Wizadry7 プレイ記録 26.DOMINA

トシ
「じゃあ、早くニューシティーのファーザー・ルラエに会いに行こうぜ」

アイス
「彼に会って、ジーン・ゼンさんの残した手紙の内容を話せば、聖なる道の探求も終わるのね」

ファロウ
「最初にニューシティーでその話を聞いてから、随分と長いことかかったもんだぜ」



メタル
「……というわけで、我々はホーリーサクラメントを学び終えました」



ファーザー・ルラエ
「汝の徳は眩い太陽のごとく輝けり……ここへ入り、汝の前の道を行くのだ!」


トシ
「え?どこに行けって?」

メタル
「奥の部屋の扉が開いている……地下に続く階段があるぞ」

ディージア
「この下に何かあるってことね!」

ファロウ
「修道院の地下室か……いよいよ核心に迫ってきた感じだぜ」

ルガード
「それにしても、あの花を探すことの、どこが聖なる儀式だったのでしょうね」

アイス
「あ、こっちに回復の泉があるわ!」

メタル
「このニューシティーの真ん中で回復できるようになるのは便利だな」

ルガード
「奥の部屋に宝箱があります……!」



メタル
「この中身が聖なる儀式の対価というわけか……」

トシ
「ようやく、今までの苦労が報われそうだな」

ディージア
「修道院に代々伝わる秘宝なんかが入ってそうね!」

ファロウ
「じゃあ……開錠するぜ……!」

アイス
「ドキドキ……」

ファロウ
「……(ガチャリ!)」

トシ
「うおお!これは……!」

ファロウ
「あれ……?何も入ってねーぞ……?」

ルガード
「中には埃しか見当たりませんね……」

アイス
「空っぽ……?」

ディージア
「え!?ちょっと、どういうこと!?」

トシ
「ど……どうして何も無いんだ?」

メタル
「これはもしや……聖なる儀式によって精神の昇華が成された今、これまでの即物的な考えを捨て去れという、ファーザー・ルラエからの無言のメッセージではないだろうか!?」

