Ultima1
プレイ記録 上

じゃあウルティマの記念すべき第一作でもやってみましょうか。
色々とぶっ飛んだゲームですが、コツを掴めばクリアは容易いので、気軽にプレイできます。


今回は、アバタールの原点の精神を失わないように、ウルティマのタイトルを冠した一番最初の作品であるAPPLE版でいきます。
このAPPLE版、当然実機は持っていないのでエミュレーターで起動することになるのですが、エミュレーターの力を借りても読み込み速度等に非常に難があります。
安易にセーブ・ロードなどは繰り返せません。

ウィザードリィもそうですが、昔の人はこういったゲームの長時間ロードに耐えてプレイしていたと思うと、随分恵まれた時代になったものだと感慨深いものがあります。






では開始しましょう。

ウルティマ1のストーリーは、悪の魔術師モンデインによって混沌と化したソーサリアの世界を救うため、ロード・ブリティッシュが勇者を召喚した……というものです。



タイトルです。

あ、ちなみに音楽とかは一切ありません。
世界を救うのに音楽とか言ってる場合じゃないだろ?






『暗闇のダンジョンから深淵の宇宙へ!』
という心躍るフレーズと共に、キャラメイクを始めます。

あ、ちなみに画面はほぼモノクロとなります。
世界を救うのに色なんて言ってる場合じゃないだろ?






与えられたポイント(毎回固定)をステータスに割り振り、種族と職業を決めてキャラメイク完了。
APPLE版では各能力に割り振れる上限は20までとなっています。

そして種族と職業により以下のボーナスが付加されます。

人間:INT+5
エルフ:AGI+5
ドワーフ:STR+5
ホビット:WIS+10 STR−5

ファイター:STR+10 AGI+10 特技はないがボーナスが高い
クレリック:WIS+10 やや高位の魔法使用可
ウィザード:INT+10 全魔法使用可
シーフ:AGI+10 盗む確率高い

この時代のアバタールは徳とか聖者とか一切関係なく、ひたすら修羅の道を歩むワイルドな男だと思うので、人間のシーフで作成しました。
なお、アバタールという称号もウルティマ4で授かるものなのですが、便宜上主人公はアバタールと呼ぶことにします。



そしていよいよ開始。



召喚されたアバタールは、いきなり荒野にいます。
中心に見える人間型の生き物が、若き日のアバタールですね。

最初の地点から、ちょっと歩くとロード・ブリティッシュの城とブリティンの町が見えますが、開始早々迷って死ぬ確率も非常に高いので注意が必要となります。
どうせなら城の中に召喚してほしかったものです。


ちなみにAPPLE版は、後に移植されたDOS版やPC98版と決定的に異なる点として、フィールド上の敵が見えません。
後の移植版では、画面内で敵のシンボルがウロウロしているのが見えるため、飛び道具や船の砲撃による遠距離攻撃が非常に有効となります。
しかしAPPLE版だと、歩いていると突然エンカウントして隣のマスにオーク×5とかが出現する、という仕様になっています。
よってフィールド上では飛び道具の優位性はありません。

個人的には、食料を消費して何日かがかりで歩くフィールドの遠くに敵が見えるというのは不自然だと思うので、このAPPLE方式の方が良いのではと思います。


さて、ロードブリティッシュ城に入城します。



非常に分りづらい図ですが、右上の玉座っぽいところにブリティッシュ王がいて、対面してるのがアバタールです。
ここで王に話すと、いきなりクエストを受けます。
ブリティッシュ王曰く「知識の塔を探せ。見つけるまで帰ってくるな」とのこと。
モンディン討伐のために呼んだんじゃなかったのかよ。

その他、王に金を払うとHPを上昇させてくれますが、まだ金も少ないので最初にやるべきではないでしょう。
とりあえず、隣のブリティンの町でメイスとチェインメイルを購入して東に向かいます。



途中で敵に襲われてボロボロですが、何とかマウント・ドラシュの鉱山というダンジョンに到着しました。
え?こんなボロボロの状態でダンジョンに入るの!?

