The Bard's Tale プレイ記録 08 邪神復活

得られる経験値も多くなってきたこともあり、ここで後衛の術師達が一気にレベル13まで上がって全ての呪文を習得。
これで、いよいよ第4の魔法職であるウィザードに転職できるようになった。
ちなみに、ソーサラーに就くには1つ、ウィザードに就くは2つ、他の職業での経験が必要となるようだ。
転職自体はレベル3から可能なので、すぐに転職を繰り返せば序盤でもウィザードを作れるが、一度就いた職業には二度と戻れないので便利な呪文を習得できな かったり、ソーサラーとウィザードにはレベルアップに必要な経験値も多かったりと、あまりメリットはなさそうだ。

ともあれ、ここで後列を3人ともウィザードに転職。




これで磐石の体勢だ。
まあ、ウィザードの本領は召喚魔法のようなので、召喚枠が1つしかないのに3人も転職させる必要はあまりなかったりするが。



さて、ハーキン城の2階を探索する。
このフロアは不定形の広い部屋がマップの上下左右につながっているような構造であり、これはこれでマッピングしづらいものであった。
また、グループ攻撃呪文を覚えてからというもの、戦闘ではずっと無双状態が続いていたが、さすがにこの辺で厳しくなってきた。

ソーサラーの第5レベル呪文マインドブレードは、このゲーム唯一の全体攻撃呪文であり、威力もそこそこあるので、これまでの戦いではコランとモーフランの 2人がかりで唱えれば大抵の戦闘は1ターンで勝利できた。
出てくる敵もゴブリンロードとかドワーフキングとか強そうなのになっているが、別段問題はなし。



前衛の防具もかなり充実してきたので、敵の攻撃もほとんど受け付けることがなくなったし、多少ダメージを受けても全員を完全回復できるレストレーションの 呪文をマジシャンの第7レベルで習得しているため、恐れるに足らない。


しかし、一部の敵はそうもいかないのだ。

まずはドラゴンのブレス攻撃。
ウィザードリィと違ってHP依存のダメージではなく、そのダメージも驚異的に高いので、ドラゴンが6匹とか出現したらかなり危険である。
特に、カッパードラゴンなどの一部のドラゴンは魔法を無効化することもあるし、DEX18の味方パーティーよりも早く行動するため、対策のしようがないと いうもの。



こいつらのせいでHPの低い後衛がバタバタ倒れていく。


他には発狂という状態異常もヤバい。
この状態異常は回復呪文で治療できるものの、発狂した次のターンだけは、どれだけ早く治療しても命令を受け付けないため、味方を攻撃してくることがある。
このレベルともなると9割方クリティカルが発動するハンターのボーデンが発狂してしまったら、まず間違いなく死者がでることになってしまうので、ある意味 で敵よりも恐ろしい。

全回復の呪文は使用できても、復活の呪文はウィザードの第6レベルのみなので、まだしばらくは覚えられない。
死者が出るたびに莫大な治療費を払ってヒーラーで生き返らせてもらわないとならないのだ。
さあ、きびしくなってまいりました。








2階をしばらく探索していると、壁に魔法の口を見つけた。



質問に答えよ、と言って何かしら問いかけてきた。
リドルというやつだ。

だがこのリドル、詩のような文体であり、そもそもの意味がよく分からず、どういったことを問うているのかも分からない。
しかも、結局答えられなかったのだが、この口の先の通路には進むことができたし、先に進んでも何かがあるわけではなかった。
いったい何だったんだ?




