The Bard's Tale プレイ記録 01 キャラメイクなど

バーズテイルは、種族と職業を選んで作成したキャラクターで6人パーティーを組み冒険をするという、ウィザードリィとほぼ同様のスタイルで、各職業の基本的な役割などもほぼ同じです。
ここを読んでいる人の大部分はウィザードリィをよく知っていると思いますので、そちらと比較して簡単に説明します。



種族

人間、エルフ、ドワーフ、ホビット、ハーフエルフ、ハーフオーク、ノームの7種族から選択。
種族を選ぶと能力値がランダムで決定され、続いてその職業が就くことのできる職業を選ぶ。
種族特性はウィザードリィとほぼ同じですが、種族によっては選択できない職業があります。



職業

以下の10種類があります。

ウォーリア

ウィズで言うところのファイター。ほとんどの武器防具が装備できる。レベルが上がると攻撃回数が増えていく。
(全種族選択可)

パラディン

多くの武器防具が装備できる他、魔法に対する抵抗力が強いという特性を持つ。ウィズのロードと違って魔法は使えない。
(人間、エルフ、ドワーフ)

ローグ

いわゆる盗賊。宝箱や罠の開錠をする他、戦闘中に隠れることができる。意地でもウィズと同じ名称の職業にはしないようだ。
(全種族選択可)

バード

名前のとおり、このゲームの主人公的職業である吟遊詩人。様々な効果がある楽曲の演奏ができる。かつては戦士だったという設定らしく、多くの武器防具も装備できる万能職業。
(人間、エルフ、ドワーフ、ホビット、ハーフエルフ)

ハンター

ほとんどの武器を装備でき、敵を一撃で倒すクリティカルの能力を持つ暗殺者。ウィズで言うところのニンジャ。
(人間、ドワーフ、ハーフオーク、ノーム)

モンク

素手で戦うことを得意とする武闘家。
武器も装備できるが、レベルが上がると何も装備しない方が強くなるという、こちらもニンジャ的な職業。
(ハーフオーク以外)

カンジュラー

物質系の魔法を操る術師。炎、光、回復などの呪文を使う。メイジとプリーストを足したような職業。
(ドワーフ以外)

マジシャン

精神の力で魔法を使う術師。補助呪文が多く、序盤では攻撃・回復の呪文は使えない。メイジとプリーストの大事な部分を取ったような職業。
(ドワーフ以外)

ソーサラー

幻影系の魔法を使う術師。最初のキャラメイクでは作ることができず、レベルを上げて転職しないと就くことができない。
(ドワーフ以外)
 
ウィザード

ソーサラーと同じく、転職をしないと就くことができない。死者や悪魔を操る呪文を使う。
(ドワーフ以外)


…と、いったところ。
なお、この職業ポートレートは固定のもので、キャラクターのステータス画面を開くと、もれなく上の写真の顔が出てきます。
キャラメイクでは性別の設定はないけれど、言うまでもなく全員がおっさんだということである。
こいつは命懸けの危険な冒険、女子供の出る幕じゃねえんだ。








さて、それではキャラメイク。
ゲーム中はギルドで自由にメンバー入れ替えができるようだけど、とりあえずメインとなる6人だけを作成する。
ステータスはランダムで決まるので、良い数値がでるまで粘った。

名前

種族

職業

St(力)

IQ(知)

Dx(速)

Cn(体)

Lk(運)

HP

SP

KARNEY(カーネイ)

ドワーフ

ウォーリア

18

12

14

17

10

29

0

WEYLIN(ウェイリン)

エルフ

パラディン

15

15

14

12

11

26

0

BOWDEN(ボーデン)

ハーフオーク

ハンター

18

10

14

17

10

29

0

TALIESIN(タリーシン)

人間

バード

17

13

14

15

11

28

0

MORFRAN(モーフラン)

ハーフエルフ

マジシャン

16

15

14

14

11

29

10

CORANN(コラン)