アイス
「絶対に違うと思うわ」

ファロウ
「地下室はここで行き止まりだ……スイッチも隠し部屋も、本当に何も無いぜ……」

ルガード
「どうやら、何者かに先を越されてしまったようですね……」









メタル
「ファーザー・ルラエに聞いてみても、宝箱の中身については何も知らない様子だった」

アイス
「じゃあ、やっぱり誰か別の人が……」

ファロウ
「あんな秘密の地下室にどうやって入り込んだんだよ……」

ディージア
「この修道院、ちょっとセキュリティーが甘すぎるんじゃないの!?」

ルガード
「中身は、やはり例の地図だったのでしょうか……?」

トシ
「持ち去った奴を探し出さないとな」

アイス
「何だかガッカリね……」

ファロウ
「この後はどうするんだ?」

メタル
「とりあえず……ファーザー・ルラエから聖水を買ったから、5つの花を溶かしてみよう」

アイス
「聖水にホワイトダリアと4つの花を合わせたアンブロシアを入れて……これでいいのかな?」

トシ
「何か不思議な薬が出来上がったぞ」

ルガード
「これは……飲むと新たなスキル『スネークスピード』が身に付くポーションのようですね」

ディージア
「へ〜、これが5花の秘密ってわけね」

ファロウ
「こ……このスキルは是非俺に!」

メタル
「お前はもう伸び代が少ないから、スキルを身に付けてもあまり意味が無いと言っているだろう」

ファロウ
「そんな!」

ルガード
「私が転職して使用することにしましょう。ほとんどの呪文を習得したので、丁度いい機会です」

アイス
「私はもう少しかかりそう……やっぱり専門職は習得が早いね。で、何に転職するの?」

ルガード
「私にピッタリな職業は、イメージ的にもロードしかないでしょうね」

  <イメージ図>
  

メタル
「あ、こいつ!そんな主役っぽい職業に……!」

ディージア
「まあ、鎧とか兜とか余ってるから丁度いいんじゃない?」

ルガード
「この『スネークスピード』は、スピードがアップするだけみたいなので、そんなに大きな効果は無さそうですね」

トシ
「俺も、そろそろ侍に転職するよ。もう超能力呪文はあまり必要なさそうだしな」

メタル
「侍か……ジーン・ゼンが死んでしまったから、装備を揃えるのが大変そうだな」

トシ
「まあ、しばらくはこのエンチャントローブで我慢するしかないかな」

ファロウ
「く……もうちょっと転職を我慢しとけばよかった……!」













メタル
「ニューシティーの中で気になる場所がある……そこに行ってみよう」

ディージア
「そんな所あったっけ?この町は全部見回ったと思うけど……」



メタル
「この建物だ」

アイス
「『立入禁止領域』……扉に赤と黒の紋章が扉に付いている所ね」

ルガード
「赤の紋章はダークサヴァントの拠点のようでしたが、黒の紋章は何を表しているのでしょうか」

ファロウ
「中に入っても、すぐに変な扉で遮られて先に進めないんだよな。ここにどうやって入るんだ?」

メタル
「この扉に付いている奇妙な光を発する装置……何かを差し込むような形状になっているだろう」

ディージア
「そういえば……こんな装置をどこかで見たことがあるような……」

ルガード
「アクパイルのハンパワーマー転送装置の扉に、このような物が付いていましたね。あそこではカードを差し込めば扉が開きましたが……」

トシ
「カード……カード……そうか!ずっと前に、この町のサヴァント兵の詰め所で見つけたブラックウエハーだな!」

アイス
「『BYYR』ってメモ書きがしてあったカードね。確かに、本来はここに差し込むための物のような気がするわ」

メタル
「そういうことだ。じゃあ差し込むぞ……」

ルガード
「反応しましたよ。音が鳴っていますね」

ファロウ
「お……おい!音を聞いてサヴァント兵が駆けつけてきたぞ!」



トシ
「面倒だな……さっさと片付けようぜ」


<戦闘略>


ディージア
「あれ?サヴァント兵を倒しても扉は開かないわ」

アイス
「本当だ……装置は反応したのに……」

メタル
「このブラックウエハーは鍵じゃなかったのか……?」

ディージア
「他のカードも試してみたら?」

トシ
「アクパイルで手に入れたハンパカードは反応しないな……」

ルガード
「道中で戦ったヘラゾイドが落とした、クレジットカードというのはどうでしょう?」

ファロウ
「それは明らかに違うんじゃねーのか?」

アイス
「この町のティーラ・シエッチハウスの中あった、コントロールカードはどう?」

トシ
「ティーラング・シュリティスの居た部屋にあったカードか……確かに名前からして怪しいな……」

ディージア
「あ、扉が開いた!これで当たりだったみたいよ!」

メタル
「よし、これで中に入れるぞ!」

ルガード
「確か、このカードはサヴァント兵の死体と一緒に宝箱に入っていましたね。ダークサヴァントに関わる重要な秘密がありそうです」

トシ
「部屋の中にはサヴァント兵が何人かいるぜ……変な装置の前で作業しているみたいだ……」

アイス
「ニクタリンスにあったサヴァント兵の拠点でも見たような光景ね」

ファロウ
「気付かれたぞ!襲い掛かってくる!」

ディージア
「こんな雑魚、軽く蹴散らしてやるわ!」


<戦闘略>


メタル
「ふぅ、全部倒したな……俺達も強くなったもんだ」

アイス
「また霧みたいに蒸発しちゃった……この兵士達は、いったい何なの……?」

ルガード
「戦う前にサヴァント兵の1人が、作業していた装置から何かを取り外していました。ちょっと調べてみましょう」



トシ
「この装置……何も映ってないぞ。取り外された物を接続しないと動かないみたいだな」

ファロウ
「でも、取り外された物はサヴァント兵と一緒に消えちまったぜ」

ディージア
「叩いて刺激を与えれば動くんじゃない?ちょっとハンマーで……」

メタル
「そういう野蛮な行為はするな」

ルガード
「この町のアンパニ分遣隊ステーションの金庫の中から見つけた装置が使えそうじゃないですか?」

アイス
「COM−LINKデバイスって装置ね。確かに、この装置と形状が似てるけど……」

ファロウ
「俺もそれが怪しいと思ってたぜ。他に用途が無さそうだしな」

トシ
「じゃあ、ちょっと試してみるか……」



COM
「Activation Sequence Initiated  Terminal Linkage Connect  Remote Access Operational」


