Wizadry7 プレイ記録 35.最終試練

アイス
「ルーンの石版から手に入れた髑髏の鍵で、『過去の殿堂』の扉が開いたわ」



ファロウ
「ここから更に下に降りるみたいだぜ。いったいどこまで続いてるんだろうな……?」

ルガード
「地下3階は細い迷路のようですね」

トシ
「ん?この床は……」



ファロウ
「うおっと!ワープしたぜ!」

ディージア
「こっちの通路にも同じような床があるわ」

トシ
「またワープだ!いたる場所に仕掛けられてるぞ!」

アイス
「ワープゾーンで構成されたエリアみたいね」

ルガード
「ダーンの塔にあったワープエリアとは規模が違います……これはかなりの難関ですよ」

メタル
「よし、ここが正念場だ!皆で力を合わせて突破するぞ!」

ファロウ
「おう!頑張ろうぜ!」

アイス
「今までも多くの難関を乗り越えてきたんだから、きっと今回も大丈夫よ」

ディージア
「ここまで来たら、もう怖い物なんてないわ」

ルガード
「ではトシ、複数に区画されたエリアと数多くのワープゾーンとの相関関係を網羅してマップに起こす作業は任せましたよ」

トシ
「え……?その……皆で力を合わせて……」

メタル
「さあ、行くぞ!」

トシ
「………」











ファロウ
「ひえ〜、これが全部ワープゾーンかよ……」

ディージア
「こ……これに全部入って行き先を調べるの?」

メタル
「どこがどう繋がってるか全く分からないからな……結局全部のワープに踏み込む必要がありそうだ」

ルガード
「根気の要る探索になりますね」

トシ
「最後まで持ちこたえてくれ……俺のジャーニーマップキット……!」

アイス
「いっぱい売ってるから大丈夫よ」



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ルガード
「水のエリアまであるとは……」

ファロウ
「ぶはっ!これは消耗するな……!」

メタル
「ワープゾーンで阻まれていたが、回復の泉らしきものが見える部屋があった。何とかして、そこに辿り着きたいものだな」



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ディージア
「敵もさすがに強力になってきたわ」

トシ
「それでこそ、村正を手に入れた甲斐があったってもんだ」

アイス
「ここに来て、凄い早さでレベルアップしていくわ」

ルガード
「スキルも呪文も、ここで極められそうですね」



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ファロウ
「よし……開錠っと!」

メタル
「鍵が入っていたぞ……途中にあった鉄格子で使う物か?」

ディージア
「宝箱も結構見つかるわね」

トシ
「ディバインメイルコイフとか、ディスプレサークロークとか、いい物が色々入ってたな」

アイス
「このケーキのリラは、弾くとヒールパーティーの効果があるみたいよ」

ファロウ
「へ〜、そいつは便利な楽器だな。戦闘中に回復し放題じゃねーか」

ルガード
「では、これからは私が自作のヒーリングミュージックを延々と弾き続けましょうか?」

メタル
「い……いや、それはまた今度にしような……」



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メタル
「並んだ小部屋にクリスタルが置かれている……」

アイス
「中央の床に、不思議な魔法陣が描かれてるわ。周りにはルーン文字がある……『卵』、『月』、『十字架』、『塔』、『ドラゴン』、『髑髏』、『太陽』、『星』……」

