Wizadry7 プレイ記録 32.アサシン

メタル
「このマジェスティックワンド……おそらく、この前に行った島に入るために必要な物なのだろうな」

ディージア
「え?この杖が?」

メタル
「あの島の壁に彫られていた生物は、さっきの洞窟で出会ったスフィンクスのような姿だった。そのスフィンクスに導かれた先にあった杖ということは……きっと何か深い関係があるはずだ」

ファロウ
「なるほど。じゃあ、これで準備は整ったってことか?」

アイス
「後は、ティーラングに奪われちゃった地図を取り戻さないとね。まだ何かが隠されてるかもしれないわ」

トシ
「ティーラングか……どうしたもんかな」

ルガード
「アンパニ軍総司令官のヤモ将軍も暗殺されてしまいましたから、このままだとアンパニとティーラングの勢力均衡が崩れてしまいますね。アンパニはともかく、ティーラングが力を付けるとマズイ事になりそうです」

ディージア
「ヴィ・ドミナも、ティーラングは信用するなって言ってたし、あんまり下手に出てもいい事なさそうよ」

ファロウ
「ヤモ将軍から死ぬ前に託された指令を、そろそろ遂行するべきじゃねーか?」

メタル
「女王エイチ・ジェン・ラの暗殺か……できれば強硬手段は避けたかったが、話し合いができる相手でもないしな……」

ルガード
「そういえば、暗殺のための武器もヤモ将軍から貰っていましたね」

トシ
「この『サーマルパイナップル』ってやつだな。装備できるような物じゃないみたいだけど、これをどう使えばいいんだ?」

アイス
「十分に近づいて使うようにって言われたけど……どうするにしろ、あの窓越しの執政室じゃ使えなさそうね。何とかして、エイチ・ジェン・ラに直接接触しないといけないわ」

ルガード
「以前にニクタリンスの地下で見た、ティーラングの卵で埋め尽くされた部屋……おそらく、あの卵を産んだのは女王であるエイチ・ジェン・ラのはずです。あの部屋に行けば会えるかもしれないですね」

