Ultima Under World2 プレイ記録01 ブリティッシュ城


1

アバタールはブリティッシュ城の一室で目覚める。



どうやらここはアバタールのために用意された客室のようだ。
宴で存分にはしゃいだアバタールは、二日酔いで痛む頭を押さえながら部屋を見回し、とりあえず身支度をすることにした。

部屋にはいくつかの食料や地図、短剣などの小物があった他、隅には皮の鎧と皮のブーツが置いてあったので、まずはこれらを着込む。
城のパーティーにお呼ばれしたというのに、なぜ彼はこんな粗野な服装で来たのであろうか。



ついでに近辺の部屋の中も物色し、食料や酒、ロウソクなど、目に付いたアイテムを片っ端から懐に入れる。
徳?なんだそれ?




2

通路を歩いていると、ところどころに人影が見える。



もちろん、彼らはモンスターなどではなくブリタニアの住人である。
よくよく見ると懐かしい顔ぶれだが、話しかけてもまずは大広間へ行くように促される。
オープニングで城に起こった異変のことであろうか。




3

広間に行くと既に皆が集まっており、アバタールが到着するとロード・ブリティッシュが話を始めた。



宴から一夜明けたら、この城はガーディアンによって巨大なブラック ロックで囲まれてしまい、全員が閉じ込められてしまったというのだ。
ブラックロックとはウルティマ7に出てきた神秘の物質で、どうやっても破壊することがで きない上に、魔法を遮ったり、転送装置の役割を果たしたり、使い方を誤れば大爆発したりと、とにかく危険な石である。
ウルティマ7では文字通り石ころサイ ズの物がいくつか手に入っただけであったが、今回は城全体を覆うような大きさである。
これは一大事だ!ということだ。

ともかく、こうしてグズグズしているわけにはいかないので、ロード・ブリティッシュは宮廷魔術師のニスタルとライキューム図書館長のネルソンに原因と対策 を調べさせることにした。



そ して、アバタールをはじめとする戦士達には、ミランダの指揮の下に城内を探索させ、解決の糸口を探すように命じた。
城の使用人達には食料の確保な ど、篭城に向けた準備を始めさせる。
いち早く大量の食料をバックパックに詰め込んでいたアバタールは言及されそうなものであるが、意外とここはスルー。


ブリティッシュ王の話が終わると、突如頭の中に声が響き、闇の中に赤く巨大な顔が浮かぶ。



こいつはガーディアン!
ブラックゲートを破壊したことでガーディアンの侵入は防いだが、彼を滅ぼしたわけで はない。
まだこうしてブリタニアへの侵略の機を伺っていたわけだ。
彼に従わなくば、この城の中で朽ち果てるのみだと言う…。



ガーディアンが消えると、各自自分の持ち場に向かった。
とりあえず城内の探索がてら、一緒に閉じ込められた懐かしのメンツに声をかけてみることにした。まずは彼、おなじみの朋友イオロだ。



イオロの弓店は相変わらず繁盛しており、彼は今でも悠々自適なオーナー生活を続けていたようだ。
こんな資本家のジジイが仲間キャラの筆頭という RPGも本当に珍しい。
妻のグエノは、前作で伝説のサーペントアイルを探す航海に出るという置手紙を見たきり消息が掴めないと言っていた。
あれから何年も経っ ているというのに、彼は妻を捜しに行くこともなくブルジョワ生活を満喫していたというのだろうか。

なお、今回はイオロをはじめとするNPCから技能スキルを教えてもらえるようになっており、それによってスキル値を上げることができる。
レベルアップ時に 技能ポイントが与えられるので、その数だけスキルに割り振れるというシステムだ。
前作だとアンクに向かってマントラを唱えれば2〜3まとめてスキルを上げ ることができたが、今回は1つずつ教わることになるので、スキル値のトータルは低くなりそうな予感がする。
イオロが教えてくれるのは、もちろん飛び道具、さら には水泳と鑑定もある。
レベル1時点でも技能ポイントが1だけあるが、今の所このスキルに使う予定はない。
今回も浮遊や水上歩行の魔法があれば、水泳ス キルも必要ないかな。




