Ultima7
登場人物セリフ集

Mordra モルドラ





start
「こんにちは、アバタール。私のことはモルドラと呼んでください」
彼女は君を間近で見つめた。
「あなたは、アバタール、アバタールに違いありませんね」
彼女は徹底的に君を見た。

(二度目以降)
「また、お会いしましたね、アバタール」

(傷を負っている時)
彼女は腕を上げた。君は、その片方にアンクが握られているのを見た。漠然と認識できる言葉が、彼女の唇から流れ出て、アンクが輝いた。彼女が詠唱を止めると、アンクの光は弱まった。君の検査を終えた後、彼女は言った。
「ああ、素晴らしいことです、世界があなたを祝福しています。徳高き者よ、何のご用でしょうか?」

(交霊の呪文を使っていない時)
年老いた女性の幽霊が、古い詩の鼻歌を歌って君に微笑みかけた。
この女性は、君が今までに見た、あらゆる老婆を思い起こさせた。明らかに、彼女は君の登場に全く気付いていないようであり、君が話しかけても、耳の聞こえない人に言葉を投げかけたかのようであった。
彼女は、しばらく不思議そうにし、魔法を唱える仕草で腕を動かした。
君は、『交霊』の呪文の綴りを思い出した。
(ホランスの塔)
年老いた女性の幽霊は、とても奇妙であった。彼女の目は開いていたが、覚醒しているようには見えず、少なくとも、周囲の事には何も気付いていないようであった。

(塔へ行く途中)
「申し訳ありません、アバタール。悪く思わないでください。お話をする前に、私は休まなくてはならないのです。若者よ、辛抱をかけますね」
彼女は非常に疲れた様子で、去って行った。


name
彼女は君に微笑みかけた。
「あなたは、実に忘れっぽいのですね、アバタール。お話しした通り、私はモルドラという者です」


job
「私は、この町のヒーラーでした。炎が噴火し、ここで暮らす者を滅茶苦茶にしてしまう前までは。また、少々、魔法の秘術をかじっています」
彼女は陰険にウィンクをした。


ingredients
「ただちに、それらを集めていただかなくてはなりません。さもなくば、私が話したように、災厄が再び起こるでしょう。そして、ここスカラブレイには、もう生ける者がいませんので、あなたは非常に価値ある者なのです!リッチを解呪するための調合物に必要な材料は、不可視のポーションが1つ、回復のポーションが1ダース、そしてマンドレイクの抽出液の小瓶が1つ…私は、これらのセットを、家のどこかに安置してあります。覚えておいて、マンドレイクの小瓶は1つだけですよ!」


cage made
「魂の籠は、死者の力によって鍛えられなくてはなりません。これを完成させるためには、ダークタワーの魂の井戸に戻り、籠を井戸の中に降ろすのです。そこに囚われた魂が、身を削って、必要な力を与えてくれるでしょう。無慈悲なことに聞こえるかもしれませんが、彼らを解放するための必要悪なのです」
彼女は君を鋭く見つめた。
「次の手順は、真夜中まで待つのです。そして、横たわった姿勢のリッチの上にその籠を打ちつけるのです。その時間は、彼が暗黒の奉仕によって、町の人々から魂を吸い取っている時間です」
ちょっとの間を置いて、彼女は続けた。
「最後に、魔法の処方箋を、籠の中のリッチの上に注ぐのです。この調合物は町を滅ぼしたものと同じ物質です。それを錬金術師ケインから入手する時には、気をつけてください」


formula
「処方箋を作るためには、ケインの助力が必要です。私は材料を差し上げられるのみです」


Dark Tower
「ダークタワーは、スカラブレイの北部に建っています。その構造には、奇妙な点があります。私の魔法の力を浸透させることが、とても難しいのです。その中では」
彼女は言った。
「魂の井戸を見つけられるでしょう」

(リッチ撃破後)
「リッチはいなくなりましたが、私達は、いまだに彼の暗黒の奉仕の場に引き寄せられます。彼は、私達魂の井戸の力で結び付けているに違いありません。ああ、彼は何と狡猾な悪党なのでしょう」
巧妙な魔術師に対する怨嗟の気持ちが、憎悪と混ざって、モルドラの表情に表れた。


