Wizadry6 プレイ記録 05.海賊


城内地下1階 北部

ファロウ
「この通路の看板…『危険地帯』って書いてあるのか?」

メタル
「わざわざ書いてあるくらいだから危険なんだろう」

アイス
「中はすごく広い…しかも通路が入り組んでるわ」

ルガード
「地下にあることから考えても、城として造られた部分ではないようですね」

トシ
「ままままマッピングが大変だよぉぉ!」

ディージア
「あんたストライキングソード持ってったでしょ。マッピングくらい我慢してよ」

メタル
「…高くついたな」

アイス
「とにかく奥に進んでいくしかないみたいね」

ルガード
「皆さん、見てください。そこに転がってる死体がこんな物を持っていました」

ファロウ
「ツルハシか。まだ使えそうだな」

メタル
「さっき岩で塞がってた通路があったから、ちょっと試してみるか」




アイス
「途中の部屋で見つけた洞窟の鍵で、表の通路の鉄格子が開いたわ。一応、これで出られるみたい」

トシ
「(ガキン!ガキン!)…ふぅ、ツルハシで岩が崩れて通路が現れたぜ」

ファロウ
「ツルハシ程度で開くなら、ストライキングソードでも何とかなりそうなもんだがな。まぁ、とにかく先へ進むか」

メタル
「おい、通路に人がいるぞ!」

アイス
「変な格好をしてるけど、女の人みたいよ。こんな所で何をしてるのかしら…」

トシ
「顔だけ白く塗って槍も持っているぜ。奇妙な奴だな」

ルガード
「ディージア、あなた似たような格好してますけど心当たりありませんか?」

ディージア
「これはドットが荒いせいだって言ってるでしょ!!」

ファロウ
「あ、行っちゃったぞ。追ってみるか!そこの曲がり角だ!」



ファロウ
「…っと!!あぶねぇ!勢い余って穴に落ちるところだったぜ!」

アイス
「あの女の人はロープを使って渡っていったわ。私達も何か道具がないと越えるのは無理そうね…」

トシ
「仕方ないから他へ行くか。表の通路の鉄格子も開くようになったことだし、もうちょっと手掛かりがあるかもな」

ルガード
「そこの小部屋から鐘楼の鍵ってのを見つけましたよ。これは明らかに6階の鐘楼で使う物でしょうね」




ディージア
「このあたりは牢獄かしら…?」

ルガード
「城の地下牢獄というのも風情があっていいものですね」

ファロウ
「さっきからゾンビが襲ってきたりワームが襲ってきたり、ロクな所じゃねーだろ」

トシ
「こっちの独房には骸骨があるぜ」

メタル
「鎖に架けられたまま死んだのか。哀れなものだ」

アイス
「骨の中に変な指輪があるわ。リング状に何か書いてあるみたい」

トシ
「えー…D、E、C、O、R、D、E、R、R、I、N、G…『解読指輪』って書いてあるのかな?いまいちよく分からんが」

ディージア
「ふーん、あんまり綺麗な指輪じゃないけど、剥がして持っていきましょ。どのみち死体には不要なモノでしょ」

ファロウ
「常々思うんだけど、なんでお前が僧侶になれたんだ…?」




城内地下1階 牢獄


トシ
「ずっと前に手に入れた牢獄の鍵で、ここの鉄格子が開いたぞ」

メタル
「見落としていたな。鍵を入手した場所からして、ここが牢獄だというのは何となく分かりそうなものだったのにな」

ファロウ
「どこもかしこも骸骨だらけで気味悪いぜ…。こんな所で最期は迎えたくないもんだ」

ルガード
「この独房の石の下に文書が隠されていましたよ。おそらく、ここの骸が生前に書いたものでしょうか…?何て書いてあるか全く解読できませんが」

メタル
「さっき見つけた『解読指輪』を使うと、何て書いてあるかが解るぞ!」

ディージア
「秘密の日記かしら。ワクワク…」

アイス
「……(解読中)……」

アイス
「文書の状態が悪いから読める部分は限られているけど、これは『キャプテン』と同じ船の乗員の1人が書いた手記みたいね」

アイス
「どうやら、彼らは山に行ったみたいだけど、同じ船の仲間が次々と奇病で死んでいく中で、『キャプテン』は山から降りるために、重くて運べない財宝をそこに隠すことにしたみたい」