同様に、別の場所では不思議な老人が謎かけをしてきた。

 

先ほどの口とは違って、答えないと先に通してくれないようだ。
答えるか戦うかを選択できるが、この質問は答えられそうであった。

『かつて生けし者、今は生ける屍、血を飲み、息をせず』
そう、答えはヴァンパイア(VAMPIRE)、ウィザードリィ5にも同じようなリドルがあったもんだ。

見事正解すると、老人は通路を通してくれた。
その先で、シルバースクエア(銀の定規?)なるアイテムを入手。



装備すればACが1下がるようだが、こんな所で見つかるからには何かのキーアイテムなのだろう。




他には「奴隷部屋」と書かれた部屋で出現するマンガーの衛兵。

 

直接攻撃しかしてこないから大した相手ではないが、ボスが一撃なこのゲームにおいて彼らはかなりの耐久力を持っているため、倒すのにはなかなか手こずっ た。
マンガーといえば諸悪の根源たる暗黒の魔術師。
ようやくその名前が出てきたが、その衛兵が奴隷部屋なんて所に閉じ込められていたということは、ハーキン男爵は魔術師マンガーと戦ったのであろうか。


<ハーキン城2階 マップ>










さて、戦闘では苦労したものの、特に詰まることもなく2階の全マップを埋められたので、続いて3階へ昇る。
昇り階段はなく、天井に空いている穴を通って上へ行くというものだった。



この場合、空中浮遊の呪文を唱えていないと穴を通ることができない。
変なところで細かいゲームなんだ。


3階も似たような造りなので、マインドブレードで敵を蹴散らしながらガンガン進む。
今度は広いながらも分岐点はすぐに行き止まりになるような一本道であったので、マッピングにも苦労はしない。

しばらく進んで行くと、またしても2階で出会った老人がいた。



今度の質問は「ナイトアーチャーにある酒場の名前は?」だ。
ナイトアーチャーとはスカラブレイの町を通るストリートの名称で、他にも色々な名前が付いた道がある。
付属のスカラブレイ地図を見れば各道の名前は分かるので、これは別に難しい問題ではない。


さっさと答えて通過すると、その先には広大なダークゾーンが広がっていた。
ダークゾーンだけならまだしも、どうやら中には一方通行扉が多数配置されているらしく、マッピングは困難を極める。
前にも書いたが、この時代のゲームは移動しても回転しても何も効果音が鳴らないので、暗闇の中だと本当に歩いたのか、方向転換をしたのかが全く分からな い。
また、バーズテイルは立ち止まっていても敵が出現するため、「あれ?さっきどっちに進んだかな?」とか戸惑っていると、不意に敵に襲われてますますワケが 分からなくなったりもする。
それこそ、一歩進むごとに座標の呪文を唱えるような有様だ。
マッピングは困難を極めた。

しかも、ようやく隅々までマッピングできたかと思ったら結局行き止まりだったという二段構え。
こいつはしてやられたわい。
入口にあんな老人まで配置して手の込んだ迷宮を作っておいて、さすがにそれはないだろうと己の目を疑ったが、何度マッピングをやり直しても結果は同じで あった。
見つかったのは、途中の壁に書いてあったこの血文字のみ。



『クリスタルソードはクリスタルの守護者を粉々にするであろう』
いやいや、重要な情報かもしれないけど、イベントで手に入れたクリスタルソードなんだから特別な用途があるんだろうってことは、何も言われなくてもうっす らと分かりそうなものなんだけど…。







結局、行けなかったエリアにはテレポートの呪文で入ることができた。
このテレポート、ウィザードリィのマロールと同様に、階層によってワープできたり、ワープはできないけど他の階層に出ることだけはできたりと、おそらくは シナリオ上の諸要素と合わせて可否が決まっている。
だが、ウィズがそうであったように、重要そうなフロアではワープできないものである。
実際、この城の2階ではワープできなかったし、前回のカタコンブの地下3階なども同様だったものだ。
それが、こんな所で普通にワープできるとは盲点だった。
こんなことだったら、最初からテレポートの呪文だけで探索すりゃよかったよ、まったく。


さて、最後のエリアだが、ここには兵舎と書かれた扉があった。



何となく戦闘の気配を感じる場所だ。

意を決して扉を開ける。
すると―



『ハーキン男爵の領域』というメッセージと共に、バーサーカー99人×4がパーティーの前に立ちはだかる。
しれっと出現したもんだが、99×4=396人である。
城の兵士であればこのくらいの数がいてもおかしくはないが、ムチャクチャな数だ。
400対6だなんて三国無双か。

