Wizardry4 プレイ記録01 ワードナ大地に立つ

第一死 ワードナ大地に立つ




こうして、古の大魔術師ワードナは甦ったのであった!


そう、彼は不死身だったんですね。
どうりで、何度冒険者に殺されても平然と事務所を経営していたわけだ。

まずはステータスを確認してみると、レベル0、HP1、年齢100という、とんでもない数値が出てきます。



しかも魔術師なのに呪文も使えない。
こんな奴が酒場にいても、荷物番すらさせてもらえないでしょう。
かつての大魔術師も、文字通り地の底に落ちてしまっています。



しかし、周囲を見回すと床に魔方陣を発見。



この魔方陣に入ることで、ワードナは配下の魔物を召喚することができ、また本来の力を少しずつ取り戻していくことができるというのです。

ここで召喚できるのは、ディンク、ファズボール、クリーピングコイン、バブリースライム、オーク、レベル1メイジ、ガスクラウド、スケルトン、ガリアンレ イダー、レベル1プリースト、ゾンビ、コボルド、の中から3種類。
かつてリルガミンの迷宮の中で冒険者達が戦った、お馴染みの雑魚モンスター達が勢ぞろい。
おそらく基本的な能力は当時のままなので、どのくらいの強さが期待できるのか、どんな特殊能力を持っているのか、といった戦略に関わる事柄は、過去のウィ ザードリィでの経験が物を言うわけです。

まず、ここではレベル1プリーストを召喚。
後述しますが、こいつは絶対に必要なのです。

そして残りの2種類はガスクラウドとゾンビを召喚。
しかし、ガスクラウドやゾンビを召喚するのは分かるけど、レベル1プリーストとかガリアンレイダーとかは、召喚するようなモンスターとはちょっと違う気が するぞ。



さて、魔方陣で仲間を呼び出し、ようやくレベル1となって呪文も使えるようになったワードナですが、何とこのワードナの墓所があった縦横2ブロックの小部 屋には、出口の扉が見当たらない。
せっかく甦ったのに、この墓所から出ることができないのです。

さすが狂王トレボー、ワードナの復活を見越して、こうやって万全の用意をしていたというわけです。
壁で閉じ込めるという発想が、いかにもウィザードリィ的で素晴らしい。
たとえ核爆発を用いても、魔神は滅ぼせてもダンジョンの壁だけは壊せません。


しかし、かつての仇敵の小賢しさに感じ入ってるだけでは、復讐は遂げられません。
何とかして、ここから脱出しなくては……!

そう、実はこの部屋を出るための方法は、たった1つだけある。
先ほど召喚したレベル1プリーストこそが、その鍵を握っているのだ。


召喚したモンスター達を引き連れて狭い部屋の中をウロウロしていると……どこから入り込んだか冒険者が襲い掛かってきます。
いわゆるランダムエンカウントというやつです。



本作での戦闘画面は、自軍が上、敵である冒険者が下のウィンドウに表示されます。
従来のウィザードリィと上下逆ですが、これは自軍がモンスター側であることを強調した、こだわりのレイアウトなのです。
冒険者側にはHPやAC、そしてクラスに加え、何の役に立つのか善悪の戒律まで表示されているので、実に面白い。

しかし逆に自軍のモンスター共にはHPもACも表示なし。
かつて全モンスターを統べていた大魔術師ワードナならば、そんな物はわざわざ見なくても把握できるだろうということでしょう。


話を戦闘に戻すと、今回出現したのはHPが2しかないメイジ『ウェルティ』1人だけ。
何を血迷ってこのモンスターの大群に襲い掛かってきたのかと思うところです。

戦闘が開始すると、ゾンビどもの攻撃であっさりとウェルティは昇天。
今回の戦闘ではワードナ以外にコマンド操作ができないため、味方モンスターは全てオートで動きます。
ゾンビは攻撃しかしないけど、ガスクラウドやプリーストは、かつて敵として戦った時と同様に呪文を唱えることがあります。
何の呪文を唱えるかも全てオートで、バディオスやハリトなどの攻撃呪文を唱えてほしいところを、カルキとかディルトとかの無駄な呪文を唱えまくる。

そして、この戦闘で唱えられた数々の呪文の中に、レベル1プリーストの唱えたミルワもある。
このミルワはダンジョンを明るく照らすという探索時にお馴染みの呪文だが、これを戦闘中に唱えるアホは普通いないでしょう。
こんな知恵の足りない部下共を引き連れて困難な道のりを歩まなくてはならないかと思うと、幸先が不安になるところです。


が、しかし……戦闘を終えてみると、壁だと思っていた部分に扉が浮かび上がっています。

一体何が起こったのか?

実はこの扉は、明かりの呪文を唱えないと決して表示されない隠し扉……ミルワを唱えることで初めて通過できる扉なのです。
しかし、召喚したモンスター達は、キャンプ画面で命令して呪文を唱えさせることは不可能。
つまり、先ほどのようにランダムエンカウントを起こし、レベル1プリーストが『偶然』ミルワを唱えないことには、決して先に進むことができないのです。

何という恐ろしい仕掛け!

開始1歩にして、偶然の力を借りないと先に進めない仕掛けが仕込んであるとは、やはりこの迷宮は並大抵ではない!

こうして、最初の玄室を脱出することに成功したワードナ一行。



いよいよ、華麗な復讐劇の幕開けだ!

さあ、まずはマッピング!
マッピングを制する者はダンジョンを制す!
古来より伝わる座標表示呪文デュマピックの呪文を駆使し、周囲の地図を丹念に作り上げていきましょう!


続くエリアを右手の法則で外周を測り、その後に内部を1マスずつ調査。
手間のかかる作業だけど、こうやって作り上げた地図無しには、最後まで進むことは不可能とも言えるでしょう。


それにしても、さっきから『W……E……R……D……N……A』とか変な声が聞こえるなぁ……。


おや?
イベントかな?



何と狂王トレボーの霊が現れてワードナを引きずり込む!

そして……ゲームオーバー!

タイトルに戻る……。


説明書によると、このトレボーの亡霊は迷宮内にランダムで現れ、捕まると有無を言わさずゲームオーバーとのこと。
一応、現れる兆候として、先ほどの『W……E……R……D……N……A』といった感じのメッセージが出てくるみたいですが……つまるところ運の要素が大き いというわけです。


かくして再び墓所に押し込められたワードナ……
しかし、彼は不死身ゆえに何度も復活し、その復讐を遂げるために迷宮に挑み続けるのであった…… (続く)







……とまあ、こんな感じで進んでいきます。
このミルワを唱えて最初の玄室を突破するまでが、かつて私がやったことのある部分です。

初めてやった時は、いつの間にか扉が出現していて本当に意味が分からなかったものです。
この次の扉もミルワを唱えないと見つからないのですが、当時は仕掛けが分からなかったので、早々に詰まって諦めてしまったというわけです。


奇しくも今回の第1回目の挑戦では、その時と同じくらいの場所までしか進めませんでしたので、次からは未知のゾーンへと突入することになります。
何しろ最初の仕掛けからしてこれほどに突拍子もなく、マッピングのためにウロウロすることすら危険という素敵な迷宮なので、果たしてこの後、どれほどの死 を重ねるのか検討もつきませんが、行ける所まで頑張ってみたいと思います。


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