Ultima1
プレイ記録 下

さて、大気圏を脱出して宇宙に出ました。
ここから先、シャトルはエンジンの噴射方向によって、慣性の法則でひたすらその方向に推進するという宇宙的な操作方法に切り替わります。



画面の右にあるのが自機のシャトル。
隣の丸いのが地球。
そして一番左にあるのが太陽で、その隣に宇宙船が2機くっついているのがドッキングステーションです。
太陽に触れると宇宙船が燃え尽きてゲームオーバーなので要注意です。

まずはこのステーションにドッキングする必要がありますが、1ドットでもズレてドッキングしようとすると機体が弾かれてシールドがダメージを受けます。
シールドが0になると当然船が壊れて死亡しますので、座標と入射角は入念に確認しましょう。
このステーションにドッキングし、そこに備えられている2機の戦闘機のどちらかに乗り換えます。


そう、アバタールはただの観光で宇宙まで来たのではないのです。
迫り来るエイリアン共を戦闘機で撃墜するためにやって来たのです。
レーダーで宇宙図を確認し、敵のいる宙域を調べます。
そして、その方角に向かってハイパージャンプのコマンドを使用するのです。




すると光速でワープして、地球から遥か離れた宇宙へと辿り着きます。
ここからは「奴等」との戦いとなる……!





おもむろに始まるドッグファイト!
次々と襲い来るエイリアンに粒子砲を浴びせろ!
とにかく撃って撃って撃ちまくります。
何機か撃墜すると、そのエリアにはエイリアンがいなくなるので、再びレーダーで敵を探してハイパージャンプを繰り返します。
ハイパージャンプや移動には多くの燃料を消費するため、頻繁に補給をすることになるのです。


ちなみに戦闘機には、シールドが高い代わりに燃料の少ない機体と、燃費がいい代わりにシールドが低い機体の2種類があります。
初期のAPPLE版ではシールドが低い機体は一撃で撃墜させられるので、余程のことがない限りは乗らない方がよいでしょう。
こうして遥かなる星の海で、アバタールと地球外生命体達との孤独な闘いが始まりました。


しかし、実はこの宇宙での戦いにおいて、Apple版ウルティマ1には致命的なバグがあります。
こちらの攻撃が敵に一切当たらないため、撃破することができないのです。
何回チャレンジしても一機も倒せなかったので、何でこんなに難しいんだ?と思って調べてみましたが、こういうことだったんですね。
俺の時間返せ!

このバグは、ベーシックで書かれた初期版(1981年版)のみ起こり、プログラムやシステムを変更してリメイクされた後期版(1986年版)では起こりません。
直すにはディスクを直接書き換えるか、エミュレーターの設定を変える必要があります。
私はAppleWinというエミュレーターの設定を変えたら何とかなりました。



そして銀河の果てで戦いを続け、遂に合計20匹のエイリアンを撃破した時、突然メッセージが送られます。



どうやら、アバタールはスペースエースとなったみたいです。
モビルスーツを5機も撃墜すればエースと呼ばれるほどですから、彼の撃墜スコア20機が、どれほど驚異的かが分るでしょう。

見事スペースエースの栄光を勝ち取ったので、そろそろ地球に戻ります。
ちなみに、来た時のスペースシャトルに再び乗り換えないと地球には戻れません。
戦闘機には大気圏突破能力がないので、地球に接触すると燃え尽きます。




さて、宇宙を制したところで久しぶりに地上に戻ったアバタールは、ロード・ブリティッシュ城へ入城します。
この城でスペースエースを待つ姫に会いに行くのです。
どこにいるかって?いるでしょう、画面右下の牢獄の中に。



なぜ姫が牢獄などに閉じ込められているのかは全く不明です。
ブリティッシュ王ともあろうお方が、けしからん趣味でも持っているのでしょうか?

それはともあれ、このままだと姫と話ができないので、何とかして牢獄から救い出さなくてはなりません。
いよいよ、感動の王女救出劇、ウルティマ1最大のクライマックスが始まります!


牢獄の扉を開くにはどうしたらよいか?
城の中で思索していると、なにやら聞こえてきます。
「私は鍵を持っているよ!」という道化師グエノのいつもの歌です。

鍵、鍵…そう、これは牢獄の鍵のこと!
なんと身近なところに持ち主がいたことか!
彼(彼女?)に鍵を貰えばいいのです。


でもどうやって…?
そもそもこのゲームって、『砲撃』や『ハイパージャンプ』なんてコマンドはあるのに肝心の『話す』コマンドが無いし…


”なにアバタール? 道化師が牢獄の鍵を握ってはなさない? それは無理矢理話そうとするからだよ。 逆に考えるんだ”

ということで、道化師グエノから鍵を譲ってもらうことを諦め、逆転の発想でブラスターを発砲します。
すると、道化師は一撃で蒸発し、その跡から鍵が見つかりました。
ミッションコンプリート!



