Ultima Under World
はじめに 〜 オープニング



はじめに

ウルティマアンダーワールドはあまり馴染みのないゲームだと思いますので、最初にキャラクターのステータスについての簡単な概要を説明いたします。

キャラクターのステータスには、STR・DEX・INTの3つの基本能力と、武器・魔法・鍛冶・水泳などのスキルがあります。

このうち、STR・DEX・INTの3つの基本能力値は、最初のキャラメイク時の数値から変化することはありませんが、スキルはある程度自由に成長させる ことができます。
ただし、上昇させることのできるポイント数が限られているため、上の基本能力と合わせて育成方法を考える必要があります。


キャラクターメイキングキャラメイクでは、性別・利き腕・職業を選びます。
性別による能力差はありません。

例によって、いくつかの濃い顔の中から自分に合った物を選ぶことができます。




利き腕は武器で攻撃する際の手となります。
狭い場所やコーナーなどで戦闘となった時には、利き腕によっては武器が壁や障害物に当たってしまうことがありますが、プレイヤーは自由に方向転換もできる ので、厳密にどちらが有利不利ということはないと思います。


最後に職業ですが、ファイター、メイジ、バード、ティンカー、ドルイド、パラディン、レンジャー、シェパードの、おなじみの8つの職業を選択できます。
あまり大きな違いはなく、スキルを育てればファイターでも魔法を使ったり、ドルイドでも鍛冶ができるようになります。
ただ、能力に適正がないスキルを育てることは、あまり効率的ではありません。


基本能力値はランダムで決まりますが、職業によってある程度の傾向があるようです。
しかし、どの場合でもトータルで60になるよう(シェパードのみ56)設定されています。

初期スキルは、職業によって選べるものが異なります。
この時のスキルの数値はランダムで決定されるようなので、何度かやり直しして高値が出るまで粘ります。







オープニング


あなたは、ようやく眠りについた。

三日三晩、恐ろしい夢にうなされていたのだが、それがどんな夢だったのか、どうしても思い出せない……。

やがて、デジャブの感覚を伴いながら深い夢へと入っていった……。




「妄想と破滅……私の弟が恐ろしい悪魔を解き放とうとしている……ブリタニアが危ない……」

淡い影が、あなたをブリタニアへ導こうとしているのが分かる。
もはや、選択の余地はなかった……。




(突然女性の悲鳴が聞こえる)



「ほう、これはまさに遠来のお客様だな。兄の差し金か?フフ……はるばるご苦労な事だ。
が、残念だが、今は君の相手をしている暇はないのだ。もっとも、もう遭う事も無いだろうな……」



窓の外を覗くと、肩に大きな袋を担いだトロルが森の奥へと消えていくのが見えた。







「貴様、アリエルお嬢様はどこだ!どうせここからは逃げられん!貴様の仲間を連れ戻したら、お前も そいつも死刑だ!」




数時間後、あなたはアルムリック男爵の前に引き出されていた。


「コルウィン、トロルは捕えたか。」

「お許しください、アルムリック様、逃してしまいました。あのトロルは、アリエル様を連れてステイジアン・アビスに逃げ込みました。出動した部隊も、アビ ス内部まで迫ったのですが……ゴブリンの襲撃を受けてしまい、生き残ったのは僅か3名です」

「そうか、分かった……」




アルムリック男爵は、刺すような視線であなたを睨んだ。





「お前がここに来ることは分かっていた。二週間前からな。我が夢の中に老人が現れ、そして言った。
『邪悪な者共がお前の娘を奪いに来る』と……。万が一に備えて、アリエルの部屋の前に警備兵を配置したのだが、お前にとっては何の障害でもなかったようだ な。窓の下にトロルを待たせておいて、娘を部屋から降ろしたと、皆が言っている。それに相違ないか!」




あなたは、自分がアバタールであり、そんなことをするはずがないと弁明した。



「お前の言葉が真実かは判断がつかん……アバタールの物語は、幾度となく聞いているが、かの者がこ の世界を去って、もう何年も過ぎている。
もし、おまえが本当にアバタールならば、我が力になれるはずだ。こうしよう、これからコルウィンが、おまえをアビスへ連れて行く。娘を探し出し、連れ戻し てくるのだ。そうすれば、おまえの無実も証明される。戻らなければ、お前は自らその首を絞めることになるのだ、アバタール……」







「アビスの出入り口はここだけだ。ここを閉じれば、再び外から開けぬ限り何者も出られない……。お 前を入れたらこの扉を閉じる。アリエル様のお声をこの耳で聞くまで、二度と開けることは無い。胸に刻んでおけ……」








……というわけで始まります。
オープニングからして、かなり薄暗い雰囲気であります。


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