アイス
「でも下山中に巨人に襲われて散り散りになって、途中で見つけたドワーフに助けを求めて…ってところで終わってるわ」

トシ
「解読ご苦労様です」

ルガード
「ここで骸になってるってことは、助からなかったのでしょうね」

メタル
「塔に住んでるル・モンテスもキャプテンと一緒に船で来たとか言ってたな。この乗組員と同僚ということになるが…」

ファロウ
「こんな酷い目に遭ってるのに、スヌープチェリとか言ってる場合じゃねーよな」

ルガード
「見てください。日記と一緒にこれを見つけました。ハーモニウムです」

メタル
「それは何だ?」

ルガード
「オルガンのような鍵盤楽器ですよ。リュートとは違った音楽を奏でることができます」

ディージア
「へー、ちょっと弾いてみてよ」

ルガード
「いいでしょう、では…(ギョギャギャギャキリキリキリ)」

アイス
「なんだか体がむず痒くて気分が悪くなってきたわ」

ディージア
「雑音にしか聴こえないんだけど、それ本当に楽器なの?」

ルガード
「この古びて調子の外れた音色というのもなかなか…」

ファロウ
「俺も気分が悪くなってきた…」

トシ
「とにかく、キャプテンが宝を隠した場所が分かったな。その巨人の山がどこにあるかは分からないけど、クィークェグに教えてみるか?」

メタル
「そうだな、彼の住処はここから近いし、行ってみようか」




物見塔 クィークェグの部屋


一行はクィークェグに会い、この手記の内容通りにキャプテンの財宝の在り処を教えた。
クィークェグは、その情報と引き換えにキャプテンズ・デンの合言葉を教えてくれる。


メタル
「では、キャプテンズ・デンへ向かおう。この合言葉で中に入れてくれるはずだ」




地下1階 キャプテンズ・デン


キャプテンズ・デンの前で合言葉を告げると扉が開き、中に招き入れられた。しかし………


アイス
「キャプテンズ・デンの中に入ったはいいけど…」

ディージア
「この状況、ど…どうしようか…?」

トシ
「すごい数の海賊だ…。お前ら、こんな所でたむろってないで働けよ…」

メタル
「うーむ、まさに海賊共の巣窟って感じだな」

ファロウ
「すっげーガン見されてるな。ちょっとヤバイ雰囲気じゃねーか?」

アイス
「さすがに、これだけの数を相手には戦えないわ」

ルガード
「そこは小汚い部屋だった。煙がもうもうと辺りに立ち込め、いくつものテーブルの周りには、エールのビンや泡立つビールを持った無法者の群れを成していた。盗賊、追いはぎ、山賊、海賊、人殺し、一つ屋根の下にこれだけの凶悪な者共が集まったことは、今だかつてなかったであろう。部屋に入っていくと、全ての動きが止まった。視線がこちらに集中し、死のような静けさが辺りを包む。それぞれのテーブルをさっと眺めただけで、金貨の山、トランプ、サイコロのところにかけてあるチップなど、様々なものが目に入った。そしてそういったものの一つ一つ、汚らわしい顔の全てがこちらをじっと見つめていた。絶体絶命と思ったまさにその時、周りの何かがピンチを脱する手がかりになったという経験が無いわけではない。今がまさにそのときである。辺りに視線をめぐらす。いくつもの顔、厚い煙の壁…と、その遥か彼方、鉄格子の向こう側になにやら奇妙なものが居るのが目に入った。しかめっ面にひねくれた笑みを浮かべ、赤い燕尾服、白いひだ付きのシャツ、青い半ズボン、黒い帽子、60センチもある長い巻き毛の黒髪といういでたちの人影が、その格子の向こう側にとらわれていたのである。男は片目を黒い眼帯で覆い、肩には緑色のオウムのぬいぐるみを置き、顔には奇妙な表情を浮かべている。しかし、何よりも一番目を惹いたのは男の右腕だった。その本来なら右手があるところには、磨きこまれた金属製の鍵爪がついていたのである」

ディージア
「うるさい!!危険な状況なんだから静かにしててよ!」

ルガード
「この情景を詩にしようと…」

メタル
「む…海賊が1人やってきたぞ」

トシ
「な…なんだ!?やるか!?」


アイス
「ここの仲間に加わりたければ勝負しろって言ってるわ。戦いか…飲み比べかで」

メタル
「仲間になりたいわけじゃないが、どのみち勝負は避けられなそうだな」

ファロウ
「…ここは飲み比べで平和的に解決しないか?」

ディージア
「何言ってんのよ。きっとこの問いかけも試験のようなもので、私達の勇気を試してるに決まってるわ」

トシ
「そうかなぁ…」

メタル
「まあ、海賊になめられるのもシャクだから、戦って実力の程を分からせてやるか。……おい、かかってこいトカゲ野郎。相手になってやる」

こうして、トカゲ野郎のキャプテン・マフィーと、その部下達との戦闘となった。

メタル
「はッ!!(斬!!)」

ルガード
「クリティカル!素晴らしい一撃です!」

メタル
「フ…またつまらんものを斬ってしまった」

ファロウ
「いや、つまらなくないだろ。こいつ多分ボスだぜ」

アイス
「残りも呪文で一掃したわ」

ルガード
「じゃあ、勝負にも勝ったことですし、部屋の中に失敬しますか」

メタル
「部屋の真ん中に小さな檻があるぞ」

ディージア
「そこに閉じ込められてるフック船長みたいなのが、ル・モンテスが閉じ込めたキャプテンじゃないの?」

ファロウ
「さっき斬ったキャプテンは何だったんだ…」

トシ
「おーいキャプテン、助けに来…」

ルガード
「…死んでいる…」

メタル
「長期間閉じ込められていたから死んでしまったのか、それとも別の理由か…」

トシ
「南無…これじゃあ、もう彼から情報は聞き出せないな」

ファロウ
「七つの海を股にかけたと言われた船長も、最期はこの牢獄か…。やるせないもんだぜ」

ディージア
「じゃあ、使えそうなものだけ剥ぎ取って持っていきましょ。この帽子と眼帯はわりとオシャレね。コートはいまいちか…。フックみたいな義手も外してと…あ、このオウムのぬいぐるみカワイイ!ほら、みんなも手伝ってよ」

メタル
「………」

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