ノーム

カンジュラー

15

17

14

8

11

24

13


このゲームはケルトっぽい雰囲気なので、名前もそれっぽいのを適当に付けてみました。
なお、ウィザードリィと同じく、前列3人が直接攻撃でき、後列3人は敵の直接攻撃を受けないそうです。

パーティーは前衛に戦士系を3人、後衛に術師を2人とバード …と、いたってバランス重視の編成。
スペルリストを見ていたら、カンジュラーがレベル1から罠解除の呪文を使えるようなので、おそらくローグがいなくても大丈夫だろうと判断した。
あと、本当はハーフオークのボーデンを主人公格の職業であるバードにしたかったのだけど、この種族では就くことのできない職業だったので仕方なくハンター にした。
誰もおまえの歌なんて聞きたくないとよ。




キャラメイクを終えてパーティー編成すると、いきなりスカラブレイの町の3Dフィールドとなる。



前置きも何もなく、とにかく冒険しろということだ。
この投げ出しっぷりがたまりませんね。
開始地点はアドベンチャーギルドの前らしく、再び扉を開けてギルドに入るとパーティー編成ができるようだ。
最初はこのギルドを拠点として、少しずつ周囲を探索することになるのだろう。


とりあえずパーティーの状態を見てみると、いきなりとんでもないことに気付いた。
まず、持ち物が何もない。
作成したばかりなのだから当然なんだけど、全員が武器なし防具なしのAC10では、敵に襲われたらひとたまりもないだろう。

では、まずは商店で装備を整えるのかと思ったが、商店がどこにあるか分からない。
そもそも、誰1人としてゴールドを持っておらず、所持金はトータルで0である。
彼らは文字通り、体ひとつでスカラブレイのギルドに集ったようだ。
その心意気はよいが、さすがにこれでは冒険に出るどころではない。





もしかしたら付近の建物の中に、身支度を整えるためのゴールドをくれるような人物がいたりするのだろうか。
そう思って酒場の隣にある建物に入ってみると…



いきなりマジシャンに襲われた。
どうやら本当にこの状態から始まりのようだ。


とりあえず前列が素手で殴り、コランが唯一の攻撃呪文アークファイアの呪文を使う。
相手が貧弱なマジシャンだったからか、戦闘には1ターンで勝利して経験値とゴールドを得た。
部屋の中には何も無かったが、こうやって進めていくのであろうか…。











マッピングでもしようと準備をしていたら、またしても敵に襲われた。
このゲームはリアルタイムなので、ボーっとしていたら敵に襲われてしまうみたいだ。
相手はドワーフ4人。
先ほどと同じく素手とアークファイアで戦いに挑むが、 今回は簡単にはいかなかった。



屈強なドワーフだけあり、こちらの攻撃が当たっても一撃では倒せず、武器強化の呪文で攻撃力を上げて、ようやく何とかなるような相手であった。
そうやってモタモタしていたら、AC10のパーティーは攻撃を受けまくって大ダメージを負う。
何とか撃退することはできたが、ここでまたしても大変なことに気付いた。


そう、レベル1のパーティーでは、回復呪文が使えないのだ。
スペルリストによると、HP回復の呪文はカンジュラーの第2レベル(魔法はウィズと同じく7段階)でようやく使えるようになるため、おそらくはレベル3に なってからだ。
それまでは、ヒーラーに金を払って回復しなくてはならないらしい。
しかし、そのヒーラーに払う金もないし、ヒーラーがどこにあるかも分からない。
それに、金があったらまずは装備を整えたいくらいだ。
こんな最序盤で命に関わるような重症を負ってしまったら、もう詰みであろう。


そんなわけで、ここはリセットをして立て直すことにした。
思った以上にシビアな難度なので、ノーリセットとか到底無理な感じです。
装備なしのパーティーで勝てるような弱い相手が出るまで粘って、経験値とゴールドを稼がなくては、進むに進めない状況。
いったい、この冒険者達がどうやって危険な町を渡り歩いてアドベンチャーギルドまで辿り着いたのか不思議でならない。