トシ
「お、何か出てきたぞ!」

ファロウ
「よっしゃ!やっぱり俺の勘は当たる!」

COM
「Server _」


ディージア
「……また動かなくなっちゃったけど……」

アイス
「サーバー……?」

ルガード
「ここから文字を入力できるみたいですよ。試しに色々と言葉を入れてみましょうか」

ディージア
「でも、サーバーって何……?」

メタル
「適当に入力してもダメみたいだ……。何か決まったキーワードがありそうだな」

ファロウ
「でも部屋の奥にも何もないし……見当が付かないぞ」

アイス
「ねえ、前にニクタリンスで同じような装置を見た時に、色々メモを取らなかった?その中にサーバーって言葉もあったような……」

ディージア
「あ〜、あの変な装置に突然浮かび上がった文字列ね。確かトシが書き写してたっけ」

メタル
「可能性はあるな……とりあえず試してみよう。じゃあ、写した紙を見せてくれ」

トシ
「………」

ルガード
「早く見せてください。さすがに、あれだけの文字の羅列は暗記できませんからね」

トシ
「ど……どこに置いてきたか忘れた……」

メタル
「な……なにーっ!?」









ルガード
「あちこち探し回って、ようやくニクタリンスの廃屋の隅で見つけましたね……」

アイス
「疲れた……」

ディージア
「何で常時携帯しとかないのよ!」

トシ
「さ……最近アイテムの数が増えて手一杯なのに、こんな紙切れをいつまでも持っていられるかよ!」

メタル
「…・まあいい。とにかく試してみよう。2枚あるけど、どっちを入力しようか?」

ファロウ
「2枚もあったか?」

アイス
「ニクタリンスの『観察制御センター』で書き写した物と、『執政室』の地下に捕らえられていた謎のサヴァント兵から書き写した物があるわ」

ルガード
「まずはコントロールセンターの方から入力してみましょう」

トシ
「じゃあ、この023@41Aって書いてある方か。0……2……3……と」

ファロウ
「お、表示が切り替わったぞ。次は……ホストモジュール?」

メタル
「意味は分からないが、Host:Black ship Commandという言葉もメモに書いてある。これを入れてみよう」

アイス
「……何だか色々と出てきたわ……!」



ルガード
「オプション……S)ステータス、L)ログ、F)ファイル……これは……」

メタル
「S)と入力してみよう……」

COM
「* STATUS MONITOR * Status: IN ORBIT  Planet: GUARDIA  Life Support: GREEN  Star Drives : GREEN  Primary CPU : GREEN  Aux Sys CPU : GREEN  Shields : (98/100%)  Phaser Banks: UNLOCKED  Missile Bays: READY  All Systems Operational」


ファロウ
「うわっ!なんだこりゃ!?」

ルガード
「やはり……どうやら、この装置に特定の言葉を入力すると、それに関した情報が引き出せるようですね」

アイス
「ステータス……ブラックシップ……もしかして、ここに表示されてる内容はダークサヴァントの船のことなの?」

メタル
「そうかもしれないな。意味の分からない言葉も多いが……」

ディージア
「へ〜、面白い!もっと色々見てみようよ」

トシ
「ログは……アクセス制限?」

ルガード
「どうやら見られないようですね。次は(F)ファイルを見てみましょう」

メタル
「(S)Ship、(P)Personalを選べるみたいだ。とりあえず(P)の人物の方かな」

ファロウ
「誰の情報が見れるんだ?」

メタル
「分からない……適当に入れてみるしかないな」

ディージア
「じゃあ、とりあえず『ダークサヴァント』ね」

COM
「……データ該当なし……」


トシ
「ダメか……じゃあ、ティーラングの『エイチ・ジェン・ラ』とかはどうだ?」

COM
名前:H'JENN-RA  種族:T'RANG  氏族:HAGIIGHA  年齢:130+  性格: 無し  概要: 天才的、執念深い  外見的特徴:ティーラング協議会の印  最終確認地点:不明  コメント:ティーラング協議会により殺害の可能性あり、Hagiigha族の総領、非良心的」


ファロウ
「で……出た!これがエイチ・ジェン・ラの情報か……!」

ルガード
「130歳以上だったとは……」

メタル
「これは凄いな……できる限り情報を引き出してみよう」









COM
名前:SHRITIS  種族:T'RANG  氏族:WASKOS  年齢:68+  性格:無し  概要:暗殺者、極めて知性が高い  外見的特長: 非常に巨大(9'++)、額に傷跡  最終確認地点:惑星ガーディア  コメント:最も危険な存在、ティーラング協議会の右腕、ティーラングアサシンギルドのリーダーと噂されている」


COM
名前:YAMO, OLEXANDER  種族:UMPANI-男性  氏族:YAMO  年齢:72+  性格:たのもしい、信頼できる  概要:知的、信用できる  外見的特長:勇敢のクロス、腹部に三箇所の傷  最終確認地点:惑星ガーディア  コメント:アンパニアンパニ戦術部隊の三本角将軍、年齢と共に穏やかになったと噂される、退役命令を受ける可能性あり」