しかし、無論こんな蛮行は許されません。
衛兵たちが城内の平和を守るために立ち向かってきます。
最強装備の状態とはいえ、複数人の衛兵が相手だと負ける可能性が高いので、距離を保って囲まれないようにしましょう。



衛兵を1体ずつ確実に始末したら、手に入れた鍵で牢屋を開けて姫を救出します。
あとは、この姫を連れて城の外まで逃げれば全てが終わります。

出口へと向かう途中に襲ってくる衛兵達は、後をついてくる姫を上手く盾にして回避します。
城から出る前に、武器庫や食料庫で好きなだけ盗んでいくことも忘れずに。
まさに外道!!



何とか脱出に成功すると、無事に救出された姫はアバタールに感謝の意を述べます。



そして、HP・ゴールド・EXPを3000ポイントずつくれ、更にスペースエースであることを称えてタイムマシンの在り処を教えてくれます。
あんたそれでいいのか?


ちなみに、この救出劇の一連の作業は、ロード・ブリティッシュ城に限らず、どの城でも可能です。
あと、言っておきますが、これらは全て『正攻法』です。
これ以外の方法で姫を救出することは多分できません。

でも、これだけの惨劇を起こしても、もう一度城に入れば全てが元に戻っているので無問題です。
きっと、さっきのはモンディンの魔力が引き起こした白昼夢だったんだ!くっそ〜許せないことをするぜ!
とりあえず、再び牢獄に入れられている姫を横目に通り過ぎ、国王からHPを購入しておきます。




あとは、最後まで残していたシャミノ王のクエストをこなすべく、懐かしのマウント・ドラシュのダンジョンへ行きます。
さっさとラダー・ダウンで地下9階まで降り、そこに出現したバルロンを見事撃破しました。



さすがに悪魔の総帥だけあってかなり強力ですが、戦闘力・暗黒性ともに今のアバタールの方が上でしょう。



褒賞としてシャミノ王からホワイトジェムを頂き、これで4つ全てのジェムが揃いました。



これを何に使うのかというと、先ほど助けた姫が話してくれたタイムマシンの起動に必要なのです。

さあ、これで過去にいるというモンデインの元に行くことができます。
その前に、最後の準備として王様からHPを更に購入しておきます。
このApple初期版のみがHP10000を超えることができるので、存分に高めておきます。




姫がを教えてくれた方角を探索すると、フィールドにタイムマシンがポツンと置かれています。



これはスペースエースになって姫を救出し、その情報を得ないと見つかりません。
王様は何故、世界を救う情報を持った姫を幽閉していたのでしょうか?
全くもって理解に苦しみます。

まあ何にせよ全ての準備は整いました。
さあ、いざ決戦の時!




タイムマシンに乗ると、一気に過去の時代のモンデインの隠れ家へとワープします。



魔術師モンディンの姿が見える!
ついに宿命の戦いの始まりです。
ここまで来たら、もう引き返すことはできません。



近づく前からアバタールはブラスターを乱射しますが、モンデインは一向に倒れません。
なぜなら彼は無敵だからです。



モンデインは、偉大な魔術師であった父を殺して強力な魔力を持つルビーの宝珠を手に入れ、これをブラックジェムに変えたことにより、圧倒的な力を手に入れているのです。
このジェムを何とかしないとことには、モンデインを倒すことは決してできません。
モンデインの下に見える水晶のような物体こそが、まさにそのジェムです。

しかし、このジェムはブラスターで攻撃しても破壊することができません。ではどうすればよいのか…?



それは『G(et)『取る!』



ここで最初で最後のこのコマンドを使用します。
今まで多くの物を奪ってきたアバタールであれば、このような考えに至るのはごく自然なことでしょう。
ただしジェムを取った際に激烈なダメージを受けるので、十分な体力が必要です。
これでジェムを失ったモンデインは無敵でなくなるため、ここぞとばかりにブラスターで撃ち付けます。




ついにモンデインを倒した!と思ったら、コウモリが出てきました。
これは瀕死のモンデインが脱出のために変身した姿です。



もちろん、この哀れな生き物を見逃すような甘いアバタールではありません。
逃げ惑うコウモリに冷静にブラスターの照準を合わせ、引鉄を降ろします。

これで全てが終わりました…。


 




こうしてアバタールは見事ソーサリアを魔の手から救いました。
後の伝説の幕開けです。
(完)

←プレイ記録 中へ