そう、この世界では、悪党共が跋扈するフィールドよりもダンジョンの中の方がよほど安全なのです。
最初の町の付近で戦ってレベル上げとか、とんでもない暴挙です。

あ、ちなみに、経験値を稼ぐとレベルは上がりますが、能力値は一切変動しません。
戦って敵を倒す意味は、ほとんど金稼ぎだけだと言えるでしょう。



さて、ダンジョンの中は打って変わってワイヤーフレームです。



この画面のままで戦闘を行うことになり、画面切り替えなどはありません。
ランダムで出現する敵に正面から隣接したら攻撃できます。
敵はサイドや背後からも襲ってくるので、気付いたら囲まれている、ということも…。

そして、ダンジョンで敵と戦って外に出ると、倒した数に応じてHPが上昇します。
フィールドで敵を倒しても上昇しないのに、何故かダンジョンから出てきたら元気一杯となっているのです。
そう、これがダンジョンが安全な理由です。
ここで戦ってHPと金を増やすことが何よりも優先すべきことでしょう。


そして、しばらく戦うと食料が尽きかけていることに気付きます。
食料が無くなると死んでしまうので、ここは一旦、城に戻らなくてはなりません。
稼いだ金で食料を買うのか…って?
食料が尽きそうだから買う、何でそんなことをしなくちゃならないんだい?



ということで、ロードブリティッシュ城の食料庫から食料を失敬します。
上のFOODと書いてある場所で盗むコマンドを使用すると盗めるわけですね。
こんな時代とはいえ、食料はある所には大量にあるもんさ。

ARMSとARMOURと書いてある場所では、それぞれ武器と防具がランダムで盗めます。
ヒャッハー!いただきだぜー!!

しかし衛兵に見つかると総攻撃を喰らいます。
衛兵は、この世のあらゆるモンスターよりも強いため、見つかったらほぼアウトです。
幸い職業が盗賊なので、成功率は比較的高いようです。



武器庫をあさっているとライトソードを発見しました。



ライトソード=ビームサーベルのようなものです。
当然、威力はメイスなんかとは比べ物になりません。
というか、ほぼ最強の攻撃力の武器です。
こんな物騒な武器を隠してるとは、陛下もワルですな。


そして、しばらく盗みを続けていると、ライトソードの他にバキュームスーツが手に入りました。
これは、いわゆる宇宙服というやつで、チェインメイルよりも守備力が高いです。





一気に未来人へと変貌したアバタール!
チェインメイルとかレザーアーマーとか、そんな野蛮な防具とはおさらばだ!



装備も整ったところで、再びマウント・ドラシュのダンジョンへ行って戦います。
ライトソードの威力は絶大で、ダンジョン上層部に出てくる奴らなどは大抵一発で片が付きます。



この調子で悪人共を殺しまくって金稼ぎましょう。






ダンジョンに出入りする度に逞しくなってゆくアバタール。
食料も買い込んであるから、しばらく篭って金も大量に稼ぎました。

ちなみに、このマウント・ドラシュのダンジョンですが、後にウルティマの外伝的作品として、エスケープ・フロム・マウント・ドラシュというソフトが、ウルティマ3くらいと同時期に英語版でのみ販売されています。
どんなゲームかは不明ですが、この山はみんなの記憶に残る山だったのでしょう。



ダンジョン篭りで一気に金持ちになったので、近くのムーンの町で、馬、車、ボート、船を購入しておきます。
乗り物に乗ると移動速度が上がり、食料の消費間隔が長くなります。






また、フリゲート艦の強力な砲撃は、海に潜む怪物達をも瞬殺できるほどに強力です。
怪物とはいえ所詮は生物の範疇、文明の利器の前には無力なものです。







船に乗ってちょっと北に進むと、何やらありそうな島を発見。



この島の中央にある看板のような物こそが、ロードブリティッシュが言っていた知識の塔なのです。
知識の塔というだけあって、ここに入るとINTが上昇します。



ロードブリティッシュにそのことを報告に行くと、褒美としてSTRを上昇させてくれます。



さらに!
ここでロードブリティッシュに再度話すと、知識の塔を探し出せというクエストを、また同じように出してきます。
つまり……もう一度知識の塔へ行けば、INTが上がり、それを報告に戻ればSTRが上がります。
これを繰り返せば簡単に能力を上げることができるのです!

というより、他に能力を上昇させる方法はありません。
また、上がり幅はだんだん小さくなっていくので、すぐにマックスにはできません。
これは、APPLEの後期版やPC98版とは全くの逆の仕様となっています。




何往復かしてSTRを45まで上げました。
目に見えて攻撃力が上がった気がしなくもないです。

こうしてアバタールはモンデイン打倒への一歩を踏み出したのでした。
(続く)



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