Ultima Under World2 プレイ記録22 脱出2


ブリティッシュ城

急ぎ城に戻ってみるが、城内は特に変わった様子はなかった。
だが、ミランダに話を聞いてみると、地上にいるガーゴイルの王ドラクシヌソムが力尽き、ガーディアンの軍隊がこの城に攻めてくる夢を見た、と言っている。



ドラクシヌソムがガーディアンの兵と戦っている夢は、以前にアバタールも見ていることから、おそらくこれは現実の出来事であろう。
先ほどの偵察兵がその前兆なのかもしれない。

また、ミランダはアバタールが8つの世界でガーディアンのラインを全て切ったことを教えてくれた。



杖を使っても何のメッセージも出なかったのでいささか不安だったが、これで確実だろう。


異世界で集めたブラックロックジェムにより、この城を覆うブラックロックは弱まっており、ガーディアンのパワースポットもアルタラの杖で全て断ち切っている。
そして、ブラックロックを吹き飛ばすプレイコル・ロスのホルンも、風の悪魔を宿したアバタールならば吹くことができる。
もう、ここから脱出できる準備は万全である。

だが、まだ1つ足りない物がある。
それは、以前にニスタルが言っていたガーディアンの使った魔法の写しである。
これを解析することで、ブラックロックの結束力を弱めることができると言っていた。

とりあえずは、全てのラインを断ち切ったことの報告をするため、キローン城のアルタラに会いに行く。
ついでに、先ほどのキローンの偵察兵についても探らなくてはならない。


キローン城

キローン城のアルタラの部屋に行くも、その姿はなかった。
代わりに書置きが1枚残されている。



『私はもうこれ以上、城にとどまることができない。モース・ゴーサが凶悪な軍隊を引き連れて、ここまでやってきたのだ。彼女には油断されぬよう。彼女が貴 殿の正体を知れば、ことはただでは済まされぬ。ただし、彼女が所有している呪文の書は、貴殿も大きな関心を持たれることだろう』
と書いてある。
アルタラはいずこかへ逃げた様子であった。
だが、モース・ゴーサとは一体何者なのか。
前にこの城にいるトリルクンからもその名を聞いたが、結局のところ正体は分からない


隣の部屋にいるミステルに会いに行ってみると、彼女は憔悴した様子であった。
どうやら、この城はモース・ゴーサに接収されてしまったそうだ。



ガーディアンの側近として自負していたミステルのプライドは大きく傷ついており、ブツブツと独り言を呟きながら歩いていってしまった。
そのモース・ゴーサとやらは、まだこの城内にいるみたいだ。


キローン城の兵舎に行くと、中には今までいなかったほどの大勢の兵が駐屯しており、その奥の部屋にモース・ゴーサがいた。
どうやら女性のようである。





彼女に話しかけると、これからブラックロックを通っておまえの世界に攻め込むところだ、と平静な口調で言う。
さらに、おまえも一緒に来るかと誘われる。
一体何者なのか知らんが、どういうことなんだと問いかけると、彼女はアバタールのことを自分によく似た、まるで双子の兄弟のような人間だからだと言う。
共に偉大な仕事を成し遂げた英雄であり、特別な人間だからだと。



この異次元の世界にはそれぞれ、地理的、人的、運命的な共通点がある、と以前に牢獄の塔に囚われていたビショップから聞いたことがあったが、どうやら、この女はアバタールと同じような運命を背負う者のようだ。
異なるのは、アバタールはロード・ブリティッシュに、彼女はガーディアンに従っているということ。

モース・ゴーサの誘いを断ると、彼女は外にいた衛兵を呼び、アバタールを始末しようとする。
いいでしょう、ブリティッシュ城に攻められる前に、この兵士達を壊滅させて差し上げましょう。


こうして、モース・ゴーサとキローンの兵士達が一斉に襲い掛かってきた。



このモース・ゴーサは、アバタール似た人間というだけのことはあって非常に強く、たとえ1対1でも、下手をしたらアバタールが負けるんじゃないかというほどだ。
ただでさえ、そんな奴が相手なのに、キローンの兵士がわんさか沸いてくるから、城内は大乱戦になった。
さすがに多勢に無勢なので、兵舎の大広間で上手く距離を取りながら、温存していた雷撃や霜の魔法が入ったワンドを駆使し、一度に大勢にダメージを与えながら戦う。