COM
名前:LEWARX, RODAN  種族:UMPANI-男性  氏族:LEWARX  年齢:35+  性格:大胆、高圧的、色々と台無しにする  概要:ハンター、復讐者++、知的、非常に出世した  外見的特長:黄金の太陽のメダル(偉業に対するアンパニの最高栄誉)  最終確認地点:惑星ガーディア  コメント:父は黄金の太陽のメダルを授かったヘクター・レワークス、ヘクターはシュリティスに暗殺されたと噂されている。ロダンはシュリティスの首に多大な犠牲を払うであろう。彼は向こう見ずで無鉄砲なため、自身を危険に陥れるからだ」


ルガード
「なるほど……興味深い……」

ディージア
「他人の個人情報を盗み見るのって、たまらなくワクワクするわ!」

ファロウ
「ファーザー・ルラエとか、ゴーン王とかの、ガーディアの原住民に関するデータは無いみたいだな」

アイス
「ねえ、アストラル・ドミナについての情報はないのかな?」

メタル
「一応試してみるか……『DO・MI・NA』……と」

COM
名前:DOMINA, VI  種族:HUMANOID-女性  氏族:不明  年齢:24  性格:気まぐれ、怒らせないこと  概要:エキスパート、極めて危険  外見的特長:右目に眼帯、鮮光のパワーグローブ  コメント:項目はPz.と接続可能……」


トシ
「ん?これは……ヴィ・ドミナの情報が出てきたぞ。確か、アストラル・ドミナの謎を握るとか言われている女性だっけ……」

ルガード
「ダークサヴァントに連れ添っていると聞きましたが、いったい何者なのでしょう。この情報でも、あまり多くのことは分かりませんね」

メタル
「確かダーンの塔でそれらしい幻影を見たな。ちょっとケバケバしい感じの女だったような……」


「知りたいことがあるなら、直接聞いたら?」




メタル
「そうそう、ちょうどこんな感じの短い髪で眼帯をしてて、手には青い電光……って、本人!?」

アイス
「え!?な……何でこんな所に……?」

ヴィ・ドミナ
「ハックするにしては派手じゃない?あなた達がファイルにアクセスした時から、システムを監視してたわ。あなた達はここに居てはいけない者達……」


トシ
「ま……まずい……」

ヴィ・ドミナ
「でも、それは私も同じ……フフフ」


ファロウ
「……?」

ヴィ・ドミナ
「私はダークサヴァントの黒い船から来たの。彼は完全にイカレちゃってるわ。自分のことを宇宙の支配者だとか何とか言っちゃって……運命とか変な予言の話ばっかりしてるのよ」

ルガード
「何やら、様子が変ですね……」

ヴィ・ドミナ
「あとは、手に入れれば神に成れるっていう、アス・トレル・ダー・ミ・ナイとかいう宝珠の話ね。それを手に入れるのに私の力が必要だとか、私がその珠に関する何かを知ってるとか言うけどね……」


ディージア
「アストラル・ドミナでしょ」

ヴィ・ドミナ
「最初は、単に冒険に出かけるチャンスだと思ってたの……宇宙を航海するようなね。でも、彼はだんだん取り憑かれていって、気味が悪くなってきちゃって……。ねえ、あなた達、私をここから連れ出す自信はある?」


アイス
「……連れ出す……?」

ルガード
「彼女もアストラル・ドミナについて、よく分かっていない様子ですね」

トシ
「これは……もしや、7人目の仲間キャラか!?」

メタル
「待て!何かが部屋の中に……!」


「ただちに船に戻るのだ!」

ファロウ
「こ……こいつは……」

トシ
「ダークサヴァント!?」




すぐさま、この鞭のような女性は飛び上がり行動に出た。

青白い金属の手から強力な電撃を解放し、巨大な影に向かって放つ……。
まばゆい火花の中、ダークサヴァントも腕から同様の電撃を放ち、その焼け付くような雷光を彼女の体に突き刺した……。

彼女が床に倒れこんだ時、ダークサヴァントのヘルメットから火花と煙が立ち上り、すぐに彼が喉元を掴んだことに気付いた……。

そして、彼女を片腕で持ち上げて後の部屋に放り込むと、彼は揺らめく青い光の中に消えて行き、同時に扉が閉ざされた。


背後で、忘れられていた機械がもどかしそうに警告する。


COM
「*タイムアウト*ユーザーからの反応なし 自動終了動作開始 ターミナル接続切断……」


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