こんな数を相手にするには全体攻撃呪文マインドブレードしかないが、例によってこちらが最初に行動できるとは限らない。
彼らは400人全員がきっちり攻撃をしてくるので、メッセージを読み飛ばすだけでも相当な時間がかかるし、ほとんどヒットしないとはいえ、20人に1人く らいがガードを突き破って攻撃を当ててくるので決して油断ならない。
一応ドアの所で戦ってるんだけど、どうやって400人も殴りかかってくるんだ。

しかもバーサーカーは体力が高くマインドブレード一撃で倒せないことも多い上、何割かの確率で呪文を無効化してくるので、1ターンで倒せる数は約半分と いったところだ。



次のターンでも、同じように長々と攻撃と呪文のメッセージをスクロールし続けることになる。
ほとんどエンターキーを連打しているだけなのだが、この戦闘だけで実に15分ほど要することとなった。
400人も倒しただけあって経験値も莫大で、稼ぎ場所にはうってつけとは言えるが、何度もこいつらと戦うのはちょっとキツイかな、うん。











町に戻って回復を済ませ、先ほどのバーサーカー軍団のいたポイントの先にワープする。
そう、どこにでもワープできる以上、奴等と戦う必要性は全くないのだ。
待ち構える400人を尻目に奥へ進む一行。

さて、いよいよ次が最後の部屋だ。
長方形の広大なホールの一番奥、そこにいたのはハーキン男爵、
ではなく…



15フィート(4.5メートル)もの高さの戦士の石像であった。
像に近づいてみる。


すると、カーネイの装備していた「目」が輝き、その像の空洞の片目に嵌った。
カタコンベの奥底でウィッチキングを倒した時に手に入れた「目」である。



石像に命が宿る!
そう、この石像こそがマッド・ゴッド、100年前にスカラブレイの町に現れたという狂魔術師タージャンであった。
狂神の寺院の神官達が崇めている御神体である。



図らずとも、パーティーが「目」を持ち込んだことによってマッド・ゴッドを復活させてしまったというわけだ。
魔術師マンガーだけでも脅威だというのに、これに加えて古の邪神まで復活してしまってはスカラブレイは終わりだ。
この戦い、負けるわけにはいかない!

…まあ、戦いの結果は何となく予想つくが、とにかく戦闘開始だ!



1ターン目、カーネイの4回ヒットでマッド・ゴッドを粉々に砕いて戦闘終了。
勝った!俺達は神よりも強い!


しかし、自らの圧倒的な強さに惚れ惚れとする間もなく、パーティーは突然テレポートした!





ワープした先は、キリアランの塔であった。



かつてマンガーに戦いを挑んで敗れた伝説の魔術師キリアランが封印されたという塔であり、門を封鎖されていて入ることのできなかった場所である。
ついに、ここに来ることができたようだ…。



<ハーキン城3階 マップ>




<現時点ステータス>

名前

種族・職業

LV

St

IQ

Dx

Cn

Lk

HP

SP

AC

KARNEY
カーネイ

ドワーフ/
ウォーリア

15

18

18

18

18

15

229

0

LO

BOWDEN
ボーデン

ハーフオーク
/ハンター

15

18

14

18

18

16

214

0

-9

TALIESIN
タリーシン

人間/
バード

15

18

17

18

18

13

201

0

LO

MORFRAN
モーフラン

ハーフエルフ
/ウィザード

7

18

18

18

18

18

191

161

-1

CORANN
コラン

ノーム/
ウィザード

7

18

18

18

18

16

163

173

-1

Glen
グレン

ホビット/
ウィザード

7

18

17

18

18

18

154

152

-1

WEYLIN
ウェイリン

エルフ/
パラディン

10

18

17

14

12

15

104

0

1


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