Wizadry6 プレイ記録 クリア後 雑感


Wizardry最後の三部作の第一部、無事にクリアとなりました。
以前に#7を少しだけやったことがあるので、この結末については既に判っていたとは言え、やはり衝撃的でした。
まさか、あそこまで突拍子もなく終わるとは…。

コズミックフォージが何者かに奪われるという展開はいいとしても、最後に語られることがあまりに少ないため、放心状態になりますね。
せめて、もうちょっとエンディングっぽいメッセージがあったらよかったなーと思うところです。



クリア後に色々と調べてみましたが、今回のエンディングは、いわゆる通常エンディングのようで、途中で分岐をすれば、もう少し違った展開をするようです。
このシナリオに分岐点があるということは知っていたのですが…あんな分岐条件は普通は分からんでしょう…。
おそらく通常エンディングを見た人向けでしょうか、一度クリアしてシナリオの概要が分かった上でないと思いつかない方法ですね。
もう1つのエンディングを見るには、少なくとも2回プレイすることを想定しているように思えます。
まあ、種族も職業もこれだけいっぱいあるので、2回くらいプレイしてもあまり苦にはならなそうではありますけども。


テキストは量も質も素晴らしく、ワイヤーフレームのWizから進化してグラフィックが付いたとはいえ、基本的にほとんど変わることのない壁と床のみの景色の中で、それぞれの場所の細かな情景まで浮かび上がってくるほどでした。
全編に散りばめられた断片的な情報が次第につながっていく構成も、最後まで気抜けすることなく楽しめましたし、全てが有用な情報というわけでなく、大多数はシナリオ本編に関係ないような内容であることが、長大な冒険を感じる上で尚更よかったです。
最重要キャラでありながら、終盤に満を持して登場する国王、女王、レベッカと、その後のどんでん返しなど、シナリオの盛り上がりも上手かったです。
死者の川のカロンやミノタウロス、突然出てくるピラミッドなど、ちょっと?な展開もありましたが、全般に漂う薄暗く陰湿な雰囲気は個人的に好きでした。


戦闘・謎解きを含め、全体の難易度はかなり高かったと思います。
最初に「ノーリセットでやる」と書いたけど、これはノーリセット無理!
プレイ記録に描写はあまりありませんが、かなり全滅しています。
戦闘で全滅することも多かったのですが(実際は回復するための休息中に襲われて全滅というのが多かった)、うっかり罠にかかってリセットしたり、うっかり穴に落ちてリセットしたり、うっかり重要情報を読み飛ばしてリセットしたり…結果としてリセットしまくりでした。
ノーリセットでやるなら、2度目以降のプレイで万全に計算し尽したパーティーでなくては無理そうですね…。



今回は、バルキリーなしの転職1回のみ、という制限で編成したので、戦闘は難しすぎず簡単すぎず、といった絶妙なところでした。
目玉であるスキルシステムですが、キャラの個性を付けるという意味では非常に良いのですが、最初の試みということもあってか、ちょっと大味です。
習得が難しいくせに、呪文で完全に補えるのでほとんど価値のない指先技やアイテム学、盗んでまで欲しいアイテムがない早業、逆に強力すぎるくせに比較的簡単に効果が現れる斬り術や忍術など、スキル間のバランスが悪い上、武器スキルや行動スキルなどはレベルアップ以外でもグングン上がるため、おのずと振り分けるスキルは限定されている感じでした。
私も最初の頃に武器スキルや発声術などに毎回割り振っていたので、大分損した感じです。
この職業とスキルのバランスは、もうちょっと詰めればかなり面白くなるのにな〜…という印象でした。

何にせよ、転職は0〜1回程度がバランス的にちょうど良い感じだと思いました。
それ以上はスキルや呪文が強力になり過ぎて、かなり味気なくなってしまうのではと思います。



さて、不満点もありましたが、おかげさまで最初から最後まで楽しんでプレイできました。
やっぱウィズはこうやって妄想全開でやるに限ります。
次は#7,CDSです。
今作はまだ序章に過ぎません。

←Wizardry6メニューへ