Well of Souls
「魂の井戸は、ダークタワーの下にある、とても強力な遺物です。リッチは、そこから力を引き出しています。死者達の魂は、そこに閉じ込められて、ホランスの激しい欲望に苦しめられる運命にあるのです」
彼女の表情に苦痛が表れた。


Black Service
モルドラは怒って言った。
「毎晩、ちょうど真夜中に、スカラブレイの霊達はダークタワーへ行き、ホランスが暗黒の存在で有り続けるための力を注いでいるのです。この事に気付いている者は、他にいません。私も、自身を止めることはできないと思います」


lives
「スカラブレイの住民について知りたいのですか?」

(yes)
「私達の仲間の住民について、あなたの役に立つかもしれない、新しい情報がありますわ」
彼女は微笑んで言った。

(no)
「分かりました、アバタール。何のことを知りたいのですか?」


Forsythe
彼女は、しばらく不機嫌そうに君を見た。
「あの、大ヘマのウスノロについて、言うことは何もありません」


Ferryman
「彼の者については、ごく僅かなことしか知りません。彼は、リッチが墓から怒れる死者を呼び起こした時から、ここにいます。私が思いますに、あなたがホランスを倒したとしても、彼はそこに残り、課せられた仕事を続けるでしょう」
この事を君に話した時、彼女は少し悲しそうに見えた。


angry dead
「先祖達の墓からは、スカラブレイの死者が溢れています。その思考も精神も腐り果て、生者を気にかけることはありません。それゆえ、“怒れる死者”という名なのです」


Markham
彼女は上目づかいで微笑んだ。
「あの悪童は、素敵な酒場を開店しました。この地方のバッカニアーズデンのようです。あなたも納得すると思います。彼は少々荒削りですが、良いワインの仕入れ方を分かっています。それに、彼の酒場女の趣味も、悪くはありません」
彼女はウィンクした。
「ポーレッテに会っていたら、私の言っていたことが分かるでしょう」


Quenton
「あの哀れな男の人生は、深い悲しみに満ちたものでした。彼の病は、私の魔法でも治すことができません。彼の妻グウェンは、彼らの娘のマーニーが生まれた数年後に、たちの悪い男達の集団にさらわれました。私は、彼女に何が起こったのか知っていますが、この哀しい出来事はクエントンには伏せています。彼女をさらった男達は、その美貌から、彼女が高貴な女性だと思っていたようです。彼らが、グウェンが貧しい漁師の妻だと知った時、残虐に彼女を強姦し、悪名高い売春宿に売り渡しました。幸運なことには、彼女はそこで間もなく死にました」
モルドラは深く悲しんでいた。


Marney
「ええ、ええ、話はまだ半分でした」
彼女はクエントンの悲しき人生の叙述を続けた。
「マーニーは、母親が誘拐された後に病気にかかり、墓に片足を突っ込んだような生活を数年間送りました。ついに、クエントンは世話を続けることができなくなり、マイケルという名の乱暴な男に金を借りました。彼は『ブレード(刃)』という渾名が付いていました。クエントンが借金を返済できなくなった時、ブレードは彼を殺しました。しかし、痛ましい物語は、これで終わりではありません。クエントンの死後にも、この霊性の町には彼の怨霊が残りました。彼は愛するマーニーの成長を見守りましたが、彼女の病状は悪化し、とうとう死んでしまいました。クエントンの死後にマーニーの面倒を見ていたヨールという男が、彼女の遺体のために神殿を建てました」彼女はしばらく沈黙し、目を伏せた。「あなたがホランスを駆逐すれば、クエントンは愛する者に出会えるでしょう。それが、私の本心からの望みです」


Blade
最初に出会った時から初めて、彼女の表情が冷静になった。
「この話を私が知っているのは、ユーの高等裁判所にいた、私の弟のリナルドから聞いたからです。ブレードと、クエントンの妻をさらった海賊達が捕縛されたことを、彼が手紙で知らせてくれました。海賊達は、残った余生をダンジョンの最深部の独房で過ごし、ブレードはギロチンの刃を見上げる運命となりました。相応しい死に方だと、あなたも思いませんか?」


