Ultima7
登場人物セリフ集

Rowena ロウェナ




start
黒く長いガウンを着た、幽霊の女性だ。彼女の視線に何か奇妙なものを感じたが、それが何かは分からなかった。沈黙の後、彼女は言った。
「ご機嫌よう、アバタール。私はロウェナ、この不思議な塔の貴婦人です」
彼女は崩れ落ちた壁や蜘蛛の巣だらけの梁を指差しながら、部屋の周囲を示した。

(二度目以降)
君が近づくと、ロウェナは抽象的に微笑んだ。
「ああ、戻って来てくださったのですね、アバタール。この塔の貴婦人に、何のご用でしょう?」

(交霊の呪文を使っていない時)
美しい幽霊が、緩慢に君を見透かした。君の行動は、いずれも彼女の注意を引き付けられないようだ。

(ホランスの塔)
ロウェナ(美しい幽霊)は、今は君に返答できないようだ。他の者でも駄目であろう。

(塔に行く途中)
君が話し始めると、可愛らしい幽霊は手を上げた。
「アバタール、どうか、お許しください。今は気分がすぐれないのです。また後でお越しください。私も会話ができるようになっているかもしれません」


name
「私は…ロウェナと呼ばれています」


job
彼女は少しの間、空虚に見つめた。そして、何かの合図があったかのように言った。
「私は、この塔の夫人でございます。ロード・ホランスのご要望にお答えし、この場所をしっかり見守っています」
彼女は服従させられて、反応が遅れているかのようであった。


tower
間を置いて、彼女は言った。
「ここは愛しい塔です。そう思いませんか?」
君が答える前に、彼女は続けた。
「床の敷石を走る、愛しい光線をご覧になりました?」
彼女の目が床に釘付けになった。


Horance
彼女は一度瞬きし、言った。
「ホランス…なんて素敵な名前でしょう。彼は、孤独に迷っていた私を、ここに連れて来て貴婦人にしてくださいました。彼こそが、本当に無類なる王ではありませんか?」


bye
彼女は止まった。
「さようなら、アバタール。私達の栄光の塔を楽しんでいただけましたか。また、いつでもお越しになってください」
君は、石像と話していたかのような感触を覚えた。



<オルゴール>
小さな箱から流れる音楽が、ロウェナを君の方に振り向かせた。彼女は夢から醒めたかのように、数回瞬きをした。この場合は、悪夢であろうか。彼女はリッチを見ると魅了されそうになったが、リッチが彼女から目を逸らすと、すぐに君に向かって、近くへ呼び寄せる動作をした。
「私は、ずっと精神を操られていました。どれほどの時間操られていたのかは分かりません。外で何が起こったのかを教えてくださいませんか?」

(yes)
君は、町で聞いた出来事を彼女に述べた。
「可哀想なトレント、彼が私達の愛を忘れてしまうほどに傷ついてしまうなんて、考えたくもありませんわ」
彼女が悲しみのあまり手を強く握り締めると、その中にある物に気付いた。

(no)
「私のトレントは、どうしているの?彼は悲嘆にくれているに違いありませんわ。彼にメッセージを届ける方法を探さなくては…」
彼女の手の中の何かが、明るく輝いた。

「お願いです、アバタール。この指輪を彼の元に持って行って、私が今も彼を愛しているということを伝えてくれませんか。これで、彼が以前に私が愛したトレントに戻ってくれるかもしれません」
彼女は細い指から指輪を抜き取り、君の手の上に置いた。君は、それがすり抜けてしまうのではないかと思ったが、掌の上にきちんと残っていた。

「ありがとうございます、ご親切なお方。何と御礼を言ってよいか分かりません」
ロウェナの目が少しボンヤリとし、あたかも深い催眠状態に入り込むように、ゆっくりと瞬きをした。
「なんて綺麗な音楽でしょうか。旦那様…ホランス様、が以前にこのようなオルゴールをくださいました」
ロウェナは、注意を失って行ってしまった。




<パーティー加入>
「ここは恐ろしい場所です。よろしければ、私を夫の所まで連れて行ってくださいませんか?彼は、私のことを心配していると思います」

(yes)
ロウェナは明るく微笑んだ。
「ありがとうございます、アバタール。あなたの魂は、本当に寛大ですわ」
彼女は隊列に入り、君を導くような仕草をした。 
(「今、あなたのパーティーは人が一杯で、一緒に旅をできませんわ」)

(no)
「それでは、私をお守りくださり、夫の元まで帰らせてくれるような徳のある方が来るまで、ここで待ちますわ」
彼女は立ち去った。君を遠ざけたように見えた。「何かご用でしょうか、アバタール?私はすぐにトレントを見つけなくてはなりません」
彼女は夫を待ちきれない様子だった。


Trent
君がロウェナの夫の名前を言うと、彼女の顔が輝いた。
「彼は町の鍛冶屋です。ホランスの暗黒の力から私を解放したオルゴールを、手作りしてくれました」


sacrifice
「私のトレントのためにも、そのようなことは出来ません。せめて、彼を一目見るまでは」
彼女は拒否して首を振った。


bye
「ええ、鍛冶屋を探してください。トレントは私のことを心配しているでしょう」




<トレントとの再開>
悲運の恋人達は、お互いに走り寄り、幽霊の体を抱きしめた。しばらくの間、どちらがどちらの霊なのか見分けるのも難しかった。そして2人は、ゆっくりと君の方を向いた。
「あなたは、私達のために尽くしてくださいました。私達を助けたことが、あなたの探求の助けになっていれば幸いです」
ロウェナは膝を曲げてお辞儀をし、そして、ハンサムな夫の方を向いた。


start
「ああ、愛しの夫よ、何処に行っていたの。私は彼がいなくては生きていけません!」
2人は再会した時から抱擁を止めず、君が話しかけられないほどであった。そして、この先に止めるという素振りも見せなかった。


sacrifice
(トレント :
「だめだ、アバタール。彼女は俺の命だ。彼女を連れて行くということは、俺の心を奪うということだ」トレントが、妻を強く抱きしめた。)

「主人がこう言っているので、私は行けません。分かってください、アバタール」


bye
2人は、お互いの目を見つめ合い続けた。彼らが失った時間を、取り戻しているかのようだった。







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