Ultima 7 プレイ記録 49 ブラックゲート

バトリン、エリザベス、エイブラハム、そしてフックを追い、アバタール島へと向かった。




「島に船が泊まっている…!もしや、これがクラウンジュエル号か?」







島に降りると、海賊がたむろしている小屋がいくつかあった。
問答無用で襲い掛かって来たので返り討ちにしたが、由緒正しいコデックス神殿のあるアバタール島に、こんな拠点を築くとは不遜な連中だ。







そして、コデックス神殿に入る。
閉ざされていた入口の扉は、フックの隠れ家にあった鍵で開いた。
フェローシップがここを勝手に施錠しているということは、今は誰も訪れる者がいなくなってしまったということか…。







『この円柱の間、この台の上に、かつて究極の知恵のコデックスがあった。
今、それは虚無空間の永遠の暗黒の世界で、人間とガーゴイルの知恵の指針として永遠に輝く。
コデックスの知識を探し求める者は、200年以上前のアバタールと同じ方法で、神秘のレンズを結合させなければならない。
ロード・ブリティッシュ


統制、情熱、勤勉を通じ、統一性を探すのだ。
ロード・ドラクシヌソム』




「200年前の遺品か…懐かしいな…」




「こっちの洞窟にも扉があるぞ。さっきの鍵で開きそうだな…」







「これは……『ガーディアンの王座』だと…!?」

山麓の洞窟には、『ガーディアンの王座』と書かれた王座が設置されていた。
バトリン達は、ガーディアンをブリタニアに迎える用意を着実に進めていたようだ。







その先の独房で見つけた鍵を使い、扉を開きつつ奥に進む。
フェローシップの基地というだけあり、ここの洞窟の仕掛けもなかなか複雑になっている。








行く手には、所々でフェローシップのメンバー達が見張りに立っていた。
彼らは、こちらを見るなり襲い掛かってきて話にならない。








途中には、ドラゴンが待ち構えている部屋があった。
隅に積み重なっているおびただしい数の死体は、皆フェローシップのメダリオンを着けていた。
彼らは、フェローシップの意に反した信者達なのだろうか…?








水路に落ちていた文書には、『変化の王座は汝を部屋に閉じ込める。しかし徳は道を示す』とある。
何かの謎かけのようだ…。








更に奥に進むと、フェローシップのホールがあり、信徒達が集まって会合をしていた。








彼らは、こちらを見るなり襲い掛かってくる。
所詮は一般人なので相手にならないが、かなり凄惨な図だ。
彼らを倒し、奥の隠し通路を進む。








壁の中の見えない通路を探りながら進んで行くと、玉座のある部屋に辿り着いた。
プレートには『多くの変化の玉座』と書かれている。








ここに座ることで周囲の景色が変化し、変な小部屋が現れた。
厳密には、洞窟内の別の場所にある、同じような形状の部屋にワープしているのだろう。
これが変化の玉座という所以か。








この小部屋にいた魔術師を倒すと、ファイアドゥームスタッフと第8サークルまでの多くの呪文が記されたスペルブックが手に入った。
アルマゲドンの呪文まで記されていたのが恐ろしい。








『変化の玉座』でワープを繰り返し、『徳の玉座』と書かれた場所に辿り着く。
途中の水路で読んだ文書によると、ここで道が開くはずだ…。







『徳の玉座』に座った後に出現したワープ装置に入ると、祭壇のようなものが置かれた広い部屋に出た。
そこでは、5人の男女とガーゴイルが、周囲を取り囲んでいた…。






「バトリン!」


 バトリン

「アバタール!そこから動くんじゃない!おまえの冒険は終わりだ!ブラックゲートを破壊することなどできん!おまえは狂っているのか?ガーディアンは、あまりにも強大なのだぞ!おまえは虫ケラのように潰されるだろう。今やブリタニアの運命は彼の手に、そしてフェローシップにあるのだ!ガーディアンこそが、この国の真の統治者だ!跪け、アバタール!さすれば、彼はおまえを傍に置いてくださるだろう。さあ、跪くのだ!」


 フック

フックが君を指差した。
「俺はアバタールを”殺す”!こいつは危険だ!喉を切り裂いてやる!さあ、皆でかかるんだ!」




「おまえがフックか…!ついに見つけたぞ…!」


 フォースキス

フォースキスが叫んだ。
「殺す!殺す!」


 エイブラハム

エイブラハムがわめいた。
「魚の餌にしてやるぜ!」


 エリザベス

「アバタールに死を!ガーディアンよ、永遠なれ!」
エリザベスが金切り声を上げた。


 バトリン

「ならばよし!フェローシップは、ここにアバタールの死を宣告する!ただちに、こいつを殺すのだ!」


こうして、フェローシップ幹部達との最後の戦いが始まった。
相手は5人、こちらも全力で挑む。
今こそ、各地で集めたマジックアイテムや、ブラックソード・アルカディオンの力を使う時!






いきなり囲まれた状態で戦闘が始まったので、味方もかなりのダメージを受けた。
しかし、敵は異形のモンスターではなく、普通の人間である。
装備品も戦闘能力も、歴戦のアバタール一行の方が遥かに上であった。

冷静に1人ずつ集中攻撃していき、エイブラハム、エリザベス、フォースキスと順番に倒していく。
そして、ついにフックにもとどめを刺した時…


 バトリン

バトリンは、死んだフックを冷酷に見捨てた。
彼が君に振り返った時、時の流れがゆっくりになったようであった。

「戦いは、これで終わりではないぞ、アバタール。おまえは、自身のことを不死身だとでも思っているのか?ガーディアンは、おまえを遥かに上回る存在だ。おまえの愛しい地球に帰って休むんだな。おまえが眠りに着けば、彼はおまえの夢に訪れるだろう。海蛇に飲みこまれたかのような、絶体絶命の死の幻影と共にな。私は退こう!おまえには、私は決して見つけられんだろう!さらばだ、アバタール!」




「ま…待て!バトリン!」


バトリンは姿を消して逃走した。
ここまで来て、最も肝心な男を逃がしてしまった。
後に残るは4人の幹部の死体と、祭壇の上のブラックゲート…。









かつて盗み見たブラックゲートの設計書に書いてあった通りに、ガーディアンの3つのジェネレーターを台座の3つの頂点に置くと、それは輝き始めた。
しかし、それだけで何も起こらない。
ゲートを破壊するためには、別の何かが必要なのだ。





ブラックゲートの材質は、エーテル波動を乱す原因ともなったブラックロックである。
そう、コーブの村でブラックロックの研究をしていた魔術師ルディオムのノートにヒントがある。
ブラックロックは、完全不滅の物質であると同時に、液体のような浸透性も持っており、物質を転送することが可能なのだ。
ルディオムは電力と磁力を放つ杖を発明し、これをブラックロックに向けることで、ムーンゲートのような転送機能を確立させようとした。
しかし、結果は失敗に終わり、杖を向けたブラックロックは大爆発をしてしまった。
そうこうしているうちに、ルディオム自身もエーテル波動の影響で頭がおかしくなり、研究も頓挫してしまったのだ…。

今、目の前にあるゲートはブラックロックの塊である。
ルディオムの杖は、他のブラックロック鉱石と同様に作用するであろう。
これが、現状でゲートを破壊できる唯一の方法。

アバタールは、ブラックゲートに向けて杖を振りかざした…。


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