Paulette
「その態度には少々子供っぽいところがありますが、とても可愛らしい娘です。彼女の父は、こちらの世界の人ではなかったと思います。彼は変な発音で喋り、その外見も、ブリタニアの人々とは大きく異なっていました。ですが、この国に、他の世界から多くの人々が来ていることは、あなたもよく知っているはずです。噂ですが、ロード・ブリティッシュ自身も、別の世界からやって来たと聞いたことがあります。そのことを想像してみてください」
彼女の顔に、ずる賢そうな表情が浮かんだ。


Trent
「嗚呼、彼は妻のロウェナを失ったことにより、正気を失ってしまったのではないかと思います。彼を駆り立てている憎しみを、打ち破ることができないのです。いつの日か、彼は消耗し尽くして、永遠に魂を失ってしまうでしょう。おそらく、ロウェナならば、助けになれると思いますが…それもダメです。彼女自身に助けが必要ですから」
モルドラは首を振った。

(指輪を渡した後)
「今、あのトレントは我を取り戻しました。今こそ、リッチの棺となる魂の籠を、彼に造らせる時です」
彼女はユーモアなしに微笑んだ。
「この町をホランスの手から解放したいのでしたら、彼の元に行き、彼を手伝ってください」

(籠を受け取った後)
「彼の籠を使い、リッチを止めてください」

(ロウェナと引き合わせた後)
「あの2人が共に戻ってきたなんて、素晴らしいことです。クエントンも同じ運命を辿ることを望むばかりです」
彼女の声は希望に満ちていた。


Rowena
モルドラ婦人は少し顔をしかめた。
「あの哀れな娘には、もう少し耐えてほしいと思います。あの恐ろしい場所から連れ戻すまでは」

(ロウェナに会った後)
「彼女をリッチの呪縛から取り戻す方法を探さなくてはなりません。たとえ僅かな間でもです。私が思うに、彼女がトレントを以前の姿に戻す鍵を持っています。おそらく、彼女の個人的な物…トレントから貰った物などを、彼女の元に持っていってみてください。彼女の呪縛を壊すことができるかもしれません」

(トレントと引き合わせた後)
「あの2人が共に戻ってきたなんて、素晴らしいことです。クエントンも同じ運命を辿ることを望むばかりです」
彼女の声は希望に満ちていた。


Caine
「彼は苦悶する魂です。彼は町を滅ぼしたことにより、自身を責めています。錯覚の中で、彼は常に自身を焼き殺した炎を感じています。しかし、この状態により、彼は浄化と英知を得ていると思います。彼は生と死に関する答えすら知っていると言われています」
彼女はボンヤリしている。
「言うまでもないことですが、リッチを滅ぼすための魔法の調合薬は、彼から手に入れなくてはなりません。材料の一式は、私が教えましょう」


Horance the Liche
「私が滅ぼそうとした忌まわしきリッチです。彼はある日、自分は死すべき運命ではない、というようなことを決意し、死を回避するための方法を探し始めたのです。そして、彼は自身を不死のアンデッド…リッチとする秘薬を作りました。不幸なことに、彼は以前の偏執狂な振る舞いも合わせ、今日の悪しき者へと変身しました!そして、彼が私達全員に命じる『暗黒の奉仕』こそ、彼の悪です!」

(薬を手に入れた後)
「魔法の調合品を作ったようですね。では、ホランスを滅ぼすために、魂の籠と共に、それを使うのです」 

(薬を使った後)
彼女は大きく微笑んだ。
「見事に調合品を使用したようですね。では今から、スカラブレイの町を解放するため、魂の井戸を破壊する方法を探さなくてはなりません」

(リッチを倒した後)
「巨大な重りが、どけられたかのように感じます。あなたが成してくださったことに、御礼の言いようもありません。しかし、魂の井戸が破壊されるまでは、私達はリッチの呪縛から解放されません」


no one
「分かりました。では、何をお話ししたいのですか?」


fire
「それは、この町の破滅でした。錬金術師のケインを責めているわけではありません。というのは、私が彼にリッチ・ホランスを追い払えるであろう薬の製法のことを、お話ししたからです」


recipe
「少しばかりの材料の、簡単な調合品です。それで効果があるはずです」
彼女は目を細めた。
「私達の市長、フォーシーズが、ヘマをしでかしたのだと思いますわ!」