トシ
「小部屋の中のクリスタルにも同じ印が彫られてるぞ」

ファロウ
「クリスタルは全部で8つ……魔方陣のルーン文字と同じ数だ」

ルガード
「この印の付いたクリスタルに正しい順番で触れれば、何か仕掛けが作動する……ということだと思います」

ディージア
「あ、これは私にも分かるわ!クリスタルってことは、そのまま『クリスタル』の地図に書いてある内容じゃない?」

アイス
「えーと、クリスタルの地図はこれね……。
『人の心は、いかなる言語、いかなる言葉であれど、その舌により話される。すなわち、精神は意味と記号の中で生き、その一瞥の儚い理解により構成される。古き秘宝のクリスタルの珠ように、隠された知識の道として未知のベールを貫き、精神がクリスタルを記号とするよう、知覚を外へと広げる。『ドラゴン Dragon』のDは最初の言葉、そして『オベリスク Obelisk』のOが続く。『ムーン Moon』のM、『アイランド Iland』のIは『十字架 Cross』の印を示す。暗黒の領域たる『ネザー Nether』、『ナイトNight』、は『デス Death』の裏にNの文字を明らかにする。そして、『スター Star』は『アストラル Astral』のことであるので、これはA、最後に『エッグ Egg』のEとなる。かくして、幾千もの組み合わせに枝分かれしているクリスタルの一つの意味が垣間見える。かくして、汝は幾千もの面に枝分かれしている人生の一つの意味が垣間見える』」


ファロウ
「これは、特にヒネリもなく地図に書かれている通りに押していけばOKってことだな」

ディージア
「『オベリスク』を『塔』、『デス』を『髑髏』に置き換えれば、ここにあるルーン文字と一致するわ」

ルガード
「ディージアもレベルが上がって、ようやくINTが高くなってきましたね」

ディージア
「うるさい!」

メタル
「『ネザー』と『ナイト』の死(デス)……ということは、この部分は反対の意味の『太陽』ということか」

トシ
「最初にこれで、次はこれで……最後にこれだな。このルーン文字が『D・O・M・I・N・A・E』ドミナって言葉を意味しているか」

アイス
「ネイティブはドミナィって発音するのよ」

メタル
「奥の壁が開いた……!」

ファロウ
「ワープした先に階段があるぞ……どこまで続くんだ……?」

アイス
「とりあえず、この階を全部調べてから下に行くことにしましょう」



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ファロウ
「ここにも宝箱があるぜ。何が入ってるかな……と(ガチャリ)」

ルガード
「む……この見覚えのある包みは……」

トシ
「地図だ!」



メタル
「これは……『スター』の地図……!」

アイス
「これで、上のゲーリンストーンに書かれていた地図が全て揃ったわ!」

ディージア
「よーし、また私が地図に書かれた謎を解いちゃうんだから!」

ルガード
「『神秘なる星を楽園より見つめる時、汝は自身の魂を映し見る。全ての物事の深き井戸を見る。もしくは、無秩序なる混沌の渦を見る。その中では過去の記憶が未来の像に出会い、その中には全ての人間の必然的な運命がある。混沌の中から秩序を見抜け。汝を取り巻き、汝の一部である崩れ落ちる激動の世界の中から美を見抜け。他のいかなる物事からも独立していること、これこそが人類の類まれなる恵みなり。これこそが目的、意義、そして意味。全ての生命が聖なる秩序の内外で動き、その変化の激動を目撃する時、人はその目的と意味を知る。汝自身の規律を見るがごとく生命を見よ。最初は人を見よ。それを正しく見た時、間もなく一巡する。続いて、その人の下を見よ。それを正しく見た時、再び一巡する。かくして、汝は一片から謎を見出し、一片から謎を解く。かくして、汝は混沌から秩序を見出し、混沌から意味を見出す……』」

ディージア
「………」

トシ
「意味分かった?」

ファロウ
「……いや、全然」

ルガード
「かなり長い文ですね。この中に、どんな謎が隠されているのか……」

メタル
「そうか……分かったぞ……謎は全て解けた!」

アイス
「もう!?有り得ないくらい早いわ!」

メタル
「上の階にあったゲーリンの石版……あそこには地図の名前と一緒に、その地図に関わる言葉が書かれていただろう」

<南の面>
*テンプル* 人、ピラミッド、そして三日月
*スフィンクス* 卵、羽のあるキメラ、そして魔法の杖

<東の面>
*ボート* 悪魔、波の上のボート、そしてクロス
*クリプト* 髑髏、輝く宝石、そして石像

<北の面>
*サーペント* 塔、巻いた海蛇、そしてランタン
*クリスタル* キューブ、水晶玉、そして門

<西の面>
*ドラゴン* ドラゴン、宝箱、そして鍵
*スター* 石版、三体の石像、そして五つの星


トシ
「『サーペント』の所に書かれた『塔』『ランタン』ってのは、ダーンの塔で見つけたサーペントコイルを、ランタンの吊るされた崖の前で使ったことをと関係ありそうだな」

