ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣(FC)
第5章 オレルアンの戦士たち


ドルーア軍に国を追われたアカネイア王国の王女ニーナは、ここで反撃を試みます!



ファミコン版では幕間でのストーリーダイジェストが無いため、いきなりここでニーナ王女とか出てきて意味が分からなくなるところです。
大陸の宗主国であるアカネイアが暗黒竜メディウス率いるドルーア帝国に国を滅ぼされてから、王女ニーナはこのオレルアン王国に逃げて抵抗を続けていたという経緯があり、同様にドルーアに滅ぼされたマルスらアリティア王国の残党は、このオルレアンを救援するために今まで行軍していたというわけです。

オレルアンの戦士たち、というタイトルのとおり、この章では開始と同時に数多の戦士達がアリティア軍と共に戦います。
オルレアンではなくオレルアン、ここは大事なところです。

まずは、狼騎士団の団長ハーディン!



ファミコン版では特に何も語られることはないけど、実はこのオレルアン王国の王弟で、草原の狼の異名を持つ名将という設定です。
ゲーム中でもカイン・アベルにはもう少し及ばないものの、初期能力・成長性ともに全体でも上位に入る強さで、今回も活躍が期待されます。

そして、ハーディンの部下として戦いに加わる男達、まずは狼騎士団の筆頭ウルフ!



名前からして狼そのものを表しているこの男は、ホースメンという希少な弓騎兵のクラスに就いています。
能力値は標準程度なのですが、SFCへの移植ではホースメンはハンターの上位職に変更されてしまったため、必然的に彼は最初から上級職なのに能力値は下級職並みという、使えないキャラの代名詞のような扱いとなってしまいました。
しかし、このファミコン版ではホースメンはハンターと同じく独立したクラスで、能力も弓兵の中では悪くはないため、機動力+遠距離攻撃という利点を十分に活かすことができそうです。

続いて、同じくホースメンのザガロ!



ウルフの色違いのような、ゴードンとも色違いどころか全く同じ顔のような、そんな彼も、ゲーム中にただ2人しか仲間にならないホースメンの1人です。
しかし、能力値は完全にウルフの下位互換なので、今回は敢えて育てなくてもいいでしょうかね。
このオレルアンは草原の遊牧民の国ということなので、ホースメンというのは騎馬遊牧民族のような意味合いでしょうか。

さて、次はソシアルナイトのロシェ!



SFC版ではカイン・アベルを上回る成長率になりましたが、ファミコン版では力、技、HP以外は壊滅的な成長率です。
頑張ってパラディンにクラスチェンジさせれば、欠点が底上げされて長所もますます伸びるでしょうが、今回の縛りでは活躍できそうにない人物です。
しかし、次作ではなぜ彼だけが優遇されたのか…。

そして、最後にソシアルナイトのビラク!



その能力はロシェを更に下回り、あのマチスにすら劣るという救いの無さで、顔までマチスと同じという、やっつけっぷりな仕事。
その反面でネタキャラとしては一部で非常に根強い人気を持っており、この4人の中では最も愛されているかもしれません。
いや、今回は彼を育ててるような余裕は無いですよ、ファミコン版は縛り無しでも難しいんですから。

以上がオレルアンの騎士達です。
開始後に、自軍はマップを東西に分ける橋を隔てて東側に陣取っており、ハーディン率いるオレルアン軍が西側にいます。
合流するまでは、それぞれが目の前の敵を倒さなくてはなりません。


マルスチームは数も多いので問題ないですが、敵の一団の中にはマリクの師であるウェンデル先生がいて、マルスかマリクで話しかけると仲間になります。



彼はドルーアと同盟する悪の司祭ガーネフに反抗したため国を追われ、SFC版では牢に囚われているのですが、何故かここではドルーア軍に加わっています。
このウェンデル先生は、攻撃魔法と回復魔法を使いこなす司祭という便利なクラスでありながら、傭兵を超えるスピードと、パラディン並みのHPや守備力を持つため、多少斬りつけられても全然平気です。
さらに、ジジイでありながら成長率もなかなか良いため、バーツと並んでエース候補となる期待のかかる男です。
攻撃に回復にと活躍してくれるでしょう。

こうして、ウェンデル先生を加えて敵軍を殲滅し、付近の村で重要なアイテムである火竜石を手に入れます。





一方、ハーディンチームは戦力が少なく個々の能力も低いので、敵のアーマーナイトやソシアルナイトなどとまともに戦ったら死者が出かねません。
なるべくハーディンのみが戦うように布陣し、橋の付近に移動してマルスとの合流を待ちます。



ファミコン版は敵の命中率も高めだし、味方のHPも低いので、集中攻撃をを受けるとオグマやカインとて危険。
ビラクやザガロなんて、下手したら盗賊にも殺されかねません。
なんとか合流したら、後はハーディンとウルフを除いて安全な場所に引っ込めます。


また、このマップでは規定ターンを過ぎると砦から敵の増援が登場します。



初見だと、いきなり現れた敵に不意を付かれて危険な状況になりかねませんが、ここはバッチリ対策して経験値を稼がせてもらいます。


ボスのムラクはマリクのエクスカリバーで瞬殺。



毎度思うけど、アーマーナイトって弱点が多過ぎて逆に守備に向かないよね。
マルスのレイピアでも簡単に倒せるし、アーマーキラーだって傭兵の他にソシアルナイトもペガサスナイトも装備できる。
さらに、このファミコン版にはハンマーというアーマー特攻の斧系武器があるので、もうどのクラスにも敵わないんじゃないかと思えるくらいの不遇ぶりです。


今回は、ようやくアベルの力と守備が上がってくれた。
ここで成長できなかったら、レベル5にしてハーディンの部下並の能力となるので、何とかメンツを保ったところです。
何気にナバールも初期能力が低いゆえに全然活躍できておらず、結構なペースで成長してくれないと二軍落ち必至な感じ。
まあ、ファミコン版だとキルソードもドラゴンキラーも、ソシアルナイトやペガサスナイトが使えるから別に問題はないけど…。

(+は上昇したステータス )

名前 LV 武器 速さ 幸運 守備 HP
マルス 4 8 5 6 7 10 8 20
シーダ 4 4 7 9 15 12 10 16
アベル 5+ 7+ 9 7 8 4+ 8+ 21
カイン 5+ 9 7+ 7+ 9 5 9 21+
ゴードン 4+ 5 2+ 8+ 5 5 6 18+
オグマ 5+ 8+ 11 9+ 12 5+ 6 23+
カシム 4 7 2 6 7 3 4 21
ジュリアン 4+ 4 6 2 13+ 7 4 18+
ナバール 5+ 6+ 10+ 9 12 3+ 6 20
マリク 3++ 1 4+ 7++ 6 4+ 5+ 21+
ハーディン 7+ 9 8+ 10+ 8 3 8 21+
ウルフ 4+ 6+ 5 6 9 6+ 5+ 18
ザガロ 1 4 3 3 7 2 4 16
ロシェ 3 6 5 7 7 4 7 18
ビラク 1 5 3 4 6 2 7 16
ウェンデル 1 3 1 10 14 7 8 22


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