Ultima4
プレイ記録 エンディング
人生の答えを刻んだ究極の写本”コデックス”より、永遠の知恵が授けられた。
声が響いてきた:
お前は、己の魂が真に善なることを身を持って証明した。
しかし、お前が求め歩んできたアバタールへの道は、お前が生きている限り、これからも続く。
アバタールとは、常に聖者たらんと自らを律し、より高い徳を求め精進する心である。
ゆえに、ひとたび徳の道を踏み外せば、もう二度と同じ道へは戻れぬものと思え。
これよりお前は、お前の世界に戻り、世の人々の手本となって生きるのだ。
お前が我らのために成し遂げたこの偉業を忘れぬためにも。
声が消えるのと同時に、体が闇に包まれていった。
そして、引き裂かれるような、よじられるような、渦に呑まれたような一瞬があった。
気が付くと、あの懐かしいストーンサークルが目に入った。
自分はここで何をしているのだろうか。
あれは、どこかうんと遠くの、うんと昔のことのようだ。
長い長い夢を見ていたのかもしれない。
手の中に何かを握っているような感じがした。
見ると、アンクだった。
立ち上がり、ストーンサークルを後に歩きだした。
もうよく分かっていた。
いつでもあの世界に戻れることができるんだ。
そうさ、ゲートの秘密を知っているからね。
「…こうして、究極の智の経典コデックスが地上にもたらされたというわけだ」
「これで本当にエンディングですね。いやいや、お疲れ様でした。本当に長く険しい旅だったのですね」
「後に、アビイスのあった島にはコデックスを奉納する神殿が建てられ、アバタール島と名付けられた。廃墟になったマジンシアも謙譲の徳の町として再建され
る。だが、俺はコデックスを手に入れた直後に元の世界に戻ったから、その後のことは詳しくは知らない…」
「せっかく全てが終わったのに、何も見届けないままに元の世界に帰されてしまったのですかか…」
「しかし、アバタールの伝説は残った。これ以後、八徳の教えとコデックスの知恵により、ブリタニアの啓蒙時代が始まる。暴力と犯罪に満ちたソーサリアの暗
黒時代は完全に終わったんだ」
「アバタールの偉業は、国や人々の発展に大きく寄与したというわけですね!(暗黒時代に一番悪事を働いていたのはこの人だった気もするけど…)」
「思うに国が乱れる原因というのは、強大な悪が現れるからではない。人々が悪と対峙できないこと問題があるんだ。万人が勇気と愛と真実を持っていれば悪が
台頭することはないし、現れたとしても彼らだけで立ち向かうことができるはずだ」
「そうですね。悪を倒す英雄が現れるのを待つのではなく、自らの力で解決できてこそ根本的な平和と言えますね」
「あの旅の軌跡が、次なるアバタールの誕生に役立ってくれれば、この上ないことだと思うよ」
「なるほど、素晴らしいですね。ここらのお話をアオリに使いましょう。『皆がアバタールを目指す世界を夢見て』…と」
「おっと、もうこんな時間か。では、そろそろ…」
「あ、それでは最後の質問です」
「ん、なんだ?」
「こうしてアバタールとして大冒険を終えて、元の世界…つまり我々の世界に帰ってきた後は、それをどのように活かしていたのですか?」
「…!」
「まさに伝説の聖者と呼ぶに相応しい業績でしたから、こちらの世界でもさぞやご活躍されていたことと思いますが…」
「こ…こちらの世界ね…。そうだな、ブリタニア暮らしが長いから、どうだったかな…」
「我々の世界も、ある意味で随分と荒れ果てていますからねえ。少しでも良くなってほしいと思いますよ」
「……」
「まさか引き篭もってテレビやゲームばかりの毎日ってわけではないでしょうしね。ハハハ」
「」
Ultima5へ続く…
←プレイ記録10へ