The Bard's Tale2　プレイ記録 03　王女の帰還

パーティーは地下4階に降り立った。
エレベーターのような便利装置はないため、回復のために町に戻ったら、また順番に迷宮を歩き、先ほどの壁リドルに答えて階段まで行かないとならないため、なかなか面倒くさい。

ここで出現する敵は非常に強い。
地下3階の敵はギリギリなんとか戦えたが、ここは完全に無理ゲーな奴らばかり。

戦士達の攻撃はおろか、頼みの綱のウィングド・クリーチャーの攻撃も全く当たらないし、現在の装備のACでは攻撃を受けまくってすぐに死んでしまう。

こちらの最強の攻撃であるドラゴンブレスの呪文でも一撃で倒せず、カンジュラーとマジシャンはこれ以上強力なグループ攻撃呪文は覚えないため、あと2～3 レベル上げたとしても厳しいだろう。
その分、経験値は沢山手に入るが、ここはもうレベル上げするより逃げ回ってマッピングだけ終わらせてしまった方が早い。

まだ最初のダンジョンだというのに、もはや前作でいう後半戦のようだ。
やはり、今作はキャラクター転送をすることが前提のバランスなのかもしれない。

このフロアは、西側半分が一つの大きな部屋になっており、回転床やらでゴチャゴチャしているものの、迷うような構造ではない。
しかし東側に入ると、そこは広大なダークゾーンになっていた。

もう進んでも進んでも暗闇で、その広さはフロアの半分にも及んでいる。
しかも、ただ広いだけでなく、中には行く手を遮る壁やら罠やらが配置されているので、マッピングも簡単にはできない。

前作で散々に苦しめられたダークゾーンのダンジョンは、今回もいずれ出てくるだろうとは思っていたが、まさかこんな序盤で登場するとはな…。
この先がどれほどの鬼難度になっているのか、気が気じゃなくなってきた。

強力な敵や悪辣なトラップに苦しめられつつも、この恐ろしく広大なダークゾーンを踏破すると、その終着地点でワープゾーンを発見した。
このゲームは、ダークゾーンからワープして通常エリアに入ったとしても、明かりの魔法を使わないかぎり画面上は真っ暗なままなので、抜け出したかどうかが非常に分かりづらい。
ダークゾーンを歩く時に表示される『真っ暗だ！』というメッセージのみを頼りに推測していくこととなる。

そして、先に仕掛けられていたダメージトラップの数々を越えていくと、そこには深い淵が広がっていた。

その時、ウィングド・クリーチャーの翼が広げられた。

そう、上の階で見たメッセージのとおり、この深い裂け目を飛び越えられるのは翼がある者のみ、ということだ。
このモンスターは、まさにこの時のためにパーティーに加わったのである。
さあ、行け、ウィングド・クリーチャー、その翼で暗闇の深淵を羽ばたけ！

崖を越えると、いよいよ残されたエリアは僅か。この先に姫がいるに違いない。
だがしかし、ここで更なる仕掛けが冒険者達を阻む。
それは、立ち塞がる巨大な鋼鉄の扉であった。

ここは、何をどうやっても開くことができない。
特別な何かが必要となるようだ。

3階に、この鋼鉄の扉を開くヒントらしきメッセージはあったが、『その答えは上方の階にあり』とだけ書かれている

だが、言葉のとおりに2階、1階を探してみても、何も答えは見つからない。
これは一体どういうことなのか？

どうしても分からなかったので攻略情報を見ると、この鋼鉄の扉の前で、バードの『見張りの森のメロディー』を歌うことで、扉が開くとのことであった。
試しに歌ってみると、確かに通れるようになっている。
何だそりゃ、そんなヒントいったいどこに！？

そのヒントは、地下1階にあった。
このフロアには、壁で囲まれて入ることのできないエリアが少しだけあるのだが、マジシャンがレベル11で習得する『壁の気化（フェイズドア）』か、カンジュラーがレベル13で習得する『空間の超越（アポート・アーケイン）』を唱えることで、この壁の中の部屋に入ることができる。
そう、鋼鉄の扉のヒントは、そこにあるのだ。

このダンジョンを攻略し、それらの呪文を習得した後に、地下1階に行って該当エリアに行って確かめてみると、そこには老人がいた。

『鋼鉄のドアの前で最後の曲を奏でよ』とのことである。
最後の曲とは、すなわちバードの曲の中で一番最後に位置する『見張りの森のメロディー』を鋼鉄の扉の前で奏でる、ということだ。
いやー、分からんだろ、こんなの。

一応、『通れぬ所に出たならば、唱えられるなら壁の気化を使うがよい。そして、鋼鉄のドアの秘密を探るがよい』というメッセージもダンジョン内で見つかるため、全くの理不尽な謎解きではないが、最初のダンジョンだというのに、いきなりとんでもないことしてくれる。

鋼鉄の扉を抜けると、そこはダークロードの王室であった。
このダークロード、名前からして悪の首領っぽいけど、この国を脅かしている魔術師ラゴスとは関係があるのかないのか、会話だけでは分からない。

もちろん、この会話の後にはダークロードとの戦闘となる。
突然の戦闘となったので回復もしていないが、まあ試しに戦ってみよう。

まず、後衛の術士がダークロードにアークファイアを唱え、デーモンにはドラゴンブレスを唱える。
共に、一撃では倒すことができず、戦士達の攻撃も当たらない。
このフロアでは、戦士達は肉の壁としてしか機能していないな。

