Wizardry #3 プレイ記録 07.運命の一手

前回で9人がシナリオクリアして称号を得たため、続いて残った者達だけでクリアを目指します。

シナリオ#1の時と同様、称号を得たキャラクターは既にいないものとして進める。
彼らの持っている装備やアイテム、ゴールドも受け渡しは不可とします。






まずは悪グループ。


前列に配置できる者を補うために、魔術師マリオを盗賊に転職させる。
これで6レベルまでの魔術師呪文が使える盗賊が完成だ。
本当は7レベルまで使えるようにしたいところだが、このシナリオでは厳しすぎる。


これによってパーティーは、

戦士 レベル11 ピッコロ大魔王
盗賊 レベル 1 マリオ(6レベル魔術師呪文付)
僧侶 レベル11 シモン
魔術師 レベル10 ポップ


と、4人ながらバランスの取れた配置となった。
マダルト・マカニトも2人合わせて計6回使えるため、攻撃力も申し分ない。


とりあえず、マリオのレベルを上げるために5階へ向かう。
どうせマカニトで一発なので、経験値稼ぎは容易いだろう。







マリオにはキュイラス+1とラウンドシールドを買い与えるが、それでもAC6しかない。
マポーフィックを唱えても敵の攻撃をよく受ける。

このシナリオは盗賊の装備がかなり貧弱なので、やはり前衛は厳しいかな……。

最高クラスの装備が揃ってもAC3〜5程度では、序盤の僧侶と同じくらいだ。
その上武器も、#1よりも性能が下がって2回攻撃しかできないショートソード+2が最強装備なので、攻撃力もそこまで期待できない。

僧侶ミンウの死体を回収したら、彼を後列に配備した方がよいかもしれない。
そうなると転職した意味があまりなくなってしまうが、呪文の使える盗賊は便利だから次シナリオでも役立てるだろう。



そして、しばらく5階で戦闘を重ねるうちに、マリオは順調にレベル6まで上がった。
そろそろ罠開錠を開始してもよい頃だろうか。


ということで、ドワーフファイターとマンアットアームズの集団を倒し、さっそく戦利品の宝箱をオープン。

……が、いきなり罠開錠失敗!
石弓の矢が発動する。


こいつホビットのくせに素早さが低いんだよなぁ……。

一番大したことない罠なのだが、この戦闘で深手を負っていたマリオは、矢が刺さって死亡してしまった。

早いところ素早さが上がるかレベルが上がるかしないと役に立てないな。
盗賊のピックでも見つからないものかな。




しかしカント寺院で……












マリオ 消失 享年27歳 レベル6 シーフ



マ……マリオォォーーー!!!

せっかく転職させたスーパーシーフが!!

何故だ!?

転職したせいで生命力が5しかなかったからか!?


せめて牙の教会を突破するまで……







もう3人しかいない。
何としても僧侶ミンウの死体を回収しないと多分クリアできない。


魔術師ポップが前列に出ている状況は非常に危険なので、すぐさま牙の教会へ向かうことにした。


しかし……






突破できない……!





さすがに3人では無理がある。

とにかく死者が出る。

このままでは運悪く全滅してしまうのも時間の問題だろう。


ここでしばらく戦っているうちにポップがレベル11となり新たな呪文を覚えるが、状況を打開できるような強力なものはなく、相変わらず一進一退の状況である。

3人パーティーでの高い経験値を見込んでレベル13まで粘るか!?







6度目の挑戦も、第1戦でポップがバディに倒れたため引き返すこととなった。


泥沼状態だな……。

戦闘後、カルフォで鑑定した宝箱の罠が毒針だったので、せめて戦利品として貰っておこうと、無理矢理こじ開ける。



おっと テレポーター!



……なに!?



一瞬青ざめるが、飛ばされた先では戦闘は起こらなかった。
さっきの戦いでボロボロの状態で連戦となったら、さすがに危ない。


着いたのは中規模な広さの細長い部屋の中。

ダークゾーン地帯でなくてよかったが……出口からは近い場所であろうか?
既にポップは死んでいるし、先の戦いでロルトを2回使ってしまったので、マディはあと1回しか使えない。

とりあえず5階のマップを確認し、部屋の形状から現在地を割り出してみる。


ここは………


もしや………


ある確信を感じて、扉を開けて先に進む。


敵は出現せず。

更に扉を開け、連続した小部屋を通り抜ける。



行き着いた先は………





牙の教会奥、アブドルの間!
火炎のロッドの入手場所である!


なんと、ファングプリーストとのエンカウントのない、アブドルの間の前に飛ばされていたのだ!


前パーティーが苦難の末に辿り着いたこの部屋に、まさかテレポーターで飛ばされるとは……!
まったくもって、迷宮では何が起こるかわからない。


しかし……





OH!!NO!!金モッテナイヨ!!


と……通して………・

せめて……タクシーで城まで送って………・







先に進めない以上、戻るしかない。

先に進んでもファングプリーストは出現するが、テレポーターでここまで来たため、戻る道でもファングプリーストは出現する。


ロクトフェイトは使えないので、自力で突破するしかない。

……絶望的な状況である。

……だが、やれるだけやるしかない。



まず、ディでポップを復活させ、最後のマディで回復する。
他の2人もディアルマとディアルで回復。

ポップは先ほどの戦いでマダルトを2回使っているので、ほとんど余力のない状態だ。

出口に戻る道で起こる強制戦闘は3回。
突破……できるか……?



