Wizardry 外伝1 ストーリー





リルガミンの女王アイラスは、即位から1年、気の休まるときがなかった。即位の日、町は黒い雲に覆われ、三日三晩、嵐が吹き荒れた。嵐がおさまったとき、 女王の双子の姉ソークスが失踪していた。町をあげての捜索にもかかわらず、何の手がかりも得られなかった。さらに、リルガミンを守護するニルダの杖の輝き が衰えはじめ、災いが次々に町に襲いかかってきた。

その上、王宮付きの魔法使いタイロッサムが、旧王宮地下にある「ダバルプスの呪い穴」に身をひそめ、魔物を召喚しはじめたのである。

年若い女王は気丈にも苦難に対処してきたが、師でもあるタイロッサムの背信行為に打ちのめされた。王宮の兵士たちが迷宮に踏み込み、魔物の討伐にあたったが、長い平和に慣らされた彼らには荷が重すぎた。

町には、かつて幾多の試練を乗り越えた冒険者の子孫たちが集まってきた。しかし、いまだにタイロッサムを見つけ出すことはおろか、異変の原因、ソークスの消息を知ることもできない…。