4

続いては、同じく数々の冒険を共にした名誉の騎士デュプレだ。
彼は異変の原因を探るべく城の地下水路を探索したが、そこでおび ただしい数の魔物を見つけたと言い、地下に通じる鍵をくれた。



彼は前回の冒険の後も、ブリタニア中の酒場をレビューする旅を続けていたらしい。
一応彼の身分は ブリティッシュ城の騎士のはずだが、なぜこれほどの職務怠慢が黙視されているのだろうか。
なお、彼からは斧とメイスのスキルを教わることができる。棍棒使いのアバタールにとっては良き師 匠となるだろう。




5

ロード・ブリティッシュに任務を命じられた重要人物にも会ってみる。
まずは、このミランダ。



大評議会のメンバーであり、ウルティマ7では女性の社会的地位 の向上を唱えたり、ロック湖の汚染を問題視したりと、なかなか近代的な視点を持った政治家である。
ちなみに既婚で子持ち。
何か新しいことが分かったら、と りあえず彼女に報告するように言われているが、今のところは何も分かっていないので特に何の指示も受けなかった。




6

事件の原因調査を命じられたのは宮廷魔術師のニスタル。



ウルティマ7の時はエーテル波動の歪みのせいでボケっぱなしだったが、今回の彼は一味違う。
魔術師 らしくマナと呪文のスキルを教えてくれるのだ。
今回の異変についてもかなり踏み込んだところまで推測しており、やたら難しい事を述べる。
彼が言うに は、これほど巨大な現象が起こったからには、必ずその反動がどこかに生じているはずらしい。
また、前回ガーディアンがブリタニア征服のために造り出した キューブ、スフィア、テトラヘドロンの装置それぞれに、同様の形をしたミニチュアが見つかったように、ガーディアンの魔法には必ずその「こだま」のような 余波があることが特徴らしい。
このことから、今回のブラックロックに関しても同じくミニチュア が存在するはずだと言う。
そして、その呪文書の逆を読み取れば、この異変も収まるかもしれないと言っていた。


なお、ニスタルの部屋の隣には図書室があり、さらにその地下には怪しげな実験室がある。
ここでいくつかのポーションとルーンを手に入れた。






7

もう1人調査を命じられたネルソンは、ライキューム図書館の館長である。
彼は知識と探索のスキルを授けてくれる。



ニスタルの言っていたブラックロッ クのミニチュアが、おそらく地下水路にあるだろうと推測している。
先ほどデュプレから貰った鍵を使って地下を調べなくてはならないようだな。




8

せっかくだから、城にいる全員と話しておこう。
彼はブリテインの市長パターソン。



意欲旺盛な敏腕市長であるが、フェローシップの後ろ盾で当選した経緯を持 ち、裏金や不倫などのスキャンダルに事欠かなかった男である。
話しぶりからすると、アバタールに不倫を咎められた後は改心し、敬虔な市長としてよく働いて いるようだ(あくまで本人の話だが)。
一応市長ということもあり、城内に閉じ込められた人々が恐慌状態とならないように皆を取りまとめる役目を背負うこと となる。
彼は話術のスキルを教えてくれる。



こちらはポウズの村の有力者であるフェリドウィン。



かつてはフェローシップ救貧院の代表を務めており、フェローシップへの入信を条件に入所を許可していた。
しかし、フェローシップ壊滅後も同 様に救貧院を営んでいるあたり、彼自身は本当に慈善の心で行っていた仕事だったようだ。
ただ、息子の悪事を突き止めたアバタールのことは快くは思っていないらし く、無愛想な態度を取る。




9

城に仕える使用人は、下男のチャールズ、その妹の掃除人のネル、ベビーシッターのナンナだ。



彼らも全員ウルティマ7に登場しており、ネルの婚前妊娠問題な どで一騒動あったものだ。
ネルは結局カロッチョと結婚したものの、兄のチャールズはそれをあまり面白く思っていない様子。
カロッチョは城の外にいたため今 回は登場していない。

このネルは、今回の異変直前に玉座の間から呪文のような声を聞いたという。



この城の中にガーディアンの協力者がいるということであろうか?