ウロウロしていると、ようやく商店を見つけた。



ここで武器・防具・楽器などが販売されているようだ。
戦闘で得られるゴールドは、今の所で50〜100ゴールドくらいなので、1回戦闘に勝利すれば1品くらい買い揃えることができる。
ウォーアクスやヘルム、ガントレットなどの安めな装備を前衛に買い与え、ようやく少しはサマになってきた。


しかし、多少装備を整えたからと言って、探索は楽にならない。
ACが10から8になったところで、序盤の危険度はそうは変わらないのは、ウィザードリィをやったことのある方なら想像に難くないことでしょう。
しかもカティノもディオスも無し。
コボルド×6とか、バーバリアン×5とか出てきたら、まず勝てないし逃走できる確率もやけに低い。
最初に戦ったマジシャンのように、せめて2〜3体くらいの相手じゃないと、仮に戦って勝利できても先が無いのだ。


といって、勝てそうな敵だけを選んで戦っていても、ダメージは少しずつ蓄積していく。

  

SP(MP)は自然に回復しても、HPは自然に回復することはないので、回復魔法を覚えるまではヒーラーのお世話にならなくてはならない。
他の手段としては、バードの歌でバドゥール・キルンフェストという曲を戦闘中に演奏すれば全員のHPが回復するが、レベル1だとHPも1ポイントしか回復 せず、1回歌ったら喉がかれてしまう。
再び歌えるようにするには酒場で喉を潤さなくてはならないため、あまり効率的ではない。


なので序盤の回復手段は、ほぼヒーラー1択なのだが、また高額なんだこれが。
代金は、HP1につき10ゴールドで、20ポイント回復するには200ゴールドかかる。
さらに状態異常の回復には別途費用が必要となる。



敵のマジシャンによって、オールド(老化)状態にされてしまったのを治すには300ゴールド取られた。
オールドは老衰により全ステータスが1になるという状態で、自然に治癒することはない。
もちろん、死者の復活なんかは、こんな金額じゃ済まされない。
序盤で死ぬということは、もうギルドで登録し直した方が手っ取り早いということだ。







ここで、更に大変なことに気が付いた。

このゲームでは、最初のアドベンチャーギルドに入ってゲームの中断をすることによってしかセーブができないのだが、どうやら、この時にセーブデータを2回 以上ロードすると、全員の所持金が0になってしまうようなのだ。
どういうことかと言うと、普通にゲームを中断して再開する分には問題ないが、再開した後にリセットをして、もう一度中断データからやり直すと、ゴールドが 無くなっているのである。
リセット技を使うことに対するペナルティなのか、単なるバグなのか、自分のやり方が違っているのか分からないが、どうりで金の貯まりが悪いと思った。
これは後半になるにつれて大変なことになっていくんじゃないのか…。



さて、そんなこんなで、ようやく次のレベルに上がる経験値となった。
レベルを上げるには、評議会という施設に行かなくてはならないが、この建物がどこにあるのか最初全然分からなかった。
酒場や武器屋には看板がかかっているが、この評議会は他の無数にある民家と同じグラフィックなので、説明書に書いてあるヒントを見ないと到底見つかりっこ ないだろう。



必要経験値が貯まった状態で、ここに行くと次のレベルに上げてもらえる。
他にも、ソーサラー、ウィザードへの転職も、ここで行うことができるようだ。
この2つの職業の呪文は、完全に別系統なので、カンジュラー、マジシャンの呪文を全クラス覚えてから転職した方がいいだろうと思う。



レベルが2になってHPも上がり、店で売っている装備もほぼ全て買い揃えられたので、これでやっと余裕が出てきた。



ちなみに、レベル2に上がるために必要な経験値は、魔法職が1800で、その他が2000だった。
ウィズの倍くらいである。
そして、敵を5匹を倒して得られる経験値が、6人にそれぞれ50〜60と、ウィズの5分の1程度である。

ここまで来るだけで、どれだけ苦労したかが分かっていただけるでしょうか。


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