ルガード
「『スフィンクス』の所に書かれた『卵』『魔法の杖』というのは、レバスエッグから産まれたスフィンクスが、マジェスティックワンドに導いてくれたことを指しているようですね」

ファロウ
「『クリプト』は、『髑髏』の鍵と、『輝く宝石』のサンジュエル、フォーンザングの『石像』のヒントが書いてあったってことだな」

メタル
「それと同様に、『スター』の下に書かれた言葉……『石版』、『三体の像』というのが、この地図に書かれた謎に当たる部分だ」

ディージア
「石版は分かるけど、像ってフォーンザングの像のこと?あの像はガーディアの色々な場所で見たわ」

メタル
「そのフォーンザングの像が三体並ぶ場所……それはヘラゾイドの天空の町にあった、『クルセイダーの試練』だ。第一、第二の試練の像まで見てきたが、おそらくは第三の試練まであるはずだ」

アイス
「第一の試練は通過したけど、第二の試練は結局まだ通過してないのよね。像の台座にあった『サーペント』、『ピラミッド』、『十字架』……とか書かれてたスイッチを押す順番が分からなくて……」




メタル
「あれを押す順番が、ゲーリンの『石版』の中にヒントがあるということだ。その事についても、この地図に書いてある」

ディージア
「ええ〜!?どこをどう読んだら、そんなヒントが見つかるのよ?」

ファロウ
「確かに、ゲーリンの石版に書いてあった言葉は、あのスイッチと一致する物が多いけどよ……」

メタル
「文中に、『最初は人を見よ』とあるだろう。その通りに、まずはゲーリンの石版で『人』と書かれた部分を見るんだ。それはつまり……『テンプル』!」

トシ
「この長い文章の中から、そのピンポイントだけに目星を付けるのかよ……」

メタル
「その後の、『正しく見た時、間もなく一巡する』というのは、『正しい=Right=右』……つまりテンプルから石版を右回りに『一巡=一周』回って見るということだ。更に、『続いて、その人の下を見よ』とあるのは、一周回った次にはテンプルの下、『スフィンクス』を見て、同様に右回りに一周するということだ」

アイス
「『テンプル』から右回りで、『ボート』、『サーペント』、『ドラゴン』、そして次に下の『スフィンクス』から右回りで『クリプト』、『クリスタル』、『スター』……これが順番ってこと……?」

メタル
「そういうことだ。試練のスイッチに書かれていた言葉は、地図の名前とは若干異なったから、石版の言葉と対照させるとピッタリ合うはずだ。『テンプル』は『ピラミッド』というようにな」

ディージア
「こ……こんなの分かるわけないじゃない!」

メタル
「これでクルセイダーの試練を通過できるはず……天空の都市に行ってみよう」











ファロウ
「ふう……地底から天空の都市まで行くのは、ちょっとキツイものがあるぜ……」

トシ
「やっぱヘラゾイドの乗物が欲しいな」

アイス
「着いたわ、第二の試練よ」



メタル
「よし……さっき解明した通りの順番で、ボタンを8つ押していこう」

ルガード
「9種類のボタンのうち8つを正しい順番ということは、全てのパターンで9の階乗=36万2880通り……同じボタンを押すことも考えると、9の8乗=4304万6721通り……この中から正しい1パターンを導くということは、あの『スター』の地図の謎を解かないと到底無理な話ですね」