第1戦のファングプリーストは2グループ。

ポップが最後のマダルトを使って1グループを倒し、シモンのモンティノで残りを封じる。

倒しきれなかった者や、封じそこなった者からバディアルマなどを喰らうが、次のターンでダルトを使って何とか勝利する。


しかし、これで終わりではない……進めば進むほど苦しくなってくる。
受けたダメージの回復もままならない。



続く第2戦、敵は3グループ。

マダルトはもう仕えないので、代わりの呪文としてラカニトを唱える。
思いのほか効果は高かったが、全員は窒息させられず、今回はミンウのモンティノの効き目もよくない。

こちらの行動が終わると、ひっきりなしに敵の呪文が唱えられて、HPがどんどん削られる。


次のターンでようやく敵の大半を無力化できるも、ここでピッコロ大魔王がバディを受けて死亡。




残りはダルトを全て使い切って何とか倒すが、もはや余力は残っていない。



戦闘終了後、最後のディを使ってピッコロ大魔王を復活させ、ディオスとディアルを使い切って気休め程度の回復をさせる。

ああ……聖水を取っておくべきだった……。




そして最後の第3戦。

ここを突破すれば城に戻れるが……


……ここで出現した敵の数は3グループ!

もはや命運は尽きた。


ラカニト、モンティノで果敢に立ち向かうが、当然この2つで全てを倒すことはできない。

しかし圧倒的な敵の物量の前に、1ターン目を終えた時点でも何とか全員が耐え切って生き残っていた。


続く2ターン目、少しでも数を減らそうと呪文を撃つが、ついにポップ、シモンがバディアルマによって相次いで倒れる。




3ターン目、1人残ったピッコロ大魔王は最後の一撃で目の前のファングプリーストを斬り倒した後、一斉に唱えられた殺戮の呪文をその身に浴びて絶命した……。











悪パーティーは全員が死んでしまったため、救出に行く者もいなくなり、これ以上の冒険が不可能となってしまった。

彼らの屍は、牙の教会の中で安置されるのか、それとも……。

死体回収不可能

レベル9  プリースト ミンウ

レベル11 ファイター ピッコロ大魔王
レベル11 プリースト シモン
レベル11 メイジ   ポップ




そして、彼らと共同しないとル・ケブレスの間を通過できない善パーティーも、必然的に探索を終えることとなる。

何もしていない者もいるのにゲームオーバーとは酷かもしれないが、このシナリオの定めである。運が悪かったとしか言いようがない。

称号獲得不可能

レベル10 シーフ   牙大王 
レベル3  ファイター Hit
レベル1  ビショップ リフ
レベル1  シーフ   シャミノ













さて、シナリオ#3「リルガミンの遺産」の限定パーティー記録は、残念ながら全滅にて幕を閉じました。

やはり難しいシナリオでしたね。主に牙の教会が。


今回は、無事に称号獲得できた者が9人、ロストした者が1人、死体回収不能となった者が4人、生きてはいるがクリアできなくなった者が4人、となりました。
ちょうど開始当初の半分の人数が次シナリオに移行でき、残り半分が脱落となります。

ラスボスのいないシナリオなので、もう少しクリアできるかと思ったのですが、テレポーター → 牙の教会 ×2 のコンボに完全にやられましたね。
宝箱を開けてしまった判断ミスが原因ではあるので仕方がないのですが、犠牲となった人数が多過ぎましたので、かなり悔やまれるところです。


転送する9人は、盗賊が不在、僧侶が1人のみ、といった偏ったメンバーなので、次シナリオに登録される順番によっては、大がかりなパーティーの組み直しをしないと厳しいかもしれません。



今回の感想としては、パーティーを善悪に分ける都合上、それぞれに割ける人数が少なくなるため、職業のばらつきや全滅を考慮した変則的なパーティーを中心とした展開となって、なかなかよかったです。
こういった無理矢理な編成を工夫してこそ、限定パーティーならではの味が出たかと思います。

ただ、最終階の構造や、独自に設定した必須アイテムなどのおかげで、ルールが多少ややこしくなってしまった感は否めません。
まあ、このシナリオだけは仕方ないかもしれませんが、もう少しシンプルで分かり易いルールとしたかったところです。



余談ですが、このリルガミンの遺産は、自分が初めてやったウィズだからということもありますが、外伝も含めた1〜5のシステムのウィズの中でも一番好きなシナリオです。


世間的には人気がないシナリオみたいですが、なかなかレベルが上がらないバランスで多くのイベントが配置された中盤のアツさは#1よりも上ではないでしょうか。
とはいえ、最終階が味気ないのも事実なので、もう少し続きが欲しかったところですが。

もしも6階の先に、宝珠を探索するだけの最終フロアとして、レベル13くらいを想定した階層が1つだけでもあったとしたら、このシナリオの評価はかなり変わったと思います。

あるいは、次作への転送を#1→#2のように同レベルで行うことを想定しての経験値バランスだったのでしょうか。


ともかく、シリアスなシナリオ内容と、難易度の高さゆえの迷宮内での緊迫感で、絶望的な雰囲気を一層強く感じられるこのシナリオが、マゾな私は妙に気に入っています。


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