激戦を制し、アバタール自身も大ダメージを受けながらもモース・ゴーサを倒すと、彼女はガーディアンに助けを求めた。
すると、赤いムーンゲートが現れたて彼女を飲み込んでしまう。



モース・ゴーサは呪文の書を置いていったらしく、それを取りに行こうとするが、ゲートはそのまま彼女を転送させてしまう。


先ほどモース・ゴーサのいた部屋に戻ると、隅に本が置いてあった。
中に何が書いてあるのか、全く分からない文字だったので解読できなかったが、これがその呪文の書であろう。



ニスタルが探していた、ガーディアンの魔法というのも、この中に書いてあるに違いない。


ブリティッシュ城

ブリティッシュ城に戻ってニスタルの部屋に行き、モース・ゴーサの呪文の書を手渡す。
はたして間違いなかったようで、ニスタルはすぐに解読に取り掛かった。
しかし、まだ謎はあるとのこと。
ガーディアンの手の者が、この城をブラックロックで包み込むための儀式を行った場所と時間だそうだ。



このことについては、一番最初の頃から城の召使ネルがたびたび口にしていた。
宴の日の翌朝4時頃に王座の間から呪文を唱えているかのような低い声が聞こえてきた、と言っていたのだ。




そのことをニスタル先生に教えると、それなら計算と一致するとのことであった。



なお、ここは選択肢ではなく直接入力で『おうざのま』と書かなくてはならなかったので、なかなか難しかった。何が難しいって、PC98のかな文字入力がね。


その時、遠くで叫び声が聞こえた。
程なくしてジュリアが部屋に駆け込んでくる。
その剣は血で濡れており、彼女の右足は大きく切り裂かれていた。



息を切らしながらジュリアが言うには、ブラックロックジェムから軍隊がなだれ込んできたとのことだ。
遂に夢で見たとおりのことが起こってしまったか。
そして、ジュリアはそのまま通路を凝視して凍り付いた。


そこに居たのはモース・ゴーサであった。
どうやら、ジュリアをわざと逃がしてアバタールの元へと辿り着いたようだ。



王座の間へ連れて行ってくれ、とニスタルがジュリアに叫ぶ。
どうやら、ここはアバタールが食い止めなくてはならないようだ。
相手はモース・ゴーサだけでなく、キローンの兵士も城内の至る所にいる。





とりあえず、狭い場所では分が悪いので、食堂へと逃げ込んだ。
モース・ゴーサとは、まともに戦っても勝てる見込みは少ないため、城内の障害物を上手く使うことにした。



テーブルや椅子などは進行方向を妨げるだけでなく、武器で攻撃すると、壁などと同じく攻撃を弾くため、この食堂にあるテーブルを上手く盾にして戦った。
いくつものテーブルや椅子を叩き壊されながらも、ヒット&アウェイでギリギリの距離からメイスを当てていく。
モース・ゴーサ、おまえは確かに強い。
だが、本場のアバタールは強いだけでなく卑怯なんだぜ…?


そして、ついにモース・ゴーサが倒れる。



今度はガーディアンは助けには来ず、モース・ゴーサは血を吐いて息絶えた。
彼女は、これまでに戦った中で最強の敵であったな…。



そのまま王座の間に行くと、城内の皆が待ち構えていた。
キローンの兵士がなだれ込んでくる前に、早くブラックロックを破壊しなくては。




始めてよいな?とニスタルがアバタールに言い、モース・ゴーサの呪文の書を読み上げた。
ニスタル先生、最後の最後まで本当に頼りになるな。



ニスタルの詠唱に続き、アバタールがプレイコル・ロスのホルンに口を当てる。
ジニーの壷からアバタールの中に宿った風の悪魔が、強烈なパワーを吹き出してホルンを鳴らす。
そして、ロード・ブリティッシュ城は大きく揺れ始めた…。


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