The Bard's Tale プレイ記録
13 冬の魔術師マンガー
そして何度目かのチャレンジでダークゾーンの奥に辿り着く。
そこには部屋があり、悪の魔術師マンガーがいた。
ついに決戦の時だ…!
こちらはSPは多少消耗しているが、パーティーは全員無事。
ケンダルが憑依されているものの、直接攻撃しかできないモンクだから問題なし。
しかも雷神トールも生き残っている。
持てる全ての力で相手になってやろう!
「生けし者よ、死ぬがよい!」とマンガーは叫ぶ。
そして手を振りかざすと、彼の友人達がやってきた。
その友人というのが、デーモンロード2人と、ヴァンパイアロード3人。
なかなか良い友人を持っている。
これにマンガーを加えた3グループ6人が相手というわけだ。
デーモンロードとヴァンパイアロードが前衛2列に立っているため、こいつらを倒さない限りマンガーには直接攻撃はできない。
戦闘開始直後、いきなり相手のデーモンロードの攻撃を受け、タリーシンが石化する。
石化は呪文で治療できないため、実質的に死亡よりもタチの悪い状態異常だ。
歌でパーティーを保護しようと思ったのに、あっさりとリタイア。
せめて石の中から戦いの光景を見て歌でも作ってくれ。
次はこちらの攻撃。
トールがデーモンロードの首を刎ねて1体仕留める。
ヴァンパイアロードの呪文は通用しない。
強いぜトール!
もう1人のヴァンパイアロードの攻撃を受けてケンダルがドレインされたが、別段問題なし。
ケンダルはそのままデーモンロードに攻撃して瞬殺する。
素手で悪魔の王を引き裂く超絶なパワーである。
続いてカーネイもヴァンパイアロードを1人倒す。
こちらの術師達は、ブレス攻撃をしてくるデーモンロードを確実に倒すため、悪魔系のモンスターに大ダメージを与えるデーモンストライクの呪文を唱えるも、
既に敵は倒れていた。
マンガーは魔法を使ったようだが、このゲームでは使った呪文名が表示されないので、何を唱えたのか不明であった。
そして2ターン目
さっきのターンでデーモンロードは2人とも倒したような気がするんだが、何で1人生きてるんだろうか…。
マンガーの唱えた呪文がグレーターデーモン召喚だったのかな…?
まずはトールの攻撃で残ったデーモンロードを倒すも、続くマンガーの呪文を受けてケンダルが即死してしまった。
おそらく、標的を一撃で倒すデスストライクの呪文であろう。
これで死者は2人…!
その時、モーフランの唱えたマインドブレードが炸裂した!
生き残ったヴァンパイアロードは、この呪文で2人とも倒れる。
不死者の王ともあろうものが、こんな簡単に死んでよいものか。
そして、マインドブレードは全体攻撃なので、その刃は後列にいるマンガーにも襲い掛かる…!
マンガーに13ポイントのダメージを与え、彼を殺した。
…勝利。
普通の敵を倒したのと同じくらいの経験値とアイテムを入手。
まあ、予想はしてたけどさ…。
もしかしたら、最弱呪文のアークファイア1発でも倒せるんじゃなかろうか…?
マンガーを倒すと、光と共に目の前にキリアランが現れた。
「よくやった!」とのこと。
見てたなら手伝え。
こっちは2人死んでんねんぞ。
「よくやった!君達のスカラブレイでの冒険は終わった!悪しき者は滅んだ。彼の冬の呪文も、じきに終わるだ
ろう。
私の感謝の印として、ゴールドと経験値を30万単位受け取ってくれ。それでは、さらばだ、長生きするのだぞ!」
そう言ってキリアランは消え去る。
そして…
スタート地点のギルド。
いつものようにパーティーの編成をしたり新しいキャラクターを作成したりできるようだ。
…うん、終わりみたいだ。
もちろん、この後は好きなだけダンジョンに潜ってハック&スラッシュを楽しめるという、ある意味でお約束なエンディングでした…。
ということで、アメリカ古典名作ファンタジー3DダンジョンRPGバーズテイル、ついにクリアしました。
なかなかにハードでした。
「まあ、難しいゲームだとは思うけど、俺はWizardryやUltimaをいくつもクリアしてるんだし、このくらい造作もないだろう。ささっと片付けて
やるか」くらいの気持ちで挑んだら、とんでもない目に遭いましたよ。
広大なマップ、リアルタイムエンカウント、難解すぎる謎解き、そしてセーブがスタート地点でしかできないことによる強制ノーリセットな仕様、などなど、古き良きダンジョンRPGのエッセンスを濃縮したような感じで、大変にやりごたえがありました。
The Bard's TaleはオリジナルのApple版が出たのが1985年で、Wizardry#3と#4のちょうど間くらいです。
ゲームシステムはご覧の通りWizardryの影響を強く受けているのですが、Apple版でもアニメーションするグラフィックやBGMが付いている点
や、種族や職業の増加、時間の概念、仲間モンスターの召喚、ストーリーやイベントの充実など、Wizardryを大きく進化させたような形となっていま
す。
後年のWizardry#5や#6を思わせるようなシステムもいち早く使われており、同種のゲームは数多くあれど、なかなか異彩を放った一作だったのでは
ないでしょうか。
独特の世界観も面白かったです。
古代ケルトをモチーフとしたスカラブレイの町やプレイヤーキャラクター達は、通常のファンタジーだと蛮族とかに区分されることが多いと思いますが、これら
が主人公というのが新鮮でした。
ステータス画面のキャラ絵がどうみても悪人なんだけど、こいつら本当にRPGの主人公なの?といったようなギャップが面白かったです(笑)
ダンジョンの至る所で見かける壁のメッセージや、口の壁が出すリドルなどが、いちいち古文や詩のようなテキストになっている点にもこだわりを感じました
し、濃いグラフィックも相まって、全体に不気味な雰囲気がよく出ていました。
ただ、移植機種によっては違うのかもしれませんが、ゲームバランス等はWizardryよりも大雑把な印象を受けました。
今回のIBM版では、前衛の攻撃が当れば敵はほぼ一撃で倒すことができる代わりに、レベルが低いと絶対に命中しなかったため、ウォーリアでもパラディンで
もモンクでも強さに違いは感じられず、ハンターのクリティカル能力のありがたみも無かったです。
アイテムの種類もかなり多くあったのですが、武器なんかは強化する意義があまり感じられなかったし、そもそもの敵の数が多すぎるので戦士系の攻撃は焼け石
に水でした。
中盤以降は転職を重ねた魔術師達のグループ攻撃呪文が必須となるため、どんなパーティー編成にしても戦略はワンパターンになるのが少々残念だった部分で
しょうか。
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