続いて、先ほどの植物の生えていた場所から少し北に行くと、何かの台座のようなものが置かれていた。
見ると、ジェムの台座とある。



以前、ナフアトラの囚われのシャーマン・ワシュテパクが、古の都コトルについて話していたのを思い出した。
古の都の入口を見つけるには、このグレート・メサにある装置に巨大なジェムを置いて、そこに太陽の光を当てよ……などと言っていた。
おそらく、この台座のことを指しているのだろう。
そして、鍵となる巨大なジェムはアイエラが持っている。

彼女によると、この巨大なジェムはバカデカ・ダーデンがナフアトラから盗んだもので、アイエラの気を惹くためにプレゼントしたものらしい。
でも、彼女はプレゼントはしっかり貰ったものの、ダーデンの求愛は拒否したとのこと。女って怖いですね。


今は太陽も出ていて条件も揃っているので、この台座にジェムをセットしてみる。
すると……






ジェムに当たった太陽の光が屈折し、一点に集中する。
そして、この光が当たった地面から、階段が現れた……!
これこそが古の都市コトルの入口……こんな仕掛けになっていたのか……!

地下都市コトルと言えば、あのジパクトリオトルことドクター・スペクターが、無敵のフォースフィールドを手に入れた場所だ。
ナフアトラの先王を再び王位に戻して連合に加入してもらうためには、この地下都市を探索して、スペクターの力の謎を解明する必要がありそうだ。





コトルに行く前に、この地に暮らすもう1つの部族、サックラー族の頼み事を片付けておく。
彼らの頼みは、薬として重宝している木の実の成る木の周辺に、サンダラー(雷トカゲ)が現れるので、退治してほしいということである。
名前からして嫌な予感しかしないが、とにかく行ってみるとしよう。
ついでに、ここでシャムルと別れ、代わりにサックラー族の集落でリザードマン戦士のキススタアを加えた。

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そんなワケで、俺は命知らずの4人の野郎共とアイエラを連れて、そのサンダラー とかいう奴の退治に向かった。
新しく加わったキススタアは、見た目も実力もクールなもので、俺の次くらいに頼れる奴だ。



目的地は野を越え山を越えの遠い所にあるってんで、俺達は久々に和気藹々と喋くりながら、レクリエーション気分でゆっくり歩くことにした。
ところでサンダラーって奴は一体何者なんだい?と、俺はキススタアの奴に尋ねてみた。
しかし、この緑色のクールガイは、しゃがれた声で『巨大なトカゲ』としか答えやがらない。
それじゃあ、そいつを退治した後は、お前さんがサンダラーと名乗ってもいいぜ、と返してやっても、それ以降会話は弾まないときたもんだ。
やれやれ、俺が元の世界に帰る前に、こいつにジョークの2,3くらい教えてやらないとな。

この地域にはミルミデックスの蟻野郎がウジャウジャ棲息しているらしく、ふと気付くと忍び寄られて尻をカジられてる、なんてことがザラにある。
まったく、ラフキンのラボに殺虫スプレーがなかったのが残念でならないところだ。
だが、俺達のフォーメーションの前では、こいつらは所詮のところ蟻ンコに過ぎない。ちょっと頑丈で凶悪な暴れん坊だが、まだまだカワイイもんさ。
そう、サンダラーの奴に比べれば……!

俺達が怪しく発光する緑色のフルーツの木を掻き分けてジャングルの奥に進むと、やっこさんが大アクビをしてる姿を見つけた。



おいおい!こりゃあ、とんでもないサンダラーだ!
こいつはT・レックスって言うんだぜ!
村に帰ったら、恐竜図鑑でも読んで勉強しなって、キススタアの奴に言ってやったね。

俺はアバタールと呼ばれているだけあって、過去にはドラゴンやデーモン、ジャイアント、なんて強敵達とも戦ってきたが、こいつにだけは勝てる気がしない。
人間の力なんかじゃ、カスリ傷ひとつだって付けられやしないだろう。
アイエラは、俺がこいつを槍や剣で仕留めることを期待しているみたいだが、そりゃ酷ってもんだ。

俺は注意深く周囲を見回すと、奴の頭上の崖の上に巨大な岩があるのが目に付き、すぐにピンときた。
あの岩を上から突き落としてやれば、このサンダラーもただじゃ済まないだろうってね。
以前にエテ公の山で滝を塞き止めたのと同じ要領で、俺はラフキンお手製のグレネードボムを岩陰に投げつけて、爆風で岩を落としてみることにした。

え?グレネードボムを、直接T・レックスに喰らわしてみたらどうかって?
こいつが、何故か効かないんだ。
滝を塞き止めるような巨大な岩も吹っ飛ばせるのに、何故かT・レックスの奴には傷1つ付けられないんだ。
俺は、ラフキンの火薬の調合に問題があるんじゃないかと思ってるんだが、奴は頑として自分の非を認めない。
やれやれ、年をとるってのはイヤなもんだね。

まあ、そんな事はどうでもいい。
俺はグレネードに点火して、お得意の遠投でもって崖の上に放り投げた。
そして数秒後に、激しい爆音が聞こえたかと思うと、T・レックスは岩で頭をしこたま打ち付けられてオダブツってワケさ。



今度ばかりは、アイエラも俺の事を見直したんじゃないか?
だけど、このグレネードボムってのは、原住民の造った土器に火薬を入れて栓をしただけの代物だ。
そんな危なっかしい物を俺の背中のバックパックに何個も詰めているってのは、少しゾッとするもんだ。



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さて、長くなりましたが、見事にサンダラーことティラノサウルスを倒し、サックラー族が連合に加わりました。



さて、これでナフアトラ族を残して全ての部族が連合に加わったことになる。
いよいよ、この谷での冒険もクライマックスに近づいてきたようだ。


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