ひととおり話を聞いた後、食料の管理をする彼らを尻目に、お構い無しに台所から持ち去っていく。
地下には備蓄庫のような部屋もあり、樽の中には大量の食料が貯蔵されていた。



全部バッグパックに詰めたいところだが、さすがにこれだけの量は入りきらない。
まあ、城の連中にも少しくらい残しといてやるか。




10

城内にはかつての仲間ジュリアもいた。
彼女も前回の旅の後は相変わらずブラブラしていたようだ。
どうもアバタールの仲間は社会性の無い人物が多いような気 がする。



ジュリアは元鍛冶屋だけあり、鍛冶、開錠、罠のスキルを教えてくれる。
このウルティマアンダーワールドは初めて鍛冶のシステムが実装されたシナリオであるが、前 作の武器防具はあまり壊れなかった上に、そこらにゴロゴロ落ちていたので、あまり修理の必要がなかったりした。
果たして今回はどうであろうか。



こちらの女性はレディ・トリー。
サーパンツ・ホールドにいた女性で、ハーピーにさらわれた子供をアバタールが救出したことがある。



人の心を読む能力を持っているため、それにちなんで話術スキルを教えてくれる。




11

牢獄には親衛隊長のジョフリーがいる。



彼は戦士ということで攻撃・防御のスキルを教授してくれる。
これは戦闘において非常に重要なスキルであり、最優先で 上げておくべきものである。
さっそく、最初から持っていた技能ポイントを使って攻撃スキルを上げてもらった。

ジョフリーは初出のウルティマ4では、装備の 貧弱さ故に魔法使い連中よりも肉弾戦が弱かったという不遇な男であり、6・7では仲間に加わわることもなかったので長らく役立たずな印象が強かったが、今 回はとても有益なNPCとなりそうだ。


もう1人牢獄にいるのは女戦士シリア。



かつてのジェロームでの決闘騒ぎの時には、哀れなスプレリックを助けるために方々で骨を折ったものだ。
彼女が所属し ていた戦士ギルド<ライブラリー>のリーダーであるデ・スネルをアバタールが殺してしまったため、今は彼女がリーダーとなっているそうだ。
デ・スネルを殺 したことを恨んではいたが、正々堂々とした決闘であったためアバタールの強さは認めているようだ。
彼女が教えてくれる剣スキルは普通であれば頻繁に 通って身に付けるような花形スキルであるが、鈍器を好むアバタールには不要なものだな。

この牢獄には囚人はいなかったが、地下には鍵のかかった武器庫があった。
パンチしても開かなかったので今は入れないが、先々で鍵が見つかるのだろうか。




12

最後はロード・ブリティッシュ。
前回の冒険の後は、フェローシップもといガーディアンによる爪跡の復旧に努めていたそうだ。



今回はブラックロックのせいで 恒例のヒーリングが使えなくなっているため、スキルを教えてくれるNPCよりも役に立たないという有様。
彼の部屋にも鍵のかかった宝箱があるので、いつか隙を見て中 身を頂戴する。




13

アバタールの部屋から通じていた隠し部屋でルーンの袋を入手し、これで魔法が使えるようになった。
そこから城の外周通路に入り、地下に通じる扉に行くことができる。
城の入り口がブラックロックで塞がれているので、現状ではここから先にしか進むことができないようだ。

そして通路にいたネズミを撲殺し、かつての戦闘の感を取り戻す。
うむ、高いスキル値が出るまで粘っただけあり、なかなかのパワーだ。



殺してから気付いたけど、こいつシェリーじゃないよな。


そのままもう一度城内を一回りし、取り逃したアイテムを回収しつつ荷物を整理。
そして、いよいよデュプレから貰った鍵で扉を開けて地下に降りる。



ここまではオープニングの延長のようなもの。
さあ、いよいよ本格的な冒険スタートだ。



***現時点のステータス***

LV 1
STR:23 DEX:13 INT:20
VIT:34 MANA:22
スキル

攻撃:11 守備:12
メイス:10
マナ:8 呪文:8


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