ファロウ
「あの気味悪い部屋か……とりあえず、様子を見に行ってみようぜ」















トシ
「うげっ!やっぱ無理だ!卵から出る粘液で体が痺れて、先に進めそうにないぜ!」

ディージア
「この卵の中に、ティーラングの幼虫が入ってるんでしょ?ほんと気色悪いわ」

ルガード
「卵の状態でも粘液で捕食するとは、とんでもない生物ですね」

アイス
「このティーラングが全部産まれたら、大変なことになるわね……」

トシ
「何とかして、この部屋の先に行けないかな……」

ファロウ
「じゃあ、ヤモ将軍から貰った武器を試しに使ってみようぜ。エイチ・ジェン・ラを倒すための武器なら、卵くらい駆除できるだろ」

メタル
「そうだな……本番に備えて、ちょっと練習してみるか」

アイス
「このパイナップルみたいな形状からして、投げて使うのかしら?」

ディージア
「こんな小さいボールが当たっても、あんまり痛くなさそうだけどね」

トシ
「この先端に付いてるピンを操作するんじゃないのか?こうやって……あ、ピンが外れた」

ルガード
「何でしょうね……中から音が聞こえますよ」

ファロウ
「うーん、球の中に何が入ってるみたいだけど、よく見えないぜ……」

トシ
「なんかヤバそうな雰囲気だな……手に持ってるのは怖いから、ちょっと投げてみよう……ポイっと!」

メタル
「……!! 危ないぞ!伏せろ!」

ディージア
「きゃっ!!」

ファロウ
「うおっ!!この衝撃は……!あ……熱っちちち!!」

トシ
「い……いててて……な……何が起こったんだ!?」

ルガード
「くっ……どうやら……あのパイナップルが爆発したみたいですね」

アイス
「見て!ティーラングの卵が……爆炎で消炭になってるわ!」



ファロウ
「す……凄い威力だ……!」

トシ
「危ねー……あのまま手に持ってたら大変なことになってたぜ……」

メタル
「サーマルパイナップルは消し飛んで無くなってしまった……あれは一度しか使えない武器だったようだな」

ディージア
「でも、ティーラングの卵は全部吹き飛んだみたいだから、もう部屋の中は自由に歩けそうよ」

アイス
「奥に上に昇る階段があるわ。地上に出られるみたいね」

ルガード
「とりあえず先に進んでみましょう」

ファロウ
「この上は……うっぷ!ここも酷い臭いだぜ……!」



トシ
「ここは……地図によると、ティーラング執政室の奥の区画みたいだぜ」

メタル
「こんな所が入口になっていたのか」

ルガード
「この通路の先にある部屋が、位置的に女王エイチ・ジェン・ラの部屋のようですね」

ファロウ
「いよいよか……」

アイス
「武器は無くなっちゃったけど……大丈夫かな……?」

ディージア
「あんな危険な武器を至近距離で使ったら、逆にこっちの身が危ないわ。あの将軍、私達に自爆しろって言ってたようなものね」

メタル
「ここまで来たなら、もう手持ちの武器だけでやるしかない……じゃあ、部屋に入るぞ」

トシ
「ゴクリ……」




ファロウ
「いたぜ……!女王エイチ・ジェン・ラ……!」

メタル
「全身を見たのは初めてだな……手に持っているのは、ボウルか……?」

ルガード
「食事中だったようですね。中身は虫か何かでしょうか……」

アイス
「うっ……次々と卵を産み出しているわ……」

トシ
「やっぱり、さっきの部屋の卵も、こいつが産んだやつだったんだな……」

ディージア
「あー気色悪い!もう、こいつら生理的に無理!」

メタル
「俺達に気付いたみたいだ!襲い掛かってくるぞ!」

ルガード
「有無を言わさず攻撃とは……やはり彼らと交渉などは無理なようですね」

ファロウ
「まあ、俺達も卵燃やしてるしな」



≪動画 : ティーラング女王エイチ・ジェン・ラとの戦い≫



メタル
「やはり部下を呼んだか……!全体攻撃呪文で援護を頼む!」

ルガード
「マインドフレイ!」

アイス
「ニュークリアブッ!いたっ!」

トシ
「あ、噛んだ!」

メタル
「おい!それをしくじると非常にまずい!」

ディージア
「倒し損ねた分は打撃で何とかするわ!」

ファロウ
「お供は強くないけど、早めに倒さないと厄介だな」

ルガード
「イリュージョン!」

アイス
「ニュークリ……っくしょん!」

トシ
「また噛んだ!」

メタル
「そういうのは、もういいから!」

アイス
「この部屋に入ってから、何だか鼻がムズムズして……」

ルガード
「仕方ないですね。直接攻撃メインの方がいいかもしれません」

ディージア
「防御呪文のおかげで致命傷は受けないけど……とにかく頑丈ね」

ファロウ
「でかいだけあるな。でも、攻撃は効いてるぜ!」

アイス
「えい!最初から鞭で攻撃しておけばよかったわ」

トシ
「とうっ!」

ディージア
「とどめ!」

メタル
「……やったか!?」

ルガード
「動きませんね……倒したみたいですよ」

ファロウ
「ふぅ、意外とあっさり片付いたな」

トシ
「やった!遂にティーラングの親玉を倒したぞ!」

ディージア
「これでガーディアも、少しは平和になるわね」

ルガード
「ヤモ将軍も彼岸で喜んでいることでしょう」

アイス
「……どうしたの?」

メタル
「こいつ……地図を持っていない……いや、地図どころか何もない……」

トシ
「どっかに隠してるんじゃないのか?」

ファロウ
「いや、部屋の奥も調べてみたけど何もないぜ……」

アイス
「ということは……」

ルガード
「地図を奪っていったティーラングというのは、女王エイチ・ジェン・ラではなかったということですね……」











ディージア
「あ〜疲れた。苦労して暗殺したのに、何にも手に入らないなんてガッカリね……」

ファロウ
「アクパイルも壊滅してるから、アンパニからの報酬も期待できねーしな」

アイス
「エイチ・ジェン・ラじゃないってことは……残るはシュリティスね……」

トシ
「何とかして、あいつを探し出さないとな」

ルガード
「私の秘術で居場所を調べてみましょう……ロケートパーソン!」

ディージア
「ティーラングの女王を殺しちゃったから、向こうから探しに来そうなものだけどね」

メタル
「居場所は分かったか?」

ルガード
「……シュリティスは現在ニューシティー……この町にいますね」



ファロウ
「なに!?」

アイス
「じゃあ……町を歩いていれば、そのうち遭遇するってことね……」

メタル
「うかうかしてられないな……回復をして戦いに備えておこう」

トシ
「調べておいてよかったな。いきなり襲われたら、さすがに危なかったかもな」

ルガード
「相手は暗殺ギルドのリーダーと噂されてるくらいのアサシンですからね。いつの間にか我々の後ろに忍び寄っていたり……」



ファロウ
「い……いた!!」

ディージア
「こんなに早く出会えるなんてね……手間が省けたわ」

シュリティス
「HSSSST!お前達……アンパニの追跡者、ロダン・レワークスは始末したのか……?」


アイス
「ロダンの事を聞いてくるってことは……エイチ・ジェン・ラのことは、まだ知らないのかしら……?」

メタル
「ああ……奴は始末した」

シュリティス
「SSST−AHHH!ならば……勝利の証として奴の金のメダリオンを持っているはず……!それを見せてもらえるかな……?」


メタル
「残念だが、証は見せられないな……」

シュリティス
「HHHST!」


メタル
「始末したのはロダンではなく、お前らの女王だからな……!」

シュリティス
「お前は、愚かな裏切り者だな……!」


≪動画 : ティーラング暗殺者シュリティスとの戦い≫








ファロウ
「……倒したな……」

ルガード
「これで、ティーラングの勢力もかなり弱まったと思いますよ」

ディージア
「もう、こいつらに出し抜かれる心配はないわね」

アイス
「見て!やっぱり、シュリティスが地図を持っていたわ」

トシ
「『レジェンド』の地図か……ようやく手に入れたな」

メタル
「では、読んでみるか……」

ディージア
「ま、どうせ意味の分からない内容なんだろうけど」

メタル
「………」

ルガード
「これで手に入れた地図は9枚ですね。いまだに謎の解けない物もありますが……」

ファロウ
「で、何て書いてあったんだ?」

メタル
「何も書いていない……書かれていた内容が、かすれて消えてしまったようだ……」



トシ
「ええ!?」

メタル
「しかも穴だらけだ……これじゃあ、さすがに解読するどころじゃないぞ」

トシ
「そんな……これじゃあ完全に無駄骨じゃないか……」

ディージア
「ティーラングって不潔だから、粘液とかで溶けちゃったんじゃない?」

ファロウ
「あまりに酷い言い様だな……」

ルガード
「古い物ですから、元々このような状態だったのでしょう。仕方がないと言えば仕方がないですが……何か少しでも手がかりが欲しいところですね」

アイス
「ねえ、この地図……よく見ると、真ん中の穴の淵に赤い色が付いてるわ。もしかしたら、この場所に何か目印を付けてたんじゃないの……?」


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