Caine
「ここに住む者は、彼のことを“苦悶する者”と呼んでいます。焼け付く炎に肉体をなめ尽くされたことによって、永遠の苦痛の中にいるからです。彼は、あなたや私と…少なくとも、あなたと同じように、その苦痛を感じるのです!」


magical arts
彼女の目がいたずらっぽく瞬いた。
「それを、あなたに明かしてしまったら、あなたは秘密にしておけませんわ。そうではありません?」


sacrifice
彼女は、まずは微笑んだが、すぐに真面目な表情になった。
「私の魂は、この生者の世界の領域を超えた力で繋ぎ止めています。もし私が魂の井戸に入ったら、この島全てと、大陸の一部分が、魔力の放出によって滅んでしまうでしょう。あなたは、このスカラブレイの町を永遠に失わせるつもりですか?」

「私にはできないことを、あなたは十分に分かっているはずです。大破壊を見たいのでしたら、自身で起こされるがよいでしょう」
彼女は、年のわりには素早く立ち去った。


bye
「さようなら、若きアバタール。お気をつけてください。あなたが病気にかかった時は、ここに戻って来て、あなたの病気の世話をさせてください」
君が去る時、彼女は親切に微笑んだ。


(ロウェナがいる時)
「愛しのロウェナ、あの恐ろしい塔の外で、あなたに会えて本当に嬉しいわ」
モルドラの目に嬉し涙が浮かんだ。

(ロウェナ :
「恐ろしい出来事でした。ですが、夫からも悪しき部分が消え去りました。私はホランスと、ずっと一緒にすごしていましたが、人の形の抜け殻にしか感じませんでした。また再び、トレントとずっと一緒に過しますわ」)

「ええ、あなたは正しいわ。アバタール、すぐに彼女を夫の元へ連れて行ってあげてください。あなたは、そうしてくださると信じています」
彼女は、そう言い残してロウェナに別れを告げた。


(フォーシーズがいる時)
「あら、こんにちは、フォーシーズ市長。ついに、私達の町を救済する手助けをすることを決意したのですか?」
彼女はフォーシーズを、じっと見つめた。

(フォーシーズ :
「そうさ、私はもう、ケインに間違った製法を渡した愚か者ではない、そうだろう?」)

「あの愚かな製法が、まさにホランスを駆逐したのですよ」
モルドラ婦人は、噛み締めて言った。

(フォーシーズ :
「フン。ご婦人、楽しい時を過されましたな。では、私は井戸に飛び込みに行きます」)

「この大バカ者!」

(フォーシーズ :
「しわがれた雌鶏め!」)

「このヒキガエル!後悔させてやるわ」
彼女の目の奥に炎が揺らき、彼女の髪に電撃が走った。彼女は、あたかも恐ろしい呪文を唱えるかのごとく腕を上げた。
しかし、フォーシーズはすすり泣いて君の後ろに隠れた。
彼女は君の顔を見て、ゆっくりと腕を下げた。炎を雷は消えた。
「無礼をお許しください、アバタール。井戸のことで、いったい何が起こったのです」
君は、フォーシーズが他の者の魂のために、自身を犠牲にすることを志願したことを説明した。彼女はフォーシーズの目を見た。彼は赤面し、真っ直ぐに起立した。
「市長、あなたが、そんな事をするとは思っていませんでした。あなたに借りができましたね」

(フォーシーズ :
「ああ、どういたしまして」
あたかも彼の威厳が継ぎ足されたかのように見えた。)

「あなたは自身に打ち勝ったのですね。お気をつけてください、フォーシーズ。エーテルの中を彷徨うのは、悪いことばかりではありません。少なくとも、あなたはそれに慣れていますしね」
彼女は君に向き直った。
「さようなら、アバタール。もし、あなたが成功したら、私達は二度と会うことはないでしょう。あなたに幸運があらんことを」




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