ファロウ
「何という恐ろしい試練だ……」

ディージア
「次の試練でもっと難しい謎を出されたら、もうお手上げよ」

メタル
「扉が開いた……では、次の部屋に入るぞ」

ファロウ
「また同じ像が立ってるぜ。これが三体目の像ってわけだな」

トシ
「うわっ!な……なんだ、こいつは!?」



アイス
「こ……この試練の守護者!?」

ディージア
「襲ってくるからには、きっちり叩きのめさないとね!」

ファロウ
「ガーディアの星中を冒険したけど、こんな奴は見たことないぜ……!」

アイス
「『保存の殿堂』の壁に掛けてあったハイガーディアの絵に、こんな姿が描かれていたわ……!」

ルガード
「彼らの創造した、超文明の産物かもしれませんね」

メタル
「このライトソードがやけに効いているようだ!さすがはハイガーディアの遺産……!」

トシ
「やった!倒したみたいだぞ!」

アイス
「相手が1体だけでよかったわ……」

ルガード
「もう安全なようです。奥にあるフォーンザングの像を調べてみましょう」

ファロウ
「台座に『最終試練』って書いてあるぜ」



フォーンザング
「よくぞ来た、クルセイダーよ!これらの試練により、勇気と知恵が証明された。間もなく、汝は最後の試練……予言の試練に相対する!心に命じよ、この先に鍵の一部が眠る!」


メタル
「………」

トシ
「扉が開いたみたいだぜ」

アイス
「最終試練は、この先にあるということね……」

ルガード
「では……行ってみましょう」

ディージア
「いったい、何が待ち構えてるのかしら……」

ファロウ
「この先は広場になってるみたいだぜ。結構しっかり舗装されてるな」

メタル
「あれは……」



トシ
「船だ……!この星に来る時に乗ったような……鋼鉄の船……!」

ルガード
「見たところ損傷は無いようですが……かなり古いですね」

ディージア
「この船……まだ飛ぶのかな……?」

ファロウ
「でも、入口が閉ざされてるぜ」

アイス
「『フォーンザング』が残した船なの……?」

メタル
「!! ハッチが開いた!『フォーンザング』という言葉に反応したようだ……!」

ルガード
「……中に入ってみますか」

トシ
「ずっと放置されたままで、誰も乗ってないみたいだな」

ディージア
「あの試練を通過できた人なんて、多分いないでしょ」

アイス
「中はそんなに広くはないみたいね。乗員数は10数人くらいかしら……」

ファロウ
「ん……?この操縦装置みたいな所に、黒い箱が置いてあるぜ」

トシ
「中に包みが入ってるぞ……おい、この蝋で封をされた包みは……」

メタル
「地図だ!これは例の地図の1枚じゃないか!」

ディージア
「また地図!?もう石版に書いてあったのは全部見つけたじゃないの」

ルガード
「これが最後の試練ということですか……?」

ファロウ
「こっちにはボタンがある……押してみよう」

アイス
「あ、計器の下が開いたわ!」

メタル
「中に指輪があるぞ……サファイアの指輪だ」


「その手に取った指輪は、最後の鍵の一部……大切に持っておくのだ、それは我が秘密を守る物……」


ディージア
「だ……誰!?」

ルガード
「この声は……装置から発せられた声ですね。誰かがいるわけではなさそうです」

ファロウ
「もう何もないみたいだ。とりあえず……外に出ようぜ」

アイス
「この船……まだちゃんと動きそうね」

トシ
「ああ、アストラル・ドミナを見つけたら、ダークサヴァントに見つかる前にヴィを呼んで、この星から脱出できそうだな」

ルガード
「船の動かし方は分かりませんがね」

ディージア
「ねえ、見つけた地図を読んでみようよ」

メタル
「地図のタイトルは『グローブ』……」

アイス
「『グローブ(宝珠)』ってまさか……アストラル・ドミナのこと……?」

メタル
「『そして、一つの旅路が次の旅路に続くがごとく、全ての生命もその先に続く。種の内に宇宙の秘密は眠り、細胞の内に生命の秘密は眠り、そして汝の内に神秘の秘密が眠る。汝こそが鍵なり!』」




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