だが、敵のデーモンもブレス攻撃をしてくるものの、距離が遠すぎて届かない。
なんでこんな位置に呼び出したのやら。

次のターン、ダークロードのクリティカル攻撃を受けてウィングド・クリーチャーが死んでしまったが、再びアークファイアの集中攻撃を受け、ダークロードも倒れる。

デーモンは遠距離からドラゴンブレスで一方的に殲滅した。
こいつの敗因は、いきなり単身で最前線にいたことだな。

そして、ダークロードを倒して王座の後ろの扉の奥に入ると、さらわれた王女が囚われていた。
ようやくここまできたか…長い道のりだった。

「仲間に入れる」、「撃退する」という酷い選択肢だが、どうやら、この王女はNPC扱いらしく、パーティーに加えることができるようだ。
このバーズテイルシリーズで初の女性キャラである。
そう、前作では敵キャラや店の主人なども含め、女性は唯の1人も登場しなかったのだ。
そんな硬派なバーズテイルで初の女性キャラ、しかも王女様が仲間に加わるということで、こいつは革命的なことだ。

早速ウィングド・クリーチャーの死体をポイ捨てして、王女をパーティーに加えた。
濃いキャラばかりの中で、どんな顔をあてがわれているか楽しみである。
さて、そのポートレイトはいったいどんな…

…！？

！？

え…！？

バグったのかと思ったが、何度見直しても、王女のステータス画面には、このオーガと同じグラフィックの緑色の化け物が表示される。
ダンジョン内で出てくるメッセージにも『美しき王女』とかさんざん言われてたから少しは期待してたのに、何だこれは…！？
いや、このゲームのことだから、単に容量の都合で王女の専用グラフィックを用意していなかっただけの可能性もある。
あまり重要な人物じゃないから、という理由で囚われの姫に他の適当なグラフィックを当てるなど、このゲームならば十分に有り得ることだ。
だが、100歩ゆずって使い回しでも仕方ないと思うけど、せめて人間のグラフィックにしようよ？
なんで緑色の怪物で良しと思うかな？いや、ポーズは少しセクシーだけどさ。

この王女が本当に怪物のような容姿なのか、単に使い回ししているだけで設定上では『美しき王女』なのか、真相は分からないが、どちらにせよ、このゲームの中での扱いはこの程度ということだ。
一応、この王女ってイベントでの最重要人物どころか、この国全体を治める国王の娘ってことで、バックストーリー上でも重要っぽいんだけどな…。

しかも、上の選択肢を見れば分かると思いますが、この王女は助け出してパーティーに加えるだけでなく、撃退することも選択できてしまいます。

もう色々とカオスすぎる。
砂塵を巻き上げ迫りし影、じゃねえよ。

王女の部屋から階段の近くまでワープできたので、ウィングド・クリーチャーがいなくなっても地上に戻ることができた。
外に出ると、依頼をしてきた魔法使いがパーティーを待ち構えており、喜びの声と共に王女を引き取る。

…やはり、この王女は本物だったようだ。
そして、報酬として魔法使いはパーティーの経験値を20万にまで増やしてくれた。
これにより、全員が一気にレベル13に達することができるようになる。

それまでのトータル経験値が4万とか5万くらいだったから、破格の報酬だ。
こんな序盤でレベル13になってしまうということは、やはり前作からの転送を前提としているということと、このイベントは転送しない場合の差を埋めるためのものだった、ということか。

さて、これで最初のイベントは終わった。
ここまでは言わばチュートリアルのようなもので、ここからがようやく本編である。
7つに散らばったデスティニーワンドの破片を探し、魔術師ラゴスの脅威と戦うための冒険が今始まるのだ！

そんな、RPGではありふれた冒頭のストーリーが、どうもこのゲームだと普通に感じないんだよな。
この先がどうなってしまうのか不安でならない。

＜地下4階マップ＞

＜現時点のステータス＞

名前	種・職業	LV	ST力	IQ知	DX早	Cn生	Lk運	HP	SP
カーネイ	ドワーフ／ウォーリア	13	18	12	18	18	12	153	0
AC-4　ミスリルソード　ミスリルプレート　タワーシールド　ミスリルヘルム　ガントレット
ボーデン	ハーフオーク／ハンター	13	18	11	18	18	13	166	0
AC-1　ミスリルソード　ロングボウ／アロー　プレートアーマー　タワーシールド　ヘルムガントレット
タリーシン	人間／バード	13	17	16	18	17	13	183	0
AC0　バードソード　ミスリルチェイン　タワーシールド　ミスリルヘルム　レザーグラブ　コールドホーン
ウェイリン	エルフ／カンジュラー	13	12	18	18	17	15	64	82
AC5　ダガー　ローブ　レザーグラブ
モーフラン	ハーフエルフ/ カンジュラー	13	13	18	18	15	17	53	78
AC5　ダガー　ローブ　レザーグラブ
コラン	ノーム／マジシャン	13	14	18	16	12	13	52	87
AC7　ダガー　ローブ　レザーグラブ

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The Bard's Tale2 プレイ記録 03 王女の帰還

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