Ultima3
プレイ記録 〜エンディング〜



目の前に不気味に振動する、光の玉が浮かんでいる……。

これは、エクソダスの復活を望む邪悪な魔導士たちが創った物なのか?

しかし、カードの封印により、その玉は光を失い、しだいに消えていく……。

それと同時に、地面が揺れ始め足元が崩れ始めた!

そして、聞き覚えのある声がした!

「エクソダスは封印された!!そこから立ち去るのだ!!」

タイムロードがどこからか語りかける。

冒険者達は、崩れ落ちる城をあとにした!!











炎の城は崩れ去り、そして今、恐怖の時代は幕を閉じた。

幾筋もの炎の舌が天を焦がし、大地にはエクソダスの断末魔が響く。

空を厚く覆っていた黒い雲は、風の流れと共に消えていく。






ソーサリアの王国に再び平和が訪れた。

世界に満ちていた魔物の叫びは消え去り、苦痛と悲劇は過去のものとなる。

懐かしい城に着くと、4人は長く苦渋に満ちた旅の終わりを感じるのだった。






4人の冒険者は、使命を果たし今、4人の勇者となって城へ凱旋した。

若く、叡智に満ちた王、ロードブリティッシュは4人を迎え、そして言った。

「おお、真の勇者たちよ!聞こえるであろう、汝らを称える民の声が。

我らは勝ち取ったのだ。

真の平和と、栄光を。

来たまえ、諸君に見せたいものがある」






王は彼らを街の見降ろせる、テラスへと案内した。

4人が姿を見せると同時に、民衆の歓声が更に高まる。

そして、北の方角には彼らの知らない、荒々しい大山脈が広がっている。

「エクソダスを封印したとき突如、地震が起こり、あの山脈が隆起した。

どうだ、まるで蛇の背骨の様ではないか?

我らはあの山脈を、『サーパンツスパイン』と呼ぼう。

汝らの勇敢な旅は、あの山々と共に、永遠に語り継がれよう」






王国に不安の影を落とすものは、もう存在しない。

そして、この冒険の物語は、吟遊詩人イオロの手により、語り継がれていった。

王国は反映し、平和な時が続く……。

しかし、いつの日か、恐怖と破壊をもたらす影が王国に忍び寄るかもしれない。

その時には新たなる聖者への旅が彼らを待っているのであろう。








なお、未確認ですが、このエンディングはウルティマ4へと続くエピローグが語られることから、PC98版(あるいは日本語移植版)だけのものかと思われます。

これが移植された当時には既にウルティマ4も出ていたので……。









「終わったな……」


「あなたの世界……こんなに強烈な所だとは、思ってもなかったわ……」


「このソーサリアに来て、人間とは何かということを、色々考えさせられましたよ……」


「アバタール君も、かつてはさぞかし苦労したろう……」


「これでも、昔に比べて随分と住み良い世界になったんだぞ」


「そうは言っても、今回の冒険記は心の整理ができるまで書けそうにないですよ。帰ってからも夢でうなされそうです……」


「こんな事ばかりしてた人間が、どうして聖者なんかになれたものかね……」


「真の聖者とは……この世のあらゆる善悪を知り、それを超越した存在でなくてはならない……俺はこのソーサリアで、そのことを学んだのさ……」


「( 本当かしら……)とにかく、早く帰りましょう。やっぱり自分の世界が一番ね」


「ああ、それじゃあ皆、またこの世界に来たくなったら、いつでも声をかけてくれ!」


「また……ね……」


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